Amazonアカウントが凍結される原因と対処
この記事では、Amazonペナルティの種類や凍結の原因などを解説します。対処法なども紹介しているので、是非参考にしてください。
Amazonのペナルティの種類
ここでは、Amazonペナルティの種類を紹介します。
Amazonペナルティ～警告～
警告ペナルティが相当だとAmazonに判断されると、アカウントに紐づけられたメールアドレスに警告メールが届きます。多くの場合、出品が禁止されたり、商品ページが削除されたりします。規約違反の程度に応じて、様々なペナルティが課せられます。
Amazonペナルティ～アカウント審査～
アカウント審査状態に入ると通常最大30日間、Amazonから監視されることになります。新規アカウントで短期間に大量売買を繰り返している方は注意しましょう。売買は可能ですが、売上金の振込ができなくなります。
Amazonペナルティ～アカウント停止～
アカウント停止になると、売上金の振込はもちろんのこと、商品の売買も一切できなくなります。偽ブランド品の販売や権利侵害商品など、合計30種類以上の停止原因が存在します。アカウント停止は、これらの規約違反や法令違反をしているアカウントに適用されます。
Amazonペナルティ～アカウント削除～
Amazonでは、自分でアカウントを削除（解約）した場合を除き、アカウント自体が消されてしまうことはありません。
そのためアカウント停止の状態から、さらに状況が悪化（削除や閉鎖など）するわけではありません。
Amazonアカウントが凍結される原因
なぜ、Amazonアカウントが凍結されてしまうのでしょうか？
Amazon顧客満足度指数
Amazon顧客満足度指数（アカウント健全性ダッシュボード）の数値が低いと、ペナルティを受けやすくなります。
顧客満足度指数（アカウント健全性ダッシュボード）の評価項目は以下の通りです。
- 注文不良率（低い評価・Amazonマーケットプレイス保証申請・チャージバック申請）
- 規約の遵守（知的財産権侵害・真贋調査・制限対象商品など）
- 出荷遅延率
- 出荷前キャンセル率
- 追跡可能率
- お届け予定日の配達率（期日内配送率）
- 返品対応不満足度（返品の不満足度）
これらはアカウント健全性ページから確認することができます。
これらの目標数値を下回った場合は速やかに改善しなければ、ペナルティの対象となってしまいます。特に、購入者に直接影響を与える「出荷遅延率」には注意しましょう。目標を下回ったからといってすぐにペナルティが課されるわけではありませんが、改善する姿勢を見せるのは大切なことです。
購入者からの『評価』も意識しましょう。購入者からの評価が悪ければ、ペナルティの対象になります。
Amazonの規約に違反する
Amazonの規約に反するとペナルティの対象になってしまいます。以下のリンクを参考にして、規約に抵触しそうな行動は避けましょう。
参考：制限対象商品
特に偽モノの販売には注意してください。意図的でなくても偽物を販売したという事実が判明すれば、重いペナルティーを課せられます。
また、Amazonは購入者からのクレームを重視する傾向があるので、メーカー・正規代理店の請求書などは必ず保管しておきましょう。
Amazonカスタマーレビューを不正に操作する
Amazonカスタマーレビューを不正に操作するとペナルティの対象です。レビュアーにお金を払って良い評価を投稿してもらったりしてはいけません。Amazonも目を光らせている箇所なので注意しましょう。
新規Amazonアカウントは大量販売に注意
「短期間での大量売買」もペナルティの対象になります。特に、アカウント取得後90日以内の新規ユーザーは注意してください。
削除アカウントと関連を持っている
過去にアカウント停止・閉鎖されたアカウントと関連があると判断されるとペナルティの対象になります。
Amazonでは登録情報だけでなく接続Wi-fiでもアカウントの関連を判断していることから、健全な運営をしていてもアカウントが削除されることもあります。
Amazonアカウントの凍結を避けるために
ここでは、Amazonアカウントの凍結措置を受けないための対策を紹介します。
顧客満足度指数を伸ばす
前述の通り、顧客満足度指数（アカウント健全性）は重要な評価指数です。出荷遅延率を中心に、各項目を向上させていってください。
購入者からの評価を上げる
こちらもセラーの評価にとって重要な要素です。健全な売買と誠実な対応を心がけて、高評価を獲得しましょう。不当な評価を受けた場合は、Amazonに連絡してください。
Amazonカスタマーレビューを上げる
Amazonカスタマーレビューは、商品に対する口コミや、販売者に対する評価を示す指標です。基本的に、評価をお願いする以外にやることはありません。Amazonも常にパトロールしているので、お金でレビューを買い取るのは厳禁です。
複数のAmazonアカウントは持たない
複数のアカウントを作成するのはAmazon規約に違反します。 見つかり次第ペナルティの対象になるので注意しましょう。アカウント登録情報の重複や、同じIPアドレスからのアクセスを検知して違反者を発見しているようです。
違法商品を出品しない
違法商品の販売も、当然、ペナルティの対象です。児童ポルノ・違法改造したエアガン・偽ブランド品などは絶対に販売しないようにしましょう。違法商品を出品すると、規約違反だけでなく刑事罰の対象にもなります。
アカウント情報は正しいものを登録する
アカウントに紐づけられている情報は正しいものにしましょう。虚偽の事実が含まれていると、セラーとしての信頼にかかわります。アカウントが削除されることもあるので注意してください。
Amazonアカウントが凍結されたときの対処法
ここでは、Amazonアカウントが凍結された時の対処法を紹介します。
改善計画書を提出する
アカウントが凍結された時は、Amazonへ改善計画書を提出してください。
【改善計画書のポイント】
- 謝罪文を最初に書く
- 凍されるような行動をとった理由を明確にする
- 期限を設けて改善策を出す
改善計画書は、誠意ある謝罪の意思を示すことが大切です。加えて、行動の理由と改善策を提示します。誠意が伝わりやすくするために、期限を設定するのがおすすめです。
- 問題と責任の所在
- 改善策の具体的内容
- 改善までの期間と根拠
などを意識しましょう。
改善計画書の記入例
Amazon.co.jp
アカウントスペシャリスト 様
お世話になっております。Amazon様で出品させて頂いている○○です。この度は、お客様だけでなくAmazon様にもご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
今回、規約違反を犯してしまった経緯と改善策を提示させていただきます。お忙しいところ誠に申し訳ございませんが、最後までお読み頂ければ幸いです。
対象商品：【ASIN】XXXXXXXXXX、YYYYYYYYYY
規約違反の内容：Amazon出品禁止商品にあたる○○を出品してしまいました。
規約違反の原因：Amazonマーケットプレイス出品規約を理解せず、○○を出品したのが原因です。
今後の改善策：（二度と販売しない旨を伝えてください。前述のとおり、期限を設けると説得力が増します。定期的に出品商品をチェックする旨も書き入れておきましょう。）
今後について：今後はガイドラインや規約を遵守し、お客様の満足度が上がるような販売を心がけます。今回の件を教訓にして、Amazon様の信頼を回復するよう努めて参ります。
改善策の実施期日：（具体的な期日を入れることで説得力が増します）
改善策の効果発生が見込める期日：（具体的な数字を入れることで説得力が増します）
改善策の実施責任者：（本名を記入します）
まとめ
Amazonのペナルティには、警告・アカウント審査・アカウント停止があります。警告・アカウント審査は一定期間が経過すれば回復する見込みがありますが、アカウント停止になると出品活動自体ができなくなってしまいます。ペナルティを受けるにしても、アカウントの停止だけは避けたいものです。
アカウントの凍結を避けるには、規約を守り、顧客満足度指数を改善していくことが大切です。
もしアカウント停止になってしまった場合、改善計画書は誠意が伝わる内容となるよう丁寧に書いてください。
