AmazonMasterCardは、Amazonを頻繁に利用する人にとってはお得なカードですが、そうでない場合は解約を考えるべきです。使用しないのに所持をしていても、防犯上良くありませんし、年会費もかかってしまいます。とはいえ、Amazon公式サイトでは解約方法の説明は少なく、手続きと聞くとなんとなく面倒に感じるものです。
この記事では、AmazonMasterCardの解約方法を解説します。ほかにも、不要なクレジットカードを所持しているリスク、AmazonMasterCardを解約(退会)する前に確認するべき項目なども解説していきますので、是非参考にしてください。
防犯面から考えて、使用しないクレジットカードは解約(退会)するべき
「今日の買い物からお得になるから」「数分で手続きが終わるから」と勧められるままに契約し、結局使われないままになっているクレジットカードは案外多いものです。しかし、クレジットカードは個人情報の宝庫です。暗証番号がわからなくても、カード情報だけで買い物ができてしまいます。
解約と聞くと面倒に感じるかもしれませんが、不要なクレジットカード所持のリスクを考えたら、行うべき手続きです。ここでは、クレジットカード所持のリスク、処分の際の注意点についてお伝えします。
不要なクレジットカードの所持は不正利用のリスクを上げるだけ
クレジットカードは、Amazonなどのネットショッピングの場合、暗証番号不要で買い物ができてしまうものです。普段から頻繁に使用していて、購入履歴もよく見る、常に持ち歩いているという場合はまだ良いですが、持っていることも忘れているカードが有ると危険です。
家に泥棒が入ったときのリスクはもちろん、友達や家族が盗む可能性もゼロとは言えません。不正利用にすぐ気付ければ保険が効きますが、「引き出しの中で忘れ去られていたカード」の場合、発見は遅れます。補償期限が過ぎていればお金は戻ってきません。
自分の保管能力を超えるような大量のクレジットカード所持、不要なクレジットカードの所持は控えましょう。使用するクレジットカードを絞り、残りのカードは解約(退会)も考慮するべきと言えます。
シュレッダーで裁断して処分することも忘れずに
クレジットカードは、解約が済んだからといってそのまま捨ててはいけません。必ず、カード番号、名前、生年月日、セキュリティコードの特定ができないサイズまで裁断し、処分します。入れるゴミ袋を複数個に分け、複数回にわたって捨てれば完璧です。
AmazonMasterCardを解約(退会)する時に気をつけるべきポイント
AmazonMasterCardは解約金はかかりません。しかし、ショッピング以外の使いみちもあり、把握していないだけで実は現役で使用しているカードだった、という可能性も否めません。
よく確認せずに解約してしまうと、損や後悔につながります。AmazonMasterCardの解約(退会)時に気をつけるべきポイントを7つ紹介するので、解約(退会)手続きに進む前によく確認しておきましょう。
リボ払い残高は確認しておくこと
AmazonMasterCardの解約(退会)をするとき、リボ払いの支払い残高が残っている場合には「一括払い」か「引き続きリボ払い・分割払い」かを選択することができます。そのため、上限ギリギリまで利用してしまいすぐの返済は厳しいという人でも、解約を取りやめる理由にはなりません。
ただし、Amazonカード解約後はマイページにログインができなくなるので、残りの支払い残高がいくらなのかは確認することができなくなってしまいます。カード会社より紙の「ご利用代金明細書」が郵送されるのでそちらで確認するか、支払える金額であれば一括支払いすることをオススメします。
入会特典目当てと思われないように注意
AmazonMasterCard入会の際には、入会特典として2000~7000円分のAmazonポイントを受け取ることができます。そのため、中には入会特典目当てでクレジットカードを作り、すぐに解約をしてしまう、という人がいます。
実際には不要になったという理由の解約(退会)であったとしても、入会後6ヶ月以内の解約(退会)はやめたほうが懸命です。クレジット会社からの印象が悪くなり、今後再入会したいと思った時に入会を断られたり、最悪の場合別会社のクレジットカード審査に通りにくくなったりします。
解約(退会)後の再入会は審査落ちする可能性あり
一度AmazonMasterCardを解約(退会)したとしても、再びAmazonの使用頻度が上がった場合には再入会を考えるでしょう。しかし、一度通った審査だから大丈夫だろうと考えているとしたら、少し考えが甘いです。
クレジット会社には、申込者が初入会か再入会かの判別はできています。短い期間内に入会と解約を繰り返していると、またすぐに解約されるのではないかと疑われ、審査に落とされることがあります。場合によっては、1回目の審査よりも審査項目が増え、基準が厳しくなることもあります。少しでも再入会する可能性があるのであれば、今回は解約(退会)を見送るというのも手です。
付帯カードを利用していないか確認すること
AmazonMasterCardの使いみちは、ショッピングだけではありません。付帯カードとして、iD専用カードやETCカードに申し込んではいませんか?もしこれらのカードを使っていた場合、AmazonMasterCardを解約(退会)することで、同時に効力を失ってしまいます。
ポイント加算日直前の解約(退会)はやめたほうがいい
今まで貯めていたAmazonポイントは、AmazonMasterCardを解約したとしても失効することはありません。ポイントの有効期限内であれば、カードを解約後も問題なく使用することが可能です。
ただし、Amazonポイントの加算日より前にカードを解約をしてしまうと、状況によってはポイント加算が行われない可能性があります。できればポイント加算を確認してから解約手続きに進みましょう。
公共料金や携帯代金の支払いに利用していないかチェック
ショッピングに使っていないからといって「使用していないクレジットカード」とは限りません。解約前に、公共料金や携帯代金の支払いカードとしてAmazonMasterCardを使っていないか確認しましょう。
これらの支払いは、最初に一度登録してしまうと自動で引き落としがされるため、意識の外にありがちです。使用しているのなら解約(退会)をしない、というのも一つの選択ですし、それでも解約をしたいとなれば登録カードの見直しが必要になります。
《クレジットカード解約前に確認するべき支払い項目》
・公共料金
・携帯代金
・インターネット通信料金
・家賃、住宅ローン
・定期購読や定期購入品の登録
Amazonカード解約方法について解説
ここでは、フォーム、それぞれのサポートデスクの番号、解約方法、本人以外がAmazonMasterCardを解約する場合について解説します。
Amazonカードの解約方法やその手続き
AmazonMasterCardの退会(解約)はオンラインから簡単に手続きができます。退会するカードを準備し「退会フォーム」に入力していくだけです。※AmazonMasterCardは提携カードに含まれています。
不明な点がある場合は三井住友VISAカードのFORYOUデスクへ電話するとよいでしょう。
電話番号:0570-004-980
営業時間:10:00-17:00
※年間で12/30-1/3のみ休業
AmazonMasterCardの解約(退会)手順
AmazonMasterCardの解約は、解約フォームに必要事項を記入するだけです。手順を記載しますので、記事を参考に解約を行ってください。
《AmazonMasterCardの解約手順》
(1)サイトにアクセスする。参考:三井住友カード
(2)クレジットカード「お手続き」をクリック
(3)注意事項を確認のうえ、解約お手続きに進む「お手続き」をクリック※ログインしない場合は「ログインできない方はこちらからお手続きいただけます」で手続きが可能
(4)フォームに必要事項を登録し完了
(5)手続きが完了するとSMS(ショートメール)で完了のお知らせが届きます。
これで解約手続きは完了です。
本人以外が解約(退会)できるケース
基本的に、AmazonMasterCardは本人以外からの解約(退会)は受け付けていません。しかし例外として、本人が死亡した場合、認知症等によって本人による解約が不可能だと判断された場合は、家族が本人に代わってカードの解約手続きを行うことができます。
カード裏面に記載されている番号に電話をかけ、指示に従って解約しましょう。なお、家族カードのみの解約であれば、契約家族全員が解約手続きを行えます。
AmazonMasterCard解約(退会)時の疑問にお答えします
クレジットカードの解約(退会)は、さほど経験する機会は多くありません。AmazonMasterCardの解約がはじめてという場合には、不安や疑問があって当然です。ここでは、解約時の疑問点「解約金や違約金」「信用情報」「再入会」について、解説します。
解約金や違約金を請求されたらどうしよう?
AmazonMasterCardを解約(退会)する時に、解約金や違約金といった金銭の支払いを要求されることはありません。
解約後にも支払いを要求されるものとしては、未払いのリボ払い残高・分割払い残高が挙げられます。引き落としがされたからといって慌てないよう、解約前に利用状況の確認は怠らないようにしましょう。
信用情報に悪影響を及ぼさないか不安
解約(退会)によって、信用情報に傷がつくことはありません。ただし、利用履歴は残っているため、「支払いの遅延・滞納」「繰り返される入会と解約」があれば、今後のクレジットカード審査が厳しくなります。
AmazonMasterCardに限らず、クレジットカードを使用する際には、自分のキャパを超えた支出をしないよう注意しましょう。入会特典目当ての入会も厳禁です。
解約(退会)した後に再申し込みする可能性がある時は?
一度解約した後に再入会することはオススメできません。審査に通らない可能性や、入会と解約を繰り返す要注意人物として認識されてしまう恐れがあるからです。
AmazonMasterCardを退会申込みすると、申込み後の取り消しはできませんので注意しましょう。
Amazonカード解約方法を理解しよう!不要なら解約がおすすめ
クレジットカードは適切に利用すれば、現金払いよりもお得にAmazonで買い物や各種支払いを行える便利なものです。しかし、自分の管理が行き届かないほど所持すること、年会費がかかるカードを所持することはリスクを伴います。なんとなく入会してそのままではなく、この機会に「本当に必要なカードなのか」、分別を行いましょう。
AmazonMasterCardの解約(退会)は数分で済む作業なので、持っている事による恩恵や付帯カードの利用状況を確認した上で、不要だと判断したら解約するのがオススメです。