Amazon刈り取りとは何か?刈り取りに便利なツールもご紹介!

この記事では、Amazon刈り取りについてご説明します。Amazon刈り取りというのは、転売・せどりの手法の一つです。刈り取りに便利なツールもあるため、転売で稼ぐ有力な方法の一つとなっています。

目次

Amazon刈り取りの基本を解説

Amazon刈り取りという言葉は使う人によって、若干ニュアンスが異なることもありますが、基本的には「Amazonで購入した商品をAmazonで売ること」を指します。なお、この記事では、Amazonで購入した商品を他の販路で販売する場合なども含めて解説します。

以下では、Amazon刈り取りについての詳しい説明をする前に、知っておいて欲しい基礎的な知識について解説します。

Amazonの規約との関係

2023年時点で、Amazonで仕入れた商品を「新品」として出品することは規約違反ではありません。

インターネット上では規約違反であるという情報もありますが、これは2017年から2019年までの一時期において、Amazon規約で刈り取りが禁止されていた期間があったためです。

その時期にはAmazonコンディションガイドライン「新品」として出品できない商品という項目には、「Amazon.co.jp上(Amazonマーケットプレイスを含む。)で仕入れられた商品」という記載があったのですが、現時点ではなくなっています。

もちろんAmazon.co.jpに限らず、メーカーや正規代理店ではない個人事業主などを通じて購入してしまうと、真贋調査や知的財産権侵害の警告やアカウント停止の措置を受けた際に、有効な請求書であると認められないので注意が必要です。

「ほぼ新品」の中古品として出品する

先ほども書いたように、Amazon内で仕入れと販売を両方行う場合で、規約に違反しないようにするためには、販売時には中古コンディションで販売するのが一つの方法です。

Amazonでは、「ほぼ新品」「中古品」などの新品以外のコンディションで出品することで、新品を販売しても真贋調査などの警告を受けづらい傾向があります。

「ほぼ新品」の中古品として販売する場合は、商品カテゴリーによっては、「メーカー保証期間が残っていること、保証期間が切れている場合は30日間の動作保証を行うこと」といった条件を満たす必要はありますが、出品すること自体には問題はありません。

参考:Amazonにおける中古の状態を表す定義は?正しいコンディションの選び方を紹介!

販売先を楽天市場やYahoo!ショッピングにする

Amazonで販売が難しい場合は、他のショッピングサイトで販売するという手もあります。

規模の大きい楽天市場やYahoo!ショッピングは販路として有望です。ただし、両サイトに出店するには、厳しい出店審査に通過した法人または個人事業主である必要があるので、この条件を満たす必要があります。

出店審査が通過できない方や、個人事業主の開業届をしていない個人の方の場合は、メルカリやヤフオク!が販路の候補になります。

Amazon刈り取りをおすすめする理由

ここからは、この記事で「なぜAmazon刈り取りをおすすめするのか」を解説していきます。言い換えれば、「Amazon刈り取りにはどんなメリットがあるのか」をご紹介していくということになります。

配達が早く、商機を逃さない

Amazon刈り取りでは仕入れスピードが早いことが非常にメリットになります。

これはAmazon刈り取りに限ったことではありませんが、商品価格が下がっているときに買い、上がっているときに売る、といったことを繰り返すせどりでは、商品が早く手元に届くというのは、商機を逃さない意味で非常に重要です。

この点、Amazonは、多くの商品が翌日には届き、プライム会員になっておけば、お急ぎ便も無料で使えるので、より素早く商品が手に入ります。

これは、Amazon刈り取りの大きなメリットの一つです。

商品の種類が多く、在庫も豊富な場合が多い

差額で儲けるせどりでは、一つの商品で大きく儲けるというよりも、儲かる商品を数多く扱うことが重要です。したがって、せどりで儲けるためには、利益が出そうな商品を沢山チェックしておく必要があります。

Amazonなら、莫大な数の商品が扱われているので、仕入れる商品を自在に選ぶことができます。また、儲かりそうな商品が見つかった際には、在庫が多くストックされていることも多いことから、大量に仕入れて大きく利益を上げることも可能です。

検品の手間が省ける

Amazon仕入れは、他のサイト等を使って仕入れる場合よりも検品作業はかなり簡素化できます。これは、特に中古品を仕入れる場合に際立つメリットです。

Amazonでは、出品者に対する監督を厳しく行っています。販売した商品に関する返品率なども細かく見られているので、必然的にAmazonに出品されている商品は、品質が高くなる傾向があります。

メルカリやヤフオク!などと比べると、質の悪い商品を掴まされる確率がかなり低くなるので、商品を転売する際に検品にかかる手間が小さくなります。

もちろん、Amazonにも、たちの悪い出品者はいないわけではないので、検品自体を省くわけにはいきませんが、他のサイトを使って仕入れるよりも検品作業はかなり簡素化できます。

Amazon刈り取りに便利なツールが存在する

詳しくは後でご紹介しますが、Amazon刈り取りには、それに便利なツールが開発されています。

これらを効果的に利用することで、刈り取りに関する知識が十分でない人でも、利益を上げることが可能となっています。

返品・返金が比較的容易に行える

ご存知の通り、Amazonでは返品返金までのハードルがかなり低いです。

Amazonは、購入者のことを大事にする企業です。出品者の立場に立った際には、Amazonに厳しくチェックされることになり、不自由さを感じることもありますが、Amazon刈り取りで商品を仕入れる際には、このAmazonの姿勢は有利に働きます。

例えば、中古品を購入する際に、商品ページに書かれていた商品のコンディションと、実際に送られてきた商品のコンディションが違っていると思われる場合には、容易く返品が認められます。

安心して返品・返金対応が受けられるということは、商品を仕入れる際のリスクが減らせるということですから、この点もAmazon刈り取りのメリットということになります。

Amazonだけで仕入れも販売もできる

普段から見慣れているAmazonのサイトで仕入れも行うため、仕入用の新しいサイトの使用方法を覚えたり、アカウントを一から作成する必要もありません。そのため商品リサーチなども短時間で行うことができます。

またライバルセラーの調査なども同時進行で行うことが可能です。

このように仕入用のサイトと販売用のサイトが同一であることにより、常にAmazonだけに向き合っていくため、Amazonに特化した知識を身につけることができるようになります。

Amazon刈り取りには、ツールが必須!

ここからは、Amazon刈り取りに役立つツールをご紹介していきます。

Amazon刈り取りを成功させるためには、Amazonでの商品の値動きを把握する必要があります。価格が下がったときに仕入れて、価格が上がったときに売りに出す、これを繰り返すことで利益になります。

ただ、この商品の値動きを一つ一つ自分でチェックするのは大変です。それにかかる労力と時間は、莫大なものになりかねません。

そこで、効率的にAmazon刈り取りを行うためには、ツールを使いこなすことが必須となるのです。

Amazon刈り取りに便利なツール「Keepa」

最初にご紹介するツールは、「Keepa」です。正式名称は、「Keepa-Amazon Price Tracker」といいます。

Trackerは直訳すると「追跡者」です。文字通り、Amazonでの商品価格の変動を自動で追いかけてくれるツールとなっています。

Amazon刈り取りに便利なツール「Keepa」の使い方と重要ポイント

Keepa-Amazon Price Trackerは、Keepaのホームページで閲覧できる他、Chromeなどのブラウザの拡張機能としても提供されています。

基本機能だけなら無料で使えますが、料金を支払わなければ利用できない機能もあります。

参考:Keepa公式ホームページ

Keepaを使えば、予め欲しい商品を登録しておけば、その商品が設定した価格以下になったときに通知を受けることができます。せどりをしていない人が使う場合には、欲しい商品を登録しておいて、商品の買い時を見極めるといった使い方ができるツールです。

Amazon刈り取りに使う場合は、「商品」タブで仕入れたい商品を検索します。

どれかの商品をクリックすると、下記のようなページになります。ここで「新品」「中古」ごとに仕入れたい値段を設定して「トラッキング開始」ボタンを押しておけば、自動的に価格を追跡してくれる非常に便利なサイトです。

このまま仕入れ候補の商品を登録しておけば、仕入れ値が下がった時点でアラートで教えてくれることになります。

利用する際のポイントとしては、登録数をかなりの数にしないと効果的に機能しないということがあります。

100や200の商品を登録しておいても、なかなか通知はきません。時間はかかりますが、商品の登録数を徐々に増やしていって、1000、2000といった単位にまで上げていくと、通知が定期的に届くようになってきます。

仕入れの際には、Keepaからの通知を元にして、実際に儲けが出そうなものを更に絞り込みます。

大変そうに思えるかもしれませんが、自力で1000、2000の商品をチェックすることを考えれば、ツールの力は絶大です。仕入れ候補の商品をリスト化するまでは時間と労力がかかりますが、そこからは効率的にAmazon刈り取りができるようになります。

Amazon刈り取りに適したタイミングとは?

ここからはAmazon刈り取りに適したタイミングについてお話します。

Amazonの値動きを観察していると、商品の価格が下がりやすいタイミングがあることが分かります。以下に紹介する内容を参考に、自分なりのノウハウを蓄積していってください。

月末から翌月の月初にかけて

月末や月初めの時期は、Amazon刈り取りにおすすめのタイミングです。

月末には、その月の売上高を上げたいという意識が高まるので、値下げしてでも売りたいという出品者が出てきます。そして、そこで値下げをしても売れなかった商品は、月初にかけて更に値下げされる可能性があります。

したがって、月末や月初は、Amazon刈り取りに適したタイミングとなります。より具体的には、給料日後に一時的に需要が高まった時期を過ぎた辺りです。この時期にはまめに値動きをチェックするようにするといいでしょう。

供給過多で値崩れが起きているとき

供給過多で値崩れが起きている時は、刈り取りのチャンスです。物の値段の決まり方の基本は需要と供給です。需要に対して販売者が多すぎて供給が増えすぎれば、値段が極端に下がることもあります。

そして、価格が下がり始めれば、早めに売って損を小さくしたいと考える人が出てきて、更に価格が暴落するというサイクルが生まれることがあります。

こうして値段が暴落しているときは、刈り取りのチャンスです。値段が下がっているときに買い取っておいて、値段が回復したときに売るのです。

ただし、自分が買った値段よりも更に値段が下がり続ける可能性もありますから、需要がいつ回復するかを予測する必要があります。

なお、値下がりした価格が回復するまで商品を寝かせておく必要がある場合もあり得ます。資金に余裕がない場合には、この方法は適さない面があるので注意しましょう。

タイムセールのような一時的なセールを狙う

Amazonのタイムセールを狙うという方法もあります。タイムセールでは、通常では考えられない価格まで値を下げて売られる商品もありますから、このタイミングで商品を仕入れて、通常の価格で売れば、それだけで利益が出ます。

Amazonでは、「タイムセール祭り」といったイベント的なものも行われていますから、タイムセールについては、逃さずチェックするようにしましょう。

とりあえず始めてみるのも大事

まずは深く考えすぎずに始めてみることも重要です。これは、まだ実際にはAmazon刈り取りを始めていない人向けのアドバイスになります。

刈り取りに適したタイミングの話をしているところに、こういったことを書くのも何ですが、タイミングを計ってばかりいると、いつまでも行動に移せないという事態にもなりかねません。

最初は、少量・小額からの取引で構いませんので、実際にAmazonでの商品仕入れに挑戦してみましょう。

Amazonで仕入れる際の、その他のコツ

この記事の最後は、Amazonで商品を仕入れる際のコツについて、これまでにご紹介していないものを、まとめてご紹介します。

価格設定のミスを突く

Amazon刈り取りを行っていると、「価格設定が間違っているのではないか?」と疑いたくなるような、格安の商品に出会うことがあります。

これらの中には、実際に値段を間違えて付けている場合もあるはずです。他人のミスにつけこむようで多少気が引けますが、あなたが買わなくても誰かが買うでしょうから、格安の商品に気付いたら買ってしまいましょう。

なお間違った価格設定の商品にはいくつかのパターンが存在します。

例えば商品の登録時や変更時に、価格の項目で「別の商品の値段をつけてしまった」「0を一つ少なくつけてしまった」などのケースが考えられます。また一括出品ファイルで登録している場合は、セルが1つずれただけで全ての商品の価格がズレてしまったケースがあります。

また刈り取りツールの設定を間違えたというケースがあります。自分が出品する際には気をつけて欲しいのですが、Amazonでの販売を支援するツールに、商品価格の下落に合わせて、自分の商品の値段を自動的に下げて出品するというものがあります。

このツールを使うと、他の出品者が値下げをしてきても、自分の商品を常に最安値にしておけるので、販売個数を伸ばすことができます。

しかし、一方で、価格を下げる下限をしっかり設定しておかないと、想定外の安値で商品を出品してしまうというミスが起こるのです。

ただし、こういった異常に価格が安い商品は、値段設定のミスだけでなく偽ブランドなどの詐欺商品の可能性もあります。そのため偽造品を販売する詐欺業者には気をつけましょう。

例えば、出品者の評価がほとんどない、最後に評価を受けてから数年経っている、日本の製品が海外からの発送されている、といった場合には、偽造品の可能性が高まります。

このような偽造品を気づかずに刈り取って、Amazonで販売してしまうと真贋調査を受けてアカウントが停止になってしまう場合があります。

セット商品をバラして販売

Amazonでセット商品として売られているものを仕入れて、同じくAmazonでバラで売るという方法があります。

セット商品には、単体で売られている場合よりも安く売られているものも多いので、商品によっては、セットを仕入れて、バラにして売るだけで利益が出せるものがあるのです。

Amazonの場合、Amazon限定のセット商品もありますから、こういったセット商品を見つけたら、「バラして売ることはできないか?」を一度考えてみることをおすすめします。

価格保証がある予約商品は、とりあえず予約しておく

amazon.co.jpが販売する商品に限られますが、Amazonの予約商品には、価格保証がなされたものがあります。

これは、Amazonでの注文から出荷準備が開始されるまでの間に価格が変動した場合、その期間の最低価格が、自動的に購入価格として適用されるというものです。

このような価格保証がある商品は、価格変動のリスクを負わずに済みます。とりあえず予約しておいて、後で転売すれば利益が出そうなほどに価格が下がっていれば購入し、価格が下がらなかった場合はキャンセルするということが可能になるのです。

この手法を取る場合の注意点としては、Amazonで予約・キャンセルをあまりに頻繁に繰り返していると、Amazonから警告が入ることがあります。そして、警告後も同様の行為を繰り返していると、最悪の場合、アカウント停止になります。予約注文のキャンセルは、あまり頻繁には行わないようにしてください。

せどりを止める人、在庫を減らそうとしている人の商品を買う

Amazon刈り取りをやっていると、せどりを止めようとしていると思われる人のアカウントを見つけることがあります。また、何らかの事情で在庫を整理して減らそうとしている、あるいは在庫を急いで現金化しようとしている人のアカウントを見つけることもあります。

このようなアカウントで販売されている商品は採算を度外視した安値が付けられていることも多いので、仕入れのチャンスです。

その人が出品している商品をチェックして、利益が出そうな商品を見つけたら、まとめて仕入れてしまいましょう。

まとめ

今回の記事では、Amazon刈り取りについて解説してきました。

慣れない人には難しく感じるかもしれませんが、この記事でご紹介したようなツールを上手く活用すれば、Amazon刈り取りは決して難しいものではありません。

せどりと言われる転売ビジネスの中でも、比較的始めやすいものなので、この記事を読んでAmazon刈り取りに興味を持った人は、まずは少しずつでも始めてみましょう。

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この記事を監修した人

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