メルカリとラクマは、いずれも代表的なフリマアプリです。どちらも利用者が多く、ビジネス目的でも不用品売却目的でも、十分に役目を果たせると言えます。
とはいえ、せっかく利用するなら少しでもお得に使いたいという人も多いでしょう。そこで今回は、メルカリとラクマの両者を比較して、どちらを利用すべきなのか紹介していきます。
手数料や送料、決済方法など、フリマアプリを利用するうえで大切な要素について比較します。比較結果を参考にしたうえで、どちらのフリマアプリを利用するのか検討してください。
メルカリとラクマについて解説

細かい点の比較をする前に、それぞれのフリマアプリについて概要を紹介します。普段からフリマアプリを利用していないと、売ったり買ったりできるサービスくらいの認識しかない人も多いでしょう。
それぞれがどんなサービスなのかを理解しておくことで、細かい部分の違いもより分かりやすくなります。
メルカリ
メルカリは、株式会社メルカリが運営しているフリマアプリです。2013年7月からサービスが始まっており、世界中での総ダウンロード数は1億を超えています。
日本でも7,000万ダウンロードを達成しており、現在最も利用者が多いフリマアプリと言えます。若者から高齢者まで幅広い人が利用しており、比較的女性の利用者が多めと言われています。
年齢層や利用者に幅があることから、出品されている商品も多種多様です。欲しい商品は大抵出品されているため、非常に使い勝手の良いフリマアプリと言えます。
ラクマ
ラクマは、楽天グループが運営しているフリマアプリです。2014年11月にサービスが開始され、2016年には日本で最初のフリマアプリである「フリル」と合併し、さらに規模を拡大しました。
総ダウンロード数は3,500万件を超えており、利用者数こそメルカリには劣りますが、出品数や購入者に不足するほどではありません。
ラクマならではの特徴としては、楽天の各種サービスと連動している点が挙げられます。楽天ポイントを貯められたり、楽天銀行に手数料を抑えて出金できたりなど、楽天ユーザーが有利に使える点はメリットです。
メルカリとラクマの比較(初心者目線)

どんなに優れた機能を有していても、フリマアプリを始めたばかりの初心者は、機能を十分に使いこなせません。初心者がフリマアプリを使う際は、使いやすさについても吟味することが大切です。
ここでは、初心者目線から見たメルカリとラクマについて比較します。利用し続けたりモチベーションを保ったりするためには、使いやすさがとても重要になるため、フリマアプリを使ったことのない人ほど、参考にしてください。
メルカリの使いやすさ
基本的な機能やユーザー間のやり取りについては、初心者であっても問題なく利用できます。初心者にとって難関と言えるのは、メルカリ内での独自ルールです。
たとえば出品者のプロフィールを必ず読まなければいけなかったり、交渉前にいきなり即購入をしてはいけなかったりなど、ユーザーによって様々なルールを定めている場合があります。いずれもメルカリの公式ルールではなく、ユーザーごとにやり取りの方法を変えなければいけないことから、初心者にはハードルが高いです。
とはいえ、独自ルールを決めていないユーザーもたくさんいるので、必ず独自ルールに苦しめられるわけではありません。取引相手のユーザー選びを間違えなければ、メルカリは初心者であっても快適に利用できます。
ラクマの使いやすさ
基本的な機能やユーザー間でのやり取りは、メルカリと同様初心者でも簡単に使いこなせます。メルカリほど独自ルールに縛られることはありません。
また、ラクマの登録には楽天IDを利用できるため、楽天ユーザーであれば初期設定や登録が簡単にできます。ポイント付与などのメリットもあることから、楽天ユーザーの初心者はラクマのほうが使いやすいと言えます。
フリマアプリの安全性について
フリマアプリの初心者には、企業ではない素人間での売買に、不安を覚える人も多いです。事実、商品が発送途中に破損してしまったり、写真と違う商品が届いたりといったトラブルは後を絶ちません。
とはいえ、フリマアプリ自体はリスクの高いサービスではありません。匿名配送などによってお互いの個人情報は守られますし、トラブルがおきた場合でも、運営が対応してくれます。
ある程度怪しいユーザーを避けるようにすれば、メルカリもラクマも安全に利用できます。初心者はユーザーの評価やレビューなどを確認して、安全に取引できる相手か確かめることが大切です。
メルカリとラクマの比較(手数料目線)

フリマアプリを利用する上で忘れてはいけないのが、手数料の存在です。商品を売ることによって得た売上はそのまま手元に入るわけではなく、サービス使用料として一部はフリマアプリ側に徴収されます。
また、売上金を銀行口座に入金して現金化する際も、手数料が発生します。手数料の大きさは売上に直結するため、出品者は特に意識しなければいけません。
ここでは、メルカリとラクマを手数料の面から比較していきます。少しでも売上を伸ばしたいと考えている人は、ぜひ頭に入れておきましょう。
メルカリとラクマの手数料比較
結論から言うと、販売手数料はラクマのほうが安いです。メルカリの販売手数料が10%であることに対して、ラクマは6%で済みます。
10,000円の商品を売った場合、ラクマのほうが400円多く受け取れる計算です。売上が大きくなればなるほど、この差は無視できなくなってきます。
ただし、利用者数は圧倒的にメルカリが優っていることを忘れてはいけません。商品の回転率は基本的にメルカリが上なので、1品ごとの利益率を高めていくのか、多少利益率が落ちても数を売ってカバーしていくのかは、扱う商品や仕入れ環境などによって決めていきましょう。
購入者はほとんど変わらない
販売手数料や出金手数料は、主に出品者側が負担するものです。購入者側には関係のない話と言えます。
一応、購入者も決済方法によっては決済手数料が発生しますが、これはメルカリとラクマで大きな違いはありません。
どちらを利用しても支払う手数料は変わらないため、気にしなくてもよいと言えます。
メルカリとラクマの振込手数料比較
銀行への振込手数料は、メルカリが200円、ラクマが210円です。若干ですが、メルカリのほうが安いと言えます。
しかし、ラクマは楽天銀行へ1万円以上の振込をする場合に限り、手数料が発生しません。条件を満たすのは簡単なので、楽天ユーザーであれば実質振込手数料が無料であると言えます。
メルカリとラクマの比較(配送サービス目線)

フリマアプリで売買した商品は、ヤマト運輸や日本郵便などの配送サービスを通じて送られます。配送方法によって料金や到着期間が異なるため、利用できる配送方法は非常に重要です。
ここでは、メルカリとラクマの配送サービスについて比較していきます。送料は手数料と同じくらい利益に影響を及ぼすため、どの程度違うのかは頭に入れておく必要があります。
ヤマト運輸の配送料比較
各配送方法の料金比較は、以下の通りです。

ヤマト運輸では、送料の安いネコポスや、専用ボックスで送ることにより補償がつく宅急便コンパクトなどのサービスが利用できます。
そして送料に関しては、ネコポス以外はメルカリのほうがラクマより安く、コストを抑えられるようになっています。
特に宅急便100サイズ以上になると、100円以上の差額が出てくるのが特徴です。ヤマト運輸を利用した配送をおこなう場合には、メルカリの利用がおすすめです。
日本郵便の配送料比較
各配送方法の料金比較は、以下の通りです。

日本郵便では、価格の安いゆうパケットや、補償つきのゆうパケットポストなどが利用できます。以前はラクマ側で対応していない配送方法もありましたが、現在では基本的にメルカリとラクマで対応している配送方法に違いはありません。
日本郵便については、ゆうパケット~ゆうパック60サイズまではラクマのほうが配送料が安いです。80サイズ以上のゆうパックについてはメルカリのほうが安いですが、日本郵便を利用する場合、送料の面からは総合的にみるとラクマが優れていると言えます。
メルカリとラクマの比較(決済サービス目線)

フリマアプリをはじめとしたオンラインショッピングでは、対応している決済サービスが多いほど、便利さに直結します。普段自分が使っている決済方法に対応していないと、支払いが非常に不便になってしまうからです。
どちらのフリマアプリも、クレジットカードやPaydyによる後払い、コンビニ払いなどの基本的な支払い方法は利用できます。そのため、よほど特殊な支払い方法でもなければ利用できないといったことはありません。
ここでは、メルカリとラクマの決済サービスについて、比較していきます。どちらも独自に利用できるサービスがあるため、自分が普段から利用しているものによっても、どちらを使うか検討する必要があります。
メルカリはメルペイが強み
メルカリの決済サービスは、メルペイとの連動が強みです。キャッシュレス決済サービスであるメルペイに売上金を反映できるため、出金せずに売上金を利用できます。もちろん出金手数料も発生しません。
また、メルペイは売上金との連動だけでなく、メルカリの支払いにも利用できます。普段からメルペイを利用している人であれば、出品者としても購入者としてもメルカリの恩恵が強いです。
ラクマは楽天キャッシュが強み
ラクマでは、楽天の電子マネーである楽天キャッシュが利用できます。出金を介さず売上金を利用できるため、スムーズなお金の利用が可能です。
楽天ペイなどを使えば全国各地で利用できるため、使いどころに困る心配もありません。また、楽天キャッシュから楽天銀行への出金も可能なので、ラクマユーザーにとって楽天キャッシュは非常に柔軟な対応ができる決済方法と言えます。
メルカリとラクマの比較(利益目線)

フリマアプリを利用する上で、やはりどれだけ儲けを出せるかが一番大切だという人も多いでしょう。メルカリもラクマもともに利益が期待できるフリマアプリではありますが、せっかくならより高い利益を狙っていきたいものです。
結論から言えば、どちらがより利益が出るのかは、取り扱っている商品や仕入れ状況、世間の需給などに応じて変わってきます。各フリマアプリによって成果を出しやすい売り方が異なるため、ここではどんな方法がおすすめなのかを紹介していきます。
ちなみに、メルカリとラクマの両者を併用して、いいとこどりをする戦法もありです。ただし、在庫が1つしかないにもかかわらず両方に出品して、無在庫販売になってしまわないように注意してください。発覚すると、利用停止をはじめとした厳しいペナルティを受けます。
メルカリは質より量で稼ぐのがおすすめ
メルカリの最大の強みは、利用者数が多いことです。たくさん出品しても商品が残らず売れる可能性が高いため、売れば売るほど利益が増えていきます。
販売手数料や振込手数料などはラクマのほうが優れているため、どうしても商品1点当たりの利益率は劣ってしまいますが、数でカバーすれば問題ありません。
仕入れルートが確立されており、安定した供給と販売が可能な商品であれば、メルカリで継続的に販売することで大きな利益を得られます。
ラクマは1点当たりの利益率が高い
ラクマはメルカリに比べると市場規模が小さいため、どうしても売上点数では劣ってしまいがちです。しかし、販売手数料が4%安く、振込手数料を無料にする手段があることから、商品1点当たりの利益率では、ラクマが大きく勝っています。
特に販売価格が大きい高級品を取り扱う場合、販売手数料の差が利益に大きな差を生みます。また、薄利多売戦法に頼る必要がないことから、時給換算した場合の利益率も高くなりがちです。
量より質を意識するのであれば、手数料の安いラクマの利用がおすすめです。
まとめ

メルカリとラクマは、どちらも日本を代表するフリマアプリです。基本的にどちらを利用しても問題ありませんが、使いやすさや決済方法、手数料などに差があるため、どちらが自分に向いているか比較したうえで利用する先を決めましょう。
メルカリは利用者数が多く、安定した売上を見込める点が強みです。一方ラクマは市場規模こそ劣りますが、手数料の安さによって利益率を高められる点が特徴と言えます。
メルペイや楽天キャッシュなど、連動しているサービスにも違いがあるため、普段自分が利用しているサービスが活用できたほうが有利と言えます。もちろん、両者を併用してメリットだけを享受する方法もありなので、今回の比較を参考に、どう利用するのが最もメリットが多いのかを考えてみてください。
ところで、ビジネスで成功するためには独学よりも体系化された教材やサービスを活用して学ぶ方が結果が早く出ます。
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