並行輸入商品で儲けるための仕入れ先について解説します。並行輸入商品の仕入れについて、規制や注意すべきことも解説していきますので、是非チェックしてください。
並行輸入で稼げる商品の特徴
並行輸入で稼げる商品の特徴について考察してみたいと思います。その特徴として考えられるのは、小さな商品、軽い商品、壊れにくい商品です。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
小さな商品の特徴
小さな商品は取り扱いがしやすく送料もあまりかからないので、比較的容易に仕入れることができます。しかしその分ライバルが増えると、売り出し価格も安く設定しなければなりません。
そのため小さな商品は多く売らないと利益にならないという大変さがありますが、初心者のうちはまず小さな商品から始めてみると良いでしょう。
大きな商品はかさばり、一度に仕入れる量が限られてきます。お得な輸送方法を把握していないと輸送料で損をしてしまうというリスクもあるからです。
軽い商品の特徴
軽い商品も小さな商品と同様、送料がかからないと思われがちですが、ここにも注意が必要です。
基本的に国際送料は、多く送るほど1辺りの送料が安くなります。つまり軽い商品を大量に送るか、重い商品と一緒に送った方が送料が抑えられるのです。逆に荷物が少量だと、軽い商品でも1kg辺りの重さがかえって高くなってしまいます。
非常に重い重金属性の商品でもない限り、重さはさほど気にする必要はありません。重さよりも回転率や利益率、ライバルの数を考慮した方が良さそうです。
壊れにくい・壊れやすい商品の特徴
初心者のうちは壊れやすい商品は、扱わない方が無難です。慣れてくるとみんなが避ける、壊れやすい商品をあえて選ぶのも大いにアリです。
ワイングラスなんかは壊れやすいです。プラスチックの製品も、梱包がしっかりしていないと壊れやすいです。そしてマイナーメーカーの電化製品は初期不良を起こしやすく、本国へ送り返すときにコストがかかります。
不良品の確率があまりにも高いと、大量に取り寄せるにはリスクがかかり過ぎるのです。
しかし壊れやすい商品の中にも、稼げる商品が眠っていることが多々あるので要チェックです。そういうわけで初心者の内は、小さくて壊れにくい商品を取り扱いましょう。
中級者ほどになると小さい商品であるかだけを念頭に入れ、上級者になったら小さい・軽い・壊れにくいは何も気にせず仕入れができるようになります。
小口輸入の流れを掴んで仕入れ先を決定する
小口商品を輸入するにあたり、その流れや規制、違法性などを説明します。
輸入規制商品は事前にチェックしよう
商品を並行輸入をしようとするとき、その商品が輸入規制の対象になっていないか、日本で販売するのに許可が必要かなど、最初は大まかにでも調べておくことをおすすめします。
ネットや書店で資料が取り寄せられるので、どんな商品が輸入できるのか確認して下さい。
輸入を支援する公的機関ミプロでは、「輸入販売に関わる法規制を紹介する資料」を提供しているので、ぜひチェックしましょう。
販売の対象者・流れを具体的にイメージしよう
どこで、誰に、何を販売するかを具体的にイメージしましょう。
実店舗やネットショップ、さらには広告・チラシ等を、注意深くリサーチし、販売しようとする類似品の販売状況を掴みましょう。販売の仕組みや経費がみえてきます。
販売計画を立てるために、このような市場調査を入念に行いましょう。
並行輸入品の違法性をチェックしよう
小口での輸入の場合、商品の仕入れ先を海外のWEBサイトにしている人が多く見受けられます。しかしながらその商品が「不正商品」ではないことを、確認するのはとても難しく注意が必要です。
不正商品の輸入は当然ながら禁止なので、輸入は差し止めとなり、その多くは廃棄処分となっている現状です。
また海外においては不正ではない商品を並行輸入した場合、日本では一定の条件を満たしていないと、その輸入商品の販売が認められないこともあります。
まずは知的財産権について理解し、その権利侵害のリスクを避けなければいけません。
確実に卸契約を結ぶには
確実に卸契約を結ぶには、仕入れ先を常に開拓しなければいけません。そこで仕入れ先や、具体的な仕入れ方法を紹介します。しかし安く仕入れることができるなら、輸入でも日本国内での調達でもよいことを念頭に入れておきましょう。
仕入れ先を国内にする強み
国内での仕入れ先おすすめは「NETSEA(ネッシー)」。旧名をDeNA BtoB marketといい、実際に使ったことがある人は少ないのではないでしょうか。
輸入ビジネスだけをやっていく!という人に特に見て欲しいサイトです。(登録は無料)
仕入れ先を国内にするメリットはこちら
・日本語対応
・発送や納品が早くて丁寧
・外国為替による影響がない
輸入によるストレスがかからず、スムーズに取引ができます。仕入れ先は中国やアメリカ、ヨーロッパに限るという固定観念は払拭してください。
実際に「NETSEA」を使ってみよう
まずは気になるジャンルを検索してみてください。登録後だと卸値を見ることができます。
気になる商品が見つかったら今度は、Amazonや楽天などで幾らで売られているか見てみましょう。そうするとその商品を仕入れたとき、どれくらいの利益がでるか分かります。
ちなみにAmazonはFBAといって、商品をAmazonの倉庫に保管しておき、売れたら発送もしてくれるというサービスがあります。AmazonのホームページのFBAシミュレータを使うとFBAを使った場合の利益も分かります。
このように仕入れを国内にすると、輸入する必要はなく関税もかかりません。
できるだけ多く登録する
前項で紹介したNETSEAなら、メールアドレスその他もろもろの登録で数分で終わります。個人事業主でも副業でも、登録は可能です。但し「メール配信を希望するにすれば」大量にメールが送られてくる可能性があり、普段使っているメアドとは違うメアドで登録する方が良さそうです。
NETSEAの他にもできるだけ沢山のサイトに登録をした方が良いです。それだけ仕入れの間口が広がります。しかも並行輸入の煩わしさがなく、成約率も高いのがメリット。とても簡単なので試してみる価値アリです。
並行輸入ビジネスの仕入れ先を探す
輸入品の仕入れ先を確保する大切さや、利益率をメインに説明していきます。
並行輸入ビジネスで一番大切なのは仕入れ先
並行輸入ビジネスで一番重要視しなければいけないのは仕入れ先です。安く仕入れることができれば、安く売ることができライバルと差をつけることができます。ライバルがたまたまこの商品を目にした時、「これでは儲けられないな」となります。
破格の価格で売られている商品でも、販売者は何らかの方法で利益を取っていると考えられます。資本頼りのケースも否定できません。
多くは色んな知恵を絞って、仕入れが行われているわけです。特に個人事業だと多くの資本がないので、知恵を絞らなければなりません。
このようにライバルがスルーする商品で利益を出せるようになれば一人前です。そのためにインフラ作りを頑張りましょう。
並行輸入品の仕入れと利益率
利益率とは、売り上げから各種費用を指し引いた率のことをいいます。
例えばAmazonを使用した場合だと、Amazonからの振込金-仕入れ価格+輸送費+外注費+関税+Amazon手数料を計算するとおおよその利益率が分かります。
さらにアメリカのキャッシュバックサイトMr.RebatesやRebatesを経由して買い物をした場合、幾らかキャッシュバックがあります。そうすると、もっと利益率が上がります。
当然ながら売れないからといって安く売ってしまうと、利益率は低くなってしまいます。かといって高い価格を付けすぎると、売れ残って利益が上がらず、このバランスが非常に重要です。
仕入れにもう一度目を向けると、安く仕入れるほど高い利益率が見込めるので、どれだけ安く仕入れるかが重要。くどいようですが知恵を絞って安く仕入れましょう。
輸入ビジネスを行うための仕入れができるサイト
<仕入れ先検索サイト紹介>
1.JETRO
高利益率が期待できるサイトです。日本語で掲載されているので非常に分かりやすいのが特徴。日本の独立行政法人貿易振興機構が運営しており、安心して取引ができます。
2. ThomasNet
登録しているのは北米の卸業者が多いようです。試しに検索窓からあなたの扱っているジャンルを検索してみてください。
3.EC21
世界最大級のオンラインマーケットです。商品の画像も載っているので検索が簡単です。
仕入れ先を見つける方法(1)
具体的な並行輸入品の仕入れ方法について説明します。海外通販サイト・ジェトロやミプロ・見本市について見ていきましょう。
海外の通販サイトで仕入れる
海外通販サイトは英語が分からないという人でも、手軽に使うことができます。世界22か国で展開しているAmazonなら、世界各地の商品を輸入して仕入れることができます。
海外のAmazonのサイトは日本のものと、だいたい操作画面が同じ。そのため外国語ができなくても、なんとなくサイトの使い方が分かります。
他の海外サイトの場合でもGoogleが提供する翻訳機能を使えば、一瞬で日本語に変換することができます。検索エンジンをGoogleにすればいいわけです。日本語や英語、中国語などに対応しています。
海外通販サイトの中には、個人で運営しているネットショップもあり、独創性がある商品が見つかるでしょう。
またミプロ(輸入促進のための公的機関)が提供する海外の卸売企業検索サイトを使うと、色んな企業が見つかります。
そして海外のショップリストを紹介している本もあるので、Amazonや図書館などを利用してみるのもいいでしょう。
Amazonやアリエクスプレスなどのサイトは、ネット操作だけで輸入が完了するので非常に簡単です。
是非、色んな海外のネットショップを探してみてください。
ちなみに中国輸入をしたい場合は、「アリババ」「アリエクスプレス」「タオバオ」などが有名なので参考にしてください。
ジェトロやミプロを利用して仕入れる
日本の輸出・輸入を応援する機関として「ジェトロ」や「ミプロ」があります。輸出はジェトロ、輸入はミプロが担当しています。輸入に関する相談を行う時には、基本的にミプロを利用しましょう。
輸入に必要な手続き、通関手続きに必要な書類、商売として成立するのかなどといった相談が可能です。ビジネスだけではなくプライべートで使用する商品の輸入に関しても、相談にのってくれます。
海外の商品を探したい時は、ジェトロの国際ビジネス引き合わせサイト「e-Venue」を利用するとよいでしょう。ここを利用すれば、海外の商品や取扱い業者などを探すことができます。
その他にも貿易取引に関する、色々なお役立ち情報を得ることが可能です。
見本市で調査する
日本を含め世界各地で「見本市」が開催されています。見本市では自社商品が展示されているため、日本で行われている場合はぜひ足を運んでみましょう。
海外の商品が展示されている場合も、日本で行われているので、日本語が通じる可能性があります。日本や世界の見本市の情報はジェトロの「見本市・展示会データベース」で検索できます。
さらに展示会に関する情報を余すところなく受診したい場合は、ジェトロのRSS購読やメルマガ登録を設定しましょう。
ちなみに、東南アジアでの情報が必要な場合は、「日本アセアンセンター」の利用が便利です。
仕入れ先を見つける方法(2)
次に、大使館の商務部、スーパーマーケットなどの海外市場、その他機関を利用した仕入れ方法について解説します。
在日大使館の商務部を利用してみる
世界にある在日大使館には、その国と日本の間でビジネスを活発にするための「商務部」という部署があります。商務部は日本の商品や取扱業者の情報を管理しています。
もしも輸入国や仕入れ商品がある程度定まっているのなら、その国の大使館にある商務部とコンタクトを取ってみましょう。商務部が持っている情報と上手くマッチングすれば、かなり有益な情報を得ることができます。
実際に海外の市場に行ってみる
実際に海外の市場に行ってみるのも有益な情報を得るにはよい手段です。地元のデパートやスーパーなどのお店で気になる商品のラベルを確認し、社名を記録しておきましょう。
そしてその社名をネット検索すれば、住所や電話番号が分かるので、アポを取ることができます。その会社が運営するネットショップがあれば、英語に自信がない人でも、商品を購入することが可能です。
ちなみに東南アジアでは、普通の店舗より屋台などをひたすら歩いてゆくと、有力な商品を見つけられる確率が高いです。
欲求されるのは行動力。足とネットの力を上手く利用しましょう。
仕入れ先情報を得るために有益な機関
その他、仕入れ先情報を得るために有益な機関をご紹介します。
現在は新規募集を停止しておりますが、海外と日本企業のマッチングを促進するサイトです。
まとめ
並行輸入品の仕入れ先を見つけるには、現場視察とネット調査の2つがありました。どちらか一つだけでも良いし、2つとも行うとより多くの情報が手に入ります。特にライバルが少ない商品を探し出すのに有効です。
実際に現地に赴くとなると旅費などがかさむのか難点ですが、そこでしか取得できない貴重な情報があります。
今まで紹介した情報を基にしてぜひ素敵な仕入れ先を探し出してください。