日本でも多くのユーザーが利用しているAmazonですが、Amazon.com(アメリカ版Amazon)を日本からでも利用できる事をご存じですか?日本では手に入れることができないアイテムが沢山販売されており、日本で売られている商品もさらに安く購入できる場合があるのです。
ただし、日本で買い物をする時に比べると、送料は高くなってしまいます。コストを安く押さえるには、少し工夫をする必要があります。
この記事では、Amazon.comで買い物をする方法や注意点、送料を節約するコツなどについて詳しく解説していきます。
Amazon.comで送料無料の商品を探すコツ
Amazon.comには日本への配送であっても、稀に送料無料の商品があります。商品の発送オプションを選択する際に、以下のように無料の配送オプションを選べる場合は、日本への送料が無料になります。
商品の送料が無料になっているかどうかは、会計の際に確認することができます。会計処理中に以下のような画面が出てきますので、「Shipping&Handling」の値が「0」になっているか確認してみてください。
次に、どんな商品が送料無料になっているかについてですが、その多くが一時的なキャンペーンでサービスされているケースであるため、具体的な商品をご紹介することはできません。
では、送料無料の商品をどのようにして探せばいいのでしょうか。いくつかのケースについて説明しましょう。
商品やセラーによって条件が異なる
Amazon.comに出品しているセラーには、商品の海外への配送の可否や配送料を決める権利があります。そのため、セラーが日本への送料を無料に設定している場合、送料を負担することなく商品を購入することができるのです。
商品によって送料を決めることができるので、セラーが安く大量に売りたいと思っている商品が特に狙い目です。
ここで注意したいのが、たとえ送料が無料になったとしても、その他に負担しなければならない費用があるという点です。海外からの配送には、手数料や関税が発生します。
Amazon.comで買い物をする時に「Shipping & Fee Details」を確認すると、このように「AmazonGlobal Shipping」という項目を確認することができます。これは送料のほかに手数料を含めた合計額の事で、実際の商品の値段に足される金額です。たとえ送料が無料になった場合でも、この値が0でない限りは、商品の値段に加えてお金を払わなければならないという事に注意してください。
また、商品を探すにあたって必ず確認していただきたいのが、以下のように概要に「Deliver to Japan」の表記があるかどうかです。これが確認できない場合、日本へ商品を発送してもらうことができませんので気を付けてください。日本への配送の可否や、配送料の金額などは流動的に変化します。そのため、送料やその他にかかる費用を、その都度自分の目で確かめてから購入すると安心です。
セラーの情報を確認する
腕時計などの高級な商品を購入する場合も、送料が無料になるケースがあります。送料が無料になっているかどうかを確認するには、注文処理をする際に「FREE Shipping」が選択肢にあるかチェックしましょう。それに加えて「Shipping & Handling」の項目が「0」になっていれば、送料・手数料が無料になっている証です。
他に確認すべきところは、セラーの所在地です。Amazon.comに出品しているセラーが日本にいる場合にも、日本への送料が無料になるケースがあります。
また、販売されている商品が日本製だった場合にも、サービスで日本への送料が無料になることがあるので、商品の生産国の欄にも注目してみるといいでしょう。
さらに、Amazon.com本社が販売している物の中にも、送料無料の商品が存在しています。以下のような表記が、Amazon.com本社が販売している商品である証拠です。
Amazon Globalの利用がお得
Amazon.comでは、いくつかの国際スピード配送オプションを選択することができます。それぞれ値段や速さが異なりますので、商品到着までの希望日数によって使い分けるのがおすすめです。
各サービスの詳細は公式のヘルプページで確認することができますので、よく確認してから最適な配送方法を選択しましょう。
Amazon.comで買い物するには?
使っているブラウザによっては、拡張機能でページ全体の英文を翻訳することができます。もちろん機械翻訳ですので、翻訳された内容が正確とは言えませんが、英語を完璧に使いこなせない方でも、日本語でサイトを利用することができるので便利です。
会員登録の方法
まずはAmazon.comへの会員登録をしましょう。Amazon.comで買い物をするには、たとえAmazonアカウントを持っていても、アメリカ版で新規登録する必要があるので注意です。
サイトへアクセスしたらページ右上の「Account & Lists」にカーソルを合わせ、「Start here.」をクリックして新規登録を行います。
移動先の画面で各種項目を入力していきましょう。必要な項目を入力し終えたら、「Create your Amazon account」をクリックしてください。
すると、入力したメールアドレス宛に確認のメールが届きます。このメールには登録に必要なワンタイムパスワードが記載されています。入力フォームにパスワードを入力し、「Create your Amazon account」をクリックすればAmazon.comへの登録が完了します。
住所を登録する
次に、配送先の住所を登録します。トップページ右上の「Account & Lists」にカーソルをかざし、「Account」をクリックしてください。
移動した画面の中央左下にある「Ordering and shopping preferences」から「Your addresses」をクリックしてください。
「Add Address」をクリックし、住所を登録しましょう。
荷物を確実に受け取る為のコツ
住所を登録する際に「Do we need additional instructions to find this address?」という項目がありますが、こちらに一言入力することで、確実に荷物を受け取ることができます。
具体的には「If there is no one to receive the package, please do not leave it unattended.」といった文章を添えると、受取人が居なかった場合に荷物を放置されてしまう心配がありません。
欲しい商品を探す
商品を注文する下準備が整ったので、さっそく欲しい商品を探しましょう。気になった商品は「Add to Cart」でカートに追加するか、「Buy Now」で即時購入することができます。
内容を確認して注文する
注文内容や支払い方法をよく確認したら、配送先にあらかじめ登録した住所を指定しましょう。ここで注意しなければいけないのは、支払い方法についてです。Amazon.comはPayPalでの支払いができませんので、クレジットカード払いを指定するようにしましょう。
また、指定した住所がアメリカ国内の場合には、Amazon Prime会員に登録するとお得です。会員になるとアメリカ国内への送料が無料になるため、転送サービスを利用する場合などに活用しましょう。
30日の無料体験期間があり、配送オプション以外にも電子書籍が読み放題など、お得な特典が沢山あります。ただし、日本のアカウントを利用することは原則できないので注意しましょう。会員になるには、アメリカ版のアカウントで登録し直さなければいけません。
注文する際のコツ
商品を注文する際には、「届け先の住所(Shipping address)」と「請求先の住所 (Billing address)」の2種類を指定する必要があります。届け先と自分の住所が違う場合には、この2つを間違えないように注意しましょう。
ここで注目すべきなのは送料の計算方法です。商品の送料は製品そのものの重量ではなく、梱包を含む積み荷全体の重量で計算されます。商品の概要を確認すると商品そのものの重量である「Item Weight」が記載されていますが、送料の計算にはこれに加えて梱包の重量も加算されるという事を覚えておきましょう。そのため、同梱サービスなどを賢く利用することで、送料を抑えることができるのです。
送料や関税について
基本的には、Amazon.comから日本への商品の発送料は有料であることがほとんどです。この項目では、その詳細について詳しく説明します。
3種類の配送方法と送料
「AmazonGloval Shipping」には以下の3種類の配送方法があり、それぞれ商品が届くまでの速さによって料金が変わります。
- Standard Shipping:約9~14日
- Expedited Shipping:約6~10日
- Priority Shipping:約2~4日
一番時間のかかる「Standard Shipping」が最も送料が安く、反対に「Priority Shipping」は早く届く代わりに送料も高額になります。セラーや商品によって選べない配送方法もあるので、注文する際には自分の手元に届いてほしい日までの日数を逆算して選びましょう。
商品を追跡することができるので安心
Amazon.comで商品を購入した場合でも、配送オプションの種類に関わらず、商品を追跡することができます。アメリカから発送され、日本の住所に届くまでの現在位置を確認することができるので安心です。
関税と消費税が免税されるケースも
Amazon.comで買い物をする際に気を付けたいのが、関税の支払いが必要なケースです。購入した商品の合計額によっては、関税と消費税を支払う義務が生じます。 Amazon.comで請求されなかった場合でも、後から支払いが必要になるケースもあるので十分注意してください。
税率は商品によって様々なので、自分の購入する商品の税率を事前に調べてから購入すると安心です。一部の製品を除き、送料を含めた合計額が16,666円未満の場合は免税されるため、その範囲の中で買い物をしましょう。
ただし、革製品やニット製品など、免税の対象にならない製品もあるので注意しなければいけません。
Amazon.comで商品を購入する場合、関税をAmazon.comへ前払いすることもできます。 革製品などを購入しようとすると、会計の詳細に「Import Fees Deposit」という項目を確認することができます。
これは、輸入にかかる手数料や関税・消費税などの見積価格の事で、送料の他に負担しなければならないお金です。「Shipping & Fee Details」を見てみると、商品の金額の他に「AmazonGlobal Shipping」と「Estimated Import Fees Deposit」の2つの項目を確認することができます。
ここで気を付けたいのが、実際にかかる費用とは違うという事です。ここで表示される金額はあくまでも推定される金額の事で、実際に輸入の際にかかる費用ではありません。ですが、実際の費用が見積もりよりも安かった場合には、Amazon.comから差額の返金があります。さらに、見積もりよりも費用が上回った場合には、その差額をAmazon.comが負担してくれるので安心です。
なぜ日本への送料が高いの?
では、なぜ日本への送料がこんなにも高くなってしまうのでしょうか。この項目では、その原因について詳しく説明いたします。
Prime会員特典が使えない
Amazon.comでは、Amazon Prime会員になると配送料が無料になるサービスがありますが、アメリカから日本への発送には適用されないのです。もちろん、日本から海外への発送に対しても同じことが言えますので、Amazonで買い物をする時にも注意しなければいけません。
速達配送にすると送料も上がる
Amazon.comが販売する製品は、「Amazon International」で定められた基準に則って送料が計算されます。これは商品の種類に加え、発送方法によって細かく値段が設定されており、配送の速度が速くなるにつれて、送料も上がってしまうので注意してください。
Amazon.comのヘルプページを確認すると、現時点での荷物一つ当たりの送料の最低額は以下のようになっています。
- Standard Shipping:7.99ドル
- Expedited Shipping:9.99ドル
- Priority Courier Shipping:19.99ドル
壊れやすい製品などは「Priority Shipping」を利用することができないケースもあるので気を付けましょう。
Amazon.comで送料を安くするコツ
Amazon.comで買い物をする場合、1つの荷物の送料に加え、商品の個数・重さに対する送料を足した合計額を支払わなければなりません。
そこで、荷物の個数をいかに減らすのかが重要になります。通常Amazon.comからの発送だと複数に分けて送られてくる商品であっても、アメリカ国内の転送サービスを介して荷物を1つにまとめることで、コストを節約することができます。
もちろん、その分の手数料が必要になりますが、商品を複数に分けて受け取るよりも安くなる場合には、積極的に利用しましょう。この方法を使えば、日本への発送を直接行っていない商品も手に入れることができるため、知っておくと便利なテクニックです。
Amazon.comで買い物をする際の利点と注意点
続いては、Amazon.comで買い物をする利点や注意点について説明します。Amazonを使い慣れている方なら簡単に使えるので、ぜひ参考にしてください。
ページのレイアウトが日本と同じで使いやすい
Amazon.comのページのレイアウトは、日本の物と全く一緒です。そのため、普段からAmazonを使い慣れている方であれば、英語が分からなくても内容を理解しやすいでしょう。
Amazon.comのページへアクセスするには、Amazonのページのメニューの国旗マークから「国・地域を変更する」を選び、アメリカ合衆国を選択しましょう。
ここで一つ注意したいのが、中には日本へ発送することができない物もあるという点です。このように商品の概要に「This item does not ship to Japan」と表記されている場合には、商品を日本へ発送してもらう事ができないので気を付けましょう。
日本で買い物をする時との違い
次に、Amazonで買い物をする時とは違い、気を付けなければいけない点について説明します。Amazon.comで買い物をする際には、送料に加えて関税などの費用が生じるケースがある事については先程説明しました。
それに加えて、日本での買い物と違う点がいくつかあります。まずは返品についてですが、場合によっては高額な送料を自己負担しなければならないケースがあるので要注意です。さらに、日本では補償やサポートを受けられない場合もあるため、高級品や精密機器などを購入する際には気を付けましょう。
最後に、アマゾンギフト券についてですが、購入した国でしか利用することができません。そのため、日本で購入したギフト券はAmazon.comでは使えないので注意しましょう。
Amazon Primeの無料体験を活用する
Amazon Primeには、無料で体験できる期間があります。この期間内であれば、便利なオプションを無料で利用することができるので、ぜひ活用しましょう。
また、無料体験を何度か利用することができるケースもあるため、一度Amazon Primeを解約してしまった方も、こまめにチェックすることをおすすめします。
アメリカ国内での送料が無料になる
Amazon Prime会員なら、アメリカ国内での配送オプションがすべて無料になります。転送サービスを利用する場合など、一度アメリカの住所に配送する時に利用するとお得です。
プライムビデオも無料で視聴可能
Amazon Prime会員になると、プライムビデオを無料で視聴できるようになります。ただし、アメリカ版のプライムビデオには、日本からは視聴することができないコンテンツも含まれているので注意しましょう。
電子書籍も読み放題
また、Kindleやスマホなどで読むことができる電子書籍を、同時に10冊まで無料レンタルできる「プライムリーディング」も利用することができます。一度に借りられるのは10冊までですが、読み終わった本を返却すれば、また別の書籍をレンタルすることも可能です。無料体験期間内であれば、これをいくらでも繰り返すことができます。
コツを抑えてAmazon.comで賢く買い物をしましょう
今回は、送料が無料にならない場合でも、なるべくコストを抑える方法も併せて紹介しました。Amazon.comで送料無料の商品は非常に数が少なく、見つけることが困難です。日本への送料を無料に設定しているセラーは稀ですので、見つけた場合はその他の商品もチェックすることをおすすめします。以上のコツを抑えて、お得に買い物を楽しんで下さい。