AliExpressでアカウントを取得する方法とは?

AliExpressで買い物をするためには、アカウント登録が必須です。中国の通販サイトでは買い物をするためにはアカウント登録が必要な場合がほとんどで、AliExpressが特別というわけではありません。

本記事ではAliExpressでアカウントを開設する方法をパソコンとスマホの場合に分けて詳しく解説しています。AliExpressの登録料金は無料で、いくつかの必要事項を入力すれば3分程度で完了します。難しく考えずに、まずはアカウント登録を行い、商品価格や品ぞろえなど確認してみましょう。

目次

AliExpressでアカウントを開設するなら知っておくべき上手な利用法

AliExpressはアリババグループが運営する海外消費者向けのオンラインショッピングサイトです。アリババグループは2010年にAliExpressの運営をスタートしました。現在ではAliExpressのサイト運営が好調であることを理由に、アリババはAmazonを脅かす存在とまで言われています。

AliExpressは世界的な大企業であるアリババグループが運営する通販サイトであり、怪しいサイト、ブラックなサイトという悪評を鵜呑みにする必要はありません。しかし、AliExpressを利用したいと考える日本人利用者であれば事前に知っておいた方がよい特徴があるので紹介します。

最も基本的な特徴として下記の2点があげられます。

1. AliExpressは中国を拠点として全世界に販売を行っている。
2. AliExpressはテナント型の越境ECサイトである。

昨年までにAmazon.comがオンラインサイトを運営している国はアメリカ以外に日本、中国、トルコ、イギリス、フランス、ドイツ、カナダ、イタリア、スペイン、ブラジル、インド、メキシコ、オーストラリア、オランダ、アラブ首長国連邦の15か国です(中国は2019年撤退)。Amazonはサイト開設・運営の拠点となる会社を、上記各国に設置しています。

アマゾンの日本におけるビジネス展開は2000年の本の通販事業からスタートしました。Amazonはこのときも、事前にアマゾンジャパンという会社を立ち上げて、ここを拠点に日本国内における通販事業を展開しています。AliExpressはAmazonのように各国に販売拠点を設立してサイトの運営・管理を行うシステムを取っていません。

世界各地でアカウントを開設した利用者の注文した商品のほとんどは、中国国内のセラーが「世界の工場」と呼ばれる中国国内で商品を調達・発送するシステムになっています。中国の越境ECサイトの商品価格が安いのは、ここに最大の理由があります。

二つ目の特徴も、Amazonとの比較で説明すると分かりやすいですが、ECショッピングモールを、商品管理システムを基準に分類すると、下記の2種類に分けられます。

・マーケットプレイス型→ショップは商品データをモール運営者に提供。モール運営会社が商品管理、受注管理、集客管理等のサイト運営を行う。

・テナント型→ショップが自分でショップページ管理、商品管理、受注管理、売り上げ集計など行う。実際のショッピングモールの一角で商品を販売するテナントと同様で、出品ではなく、モールに出店するスタイルをとる。

Amazon は前者であり、AliExpressは後者のテナント型のモールになります。Amazonが事業展開する各国に拠点を置く必要があるのは、マーケットプレイス型という運営システムを取っているからです。

AliExpressでアカウントを開設するメリット

AliExpressでアカウントを開設して買い物をするメリットは下記の4点です。

1.商品価格が安い
2.商品の品ぞろえが豊富
3.送料が無料
4.日本ではみつからない新奇な商品を購入できる。

AliExpressの商品価格が安く品揃えが豊富という最大の売りは、AliExpressが中国に拠点を置くテナント型のショッピングモールで、中国人のセラーが世界の工場である中国国内で商品を調達して販売しているからです。

マーケットプレイス型のモールの場合、商品の運営管理にAmazon等サイト運営会社が直接関わるため、品質・発送サービスがある程度のレベルに保たれます。テナント型のAliExpressでは、各ショップが独自で商品管理を行うため、品質やサービスのレベルはショップによって大きく異なります。

しかし、人口14億の巨大市場である中国全土の事業者が出店を行うため、商品の品ぞろえが豊富で、価格も低価格です。

どちらのシステムも一長一短ですが、中国本土ではAliExpress等テナント型に軍配が上がりました。2019年アマゾン中国(亚马逊中国)は中国からオンラインショップ事業を撤退しました。アリババの運営する通販サイト「淘宝網 (Taobao.com)」など地元の通販サイトとの競争に敗れたことが撤退の理由と言われています。

AliExpressではアカウントが無いと購入できない

AliExpressで買い物をするには、会員登録してアカウントを取得する必要があります。アリババグループが運営するAliExpressや淘宝網 (Taobao.com)に限らず、中国の通販サイトで買い物をするためには、アカウントの開設が必要になります。中国でBtoCのEC市場シェアNO2の京東(市場シェア25%)も同様に、利用するにはアカウントを開設する必要があります。

14億人の人口を抱える中国では、オンライン販売に関わるトラブルも多く、日本のように会員登録せずに気軽にオンラインショッピングを楽しめるような環境ではありません。

アカウント登録が必須とはいえ、会員費は不要です。氏名、連絡先など必要な情報を提供すればアカウント登録は完了です。会員登録の期限等もなく、一度登録すればずっと使い続けることができます。

AliExpressには、Amazonプライム、楽天プレミアムのように特典の付いた有料会員制度もありません。買い物が目的の利用者が、AliExpressのサイトを利用して支払わなければならない費用は、商品代金(有料の場合は送料も)のみです。

AliExpressでアカウントを開設して買い物するときのトラブル対処法

AliExpressでアカウントを開設して買い物をするときに、遭遇する可能性の高いトラブルとして下記の3つが挙げられます。

1. 商品の品質問題
2. 配達に時間がかかる
3. 商品画像と異なる商品が届く

AliExpressでアカウントを開設して買い物をするメリットとしては、商品の品ぞろえが豊富、商品価格が安い、送料が無料(安い)、日本では手に入らない新奇な商品が手に入るなどがありました。AliExpressを利用する上記のメリットの裏返しにあるデメリットとして、品質問題、配達遅延、商品の取り違え発送が発生しています。AliExpressでは、できるだけ多くの種類の商品をサイトに並べるため、2020年から、これまで事業者から徴収していた年間費を無料にしました。

出店事業者がAliExpressに登録するハードルを下げて事業者の加入を募集した結果、2020年4月の出店事業者数は前月比30%増でした。しかし、登録のハードルを下げたことによって、一部モラルに欠けるショップやサービス態度の悪いセラー、劣悪商品を店頭に並べる事業者が混じる確率も増加しています。

AliExpressにアカウントを開設して買い物をしてトラブルが発生したときに、利用したい制度として「バイヤープロテクション」のシステムが挙げられます。バイヤープロテクションとは、セラーが約束した1~2カ月と定められたバイヤープロテクションの期間中に商品を受け取れなかった場合、AliExpressが仲介してセラーから商品代金を返金させるシステムです。

バイヤープロテクションのシステムを活用するには、セラーとの交渉、異議の申し立て(Open Dispute)といった手順を踏む必要があります。念のため、事前にAliExpressのサイトの関連ページの説明を読んでおきましょう。

参考:AliExpress バイヤープロテクション

AliExpressのアカウントを開設する方法~パソコン~

総務省の通信利用動向調査によると、日本では、パソコンを使ってインターネットを利用する人は全体の48%に達しています。

AliExpressでアカウントを開設して買い物をする人は大きく二つに分けられます。自分が欲しいものを購入して自分や家族と使う人、そして個人輸入して転売ビジネスを行う人です。

前者のタイプではスマホを利用する人が多いですが、ネットショップを開設・運営している人は、パソコンを使ってショップサイトの運営管理を行う必要があります。個人輸入して転売するために、AliExpressでアカウントを取得したという人の多くは、パソコンからサイトにアクセスし、アカウントを開設します。最初に、こちらの手順から説明します。

AliExpressのアカウント作成ページを開く

AliExpressのトップページを開くと、ページの右上に「アカウント」のアイコンが表示されるので、ここにカーソルを合わせます。または、ページ右側にある「AliExpressへようこそ」の下の「登録」ボタンからもアカウント作成ページにアクセスできるので、どちらからでもOKです。

「AliExpressへようこそ」の文字の下に、「登録」「サインイン」と二つの文字が並ぶため、左側の「登録」を選択します。

AliExpressのアカウント作成ページにメールアドレスを入力

アカウント作成ページが開いたら、まずは居住地を選択し、続いてメールアドレスとパスワードを入力します。入力し終えたら、「マイアカウントを作成する」をクリックしましょう。するとAliExpressから同メールアドレス宛に4桁のコードが届くため、すぐに確認できるように準備しておきましょう。

AliExpressでは、同じメールアドレスで複数のアカウントを取得することはできません。1つのメルアドに1アカウントのみ開設することが可能です。

同メールアドレスに届いた4桁のコードを入力したら、アカウント作成は完了です。

AliExpressのアカウントを作成したら、商品の送付先と通貨表記を変更する

アカウント登録が完了したら、トップページから必要事項の再設定を行いましょう。送り先と言語、貨幣の設定を変更したい場合は、トップページ右上から行います。

翻訳が間違っている可能性が大きいのですが、「預金」をクリックして変更を確定します。

商品の送付先の詳細な設定は、アカウントページから行います。アカウントページを開いたら、ページ左のメニューから「配送先住所」を選択しましょう。

画面の指示通りに情報を入力し、必要に応じて「デフォルトの配送先住所として設定」にチェックを入れます。最後に「確認」をクリックしたら、配送先住所の設定は完了です。

AliExpressのアカウントを開設する方法~スマートフォン~

総務省の通信利用動向調査によると、日本では、スマートフォンを使ってインターネットを利用する人は全体の約70%に達しています。すでに、2015年にはネット利用時の端末はスマホがパソコンを抜いてトップに躍り出ています。

AliExpressでアカウントを取得して買い物をする人は個人輸入して転売する人と、自分で使う商品を購入する人に分かれます。

後者のタイプの利用者は、スマホから買い物する人が大半を占めます。スマホでアプリをダウンロードしてAliExpressを利用すると、パソコンよりも、安い価格で商品を購入できる場合があります。一度、両者を比較してみましょう。

AliExpressのアカウントをスマホで取得する手順 ①アプリをダウンロード

スマホにAliExpressのアプリをダウンロードします。

参考:App Store

参考:up to down

AliExpressのアカウントをスマホで取得する手順 ②アカウントを作る

アプリを開くと下記の画面が表示されるので、右下の「アカウント」をタップします。

すると以下のような画面が開くので、ページ上部の「ログインまたは会員登録」部分をタップします。

電子メールのアドレスを入力する画面に切り替わるので、入力を終えたら「続ける」を選択します。すると電子メール欄の下にパスワード入力欄が出てくるので、パスワードを入力して「登録」ボタンをタップしましょう。

以上でアカウントの取得は完了です。

AliExpressのアカウントをスマホで取得する手順 ③サイトの言語を日本語に設定する

言語設定が別の言語になっている場合は、日本語で表示されるように変更します。

画面右下「アカウント」をタップします。

六角形が二つ重なったような図形をタップし、設定画面を開きます。下記の画面で「言語」をタップし、日本語を選択しましょう。

AliExpressのアカウントをスマホで取得する手順 ④配送国の設定

配送国も初期設定ではアメリカになっているので、日本に変更します。変更方法は言語の変更と同じ要領で行います。最初に画面右下「アカウント」をタップし、次の画面で設定アイコンをタップすると、配送先の国が選択できるので、ここで日本を選びます。

AliExpressのアカウントをスマホで取得する手順 ⑤ドル表記から円に変える

通貨も同じ要領で、日本円に変更します。最初に画面右下「アカウント」をタップし、次の画面で設定アイコンをタップすると、通貨を選択できるので、ここでJPY(円)を選びます。

言語、配送先、通貨といった設定の変更は全て統一して下記の手順です。

「アカウント」→設定アイコン→言語、配送先、通貨の選択

住所とクレジットカード情報の登録は、実際に買い物をして支払う時に行いましょう。

AliExpressのアカウントを開設する時エラーが出た場合の対処法

AliExpressで買い物をするには、アカウント登録が必要になります。会員費用は無料で、日本語の操作手順に従って必要事項を入力すれば、5分程度でアカウント開設の手続きは完了します。アカウント開設でエラーが出る場合は、主に下記の二つの原因が考えられるので、対処法について説明します。

・入力ミス、入力漏れ
・すでに登録したメールアドレスでアカウントを取得しようとしている

AliExpressのアカウント取得でエラーが出たら入力ミス・漏れをチェックする

AliExpressのアカウントを開設しようと入力を終えてエラーが出た場合は、赤い文字で表示された部分を再度確認してみましょう。

システムが見つけやすい入力ミスは下記の3つです。
・メールアドレスの入力が間違っている
・パスワードの入力に使えない文字や記号が含まれている。
・郵便番号の入力が間違っている

とくに、メールアドレスは入力文字数が多くミスが出やすいので、エラーの場合は消去して再度入力してみましょう。メルアドの確認はコピペを使わず手動で入力を行います。

AliExpressのアカウントを開設するとき 「ご指定のメールアドレスは登録できません」と表示される場合

AliExpressでアカウントを取得するときは、以前すでに登録したメールアドレスをもう一度使うことはできません。AliExpressは一つのメールアドレスで開設できるアカウントは一つというルールがあります。別のメールアドレスを入力して試してみましょう。

記入漏れや記入ミス、メールアドレスに問題が無いのに、アカウントの取得ができない場合は、ブラウザを閉じ、ブラウザの履歴を削除してから、アプリを再起動します。アカウント登録の操作を一からやり直しますが、入力ミスを避けるため、初回の半分のスピードで行います。

まとめ

AliExpressで買い物をするためには、アカウントを開設する必要があります。中国の通販サイトはAliExpressに限らず、アカウント登録が必要な場合がほとんどです。

中国国内BtoC ECサイト市場シェアNO2の京東でも同様にアカウント登録は必要です。アカウント登録は無料ですし、日本語の指示に従って順に必要事項を入力すれば、5分以内にアカウント取得は完了します。難しく考えずに、まずはアカウント登録をして、商品価格や品ぞろえを確認してみましょう。

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この記事を監修した人

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