Amazonはインターネットショップなので、注文後に手元に届いた商品を見て、「思っていたものと違う」と感じるケースもあるでしょう。しかし、商品によっては返品対応が可能な場合もあるため、無駄遣いだと諦めるにはまだ早いです。
とはいえ、返品できる商品には様々な条件があります。必ずしも返品対応可能とは限らないため、購入前によく確認しておく必要があります。
今回は、Amazonで購入した商品の返品可能条件や、手順について紹介します。ネットショッピングに返品はつきものなので、ぜひ目を通してください。
返品可能な商品の条件
購入できる商品すべてが返品可能なわけではありません。返品が認められるのは条件を満たした商品だけであり、むしろ返品できない商品も多々あります。
返品の可能性を考えて商品を購入する場合は、購入前に返品条件に合致するかを確認してください。また、返品自体は可能でも、返金は認められないケースもあります。
ここでは、返品可能な商品の条件について紹介します。Amazonをよく利用する人は、ぜひ頭に入れておきましょう。
発送元は「Amazon.co.jp」または「マーケットプレイスの出品者」である
返品可能な商品は、発送元が「Amazon.co.jp」か「マーケットプレイスの出品者」である必要があります。それ以外の発送元の商品は、返品対応自体ができないため注意してください。
また、マーケットプレイスの出品者は出品者ごとに返品方法が違っているため、詳しい条件は個別に確認する必要があります。同じ商品でも、返品可能な出品者と対応していない出品者がいるため、購入の際には意識してください。
ただし、出品者に100%非があるにもかかわらず、返品不可能というケースはありません。出品者が返品に対応してくれない場合には、カスタマーセンターに相談することも検討してください。
返金率は返品理由によって異なる
商品に問題があった場合の返品であれば、当然料金は100%返金されます。しかし、自己都合による返品の場合は、全額返金されません。
一般的な返金率は、50%程です。個々の条件によってはさらに引き下げられる可能性もあるため、自己都合による返品は結局損をしてしまう可能性が高いです。
また、商品が未開封か開封済みかも、返金率に大きな影響を及ぼします。未開封の場合は、自己都合による返品であっても100%返金されるケースがあるため、返品するつもりなら可能な限り開封しないことをおすすめします。
開封済みの基準
商品が開封済みかどうかには、明確な基準があります。発送用の段ボールを空けただけでは、開封済みにはなりません。基本的には、商品本体の封を開けたり、包装を取ったりした時点で、開封済みという扱いになるケースが多いです。
また、封を開けていなくても梱包が破損していたり、一部へこみなどがあったりした場合も、開封済み扱いになってしまいます。未開封扱いにするためには、商品自体が配送前と全く同じ状態でなければいけません。
開封済みでも100%返金される場合
開封済みであっても100%返金される場合は、商品自体に問題があるケースだけです。たとえば開封時点で破損していたり、正常な動作をしなかったりといった状態が該当します。
また、商品が違っていたり、商品ページの写真と明らかに見た目が異なっていたりした場合も、開封後に100%返金してもらえます。出品者側に非がある場合は、確認のために商品を開封しても安心です。
未開封でも返金されないケース
オーダーメイドである特注品や、再生産できない商品などは、未開封であっても返品できません。また、食料品などの期限が定められている商品も、返品対象外です。
これらの商品は、よほど出品者側に非がない限り、返品対応できず返金も受け付けてもらえないため、注意してください。
返品できない商品の詳細については、公式のページに記載されています。返品が可能かどうかは、購入前に確認しておきましょう。
商品が到着してから30日を過ぎると返品できない
返品対応可能な商品は、到着から30日以内の商品のみです。31日以上経過した後の返品処理は受け付けてもらえないため、早めの対応が大切です。
購入から経過した日数については、メニュー画面から注文履歴を見ることで、いつ購入した商品かがわかります。返品も同じページからおこなうため、確認方法は覚えておきましょう。
ちなみに、最初の手続きを30日以内におこなえば、手続き中に30日が経過しても返品は可能です。出品者に引き伸ばされているうちに返品できなくなる、といったことはないので安心してください。
送料の負担先
返品時の送料については、基本的に非があるほうが負担するケースが多いです。自己都合の返品であればこちらが負担しますし、出品者側に非があれば相手が負担します。
返品時の事情によっては、片方が100%負担しないケースもあるため、送料に関してはケースバイケースである点は意識してください。
自己都合による返品は50%しか返金されないことに加えて、送料も負担するため実質的な返金率はさらに下がってしまいます。手間を考えると返品しないほうがよかった、というケースも多々あるため、自己都合による返品は慎重におこないましょう。
参考:返品の条件
返品の手順
ここでは、実際に返品する際の手順について紹介します。基本的には手順に従って操作していくだけなので、複雑な手間や細かい交渉は必要ありません。
ネットショッピングは購入ミスをするケースもあるため、返品を活用しないのはもったいないです。まごまごしていると返品の期日を過ぎてしまうため、すぐ返品対応をするためにも、手順は頭にいれておきましょう。
手順1.注文履歴を開いて返品手続きを開始する
Amazonのマイページから「注文履歴」を開きます。購入した商品の一覧が表示されるので、返品したい商品を選んでください。
商品を選んだら、画面右側にある「商品の返品」をタップしてください。
手順2.返品理由を記載
返品する際は、返品理由の入力が必要です。返品理由を選択肢の中から選ぶ個所と、直接詳細を入力する箇所があります。入力はどちらも必須なので、入力漏れのないように注意してください。
具体的な理由を入力する欄では、あいさつや締めの言葉は必要ありません。端的に返品理由だけを入力すれば大丈夫です。
手順3.希望する対応を選ぶ
商品を返品、返金する際の対応は、返金と交換から選べます。ただし、商品によっては交換に対応していないケースもあるため、注意してください。
返金方法に関しても、クレジットカードによる返金と、Amazonギフト券を使った返金の2種類が選択できます。Amazonギフト券は用途こそ限られるものの対応が早い点が特徴なので、引き続きAmazonを使うのであれば検討できる選択肢です。
中古品を返品する手順
Amazonが直接発送する商品ではなく、出品者個人が発送している中古商品に関しては、Amazonではなく出品者に直接返品します。基本的に返品条件はAmazonの場合と変わりませんが、出品者によってはここに条件を追加している可能性があるため、各自の条件を確認することが大切です。条件については、プロフィール画面の「返品、保証、払い戻し」の項目から確認できます。
ここでは、中古商品を出品者に直接返品する際の手順について紹介します。大まかな手順は同じですが、細かいやり取りが追加されているため、参考にしてください。
ちなみに、ここでいう中古品とは、Amazonの基準に則った中古品のことをいいます。必ずしも傷があったり、使用済みだったりするわけではないため、覚えておきましょう。
手順1.返品依頼をする
マイページから注文履歴を開き返品したい商品の右側にある「商品を返品または交換する」をタップしてください。
続いて、返品理由を入力して、依頼の手続きを完了させます。ここまでは、Amazonへの返品手順と同様です。
個人の出品者に返品する場合は、詳細の理由もある程度丁寧に記載したほうが、相手の心証もよくなります。関係性が良好であればその後の手続きも円滑に進むため、仮に相手が100%悪いとしても、丁寧な対応を心がけてください。
手順2.出品者の承諾を得る
返品は、こちらの一存ではおこなえません。送信した理由を元に出品者が判断し、承諾をもらう必要があります。
出品者が返品を承諾した場合、メールが送られてきます。メールに記載された発送先の住所や発送方法などに従って、返品の準備をしてください。また、返品用ラベルも併せて発行されます。
出品者が承諾しないと、次のステップに進めません。もし連絡がなかったり、不当な理由で返品を拒否されたりした場合は、カスタマーセンターに連絡して対応を相談してください。
手順3.商品を返品する
指示に従って梱包した商品に、発行した返品用ラベルを張り付けて、返品をおこないます。
返品方法は出品者によって異なるため、返品用ラベルに記載された手順をよく確認して、間違いのないよう注意してください。
ちなみに、送料を相手に負担してもらう場合は、着払いで送るケースが多いです。
手順4.返金を受ける
返品が完了したら、出品者から返金を受けて手続きは完了です。
一般的に、返品から7日以内に返金されるケースが多いですが、それ以上経過しても返金がない場合は、出品者に問い合わせてください。連絡がつかない場合は、カスタマーリストセンターに問い合わせて早急に対応してもらうことも大切です。
出品者に問い合わせる際も、丁寧な対応は忘れないでください。相手との関係性が悪化してしまうと、素直に物事が進まない可能性もあります。
返品に関するよくある質問集
ここでは、Amazonの返品に関するよくある質問集をまとめました。自分の感じた疑問はほかの人が疑問に思っているケースも多く、解決策が既に分かっていることも珍しくありません。
事前に目を通しておくことで、実際にわからなくなった際にもスムーズに解決できます。返品についてわからないことがあれば、まずはよくある質問集を確認してみましょう。
発送料も返金されるのか?
発送料は、基本的に購入者側が負担します。返金料金の中には含まれないため、最終的には若干の損がでてしまう点には注意が必要です。
ただし、商品に問題があるなど出品者側に100%非があるケースは例外と言えます。返品のための送料も含めて返金される可能性が高いため、損をしないケースも考えられます。
ギフト券の返品は可能か?
Amazonギフト券に関しては、一切の返品、交換に対応していません。購入前に間違いがないか念入りに確認してください。
他の金券やチケット類に関しても、基本的には同じ対応です。金券類の返品は期待できません。
知人宛に送った商品を返品する場合、だれが返品対応をするのか?
返金対応は、基本的に商品を受け取った人がおこないます。つまりこの場合は、商品を受け取った知人のアカウントから、返品手続きをおこなってください。
知人が返品対応のやり方を知らない場合は、カスタマーセンターに連絡して相談してみましょう。こちらのアカウントからでも返品できる可能性があります。
まとめ
Amazonで購入した商品は、一部の条件を満たす場合に限り、返品が可能です。しかし、返品理由によっては100%返金されないことに加えて、個人の出品者では対応してもらえないケースもあります。
返品可能な商品であっても、購入から30日以上経過した商品は返品できません。また、利用期限のある商品や、オーダーメイドで代えのきかない商品なども、返品対象外なので注意してください。
返品する際は、注文履歴から返品手続きをおこないます。返品に複雑な手続きは必要ないため、返品も効率的に活用していきましょう。ただし、自己都合の返品はコスト負けしてしまうケースが多いため、慎重な判断が必要です。