Amazonにおける中古の状態を表す定義は?正しいコンディションの選び方を紹介!

Amazonに商品を出品する際には、商品の状態を表すコンディションの設定が必要です。もちろん売れやすいのは状態の良い新品ですが、新品でもないのにコンディションを新品にしてしまうと、クレームの原因になってしまいます。

また、コンディションには明確な基準が設定されているため、こちらの判断で勝手にコンディションを決めてはいけません。最悪の場合、ガイドライン違反として、ペナルティを受ける可能性があります。

今回は、Amazonにおける商品のコンディションについての定義や、新品と中古の違いなどについて紹介します。Amazonに商品を出品するなら、ぜひ目を通してください。

目次

コンディションの選択肢

Amazonでは、出品する商品の状態に応じて、コンディションを設定します。商品の状態をより正確に伝えるために必要な設定なので、必ず状態を偽ることなく設定しなければいけません。

コンディションは、出品登録をおこなう前に設定します。入力が必要なのは選択肢から状態を選ぶ項目と、詳細な状態を文章で伝える項目の2種類です。

ここでは、コンディションを設定する際に選べる選択肢について紹介します。選択ミスでクレームやペナルティを受けないように、各項目の定義はしっかり理解しておきましょう。

新品

新品の定義とは、文字通り未使用かつ未開封の商品を表します。どんなに状態が良かったとしても、開封済みだったり使用したことがあったりする商品は、新品とは言えません。

注意点として、個人から仕入れた商品を出品する場合は、状態を問わず新品とは扱えません。また、正規販売品と同等の補償がおこなえない商品も、新品としての販売が禁止されています。

この条件により、個人が新品の商品を出品するのはほぼ不可能と言っても過言ではありません。万が一運営に見つかると、アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があるため、注意してください。

中古

開封済みであったり、一度でも使用したりした商品は、中古として扱われます。また、新品の項目で紹介した条件により、個人が出品するものはほぼすべて中古のコンディションで出品しなければいけません。

中古のコンディションは、商品の状態によってさらに「ほぼ新品」、「非常に良い」、「良い」、「可」に分かれます。それぞれ状態に明確な定義があるため、個人の判断で選ばないように注意してください。

コレクター商品

コレクター商品とは、付加価値がある商品であることを表す表示です。たとえば既に販売が終わっている初回限定版の商品や、数量限定で生産されたコレクター品などが該当します。

付加価値のある商品を出品する場合は、コレクター商品のコンディションを選択するとともに、どんな付加価値があるのかを詳細に説明する必要があります。説明不足だと商品の価値を理解してもらえず、購入されない可能性が高いです。

中古コンディションの細かい定義

ここでは、コンディションが中古の中でさらに細分化される「ほぼ新品」、「非常に良い」、「良い」、「可」の4つの項目について、定義を解説します。誤ったコンディションで販売するとガイドライン違反とみなされてしまい、ペナルティを受けてしまうので十分に注意してください。

ほぼ新品

ほぼ新品は、未開封かつ未使用の商品に対して用いられます。前述したように一般の人では新品のコンディションを選択できないため、実質的に最も状態の良い商品が、ほぼ新品に該当します。

中古ショップなどで未開封品を仕入れた場合も、コンディションとしてはほぼ新品を使ってください。

非常に良い

開封や使用こそしているものの、一切傷や汚れがなく、見た目は新品と同様の商品に対して用いられます。

基本的に、一度でも使用すればどこかしらに擦れや汚れ、傷がついてしまうため、ある意味該当する商品が最も少ないコンディションと言えます。選ぶ際は商品を隅々まで観察し、傷などの確認もれがないことを確認してください。

良い

一般的な使用による擦れや傷があるものの、見た目に大きな欠損はなく、機能も問題がない商品が該当する項目です。中古販売する商品は、基本的にこのコンディションに当てはまる商品がほとんどと言えます。

出品の際は、傷や汚れの様子を必ず商品説明に記載してください。購入者も多少の傷は想定内ですが、想定以上の傷があるとクレームの対象になってしまうからです。

必要な付属品が欠けていたり、汚れや傷がひどかったりする商品が該当します。付属品には外箱も含まれるため、本体がキレイでも箱や説明書がない商品については、可を選択します。

ただし、悪い状態はあくまで見た目の話であり、商品としての機能を全く果たせないジャンク品はこの限りではありません。その場合は商品説明欄に動かないことを明記しないと、ガイドライン違反になってしまいます。

コンディションごとの区別方法

商品によっては、どのコンディションを選択したらいいか悩んでしまう商品も少なくありません。「ほぼ新品」と「非常に良い」は定義が明確なため悩むことはありませんが、問題は「良い」「可」です。

人によって定義が異なる場合もあり、購入者との意識の違いからクレームになりやすい項目でもあります。ある程度明確な区別をしておかないと、出品途中に定義がぶれてしまいかねません。

ここでは、コンディションの明確な区別方法について紹介します。誤解なく購入してもらえるように、必ず意識しておきましょう。

消耗具合によって区別する

基本的に、「良い」と「可」を区別するための基準は、「明確に消耗していることがわかるかどうか」です。たとえばケースが破損していたり、バッテリーの持ちが明らかに新品よりも悪かったりする商品は、消耗していると判断し「可」に分類する必要があります。

反対に、少々の傷や汚れ以外は新品同様に利用できたり、使っていて消耗を感じたりしない商品に関しては、「良い」を選択できます。本体や付属品、見た目などがどの程度消耗しているかによって、コンディションを選択することが大切です。

破損や欠損は「可」を選ぶ

基本的に、商品に破損や欠損が見受けられる場合は、機能に問題がなくても「可」を選んでおくべきです。見た目を重視する人にとっては、破損や欠損は十分な消耗と判断されるからです。

また、本体だけでなく外箱や付属品の破損などについても、「可」に分類する必要があります。なにかしら欠けたものがある商品は、「良い」を選択しないほうがよいと覚えておきましょう。

調子の良し悪しがある場合は、悪いほうに合わせる

電子機器などで調子の良し悪しがある場合は、悪い状態を基準にコンディションを決定します。良い状態を基準にしてしまうと、調子が悪い時にユーザーの期待を下回ってしまうからです。

これはAmazonのガイドラインにも記載があるため、調子の悪い部分を隠しての出品はペナルティの対象になってしまいます。

また、電子機器以外も同様で、傷んだパーツがある場合は、その部分を基準に商品の状態を判断します。このため、一カ所でも明確な汚れや破損などがある商品は、例外なく「可」に分類されると考えてください。

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2020年のガイドライン変更について

Amazonの商品ガイドラインは、2020年に大きな変更がありました。まだ変更から月日が経っていないため、昔の記事や出品者の意見を混同してしまいがちです。

しかし、ガイドライン違反はたとえ知らずにおこなっていたとしても、ペナルティ対象です。最悪の場合、アカウント停止処分を受けてしまうため、絶対に変更点は抑えてください。

ここでは、ガイドラインの変更点について紹介します。出品する際に大切な内容なので、必ず頭に入れておきましょう。

変更内容

変更内容を一言で言うと、コンディションの「新品」に対する定義が変更されました。この変更により、一般の利用者では基本的に新品を選択できないと言っても過言ではありません。

今までは未開封品であれば新品として出品できましたが、2020年以降の改定では新品の定義が明確になったため、多くの利用者が制限を受ける結果となりました。

選択できないのであれば覚える必要はないと思われがちですが、基準を知るという意味でも頭に入れておくことをおすすめします。

未開封、未使用でも新品を選べない商品ケース

未開封や未使用でも新品として出品できない商品の例としては、メーカーと同様の保証ができない商品が挙げられます。メーカーで購入した商品は購入後に問題があっても無料の修理や交換などの対応をしてくれます。これと同等の保証がなければ、新品とは認められません。

個人が購入した商品の場合、保証印がなかったり購入履歴をたどれなかったりといった理由で、正規の保証を受けられないケースがほとんどです。そのため、個人が仕入れた商品は新品の定義を満たせません。

また、Amazon内で新品として販売している商品を仕入れて売る場合も、新品表記がつけられません。以前は可能でしたがガイドラインの変更後は不可能になっているため、新品の表記は控えてください。

条件を満たさない商品を新品で販売した場合のペナルティ

ガイドラインを無視して新品で出品すると、Amazonに見つかってしまった際にペナルティを受けてしまいます。

ペナルティは一定期間の利用制限や商品の削除が主流ですが、何度も違反を繰り返すとどんどんペナルティの期間や内容が重くなっていく点が重要です。

最終的にはアカウントの強制解約をされ、Amazonでの出品ができなくなってしまいます。こっそり出品してもほぼ確実にバレてしまうため、個人がガイドラインを無視して新品で出品するべきではありません。

ガイドライン違反をしないためのポイント

Amazonのガイドラインはルールが細かく決められているうえ、定期的に変更される場合があります。常にルールを守っていないと、意図していなかったとしてもガイドライン違反によってペナルティを受けかねません。

ここでは、意図しないガイドライン違反を防ぐために意識すべきポイントについて紹介します。長くAmazonで出品を続けていきたいなら、必ず覚えておきましょう。

出品済みの商品を確認する

ガイドラインに変更があった場合は、出品している商品をすべて確認してください。ガイドラインに抵触している個所があれば、都度修正する必要があります。

出品が多いほど手間もかかってしまいますが、1点でも違反してしまうとペナルティ対象になってしまうため、時間をかけて確認することが大切です。

違反しているものは修正か再出品

ガイドライン違反の出品があった場合は、該当箇所を修正します。修正が難しい場合や、修正する時間がない場合には、一度出品を取り下げてください。

出品停止中の商品であれば、ペナルティの対象にはなりません。修正後にまた再出品することで、問題なく販売を続行できます。

FBA倉庫にある商品は手元に戻す

Amazonには、発送や保管を代行してくれるFBAという便利なサービスがあります。ガイドラインに違反している商品が倉庫にある場合は、一度手元に戻してください。

修正して再出品した後、改めてFBA倉庫に発送することで、これまでと同じように販売ができます。

違反している商品はとりあえず削除したほうがいい

違反している出品をそのままにしておくと、ペナルティを受けてしまいますが、購入者からの評判も悪くなってしまいます。違反している商品をみつけたらとりあえず削除して、現在進行形で違反している状態を作らないことが大切です。

Amazonでは、削除や再出品は自由におこなえます。多少手間はかかりますが、ペナルティを回避するためにも削除は迅速におこなってください。

まとめ

Amazonで商品を出品する際は、商品の状態によってコンディションを設定します。実際の状態と設定したコンディションに乖離があると、クレームやトラブルの原因になってしまうため、正しいコンディション設定が大切です。

コンディションの中でも「新品」は、2020年のガイドライン変更により個人ではほぼ条件を満たせなくなってしまいました。実質的な新品を出品する場合には「ほぼ新品」を選択してください。

ガイドラインはたびたび変更されるため、変更に合わせて出品している商品を確認することが大切です。今回紹介した内容を参考に、ガイドライン違反をさけて適切なコンディション選びを心がけましょう。

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この記事を監修した人

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