AliExpressでスマホを購入する方法、解説します!

ひと昔前は、中国製のスマホというと「価格は安くても、品質が……」とか「デザインが……」といった意見がありました。しかし、現在ではHUAWEIやXiaomiのような国際的に有名なメーカーが作っているものもあります。

中国製のスマホを日本の市場で購入することももちろん可能ですが、AliExpressのようなサイトを使って中国から直接購入することもできます。こちらのルートから購入すれば、日本で購入するよりも最新機種が早く手に入りますし、価格も安い場合が多いです。

そこで、この記事では、AliExpressなどの中国の通販サイトを使って中国製のスマホを購入する方法や、中国系のサイトを利用する際の注意点等について解説します

目次

AliExpressでスマホを購入する方法

AliExpressは、アリババグループが運営している中国の通販サイトです。価格の安さ、品ぞろえの豊富さで人気を集めています。

早速、このAliExpressを使ってスマホを購入する方法について見てきましょう。

まずはアカウントを作成

アカウントの作成方法は、日本の通販サイトと大差ありません。

まずは、以下のリンクをたどってAliExpressのトップページにアクセスしてください。

参考:AliExpress日本語サイト

トップページの右側に「参加する」とあるのが確認できると思います。ここから新規アカウントを作成します。

なお、AliExpressは、本来は英語のサイトで、日本語サイトは機械的に翻訳されたものなので、翻訳が正確でない場合があります。日本語翻訳の精度があまり良くなく、かえって分かりにくい場合は、英語表示に切り替えて内容を確認することをおすすめします。

日本語サイトのページの上の方にある国旗のマークのところで英語表記に変更することができます。ただ、一度英語表記に切り替えると国旗マークのところからは再度日本語表記に戻すことはできません。

「参加する」をクリックすると、メールアドレスとパスワードの入力を求められます。

これらを入力した上で「マイアカウントを作成する」をクリックすれば、アカウントの作成は終了です。

欲しい商品の探し方

欲しい商品の探し方も、基本的に日本の通販サイトと同じです。最初からキーワードで検索することもできますが、ここではカテゴリーから絞り込む方法をご紹介します。

トップページの「カテゴリー」から探す場合、スマホが含まれるカテゴリーは「携帯電話 & 電気通信」です。そこにカーソルを合わせると各種メニューが表示されます。その中に「携帯電話」という項目がありますので、クリックしてください。

開いたページでは、左欄でさらに絞り込みができるようになっています。例えば、LTEが使える新品のスマホが欲しいなら、「携帯」の「LTE」と、少し下の方の「アイテム条件」の「新しい」にチェックを入れればOKです。

なお、「ROM」のところに「512グラム」とありますが、これは「512GB」のことです。機械翻訳の不自然さが出ています。

商品ページで「今すぐ購入」か「カートに追加」をクリックして商品を購入することができます。このとき、商品のタイプや色などにチェックを入れないまま「今すぐ購入」を押しても、「不足している情報を先に提供してください」と表示されて先に進めませんので、注意しましょう。

「今すぐ購入」をクリックすると、「配送情報」と「支払方法」の登録画面が表示されます。

「配送情報」には、氏名、携帯電話番号、住所の入力欄があります。日本とは住所の入力順序が違うので、注意してください。

「支払方法」では、選択肢から支払い方法を選びます。クレジットカードを選択する場合にはカード情報も登録します。

配送情報や支払方法の入力が終わったら、注文を確定します。

画面右側の「注文する」をクリックしてください。これでAliExpressで商品が購入できます。

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AliExpressでスマホを買うメリットと注意点

最近では、日本国内にも中国製のスマホを安く売るショップが増えています。Amazonや楽天市場などでも普通にHUAWEI等のスマホが低価格で売っています。

ただ、最新の機種を購入するなら、AliExpressなどを使って中国から直接購入した方が安く買えます。最新スマホが安く買えるのは、AliExpressでスマホを買う大きなメリットです。

また、日本未発売のスマホをいち早く購入することもできます。

例えば、HUAWEIのP40 Proの場合、Amazonなどでは10万円を超える価格で販売されていますが、AliExpressなら9万円前後です。

このくらいの価格差があるのであれば、「多少面倒でもAliExpressで買ったほうがいいかな」という方もいらっしゃることでしょう。

Nova4という、国内ではあまり見かけない機種もAliExpressには売っていたりもします。

全ての機種がAliExpressの方が安いとは言い切れませんが、中国製のスマホを購入するのであれば、AliExpressを覗いてみる価値はあります。

AliExpressでスマホを買う際は、周波数帯も要チェック

スマホを購入する際は、「周波数帯」にも注意が必要です。スマホ本体が対応している周波数帯と、契約する携帯電話会社の周波数帯が一致していないとスマホが使えないからです。

日本では総務省が電波の割り当てを行っていて、docomoや、au、SoftBank、楽天といった携帯電話会社は、割り当てられた周波数帯の電波を使用しています。

周波数帯について事前に確認せずにAliExpressでスマホを買ってしまうと、スマホにSIMカードを挿しても使えないという事態が起こり得ますから注意してください。

スマホの周波数帯の確認の仕方

スマホの周波数帯は、普通は製品詳細ページに記載されているはずです。周波数帯の記載がない製品は買わないようにしましょう。

周波数帯の表記は、「バンド〇〇」、「Band〇〇」、「B〇〇」といったものです。〇のところには数字が入ります(一部、記号の場合もあります)。具体的な記載は、以下のようになります。

Bの後に記載されている数字を必ずチェックするようにしてください。

携帯電話各社が利用している周波数帯については、総務省が以下のページで公開しています。PDFを開くと、周波数帯が確認できます。

参考:各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯について(総務省ホームページ)

購入予定のスマホの周波数帯と契約しているキャリア各社の周波数帯が一致しているか確認しましょう。スマホの周波数帯とキャリアの周波数帯が一致していれば、とりあえずそのスマホは日本で使えるということになります。

スマホを使う地域によっても差がでる

先ほど「とりあえず」と書いたのは、周波数の特性上、使っている地域によっては不便になる可能性があるからです。

「プラチナバンド」という言葉をお聞きになったことがあるかもしれませんが、この帯域の周波数は電波が遠くまで届きやすいという特徴があります。具体的には、バンド8、18、19、26、28といったものが該当します。

都会に比べてプラチナバンドの基地局数が少ない地方でスマホを使う場合、この帯域の周波数が使えないと、「スマホが全く繋がらない」という事態に陥ることにもなりかねません。地方で使う人は特に周波数帯に注意しましょう。

もう少し詳しく

上の説明では少し分かりにくいかもしれませんので、もう少し詳しく説明します。

例えば、AliExpressで見つけたスマホが、日本国内で使用されているバンド1、3、8に対応していたとします。自分が契約している携帯電話会社がdocomoだったとすると、第3.9~4世代で使用している周波数帯は、バンド1、3、21、19、26、28、42です。

重複するのは、バンド1と3です。つまり、先ほどご紹介したプラチナバンドは含まれていません。このスマホは都市部では使用できるでしょうが、山間部などに入れば、ほとんど繋がらないおそれがあります。

この場合、「バンド8に対応しているSoftBankだったら、もっと使いやすかったかもしれない」ということになるわけです。逆に、docomoの利用が前提なら、「バンド19、26、28に対応したスマホを買えばよかった」ということになります。

AliExpressでスマホを購入しても大丈夫?

AliExpressのような中国の通販サイトは、偽物が売られていたり、故障等があった場合でも返金が受けられなかったりするのではないかと心配になるかもしれません。そこで、ここからは、そのような疑問について解説していきます。

まず偽物の件ですが、少なくともAliExpressに関する限り心配する必要はほぼありません。

AliExpressに出店しているセラーは、他のショップとの厳しい競争を勝ち抜くためにユーザーからの評価を大切にしており、詐欺的な手法を用いて商品を販売することはないからです。

もちろん、不誠実なセラーがいないわけではないので、心配な人はショップのレビューをチェックしてください。その際は、高い評価の有無だけでなく、レビューの数にも注意しましょう。レビューの数が多ければ、多くの人がそこから商品を購入したことが窺えるので安心して購入できます。

スマホの説明は念入りに確認する

偽物の心配は少ないとしても、中国の通販サイトでスマホを買う場合は注意すべき点があります。

もちろん、先ほど解説した周波数帯はその一つです。周波数帯が一致しなければ、スマホは使えません。

また、日本語に対応しているか、Google Play Storeがインストール済みかなどもチェックしておくと良いでしょう。

AliExpressは保証も手厚い

AliExpressには、「バイヤープロテクション」という買い手を保護する仕組みがあります。

これは、商品が届かなかったり、届いた商品に不具合があったりした場合に返金を受けられる制度です。最初は、セラーと交渉するところから始まりますが、最終的にはAliExpressが裁定を下してくれます。返金に2ヶ月~3カ月かかることもありますが、少なくとも金銭的な補償は受けられます。

なお、AliExpressでは、注文後商品が発送されるまでの間はキャンセルできる場合が多くなっています。ただ、一方的にキャンセルできるわけではなく、セラーにキャンセルを申し込む形になります。そのため、相手次第ではキャンセルを断られることもありますが、普通は応じてくれます。

どのショップから購入すればいいか

信頼性を重視するなら、AliExpressに出店しているメーカー直営店から購入するのが良いでしょう。

他には、「トップブランド」マークが付いたお店から買うのもおすすめです。商品ページの上の方や、ストアホームのページを見ると、勲章のようなマークとトップブランドの記載が確認できる場合があります。

トップブランドになっているショップで購入すれば、ひとまずは安心です。以下にAliExpressでトップブランドの評価を得ているショップをいくつか載せておきます。

参考:VSTAR TECHNOLOGY INDUSTRY CO LTD

参考:Shenzhen Pophong Store

販売されているスマホのバージョンについて

ここでいうバージョンというのは、中国国内向けのスマホか、海外向けのスマホかの違いのことです。厳密な定義があるわけではないので、おおよその違いになりますが、以下の通りです。

まず、CHINAバージョンとある場合は、文字通り中国国内向けのスマホです。国内規制の問題で、Google関係のアプリは入っていません。

これに対して、グローバルバージョンというのは、最初から海外仕様で作られたスマホです。Google Play Storeもインストール済みです。やや価格が高い傾向がありますが、おすすめです。

グローバルROMと表記されたものもあって、これはショップの方でROMを海外向けに書き換えたものです。こちらも日本ですぐに使えますが、書き換え作業のため一旦開封されています。

上記は、「一応こう言える」という程度のものなので、詳細は各商品ページで確認してください。

商品の配送方法について

商品の配送方法は、商品ページにある「配送:¥○○○」の下のところ(●●●によってjapanへ)をクリックすると表示されます。

配送方法は、AliExpress Standard Shippingのみの場合や、それ以外にDHLやEMSが選べる場合があります。稀にAliExpress Standard Shippingが選べないショップもあります。

スマホを輸入する際の税金は?

スマホの輸入に関税はかかりません。ただし、輸入消費税がかかる場合があります。

輸入消費税は、課税価格が1万円を超える場合に課されます。税率は10%です。個人輸入の場合は、商品代金の60%が課税価格となります。したがって、商品価格が16,668円までなら、輸入消費税はかかりません。16,668円に0.6を掛けると10,000.8円ですが、1円未満は課税価格の計算では切り捨てになり、結局1万円を超えないからです。

(以上の説明は、個人使用目的でスマホを輸入する場合を前提にしています。商用で輸入する場合は計算方法が変わるのでご注意ください)。

AliExpressで買ったスマホと国内正規版とを比較

AliExpressで買ったスマホを国内で正規販売されているものと比較してみます。なお、今回比較対象としのは、AliExpressで販売されていたリファービッシュ品です。リファービッシュ品については、後ほど説明します。

まず梱包は、スマホという精密機器の輸送だけに、結構しっかりしています。

中国の通販サイトで購入すると、スマホケースと画面保護シートがおまけで付いてくることが多いです。

商品のパッケージに差異は?

商品のパッケージを見比べてみます。

やや印刷位置が違うように見えます。

パッケージ写真に使われている本体のカラーが違います。

上が国内で正規販売されているものです。

輸送の関係か、AliExpressで買ったものの方が汚れています。

箱を開けて比べてみる

箱を開けてみましょう。

大体同じですが、細部は色々と違います。

イヤホンが2つ入っています。

AliExpressで購入したものは、付属しているACアダプターが正規品のUSB Type-Cではなく、USB Standard-Aです。こちらの方が便利な人もいるかもしれませんね。

ケーブルも、それぞれのUSBに合ったものが入っています。

肝心の本体は?

肝心の本体の機能に問題はないのでしょうか?

Googleは起動します。

Bootloaderのアンロックも可能です。

ただ、おサイフケータイなどに使われる通信規格のNFCは使えませんでした。

AliExpressで買ったスマホの正体は?

今回購入したスマホは、いわゆるリファービッシュ品です。リファービッシュ品というのは、初期不良などで返品になった製品をメーカーが整備したもののことです。

本体は偽物というわけではありませんが、完全な新品ではありません。この点を承知した上で買うなら、おトクにスマホが購入できます。

なお、AliExpressの日本語サイトでは、リファービッシュ品のアイテム状態は「改装」と訳されています。

AliExpressを上手に使って、お得にスマホをゲットしよう!

AliExpressでスマホを購入する方法などについて解説してきました。最初の方でも書いたように、AliExpressを使うと最新の中国製のスマホが安く購入できます。

慣れない間は戸惑うこともあるかもしれませんが、バイヤープロテクションのような保証制度もあるので、一度AliExpressに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人

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