ヤフオクでは取引後に出品者と落札者がお互いを評価できます。評価はポイントだけでなく、コメントも書き込むことができるようになっています。評価コメントの書き方次第では、取引相手をお得意様にすることも可能で、そうなれば、他の利用者より有利に取引ができるようになるでしょう。
そこで今回は、ヤフオクの評価コメントで使える例文を紹介します。この記事で紹介する評価コメントの例文を使って取引相手と良好な関係を築いてください。
ヤフオクの評価システムについて
最初にヤフオクの評価システムについて解説します。
ヤフオクの評価は5段階
ヤフオクの評価は5段階評価で、各評価ごとにポイントが加算されます。
非常に良い:+1
良い:+1
どちらでもない:0
悪い:-1
非常に悪い:-1
ポイントの合計が総合評価としてユーザー名の下に表示されます。
例えば、「非常に良い」評価を5回、「良い」評価を7回、「どちらでもない」評価を1回、「悪い」評価を2回、「非常に悪い」評価を2回もらった場合の総合評価は以下のように計算されます。
総合評価=+1×(5+7)-1×(2+2)=12-4=8
評価は変更可能
ヤフオクで間違った評価をしてしまった場合は、後から変更が可能です。ただし、変更できるのは評価した本人だけです。取引相手に不当な評価をされた場合などは、こちら側から評価を変更することはできません。相手に評価を変更するように依頼するか、ヤフオクのお問い合わせフォームで運営者に訴えましょう。ただし、ヤフオクは基本的に評価に関してノータッチです。よほど悪質なケースを除き、対応してくれません。
また、評価を変更しても履歴には残ります。一度した評価を削除することはできませんので、注意してください。
評価の加算は人数単位
ヤフオクの評価は取引の度に行うことが可能なため、同じ人と再度取引を行うと評価も再度行うことができます。
しかし、総合評価は「評価件数」ではなく「評価人数」で計算され、その人から受けた最新の評価が反映されます。
例えば、既に「非常に良い(+1)」の評価を受けていたAさんから新規に「悪い(-1)」の評価を受けた場合、既にあった「非常に良い(+1)」が「悪い(-1)」に塗り替えられてしまうため、結果的にAさんからの評価値は2ポイント下がった”-1”となります。
良い評価を貰えていた相手から次の取引で悪い評価を受けてしまう可能性もありますし、一度悪い印象を与えてしまった相手とは再度の取引自体が困難になりますので高評価に修正して貰える可能性は大変低くなります。常に良い評価を貰えるような対応を心掛けることが大切です。
「評価は不要」と言われる理由
ヤフオクで長く取引していると「評価は不要です」と言ってくる人がたまにいます。特に出品者に多いです。
出品者が評価を断る理由として一番多いのは、既にたくさん良い評価をもらっていて総合評価が高いからです。そのような出品者にとって、新たな評価をもらうことにメリットはありません。あるのはリスクだけです。なぜなら、良い評価をもらっても総合評価にはほとんど影響がありませんが、悪い評価をもらった場合は総合評価が下がるからです。したがって、ヤフオク歴の長い出品者は「評価は不要です」と言う人が多いです。
次に多い理由が、仕入元に転売を知られたくないからです。評価されてしまうと、第三者が出品者の評価ページから落札された商品を確認できるようになります。ヤフオク内で仕入れてヤフオク内で転売している出品者は、仕入元に転売を知られるリスクが出てきます。そのため、転売屋は評価されることを嫌がります。
また、他の入札者に落札額を知られないようにするために評価を断る出品者もいます。評価されると、落札された商品だけでなく最終落札額も評価ページから確認できるようになります。他の入札者に落札額を見られると、入札額の目安にされてしまうため、入札額が高騰しにくくなります。
悪い評価はつけない方が良い
取引に不満を感じた場合は、悪い評価をつけることができます。
ただし、よほど酷い場合でもないかぎり、悪い評価はつけないほうが良いです。なぜなら、悪い評価をつけると相手も報復として悪い評価をつけてくることが多いからです。俗に言う報復評価です。
したがって、取引内容が良くなかった場合は、「評価しない」が一番無難です。特に取引数が少ないうちは、1つの悪い評価の影響力が大きいです。一時の感情に身を任せず、我慢することが大切です。
評価コメントで注意すべき点
ヤフオクでは評価時に5段階評価だけではなく、評価コメントを送ることができます。
評価コメントを送る際は、定型文を使わないようにしましょう。定型文を使った評価コメントは上から目線の文章になりやすく、取引相手に悪い印象を与えることがあります。
実際に、定型文を多く使ったことで取引相手から悪い評価を受けた方もいます。ですので、評価コメントの書き方には注意が必要です。
また一方で、取引相手に良い印象を与える評価コメントもあります。それは、感謝の気持ちが伝わるコメントです。
特に気になった点が無ければ、評価を「非常に良い」にします。そして、評価コメントで出品者なら落札してくれたことへの感謝を伝えます。落札者なら出品してくれたことへの感謝を伝えることが大切です。
評価時の例文
文章を書くのが得意な方がいる一方、文章を書くのが苦手な方もいると思います。
そういった方々のために、評価コメントで使える例文を紹介します。コメントの書き方が分からない方は、ぜひ参考にしてみてください。
例文はそのまま使ってもいいですが、自分の感情がより伝わるような工夫をするとさらに良い文章になります。
例えば、自分で考えた文章を一文入れるだけでもいいです。大切なのは、取引相手への感謝の気持ちを伝えることです。
さらに簡単なものでいうと、!などの感嘆符を使うのも良いでしょう。適度に文中で使うことで、より自分の感情が伝わる文章になります。
ヤフオクの評価にテンプレートを使う良し悪し
ヤフオクの取引が多くなると、そのたびに評価を書くのが大変ですよね。
効率よくスムーズに取引するためにテンプレートを用意しておくことは大事な準備のひとつですが、「評価のとき見るからに定型文ばかりだった」という理由で悪い評価をつけられてしまった例があります。
相手を評価するということはどうしても上から目線になりがちなので、相手に「取引をしてくれてありがとう」という感謝の気持ちが伝わるような文章を心がけたいものです。
ヤフオクの評価テンプレートを準備しておくメリット
ヤフオクの評価にテンプレートを用意しておくと、取引がスムーズに運ぶのでおススメです。色んなケースに合わせていくつか準備しておくとよいでしょう。
テンプレートを用意しておくメリットは、なんといっても早いレスポンス!スピード感ある取引は相手に安心感を与えます。
そして、丁寧な言葉遣いで相手に敬意を表し、分かりやすく簡潔に要点をまとめた形を心がけましょう。あとは一言加えるだけで、相手に高評価をもらうことができるはずです。
【落札者向け】出品者へのヤフオク評価コメントのテンプレート
続いて、落札者が出品者へ送る評価コメントの例文をケース別に紹介します。
出品者の対応が完璧だった場合
可もなく不可もない取引だった場合
出品者の対応が迅速だった場合
梱包が非常に丁寧だった場合
商品の状態が良かった場合
出品者がまだ自分に評価をしてくれていない場合
ヤフオクの評価は、出品者は商品発送後、落札者は商品到着後にすることが多いです。商品到着時点でまだ出品者からの評価がない場合は、「当方への評価もしていただけると幸いです。」と最後に一言付け加えておきましょう。
【出品者向け】落札者へのヤフオク評価コメントのテンプレート
続いて、出品者が落札者へ送る評価コメントの例文をケース別に紹介します。
可もなく不可もない取引だった場合(発送連絡時)
落札者が迅速に入金してくれた場合(発送連絡時)
自分への評価を促したい場合(発送連絡時)
可もなく不可もない取引だった場合(商品到着後)
落札者が迅速に入金してくれた場合(商品到着後)
先に相手から良い評価をもらった場合(商品到着後)
リピーターにしたいほど良い落札者だった場合
落札者に連絡を促したい場合
ヤフオクで落札者に連絡しても返事が来ない場合、評価を利用して連絡を促すことができます。
評価は「どちらでもない」にし、評価コメントを以下のような文章で送ります。
「既に期限は過ぎていますが、未だにご連絡を頂いておりません。今後もご連絡がなければ評価を下げさせていただき、当方の都合によりキャンセルなさったと見なします。早急にご連絡してくださった場合は、評価は戻させて頂きます。ご連絡お待ちしております。」
このように、落札者の連絡次第で評価を変えるといったコメントを送ることで、悪い印象を与えることなく連絡を促すことができます。
先に良い評価をつければ良い評価が返ってくる
ヤフオクの評価は義務ではありません。評価をしなくても特にペナルティはありません。もし取引内容に不満がある場合は、評価しないという選択もアリです。
しかし、取引内容に満足したのであれば良い評価を返すのがマナーです。また、評価コメントの書き方によっては、取引相手をお得意様にすることも不可能ではありません。今までヤフオクの評価コメントを適当に書いていた方は、ぜひこの機会にコメントの書き方について考えてみてください。