eBay物販の便利ツール「シッピングツール」って何? 最新のツールもご紹介!

副業で物販を行っている人におすすめの販売プラットフォームとして、「eBay」があります。その理由は、サイト内の市場規模が全世界級で、日本から出品される商品は常に高い人気を保っているからです。Amazonやメルカリでは売れないような商品にも、買い手が付くことが多いです。

そんなeBay物販を支えるツールとして長い間親しまれてきたのが 「eBay シッピングツール」でしたが、近年では様相が違ってきているようです。新たなツールのリリースやeBay公式サポートツールの移行などが起きていて、現在主流のシッピングツールは「HIROGETE」と呼ばれるものになっています。

「シッピングツール」とは何か。「eBayシッピングツール」と「HIROGETE」はどう違うのか。別のシッピングツールについてなど、今回はeBayでの物販を効率的に行うためのシッピングツールについて掘り下げていきます。

目次

eBayシッピングツールとは

まずは「シッピングツール」とは一体何なのかを説明します。

eBayシッピングツール(Shipping Tool)」とは、eBay出品者向けの発送作業ツールです。WEB上で商品が売れた情報と連携し、発送するための送り状発行と発送通知を行うことができます。利用するにはeBayのアカウントが必要です。

始め方ですが、まずシッピングツールにログインして初期設定を行います。マイページ右上の設定から設定画面に入りましょう。

発送元と印刷設定のタブを開き、eBayアカウントの情報が間違っていないかを確認してください。

基本情報が設定できたら、発送詳細のタブから発送方法を選択します。ここで設定するのは発送方法のデフォルト設定であり、商品によって個別の変更は可能です。一番利用頻度が高い項目を選択しておきましょう。選択が完了したら、初期設定は終わりです。

同じ商品を繰り返し出品する予定がある人は、この段階で税関情報の登録も済ませておきましょう。発送する際の入力作業が楽になります。

商品が売れたときはホーム画面に入金まで済んでいる商品のリストが出るので、そこからラベル発行を行います。税関情報を入力し、リスト左端のチェックボックスにチェックを入れてページ右上のラベル発行をクリックしましょう。

ラベルを貼り付けて郵便局にて発送を終えた商品は、ホーム画面の発送待ちタブで選択して発送完了をクリックしましょう。

発送完了を押すと、eBayで追跡番号が登録されます。以上がシッピングツールを使う流れです。

eBayシッピングツールのサポートは終了済み

このように、シッピングツールはeBayでの発送作業を効率化させるのに適したツールでした。しかし2019年に入ると、eBay側によるシッピングツールのサポートが終了してしまったといいます。このため、シッピングツールで発行した追跡番号が本当の追跡番号と異なってしまい、発送者側で正しく追跡番号が確認できないという状態に陥っています。

2022年においては、シッピングツールを活用したeBay物販は難しいと言えるでしょう。

eBayシッピングツールに替わる新たなツールとは

シッピングツールの実用性が失われた今、eBayで売れた商品の発送作業を管理するツールは他にないのでしょうか。

eBayでは従来のシッピングツールに変わるものとして「HIROGETE」という新たなツールを認定しています。このツールを用いることで、従来通りラベルの発行と正しい追跡番号の発行と確認が行えます。

HIROGETEを使うメリットとは

eBayを利用するのに、わざわざシッピングツールを使うメリットとは何なのでしょうか。

eBayで売れた商品を発送する先は、多くが海外です。そのため発送方法としては、国際郵便を利用することになります。国際郵便マイページでもラベル発行はできますが、一つひとつの商品に対して手作業で作成するのは時間効率がよくありません。誤記してしまう可能性も否定できないうえに、人によっては月数十件の発送作業をしなければならず、神経をすり減らしてしまいかねません。

時間効率の向上精神的負担軽減の観点から、eBayを利用した物販ではシッピングツールの利用をおすすめしています。では、2022年5月現在におけるeBay認定ツールである「HIROGETE」は、どのようなことが行えるのでしょうか。

日本郵便以外の配送業者も利用可能

従来のシッピングツールでは、発行できるラベルは国際郵便対応の物に限られていました。ところがHIROGETEでは、それ以外の国際宅配便サービスに対応したラベルの作成にも対応しています。

HIROGETEで作成できる国際郵便以外のラベルは、DHLFedexです。マイページの設定からこの両者を追加することで、ラベル作成が可能になります。

配送料金を比較できる

利用できる配送業者が3社になると、気になるのはそれぞれで計算方法が異なる配送料金ですよね。HIROGETEでは荷物の大きさと配送先の国や都市名を入力するだけで、3社が提供している配送方法毎の料金を比較することができます。

運賃計算の入力画面です。発送元の情報は既にアカウントの情報として入力されているので、この画面では受取人の住所の郵便番号と都市名を入力するだけです。

日本郵便での配送方法と料金が一覧で表示されます。ページを下にスクロールすれば、

Fedexの料金と、

DHLの料金も表示されています。

出品者としては、配送方法の選択肢が多いのは大きなメリットになり得ます。特にこだわりがなければ、一番コストをかけずに発送できる手段を選択することが可能です。

HIROGETEとShip&coについて

eBayの発送作業ツールとしては、HIROGETEの他に「Ship&co」というツールも存在します。両者の大きな違いは、HIROGETEが無料で使えるのに対してShip&coは有料であるという点です。一見すると無料なHIROGETEの方が良さそうですが、この両者の違いについて詳しく掘り下げてみましょう。

HIROGETEとShip&coのメリット・デメリット

両者のメリット・デメリットを比較してみましょう。

HIROGETEのメリットは、完全無料で使えるという点です。また、管理ページにおいて注文毎に商品の画像が表示されるというのもShip&coにはない機能です。デメリットとしては、不具合の多さにあります。無料で使えるツールですので、ある程度は仕方がないと割り切る必要があります。このほか、Ship&coと比べると送料の価格比較が面倒である点が挙げられます。これに関しては、Ship&coの方が便利であるというほかありません。詳しくは後の項目で説明します。

Ship&coのメリットとして挙げられるのは、不具合の少なさと価格比較機能。そして使いやすいインターフェイスです。eBay以外の物販サービスにも対応していて、幅広く利用することが可能です。デメリットとしては有料になってしまうという事が挙がりますが、月々の定額ではなくラベル発行手数料という形が取られています。価格も1つのラベルに対して20円程度。商品の代金に上乗せできるぐらいの料金ですので、負担は極めて軽微です。

HIROGETEの始め方

ここでHIROGETEの登録方法を説明します。サインアップ画面にて情報を入力して、HIROGETEのアカウントを登録します。

ログインしたら、画面に従って情報を入力していきます。

入力が終わってこちらの画面に切り替わると、右上に同期というボタンが表示されているので、こちらをクリックしましょう。

するとこのように、eBay上の情報がHIROGETEにアップされ、商品の発送作業が管理できるようになります。HIROGETEを利用する準備はこれで完了です。

Ship&coの始め方

次はShip&coの登録方法です。こちらもまずはアカウントの登録からスタートします。パスワードとメールアドレスを入力し、認証メールを送信させます。

認証が終わったあとは、プロフィールなどの詳しい情報を入力します。連絡先と住所。そして荷物の送り主情報の入力が終わると、利用するプラットフォームと配送業者の登録も行えます。

このように、配送業者ではHIROGETEで上の項目で紹介した業者以外にもヤマトなどの配送業者の登録が可能です。販売プラットフォームも、eBayの他にAmazonやYahoo!ショッピングなどの登録が可能です。eBayだけを使う場合はeBayだけ選択して同期を行います。

同期が完了すれば、商品の発送管理が行えるようになります。

Ship&coの配送料金比較機能

上の項目でも紹介した、Ship&coの配送料金の比較機能をご紹介します。ホーム画面に表示されている商品の情報を入力したら、右下にある虫眼鏡をクリックしましょう。

入力された荷物の情報を元に、始めに登録した配送業者で利用できる配送サービス毎の料金が一覧表示されます。荷物の大きさや重さ、配送先によって利用できないサービスがある場合はこの時点で確認可能です。

どの配送業者にするかを決めたら、右側の印刷アイコンをクリックするだけでラベルが作成されます。手順が分かりやすくて使いやすいので、発送する際の手間を軽減させたいときにはおすすめの機能です。

HIROGETEに関するよくある質問と答え

ここからは、HIROGETEを利用する上でよくある質問とその回答を見ていきましょう。

配送先の住所を変更しても反映されない

まずは住所の修正が反映されないという疑問です。

物販をしていてよくあるのが、相手の住所が間違っていた場合です。海外への発送となれば、スペルが1つ違うだけでも全く違う場所へ発送されてしまう可能性があります。仮に相手の住所を間違えてしまった場合は入力をしなおしますが、その修正が反映されない事があるようです。

実はHIROGETEにおいて配送先の住所を修正した場合は、画面下の変更を保存ではなく、上部にある受取人情報変更をクリックしないと反映されません。注意しましょう。

入力内容を保存したけど最初からやり直したい

入力した内容をはじめからやり直したいとき、一つひとつの項目に入力した内容を削除しながら行うのは手間です。そんな時は「新規オーダーに戻す」をクリックして内容をリセットしてしまいましょう。

この場合、入力し直す必要がない情報までまとめてリセットされます。再度入力する際に隅々までチェックするようにしてください。

HIROGETEから商品ページに移動したい

HIROGETEでの入力作業を行っていると、商品の情報を確認するためにeBayの商品ページを確認したくなる事があると思います。そんなときは商品の画像をクリックするか、右下のアイコンをクリックしましょう。

ワンタッチでeBayの商品ページを確認できるので、便利です。

過去の履歴を確認したい

過去にラベルを発行し、発送した注文の履歴は次の二通りの方法で確認できます。

設定からは、基本設定のリスト基本紹介期間から履歴を閲覧できます。ここでは表示させる期間を1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月から選択できます。

注文管理画面からの確認方法は、詳細検索で表示できるカレンダーから期間を選択して表示させます。こちらの方が細かい期間を選択できるので便利に利用できます。

フリーズしたときの対処法が知りたい

作業中にHIROGETEがフリーズしてしまったら、右上の作業強制終了を押してHIROGETEを閉じましょう。そしてもう一度立ち上げて作業を再開させます。

強制終了を実行した場合、作業中だった内容はeBayに情報が反映されていない事があります。念のため、立ち上がった後で一度同期させておきましょう

日本郵便以外を使おうとすると入力できない項目がある

日本郵便以外の配送業者を使う際、入力必須項目を設定するためにデータテーブルを出しましょう。

このような画面を表示させ、入力する項目に加えたいものにチェックを入れましょう。DHLやFedexを利用する際は、原産国高さがチェックされていません。配送料金を正しく算出するのに必要ですので、必ず入力できるようにしておきましょう。

日本郵便以外の配送業者とHIROGETEを連携させたい

日本郵便以外の配送業者をアカウントと連携させるには、配送業者管理から設定を行います。詳細は以下の通りです。詳しくはHIROGETEのガイドを参照してください。

他に分からないことががあったらどこに聞けばいい?

HIROGETEを利用する上でどうしても分からないことがあった場合には、右下のお問い合わせを押して内容を入力しましょう。ファイル添付もできるので、問題が起きたときの画面をスクショして確認してもらうことも可能です。

HIROGETEやShip&coを積極的に利用してみよう

今回はeBayを利用する際のシッピングツールに焦点を当てて紹介してきました。作業の効率化と入力ミスの削減に役立つので、eBayを利用した物販を行う際の必須ツールと言えるでしょう。

現在ではHIROGETEを利用するのが一般的ですが、幅広いショップでの販売を行っている人はShip&coを利用するのも有効です。操作方法も難しくないので、発送作業効率化を考える際は積極的に導入してみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人

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