Amazonには購入アカウント以外にもマーケットプレイスに出品する出品者アカウントが存在しています。これからせどりや通信販売でAmazonを利用するなら必須なものなので、ぜひこの機会をきっかけに出品アカウントを取得しましょう。
ここでは出品アカウントの小口と大口の二種類があること、それぞれの違いや登録方法まで紹介しています。全くの初心者でも理解できるように説明してますのでご安心ください。
Contents
Amazonの出品者アカウントの登録に必要な書類とは?
Amazonの出品アカウントを取得するには以下の5つのものが必要になってきます。
必要なもの1:インターネットを使える環境
まずなによりもアカウント取得に必要なのは回線とパソコンを含めた、「インターネット環境」です。インターネットとパソコンが使えなければ、Amazonはおろか他のネット通信販売も行うことができません。インターネット環境は何よりも重要な事柄ですので、早めに準備してください。
また「スマートフォンじゃだめ?」と思うかもしれませんが、スマートフォンでのAmazon販売は非常に難しいので、パソコンの使用をおすすめします。このとき、パソコンはWindowsでもmacでも大丈夫です。
必要なもの2:電話番号
インターネット環境が整ったら、次に準備すべきは電話番号です。電話番号が必要とされる理由としては、アカウント認証時の本人確認に使用されるから。このとき電話は固定のものでも携帯電話・スマートフォンでもかまいません。
必要なもの3:メールアドレス
Amazonではアカウント取得後の連絡を基本的にメールで行います。そのためアカウント取得の段階からメールアドレスが必要ということです。ただし後からでもメールアドレスの変更は可能ですのでご安心ください。
必要なもの4:クレジットカード
Amazonでのアカウント登録に必要なものとしてクレジットカードが挙げられます。Amazonでの出品方法は小口と大口があり、大口出品には月額4,900円の固定登録料がかかります。そして大口出品の場合、登録料をクレジットカードで支払うことが必要となります。
このときAmazonで出た売り上げと月額登録料の4,900円が相殺されますので、売り上げが4,900円以下の場合のみ差額が請求されます。また小口出品の場合は月間登録料はかかりません。
必要なもの5:銀行口座
Amazonでの売り上げは銀行振込です。そのため、売上金を振り込む口座が必要となります。このとき銀行の種類に制限はなく、ジャパンネット銀行などのネットバンクでも問題ありません。
売り上げ管理のため、Amazon販売専用の口座を用意しておくことをおすすめします。
新しくアカウントを作成する際に必要な書類
2017年7月頃からAmazonのアカウントを新規に作成しようとすると、本人確認のための書類提出を求められるようになりました。しかし、この提出書類の表記があいまいで、困惑する人が多くなっています。
特に国民IDや住所が記載された銀行口座明細などなどわかりにくいものが多いのが事実で、インターネットでは本人確認が「免許証で大丈夫だった」「パスポートでも大丈夫?」などと噂が錯綜していました。
そこでここからは新規アカウント登録時に必要な本人確認に関する書類について解説していきます。まず結論から申しますと、新規アカウント取得に必要な書類は以下です。
・マイナンバーカードのスキャン画像、または写真
・銀行の通帳の口座番号や名前が分かるページ、または直近の入出金記録のスキャン画像、または写真
一つずつご説明していきます。
必要な書類1:身分証明書
新規アカウント取得に必要な身分証明書には「免許証」「パスポート」「写真付き住民基本台帳カード」「在留カード」のいずれか1つを提出しなければなりません。身分証明書とアカウントに登録した名前と住所が一致している必要があります。
身分証明書をスマホなどで撮影した写真、またはスキャンした画像を送信すれば大丈夫です。
必要な書類2:過去180日以内に発行された取引明細
次に必要な書類は「クレジットカードの利用明細書」「インターネットバンキング取引明細」「預金通帳」「残高証明書」のいずれか1つを提出しなければなりません。
クレジットカードの利用明細に関しては、紙の明細の場合はスマホなどで撮影した写真かスキャンしたデータ、オンライン明細の場合はPDFファイルでダウンロード可能な明細が必要です。
インターネットバンキング取引明細の場合はPDFファイルでダウンロードした明細を送信してください。
預金通帳の場合は過去180日以内の最終取引履歴が確認できるページと表紙をスマホなどで撮影するか、スキャンしたデータが必要です。
残高証明書の場合はスマホなどで撮影した写真かスキャンしたデータを送信すれば大丈夫です。
それぞれアマゾンに登録した際の名前と明細の名義が一致している必要があります。
本人確認の身分証明書審査が通らない理由
ちゃんと書類を準備したのに、身分証明書の審査が通らなかったときは以下の事柄を確認してください。
・身分証明書の氏名がAmazonセラーセントラルの氏名と一致しているか
・提出した身分証明書が有効期限内か
・生年月日の記述があるか
・住民登録地または書類の発行国の記載があるか
・スキャンまたはコピーしたファイルであるか
以上の項目を確認して不備があった場合は修正して再申請しましょう。またAmazonでは政府が発行した写真付きの身分証明書以外は無効となってしまうので気をつけてください。
出品形態は大口と小口どちらがいい?
大口出品をするべきか、小口出品をするべきかはAmazonの利用形態によって変化してきます。また中古本のようにカートの獲得が影響しにくい商品を扱うのなら小口出品で問題ありません。
大口出品と小口出品の違い
Amazonには大口出品と小口出品、2つの出品形態があります。
大口出品と小口出品の最も大きな違いは、大口出品には「月額登録料4,900円」がかかることでしょう。一方の小口出品は月額登録料はかかりませんが、一品ごとに100円の基本成約料がかかります。ですから、最初から月50品以上出品することが決まっているなら大口出品をした方がお得です。
また、大口出品はオリジナル商品の出品が可能であったり、出品数が無制限だったり、データ分析レポートの利用ができたりと、小口出品よりも大きなメリットがあります。
小口出品で登録した場合
小口出品は「売れた分だけ手数料を払う」という出品の仕組みです。月額の登録料などは存在しません。また大口出品では利用できる各種サービスも利用することはできません。あくまで小規模な取引を行う際に利用するべき出品方法と言えるでしょう。
あなたのAmazonアカウントにログインしましょう。その後販売する商品をAmazonで選択してください。商品画面右側をご覧ください。
「マーケットプレイスに出品する」という表示があります。
このボタンをクリックすると、商品の状態や説明を入力することができます。
流れをおさらいするとAmazonのアカウント作成をし、販売したい商品を選択。その後、「マーケットプレイスに出品」のボタンを押して、商品ステータスを入力することで、小口出品の手続きが完了となります。
大口出品で登録した場合
大口出品を行う場合は事前に「出品者アカウント」への登録が必要です。大口出品の場合は月額登録料の4,900円がかかることに注意してください。ただし、すでに販売したい商品が何点もある場合は大口出品でも登録料分くらいは回収できるでしょうから大口出品をおすすめします。
また大口出品に必要なものは以下の3つです。
・Amazonアカウントのメールアドレス
・売り上げ振込用の銀行口座
・クレジットカード
必要書類のどれか一つでも欠けると大口出品ができませんので、お気をつけください。
出品者情報って何を入力するの?
ここからはAmazonに出品するために入力していく情報について説明していきます。このとき大口出品と小口出品では必要な情報が異なってくるので注意してください。
大口出品の場合の出品者情報
まずは大口出品の場合は出品者・運営責任者の住所や問い合わせ先を入力する必要があります。
その後、クレジットカード情報入力に進みます。
小口出品の場合の出品者情報
一方小口出品の場合はクレジットカードと出品者の住所を登録します。
その後店舗名や運営責任者を記入するといった流れ。
大口出品と小口出品の入力内容は変わらず、順序が変わるということです。
表示名(店舗名)について
店舗名とあるだけに、Amazonのサイトでの「店舗名」を示すのが表示名です。もちろん一度登録したあとでも表示名は変更が可能なので、気軽に決めてしまいましょう。
運営責任者について
店舗の運営責任者について記述する必要があります。その際、責任者が自分であれば自分の名前を、そうでない場合は担当する人の名前を入力しましょう。
お問い合わせ先の電話番号について
商品を購入したお客さまからの連絡だけでなく、Amazonからの連絡を受けることもある電話番号ですので、素早いレスポンスができる番号を登録するべきでしょう。
クレジットカードの情報
次はクレジットカードの登録が必要です、というのも大口出品では月額登録料を支払うためです。そのため、有効期限が切れていないものを登録してください。ただこのとき、いきなり月額登録料を支払う必要はありません。
商品の売り上げが増えて4,900円を超過すると月額登録料と相殺するので支払う必要がなくなるからです。あくまで売れればですが。
特定商取引法で定める販売者(小口出品者のみ)
小口出品者の場合は、特定商取引法で規定される販売者なのかを問われます。この選択肢はAmazonで不用品処理が目的でなく、ビジネスを行う場合は「はい」を選択しましょう。
電話による本人確認について
最後は、大口も小口も同様ですが、電話での本人確認です。
先ほど「お問い合わせ先の電話番号」を登録しましたが、「電話を受ける」ボタンをクリックすると電話がかかってきます。この音声のガイドにしたがって作業を進めていきます。
4桁の認証コードを記入するフォームが表示されるので、そこに音声ガイド通りの番号を入力しましよう。
その後、続行をクリックし、「出品開始」を選択すれば、以上で「出品アカウント登録の完了」です。
いよいよ出品手続きに入ろう
ここまでで、全てのアカウント登録が完了しました。これで商品の出品が可能となります。Amazonホーム画面上部の「出品開始」をクリックしてください。
銀行情報を登録しよう
販売自体はこの時点で可能ですが、売上金を振り込む銀行口座も事前に登録しておくことをおすすめします。というのも口座を指定してないと売上金がAmazon側に保留され続けてしまいます。できるだけ早い段階で銀行口座は登録しておきましょう。法人設立の手続き中の場合は、あえて口座を登録せず入金を保留にするという手もあります。
画面右上の決済情報の欄の「出品者用アカウントの入金方法が不足しています。または無効です」と記載されている場合は、「入金方法を確認」ボタンを押してください。
これで銀行口座の情報入力フォームに移動します。基本的には日本の口座を登録しますが、実は海外の口座にも対応しています。海外の口座を登録する際、「日本以外の国」を選択。外国の口座情報を入力しましょう。為替のレートはAmazon Currency Converterと呼ばれる独自のレートで換算されます。ただし、為替の影響を受けたくないのであれば日本の口座を利用するのがいいでしょう。
以上の必要事項を記入できたら「銀行口座情報を設定」ボタンを押しましょう。
これで口座情報の登録が完了です。
無事、「情報不足」のアラートが消えているでしょう。
小口出品から大口出品へ変更する
登録してすぐは小口出品アカウントとなっていますので、大口出品アカウントに変更してしまいましょう。
画面右上の「設定」ボタンより、「出品者用アカウント情報」をクリックしましょう。
「ご利用サービス」の中の「サービスの管理」ボタンをクリックしてください。
今のあなたのステータスの確認画面に移動します。その後、「大口出品に変更」をクリック。
この段階までくると、大口出品は各種サービスが利用可能というメリット、月額登録料がかかるというデメリットを含む注意事項が表示されます。注意事項に問題がなければ「続行」ボタンをクリック。これで大口出品への変更が完了しました。
運営会社・企業の情報を入力する,
大口出品者にはAmazonが定める「特定商取引法に基づく表示」が必須。
この「特定商取引法に基づく表示」に必要なものは運営者の住所や連絡先です。この時必要な情報としては出品用アカウント情報と情報・ポリシーになります。しかし、アカウント情報はこれまでに入力してきた情報ですので問題ありません。「情報・ポリシー」ですが、この入力はセラーセントラルで行います。
ログイン後、「設定」ボタンから「情報・ポリシー」ボタンをクリックしてください。
次は「出品者情報」ボタンを選択しましょう。
「デザインビュー」のタブ、「会社名」「店舗運営責任者名」「会社住所」「電話番号」の情報を入力してください。問題がなければ「保存」ボタンをクリックすれば「情報・ポリシー」の登録は完了です。
もしここまでの作業に不備があった場合は、Amazon側から指摘と訂正の連絡が入ります。この連絡には迅速に対応してください。問題のあるアカウントで運営を続けると最悪アカウントの停止もあり得ますので気をつけてください。
まとめ
Amazonでのアカウント開設について説明してきました。アカウントには小口出品と大口出品の二種類があります。それぞれのメリット・デメリットがありますので、慎重に選択してください。
これからアカウント開設するにあたっては今回の記事を参考に挑戦してみましょう。きっと簡単にAmazon出品者アカウントが開設できますから。