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海外への発送は要注意!日本と違うアメリカの宅配事情を解説

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近年ネットショッピングの普及により、日本の宅配業界では人手不足が深刻な問題となっています。SNS上では「梱包が破けている」「インターホンを鳴らさず不在票だけ置いていった」など、雑な配送業者に対する怒りの声を耳にするようになりました。

しかし、世界的に見れば日本の配送サービス品質は高水準で、海外の宅配業者は作業が雑です。アメリカの宅配業者は再配送もしてくれませんし、配送中の不注意で中身を破損してしまうこともよく起こります。

それでも海外へ荷物を送る時は、国外の宅配業者を利用せざるを得ません。今回はアメリカの宅配事情と、日本からアメリカに荷物を送る方法を解説します。

アメリカの宅配業者

アメリカで配送業務を行っているのは以下の4社です。日本から発送された荷物も、アメリカ国内に入ってからは基本的に以下の4社が配送します。

(1)アメリカ合衆国郵便公社USPS
アメリカの郵便局に当たります。

(2)UPS
ジョージア州サンディスプリングスに本社を置く宅配業者です。創業110年以上を誇る最も実績のある宅配業者です。

(3)FedEx
1971年に設立された宅配業者で、アメリカのみならず世界200カ国以上でサービスを展開する最大手の国際宅配業者です。

(4)DHL
ドイツの宅配業者で、アメリカで宅配業務を行っています。

アメリカの宅配サービスの特徴

日本の宅配業者の場合、配達日時指定や受取人への手渡しが基本サービスに含まれています。

しかしアメリカの宅配業界では、荷物は玄関の前に置くのが基本です。荷物の手渡しや配送日時を指定したい場合は、別途追加料金を支払う必要があります。(FedEx・UPSの場合は配達時間の指定は不可)

アメリカの不在票と再配達

配達時に不在だった場合、アメリカでも不在票を置いていきます。日本ではポストに挟むのが一般的ですが、アメリカでは不在票をドアに挟んだり、玄関ポストから部屋の中に入れたりします。

また、アメリカでは基本的に再配達はしてくれません。特にUSPSの場合は最初の配達時に不在だった場合、15日間の保管期間中に郵便局に荷物を受け取りに行かなければ、発送元に返却されてしまいます。

FedExは不在の場合、一度だけ再配達してくれます。ただし、2回目の再配達はこちらから連絡しないとしてくれません。2回再配達して不在だった場合は、自動的に発送元に荷物が返送されます。

DHLは一度だけ再配達してくれますが、2回目はありません。再配達してから5営業日以内にDHLの営業所に荷物を取りに行かないと、発送元に返送されてしまいます。

UPSは最大2回まで再配達をしてくれます。ただし、2回目の再配達から5営業日以内にUPSの営業所に荷物を取りに行かないと、発送元に返送されてしまいます。

アメリカの宅配事情

アメリカの宅配業務は日本と比べるとかなり雑です。

USPSは特に雑

USPSは配達時に不在だと、荷物を玄関の前に置いていきます。荷物が雨にさらされることも珍しくありません。

このことに文句を言う利用者はあまりいません。もし荷物を置いていってくれなかったら、郵便局まで自分で取りに行かなければいけないからです。郵便局では荷物を受け取りたい人が毎日並んでいるため、時間がかかります。

宅配業者の配達パターン

FedEx・UPSなどの宅配業者の配達パターンは以下の3つに分けられます。

(1)インターホンを鳴らした上で、ドアの前に荷物を置いて帰る

(2)インターホンも鳴らさず、ドアの前に荷物を置いて帰る

(3)インターホンを鳴らした上で、不在票を貼って帰る

荷物に気付かないことも

荷物はドアの前に置かれていることが多いのですが、ときどき雨露への配慮なのか、植木鉢の影など見えにくい場所に置かれていることもあります。

そのため、荷物が配達されたことに受取人が気づかないこともあります。日本からアメリカの顧客に商品を送る場合は、発送連絡時に配達予定日時を伝えておきましょう。

梱包が雑

アメリカの通販は梱包が雑です。家電など外装箱がある商品は、外装箱のまま発送されることも珍しくありません。

宅配業者は外装箱に配送伝票やシールを直貼りします。日本の配送業者で使われている、きれいにはがせるタイプではないので跡が残ります。

日本からアメリカに発送する荷物は、丁寧に梱包して防水対策も徹底しましょう。

アメリカの配送は本当に雑

日本人の感覚では、アメリカの配送サービスはサービス品質が低いと感じます。

アメリカの配達トラブル

アメリカの配送は品質がよくないので、トラブルも発生します。

商品の盗難

一番多いトラブルは、玄関の前に置かれた荷物が盗難に遭うケースです。玄関の前に無防備に荷物が置かれているわけですから、悪意のある人に目をつけられると盗まれてしまいます。

盗難対策

商品の盗難対策としては、玄関のスマートロックと監視カメラによる宅内配達サービスKey by Amazonが有名です。

サービスの利用は有料ですが、不在時に宅配員が玄関のスマートロックを解錠して、家の中に荷物を配達して帰ります。配達の様子は監視カメラで録画され、いつでも確認できるようになっています。

トラブルが嫌なら追加料金を払え

アメリカでは配達トラブルが起きますが、配達サービスの質は上がりません。追加料金を払えば、荷物の手渡しや配達日時の指定が可能だからです。

「トラブルが嫌なら追加料金を払え」ということです。アメリカらしい考え方と言えます。

ドローン宅配

アメリカのUPSでは、人手不足を解消するためにドローン宅配も運用されています。

都市部より農村地帯

ドローンによる宅配は、人の少ない農村地帯で主に導入されています。

トラックからテイクオフ

運用開始当初は配送センターからドローンを飛ばして配達していましたが、最近は配送ルートを走行する輸送トラックからドローンを飛ばして配達しています。

宅配後のドローン

荷物の配達完了後、ドローンは自動的にトラックに飛んで戻ります。

日本からアメリカに発送する方法

日本からアメリカに荷物を送る方法は、大きく分けて国際郵便と国際宅配便の2種類があります。

国際郵便とは、国際機関「万国郵便連合」によって運営されている公的配送ネットワークです。日本では日本郵政、アメリカではUSPSがこの国際郵便を担っています。

これに対して国際宅配便は、民間の配送会社を指します。日本ではヤマト運輸・佐川急便、アメリカではUPS・FedExなどが国際宅配便に該当します。

国際郵便で送る方法

日本郵便の国際配送方法は以下の3つです。

・小型包装物
・国際小包
・国際スピード郵便(EMS)

小型包装物として配送可能な荷物は三辺合計90cm以内・重量2kg以内です。国際小包として配送可能な荷物は三辺合計2~3m以内・重量30kg以内です。

国際スピード郵便(EMS)は配送先の地域によって若干異なりますが、最大辺の長さが1.5m以下・三辺合計3m以下・重量30kg以内の荷物の配送が可能です。

国際小包は、EMSより配送料が割高にもかかわらず配送スピードが遅いので、あまり使われません。主に使われるのは、小型包装物と国際スピード郵便(EMS)です。

小型包装物サービスは以下の6つです。

・SAL便
・SAL便書留
・eパケット
・eパケットライト
・航空便(AIR)
・航空便書留

例えば、1kgの荷物を東京からアメリカのカリフォルニア州に発送する場合の配送料と配達日数は以下の通りです。

サービス名送料配達所用日数サイズ
EMS
(国際スピード郵便)
2,900円2~3日最大辺の長さが150cm以下・
三辺合計300cm以下・
重量30kg以内
※地域により若干異なる
国際eパケット1,985円5~8日三辺合計90cm以内・
重量2kg以内
国際eパケットライト1,320円2週間前後
航空便(AIR)1,860円5~8日
航空便書留2,270円5~8日
SAL便1,080円2週間前後
SAL便書留1,490円2週間前後

国際宅配便で送る方法

ヤマト運輸の国際配送サービスは、国際宅急便のみです。配送可能な荷物は3辺合計160cm以内・重量25kg以内。

東京からアメリカのカリフォルニア州まで荷物を発送する場合の配送料は、以下の通りです。

佐川急便の国際サービスは飛脚国際宅配便のみです。配送可能な荷物は3辺合計260cm以内・重量50kg以内です。軽い荷物の配送料は高いですが、30kgを超える重い荷物も配送可能です。

国際配送比較

日本郵便(EMS)、ヤマト運輸(国際宅配便)、佐川急便(飛脚国際宅配便)の国際配送料を比較すると、以下の通りです。

配送料比較(日本からアメリカ)
〜1kg〜2kg〜5kg〜10kg〜15kg〜20kg〜25kg〜30kg
【日本郵便】SAL便¥1,080¥2,080
【日本郵便】EMS¥2,900¥4,500¥8,700¥14,500¥20,000¥25,500¥31,000¥36,500
【ヤマト運輸】国際宅急便¥1,200¥2,750¥4,650¥8,850¥15,050¥20,550¥26,050
【佐川急便】飛脚国際宅配便¥5,900¥8,200¥15,300¥21,200¥27,200¥33,000¥39,000¥44,900

配送料で選ぶ場合は、下記がおすすめです。

・三辺合計90cm以内・重量2kg以内の荷物は日本郵便のSAL便
・2kg以上25kg以内の荷物はヤマト運輸の国際宅配便
・30kg超~50kgの荷物は佐川急便の飛脚国際宅配便

配送スピードで選ぶ場合は、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)がおすすめです。

アメリカの配送業者は雑

アメリカの宅配業者は、日本と違い荷物を玄関の前に直に置いていきます。梱包も雑です。日本からアメリカに荷物を送る際は、丁寧にしっかり梱包することをおすすめします。





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