Amazon自己配送の梱包方法は?必要な道具や資材も解説

いきなり本業にする場合を除いて、初めてAmazonへ出品する場合は小口出品で自己発送することになるでしょう。

物販初心者が自己発送を舐めてかかると、購入者から低評価を受けることになってしまいます。

Amazonではたとえ自己発送であっても、Amazon倉庫から発送される商品と同じ梱包・発送のクオリティが求められます。

そこで今回は、Amazonの評価を高水準に保つために梱包と発送の手順やコツを紹介します。

目次

Amazonの自己配送で使用する梱包材選びとは?

Amazon販売で利益を挙げ続けるには、販売者の評価を高水準で保たなくてはなりません。この項では、Amazon販売者の評価を保つための梱包材選びを紹介します。

Amazon自己配送の梱包は販売者の評価に影響する

Amazonでは、購入者が商品だけでなく販売者も評価するシステムがあります。下の画像のように販売者の評価は購入者に公開されます。

どんなに良い商品を販売していても評価が低ければ売上が伸びにくくなってしまいます。

販売者の評価を高い水準を保つには、商品ページで商品のコンディションやスペックを正しく説明することが重要です。FBAを利用している場合は、そこが徹底できていれば悪い評価がつくことはほぼあり得ません。

ですが、自己発送の場合は、FBAと同程度の梱包と発送スピードを実現しなくては悪い評価が付いてしまう可能性があります。

Amazonの自己配送で使う梱包資材は事前にまとめ買い

Amazonから発送される商品は、お急ぎ便でなくとも注文の翌々日までには届くことが多いです。そのため、購入者はそれを基準に考えていると思ったほうが良いです。

注文があったら、できるだけその日のうちに発送できるようにしましょう。そのためには梱包材を事前に準備しておく必要があります。商品を出品する際にはどんな梱包で発送するかを想定しておくことが大切です。

Amazon自己発送の梱包に必要な道具と梱包材

・ 工作バサミ

梱包作業は細かい作業ではないので梱包材も切れる大きめのモノを使うと良いでしょう。

・ カッター

梱包材を切るのに使います。黒色の替刃が切れ味が良いのでオススメです。

・ カッティングマット

カッターを使う時、テーブルや床が傷つくのを防ぎます。

・ カッター用定規

金定規か、カッターと接する部分が金属になっているモノを選びましょう。

・ 透明テープ

商品を梱包材に入れて封をする際に使います。ガムテープよりも見た目が良いので、透明テープをおすすめします。

・ プチプチシート

商品を包んで緩衝材にします。シート状のものではなく、ロールの方が様々なサイズの商品に使えるのでオススメです。

・ 通販用のビニール宅配袋

不透明で中身が見えない、通販用のビニール袋が販売されています。A3サイズに収まる商品はプチプチで包んで、この袋に入れるだけでOKです。

・ ダンボール箱

電化製品など、配送が故障の原因になりかねない商品はダンボールで厳重に梱包材しましょう。無地で商品のサイズに合ったダンボール箱を選びましょう。

Amazonマーケットプレイスに自己配送で出品する方法

Amazon販売を始めたばかりでまだ取り扱う商品が少ないうちは、小口出品でマーケットプレイスに出品するのが良いでしょう。月に50商品以上を捌けるようになったら、大口出品に切り替えてFBAを利用すると良いです。

この項では、Amazonマーケットプレイスへの出品から発送までの流れを紹介します。

Amazonに自己配送で出品

以下の画像の書籍を出品することにします。

Amazonのトップページから書籍のタイトルを検索して、商品ページへアクセスしましょう。「カートに入れる」の下の「マーケットプレイスに出品する」をクリックすると出品ページにアクセスできます。

プルダウンメニューから出品する書籍のコンディションを選択します。中古の場合は痛み具合などもキチンと記載しておきましょう。コンディションの記載に偽りがあるとクレームや低評価の原因となってしまいます。

価格と配送料も入力します。できるだけカートを獲得している販売者と同程度の価格を付けましょう。

画像を追加することも可能ですが、マーケットプレイス出品は既存の商品ページに相乗りして販売するカタチになるので特に必要ありません。

出品者SKUは独自の管理番号です。ご自身で管理しやすい文字列を入力しましょう。2018年5月1日にブックオフで仕入れた商品なら、「20180501B」などとするのが良いでしょう。

最後にフルフィルメントチャネルの項目で、「私はこの商品を自分で発送します(出品者から出荷)」を選択して、「保存して終了」をクリックすると出品作業が完了します。

注文が入るとAmazonから確定メールが届く

注文が確定すると、「注文確定 – 商品を出荷してください」から始まる件名のメールが届きます。

このメールが届いたということは商品に注文が入り、購入者からの入金も完了しているので、すぐに発送作業を進めましょう。

Amazonセラーセントラルから納品書を印刷

Amazonセラーセントラルの下部メニューの「注文」→「注文管理」をクリックします。日付の範囲を「過去7 日間」に設定し納品書を印刷したい商品を選択します。「納品書の印刷」をクリックすると納品書を印刷できます。

注文が確定して未出荷の商品があると、このページに一覧表示されます。Amazonの納品書の上部は宛名ラベルになっています。点線部分で切り離して、梱包の表面に貼れば宛名書きの必要はありません。

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Amazonの自己配送商品の梱包と発送

書籍の梱包はプチプチに包んで、ビニール宅配袋に入れます。書籍の場合は、見た目と防水のためOPP袋に入れる方も多いですが、無駄に梱包材の種類を増やすのは非効率なので上記の方法をオススメします。プチプチでも丁寧に包めばキレイに梱包できますし、配送時の書籍へのダメージも防げます。またビニール宅配袋を使えば防水を気にする必要もありません。

宅配袋の中には納品書も同封します。商品と納品書を宅配袋の中に入れたら封をします。宅配袋はフタにテープが付いているモノを使えば楽に封ができます。

最後に表面に宛名ラベルを貼れば梱包は完了です。梱包したら、郵便局やコンビニで発送手続きを行いましょう。

自己配送商品の梱包時にはAmazon購入者向けの挨拶文も同封

Amazonの購入者には、マーケットプレイスでは自己発送している販売者がいることをよく理解していない人も多いです。

そのため、購入してくれたことに関する感謝の気持ちと、評価をしてほしい旨を記載した挨拶文を商品に同封しておくと高評価をつけてもらえる確率が上がります。

また、何か不具合があった場合にはメッセージから連絡をして欲しいという旨と、メッセージ送信の方法も記載しておけば、不具合があっても即低評価を付けられることを未然に防ぐ効果もあります。

もし、不具合連絡があった場合は丁寧に対応しましょう。対応の仕方次第では高評価をもらえる可能性もあります。

Amazonに個人出品する場合の店舗名はどうする?

店舗名は購入者も見ることができます。名前の付け方によっては、購入者に悪い印象を与えかねないので、よく考えて入力しましょう。

この項では、Amazonの店舗名の付け方について紹介します。

きちんとした店舗名をつけよう

店舗名を付ける際に最も重視すべき点は個人出品の雰囲気を消し去ることです。購入者の立場に立って考えると安全性の面で、個人出品の店舗からの購入は避けたいという人が一定数居るハズです。そのため、自分の名前を使った店舗名は避けたほうが懸命です。できるだけ企業のような名前を付けましょう。

店舗名の考え方

実在の企業のような名前を付けましょう。例えば、電化製品を多く出品しているのなら、「◯◯電気 アマゾン店」などにすると好ましいでしょう。様々なネットショップで、電化製品を販売している企業のような印象を与えることができます。書籍を出品しているのなら「◯◯書店」、雑貨を出品しているなら「◯◯工房」でも可能です。

個人情報は公開される

Amazonで商品を出品すると、店舗名だけでなく氏名、住所や電話番号も公開することになります。購入者した人のみならず、Amazon利用者すべてに公開されます。個人情報を伏せたくても、情報を偽ることはNGです。氏名はしっかりと本名を記載しましょう。

住所はレンタルオフィスやバーチャルオフィスの住所でもOKです。電話番号はスマホにIP電話アプリ(050から始まる番号取得)を導入することでプライベートの番号を乗せるのを避けることができます。

Amazon自己配送で売上が伸びたらFBAで梱包・発送作業を簡略化

AmazonでFBAを利用するとAmazon側で梱包・発送作業を代行してくれるので、Amazonの運営がかなり楽になります。最初は自己発送でもある程度、売上が伸びてきたらFBAに切り替えることをオススメします。

この項では、FBA利用のためにAmazon倉庫に商品を納品する方法を紹介します。

商品の検品・個別梱包

基本的に新品未開封の商品は、そのままでOKです。中古品でパッケージがない場合は、その商品に合ったパッケージを自分で用意します。中古のCD/DVDや書籍の場合はOPP袋に入れると良いでしょう。FBAでは中身が確認できない商品の個別梱包はNGなので、不透明な梱包材は避けましょう。

商品登録

セラーセントラルのトップページ下部のメニューから「カタログ」→「商品登録」をクリックします。

検索窓に出品する商品に関わるキーワードや、JANコードを入力して検索をかけましょう。該当する商品の一覧が表示されるので、出品する商品のコンディションを選択し「この商品を出品する」のボタンをクリックすると出品情報の登録ができます。

以下の必要事項を入力します。

・ 出品者SKU

管理番号として扱われる文字列です。管理しやすいように入力しましょう。

・ 販売価格

出品する商品の販売価格を入力して下さい。自己発送とFBAは手数料が異なるので、価格設定には注意して下さい。

・ コンディション

プルダウンメニューから出品する商品のコンディションを入力しましょう。コンディション説明には出品する商品のコンディションを文章で詳細に説明しましょう。特に中古品の場合はキズや汚れなどの記載は必須です。記載漏れがあると、低評価を付けられてしまう原因になってしまいます。

・フルフィルメントチャネル

FBAを利用する場合は下段の文章にチェックを入れて下さい。「保存して終了」をクリックすれば商品登録は完了です。

この手順を繰り返して、今回納品する商品の登録をすべて完了しましょう。

FBAプランの作成

セラーセントラルのトップページ下部のメニューから「在庫」→「在庫の管理」をクリックします。

ご自身がAmazonに登録している商品の一覧が表示されます。今回納品する商品すべてにチェックを入れましょう。

チェックを入れたら、商品の一覧左上のプルダウンメニューから「在庫商品を納品/補充する」をクリックして下さい。

納品プランを作成します。表示されている発送元の住所を確認します。別の住所から発送する場合は、リンクをクリックして新しく住所を追加します。

新しく納品する場合は「新しい納品プランを作成する」を選択します。以前同じ内容物を納品したことがある場合は、既存の納品プランから選択することも可能です。

梱包の詳細は「個別の商品」、「新品の梱包テンプレートを作成」から選択します。

「個別の商品」は1つの箱の中に様々な商品を入れて納品する場合。

「新品の梱包テンプレートを作成」は1つの箱の中に同じ商品ばかりを入れて納品する場合。(売れ筋商品をロット納品する場合に使います)

ラベルの印刷・梱包から発送まで

FBAプランを作成したら、商品ラベルの印刷に続きます。メーカー梱包を選択した場合のみ、Amazonに商品ラベルの貼付けを依頼できます。個別の商品の場合は自分で貼り付けます。

出荷する数量を入力して「梱包準備完了」をクリックするとラベルを印刷するリンクが現れます。「SKUラベルをすべて印刷します」をクリックすると、SKUラベルをすべて印刷というウィンドウが開くので、「全て印刷」をクリックします。商品ラベルのPDFがダウンロードされるのでそれを開いて印刷します。

商品ラベルは商品パッケージのバーコードを隠すように貼り付けて下さい。ラベルを印刷した後は「個別の商品の梱包」をクリックし、次の手順に進みます。

次は梱包情報を選択し、確定をクリックします。

輸送箱の寸法と重量を入力します。

次は出荷通知の送信をします。出荷日を入力し、配送モードを選択したら配送業者を選択、「請求額を承認して出荷通知を送信」をクリックします。

出荷通知を行うと輸送箱ラベルを印刷できます。「印刷」をクリックすると、配送ラベルのPDFがダウンロードされるのでそれを開いて印刷します。

「すべて出荷済みとしてチェック」をクリックすると、納品前の設定は完了です。商品を配送業者に引き渡したら、「納品の追跡」をクリックしてお問合せ番号をします。

ダンボール箱の中に納品する商品を入れましょう。破損やキズの原因とならないようにダンボールの外周と商品と商品の間には緩衝材を使います。

ダンボール箱の封をしたら、配送ラベルを分かりやすい所に貼り付けます。雨に濡れるのを防止するためにOPP袋に入れて貼り付けるか、全面に透明テープを使って貼り付けましょう。

Amazon自己配送の商品梱包・発送に関して知っておくべきこと

この項では、商品の発送に関して知っておくべきことを紹介します。

Amazon自己配送のメディア商品は安い発送方法向けの梱包をする

自己発送でメディア商品(本/CD/レコード/DVD/VHS)を発送する場合は、購入者から配送料として356円を固定で請求(VHSは398円、本は262円)します。

つまり、配送料を356円よりも安く抑えることができれば、その分利益を増やすことができます。メディア商品を発送手段はクリックポスト一択と言っても良いでしょう。

・クリックポストのサイズ・重量制限

長辺: 14〜34cm
短辺: 9〜25cm
厚さ: 3cm以内
重量: 1kg以内

大体のメディア商品が制限内に収まる上に、配送料は全国一律185円と非常に安いです。また、クリックポストの料金はYahoo!ウォレット(クレジット カード払い)の後払い制なので、資金繰りもしやすくなります。

クリックポストの他にも、ゆうメール、スマートレター、定形外郵便など、コンパクトな商品を配送する手段はありますが、いずれも追跡サービスがないのであまりオススメ出来ません。

Amazon自己配送でメディア商品以外は郵便局と特約を結ぶ

あまり大きくなくても、厚みのある商品はクリックポストでは送れないので、ゆうパックが主な発送手段になります。

毎月、数多くの発送をする場合は郵便局と交渉すれば、配送料を割引して貰える場合があります。ですが、近年はよほど大量に発送しないと、特約を結んでくれないと言われています。

特約を結べるほど、毎月のように大量に発送する場合はおとなしくFBAを利用した方が良いかもしれません。

FBA納品の発送に使うダンボールには規定がある

納品の際に適用される要件は以下の通りです。

これらのサイズ、重量の規定を犯すと、受領拒否されて着払いで返送されてしまいます。また、ダンボールを加工してサイズを変えるのもNGです。

Amazon自己配送商品の梱包・発送方法まとめ

Amazonで購入者から高評価をもらうためには、梱包と発送のクオリティが鍵になります。評価のためとは書きましたが、梱包を丁寧に行い、スピーディに発送するというのは販売者として当たり前のことです。当たり前のことを着実に積み重ねて行けば、必然的に良い評価は集まります。

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この記事を監修した人

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