ハンドメイド商品の販売は趣味と実益を兼ねたビジネスです。しかしハンドメイド商品は普通の商品と比べると売れにくいため、他のビジネスより難易度は高いと言えます。
今回はハンドメイドで儲かるものと、売れ筋ハンドメイド商品や稼ぐコツを解説します。
ハンドメイド販売の特徴
趣味でハンドメイド販売をするのと、ビジネスとして取り組むのとではやり方が全く異なります。
ビジネスとしてハンドメイド販売する上で、最低限押さえておくポイントを3つ紹介します。
ハンドメイド商品の販売は難しい
一般商品と比べて、ハンドメイド商品の販売が難しい理由は4つあります。
(1)生活必需品ではない
無くても困らないものを買ってもらうのは、なかなか難しいことです。
(2)趣味で販売している作者が多い
趣味でハンドメイド商品を作って販売している人は、利益をあまり考えていません。そのため、価格設定が安いことがあります。営利目的で出品する人は、価格面で不利な状況で勝負しなければなりません。
(3)市販商品の方が人気はある
手作りのアクセサリーや文房具など、いずれにしても市販商品の方がクオリティは安定しています。同じような商品だと、市販品の方に需要が流れがちです。
(4)値段が高い
ハンドメイド商品は1つずつ手作りしているので、大量生産している市販品と比べると値段が高くなりがちです。
何でも売って良いわけではない
オリジナルハンドメイド商品の販売に資格はいりません。しかし、手作りであれば何を売っても良いというわけではありません。
以下のハンドメイド商品は販売が禁止されていますので、注意してください。
・既成品のコピー
・キャラクターグッズ
・ブランドのロゴが入った商品
・ブランドのロゴを模倣した商品
・他のハンドメイド作家が作った商品のコピー
真似が基本
ハンドメイドの基本は真似です。完全なコピーはNGですが、系統や雰囲気は真似するものです。実際、人気商品は同じような系統の商品であることが多いです。
ハンドメイドで稼ぐには、まず売れ筋商品を見つけて真似をするのが一番の近道と言えます。日本だけでなく海外のハンドメイド市場にも目を向けて、売れ筋商品の特徴を掴みましょう。
ハンドメイド商品は儲かる
フリマサイトなどでよく売れているハンドメイド商品を7つ紹介します。
アクセサリー類
ピアスやヘアゴムなどのアクセサリーは製作も容易ですし、ハンドメイド商品の中でも比較的購入されやすい商品です。
ただし金属アレルギーの女性もいるので、ハンドメイドでは樹脂材料を使うことをおすすめします。
大体500~1,000円が相場です。
小物
ティッシュカバーなどの小物類も比較的購入されやすい傾向があります。相場はどの市場も大体1,000円前後です。
子ども用巾着・バック
主婦の利用者数が多いメルカリでは、子供用品のハンドメイド作品も人気です。学校で使う巾着やシューズ入れは、制作も簡単でおすすめです。相場は1,000円前後です。
スマホケース
スマホケースは最も利益率の高いハンドメイド商品で、特にiPhoneケースの需要が安定しています。大体1,000~2,000円ほどで売れます。
トートバッグ
ハンドメイドのバッグは、実用性に優れた商品が売れる傾向にあります。おすすめは、少し小さめのトートバッグです。良いものだと5,000円近くで売れます。
ハーバリウム
ハーバリウムとは、ガラス製の小さな小瓶に花をオイルで漬けたファッション・インテリアで女性に人気です。大体1,000~2,000円程度で売れています。
オリジナルキャラクターグッズ
オリジナルキャラクターグッズは、ブランディングができれば最も大きく稼げるハンドメイド商品です。国内より東南アジアなどに向けて販売した方が稼ぎやすい傾向があります。
レジンアクセサリー
レジンアクセサリーとは、レジン(樹脂)を固めて作るアクセサリーのことです。
レジンアクセサリーは、コストが安く作りやすい上に売れやすいため、ハンドメイド初心者にオススメの商品です。
ただしレジンアクセサリーには競合が多いというデメリットがあります。だからレジンアクセサリーを作る際はテーマなどを統一して、覚えてもらいやすいデザインを作るように意識しましょう。
レジンアクセサリーはパールなど、家にある小物で作ることができますので、コストをかけずにハンドメイド商品を販売したい!という方にオススメです。
ハンドメイド家具
椅子や棚などのハンドメイド家具も、とても人気のある商品です。個性的な一品ものを求めている購入者は多くいます。
中でもアンティーク風の家具は、人気が高く制作する人も多いのですが、ガラスを加工して家具と組み合わせるなどの差別化をすることで、沢山の人に注目してもらえます。
家具の制作は時間と労力が必要になりますが、競合が少ないというメリットがありますので、気になる方はチャレンジしてみましょう。
赤ちゃん用品
赤ちゃんは毎日すくすく成長するため、すぐにサイズアウトして新しい洋服や靴が必要になります。
中でもイベント毎に着るドレスやよだれかけは、人気の高いハンドメイド商品です。
ただ赤ちゃん用品を作るだけでなく、作った服や靴に名入れなどのサービスをつけるとより魅力的な商品となります。
革製品
革製品は丈夫で長持ちするため、いつの時代も人気のある商品のひとつです。
しかし生地感や質感で、競合との差別化を図ることが難しいというデメリットがあります。
ですので自社ブランド名やロゴを焼印するなどして、少しでもライバルとの差別化を図りましょう。
ウェディングアイテム
結婚式を挙げる際、招待状やウェルカムボードなどを手作りするカップルは多くいます。
自分達では高品質なものを作る自信がないため、誰かに頼みたい、でも費用はあまりかけたくない・・・と言った具合で、ハンドメイド作家にお願いするケースもあります。
特に招待状の依頼であれば、数十枚ときには数百枚販売することになりますので、沢山の利益が出ます。
マスク
コロナ禍により急激に需要が増えたマスク。毎日同じマスクをつけるのも味気ないと思い、ハンドメイドのマスクを求める人は増加しています。
マスクだけでなくマスクチャームなどの、マスクに関連するアクセサリーも人気です。
比較的競合の少ないジャンルですので、興味のある方は是非作ってみて下さい。
ペーパークラフト
ペーパークラフトの最大のメリットは材料費が安いということです。
使うものは紙、ハサミ、カッター、ノリなど、どこの家庭にもあるもので作ることが可能です。高級紙などを使っても大幅なコストアップにはなりません。
そしてペーパークラフトのもう一つのメリットは、売り方を変えられるという点です。
簡単に作れるものを大量に販売することもできれば、難易度の高いものを高価で販売することも可能です。
手先が不器用な人は簡単なものを大量に作って販売し、手先が器用な方は難易度の高いものを作って高価で販売してみるのもいいでしょう。
ドライフラワー
生花と違い長期間お花を楽しめるということで人気の高いドライフラワーですが、比較的簡単に作ることができるというメリットがあります。
お花を吊るすだけでドライフラワーになりますが、難点はどこからお花を仕入れるか、ということです。
自宅の庭などにお花を植えていればドライフラワーとして使えますが、自宅にない場合は花屋で仕入れなくてはなりません。
珍しいお花を使ったり大きな商品を作る場合は、材料費が膨れ上がります。
また自宅で吊るしたとしても、天候などにより綺麗にドライフラワーにならない場合もあります。作った商品を半年以上の長期保存をすることも難しいため、せっかく作ったドライフラワーを廃棄するハメになることもあります。
ドライフラワーは折れやすいためコンパクトにまとめられず、保存をする際に場所を取るというのもデメリットの1つです。
ペット服
ペット服は比較的利益を出しやすい商品です。少ない生地で子供服と同等かそれ以上の金額で販売できるので、利益を出しやすいというメリットがあります。
人の服とは違うため、慣れるまでは作るのに手間取るかもしれませんが、型紙を作ればすぐに慣れます。
デザイン性はもちろんですが、機能性も求める飼い主さんは多くいます。自分でペットを飼っていない人は、着せてみることができないため、機能性のあるペット服を作るのに時間がかかるかもしれません。
カリグラフィー
カリグラフィーとは達筆に書き上げたアルファベットの文字のことです。日本でいう行書や草書のようなものになります。
基本的には紙に書き上げることが多いため、材料費はそれほどかかりませんが、カリグラフィー未経験者が利益を出すには少し難しいかもしれません。
というのも書道と同じようにカリグラフィーも、独学で学ぶことは難しく教室などに通わなければなりません。そのため初期投資した教材費を取り返すまでに時間がかかります。
逆にカリグラフィーに関する知識や技術などを習得済みの方にはオススメです。
ぬいぐるみ
ぬいぐるみを作る場合、他の商品と比べてかなり手間がかかります。なぜならぬいぐるみには綿を詰めるという作業があるからです。
たかだか綿を詰めるだけと侮ってはいけません。手足などの隅々まで綿を詰める作業は、地道でかなりの根気を必要とします。
縫い目を目立たなくするために、生地を裏返してから綿を詰めるため、詰め口が狭くなり慎重な作業も求められます。
またぬいぐるみの顔のパーツは、既製品ではレパートリーが少なく、自作したり刺繍をする必要があるため、可愛く仕上げるためのセンスが必要です。
これらのことを考えると、上級者向けのハンドメイド商品と考えられます。
お菓子
作ったお菓子をネットで販売するためには、菓子製造業許可と食品衛生責任者の資格が必要で、それに加えて食品表示法に則した食品表示(原材料名や消費期限など)をしなければいけません。
そして菓子製造業許可の資格を得るためには、専用のキッチンが必要です。そのため認可のおりたキッチンを借りるか、専用のキッチンを作って認可を取るかのどちらかをしなければいけません。
認可のおりたキッチンを借りる場合、レンタル料は最低でも1時間で1,000円、場所によっては3,000〜5,000円以上かかります。毎日作って販売したい人にとってはかなりの出費となるでしょう。
また専用のキッチンを作る場合は、自宅のキッチンを改装したり部屋を借りるなどの方法がありますが、どちらにせよ多額の出費がかかります。
初期投資にお金をかける余裕のある方や、お菓子作りが好きな方にはオススメです。
ハンドメイド販売で稼ぐコツ
ハンドメイド販売だけで生活できるくらい稼ぎたい人は、以下10個のコツを実践してください。
売れるものだけ作る
趣味がハンドメイドの人がやりがちな失敗として、自分が作りたいものを作った結果、売れなくて赤字になるというケースがあります。
ビジネスの基本は需要のあるものを制作・販売することです。ハンドメイド販売も例外ではありません。きちんと需要を把握した上で、仕入れ・制作に取り掛かりましょう。
相場を調べる
価格設定のコツは相場を知ることです。
相場は出店先によって異なります。出品前に、出店先のECモールで類似商品の販売価格を調べておきましょう。
最適な売り方を模索する
ハンドメイド商品の販売方法には、大きく分けて4つあります。あなたの商品に合った方法を選択してください。
(1)ECモールに出店
minneやCreema、メルカリなど、ハンドメイド商品と相性の良いECモールに出品して販売するのが最も簡単です。
写真と商品説明を用意するだけで手軽に販売できますし、初期費用もかかりません。ECモールの集客力を利用でき、自分で集客する必要もありません。
欠点は販売手数料がかかることと、ブランディングが難しい点です。また、オリジナルキャラクターグッズの販売には向きません。
(2)自社ECサイトを作成して販売
自社ECサイトを作成して販売する方法は、サイト制作だけでも手間がかかりますが、何より自分で集客しなければいけないことが難点です。
しかし一度集客システムを構築してしまえば、後はあまり手をかけなくても稼げるようになりますし、ブランディングも容易です。
(3)ハンドメイドイベントに参加して出店
ハンドメイドイベントの例として、東京ビックサイトで行われるハンドメイドジャパンフェス・デザインフェスタがあります。このイベントでは、数万人の来場者に向けて販売できます。
他にも、地域のフリマイベントに出店する手もあります。イベント参加のメリットは、実際に手にとってもらえることと、同業者の知り合いができることです。デメリットは接客が必要なことと、値札・POP広告など必要なものを全て自費で用意しなければいけないことです。
(4)委託販売
雑貨店に卸して販売してもらう方法です。販売業務をプロに任せられるメリットはありますが、その分手数料がかかります。
魅力的な写真を用意する
写真に写る商品に汚れがあれば売れるわけがありません。写真を撮る前に、商品をクリーニングしておきましょう。
また背景に商品と関係のない物が写っていると、商品価値が低く見えてしまいます。背景に下記のものが写り込んでいないか確認しましょう。
・カーテン
・壁
・家具
・家電
・ゴミ
商品は白い背景の前で撮影するようにしてください。白には清潔感があり、商品の魅力を引き立ててくれるからです。ただし、商品自体の色が白い時は、黒やグレーなどの背景がおすすめです。
自宅の壁や床が白くなくても、環境は簡単に作れます。撮影用の背景紙が販売されていますので、床に敷くか壁に垂らすと撮影環境を作ることができます。
背景にシワがあると商品を綺麗に撮影するのが難しいので、真っ白で滑らかな背景紙を使いましょう。
背景が散らかった状態で写真を撮影してしまった場合は、白抜きをして背景をすっきりさせましょう。白抜きとは、PCのソフトやスマホアプリを使って写真の背景だけを消すことを言います。
また、商品の撮影は単に商品の現物を画像にするだけではなく、使用状況がわかる画像も撮影してください。そのほうが商品の魅力が伝わりやすくなります。
魅力的なタイトルを付ける
タイトル作成のコツは、ターゲットが明確になるよう具体的にすることです。
例えば、猫のデザインのピアスを「猫のピアス」というタイトルで出品してもなかなか売れません。誰に向けて作ったのかを明確にした上で、以下のように具体的なタイトルをつけましょう。
「働く女性におすすめ!フォーマル&かわいい猫ピアス」
仕入れ値を抑える
当然のことながら、値段は安い方が売れます。しかし、安すぎると利益が出ません。
利益を大きくするには、仕入れ値を抑えるしかありません。材料を卸売価格で仕入れるようにしましょう。
広告を出す
自ら制作したECサイトで販売する場合は、ある程度資金に余裕ができてから広告を出して集客しましょう。
何も考えずに広告を出してしまうと、広告費で赤字になります。広告費は利益の10%程度にしましょう。
カタログ・箱などを作る
正規品のように箱やケースを作ると、固定ファンがつきやすくなります。
SEO対策する
自社ECサイトで販売する場合は、キーワード選定などのSEO対策をしていきましょう。ハンドメイド業界でSEO集客をしている企業はあまりないので、個人サイトでも十分な集客が見込めます。
商品説明文やプロフィールを丁寧に記載する
ハンドメイド商品は既製品とは違い、出品ページからしか情報を得られません。ですので商品の説明が不十分だと購入してもらえません。
商品説明文を記載する際は、以下の点を意識しましょう。
- 商品がどんなシーンに適しているか
- 商品をおすすめする人物像(サラリーマン、専業主婦など)
- 商品に使用している素材
- 商品のサイズ
- 色や柄(拡大写真もアップする)
- 配送方法と送料
そして商品に関連するキーワードを沢山盛り込んで、検索に引っかかりやすくなるように意識しましょう。
ただし既存のブランド名などを記載すると、規約違反になる可能性がありますので注意が必要です。
ハンドメイド商品を購入する人は、どんな人物がどういった経緯でどんな作品を作っているか?といった作家さんの人物像や背景にも注目します。
ですので商品説明文だけでなく、プロフィール文も丁寧に記載するようにしましょう。
ハンドメイドサイトなどの特集に選ばれる商品を作る
creemaやminneなどのハンドメイド用のアプリやサイトでは、定期的に特定のハンドメイド商品をピックアップして特集を組みます。
この特集にピックアップされることで、注目度が急激にアップします。
ただし好きな商品を作っているだけではピックアップされません。クリスマスが近いのであればクリスマス関連の小物を作るなど、ピックアップされるように意識して、商品を作成しましょう。
ブログを書いて集客する
商品を沢山作ったけどなかなか売れない、いつまでたっても利益にならない、という方は一旦制作をやめてブログを書いて集客をしましょう。
ブログを書く期間は最低でも3ヶ月間です。今まで作り溜めた商品の写真などを使って、できるだけ毎日ブログをアップしましょう。
ブログの評価が上がるまでには最低でも3ヶ月かかると言われています。その間毎日更新して、沢山の人に注目して貰えるように頑張りましょう。
ハンドメイド商品の販売は難しいが稼げる
ハンドメイド商品の販売は、他の商品と比べるとかなり難易度が高いと言えます。その分ライバルが少ないため、きちんと戦略を立てて販売すれば大きく稼ぐことができます。
ハンドメイドが趣味の人はぜひ販売してみてください。
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