メルカリでセットの品を売りに出していると、買い手からバラ売りにしてほしいと希望されることがあります。交渉に応じるかどうかは売り手側の自由で、応じた方がよいケースもあれば、そうでない場合もあります。この二つのうち、どちらが効率の良い取引になるかを慎重に判断することが大切です。
この記事では、セットで売っていた品をバラ売りに変更する方法や、交渉の仕方について解説していきます。興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
セット売りの品をバラ売りに変更する方法
もともとセット販売されていた品物を後からバラ売りに変更するには、まず商品ページを編集しなければなりません。方法は大きく分けて、2通りあります。ここからは、セット売りの品をバラ売りに変更する方法を解説していきます。
元の商品ページを設定し直す
セットの品をバラ売りに変更する方法の一つとして、もとの出品ページを個別のものに変更するという手段が挙げられます。変更すべき点は、以下の4項目です。
・品物の写真
・品物の名前
・説明文
・値段
この時、商品として登録するのは、セットの中から1点のみとしましょう。残った品は、別の出品として登録し直してください。
また、あらかじめ買い手が決まっている場合は、これらの項目の編集を終えてから、再度、報告を行いましょう。そのままでは相手に気付いてもらえず、取り引きが進められない可能性があるためです。
新たにページを作る
新しく商品ページを作り直す場合は、通常の出品の手順と同様です。バラ売りにしたい品物一つひとつに対して、個別のページを設けましょう。
ただし、あらかじめ買い手が決まっている場合には、この方法はすすめません。新たにページを設けた場合、買い手にその出品を見つけてもらう必要が生じます。そのため、類似品に紛れて品物が見つからず、取引が進行しないといったリスクを伴います。どうしてもページを新しく作り直したい場合には、専用出品にするなどの工夫を行い、相手に見つけてもらいやすくする必要があります。
値段の計算方法
セットの品をバラ売りに変更する場合、値段はどのように設定すべきなのでしょうか?ほとんどの場合、料金はセット価格に基づいて再計算を行います。
ここからは、その具体的な計算方法を解説していきます。
同じ品がセットになっていた場合
同じ品物をまとめ売りしていた場合は、単純に「元の値段÷個数」で計算しましょう。例えば、6個セットで1,800円の品をバラ売りにする場合、計算式は「1,800÷6=300」となり、一つごとの値段は300円となります。
ただし、この計算を行う時には、必ず送料や手数料を差し引いた数字を使用するようにしてください。これらの諸経費は取引ごとにかかるため、計算式に含めても正確な結果は得られません。
例えば、もともと3個セットで2,000円の品を販売していたとします。この品物をバラ売りに変更する際、単純に2,000円を3等分にすればよいと考えがちですが、それは誤りです。2,000円という価格は、取り引きにかかる手数料や送料も含めて設定されています。したがって、計算を行う時にはそれらの値段を差し引いた数字で行う必要があるのです。
送料や手数料などを合わせた値段が500円だとすると、「2,000-500=1,500」となります。3つの品をそれぞれバラ売りにする場合は、さらに「1,500÷3=500」となり、一つあたりの値段は500円だということが分かります。ただし、この時に導き出された値段はあくまでも品物そのものの価格です。実際に値段を設定する際には、あらためて梱包費や手数料、送料などを含めなければならないので注意しましょう。
異なる品がセットになっていた場合
違う品をひとまとめにして販売していた場合は、改めてそれぞれの相場を調べる必要があります。相場を調べるには、同様の品をメルカリで検索するのがおすすめです。売り切れになっている商品の値段を参考に、平均を導き出しましょう。
平均の求め方は、「それぞれの値段の合計÷個数」となります。例えば、売り切れになっていた品の値段がそれぞれ400円、600円、800円であった場合、計算式は「(400+600+800)÷3=600」となり、平均価格は600円であることが分かります。
まとめ買いのオファーを受けた際の対応方法
まとめ売りしているものをバラ売りしてほしいと言われることもあれば、当然、その反対もあります。
単品で販売している複数の品をまとめて発送すれば、送料が抑えられます。配送コストが下がれば、その分、品物の売り値を安くすることも可能です。そのため、少しでも安価で買いたいユーザーは、売り手に対して、まとめ買いを要求するのです。
ここからは、買い手からまとめ買いのオファーを受けた際の対応方法を紹介していきます。
応じる場合にすべきこと
バラ売りの品をセット販売に変更する場合は、どちらかの商品ページをセット用に編集し直さなければなりません。この際、複数の品をまとめて送るとなると、配送方法や送料が変わってきます。荷物を送るためにかかる値段を改めて計算し直し、適正な商品価格を導き出しましょう。
また、ページのタイトルや写真、説明文についても、セット用のものに変更する必要があります。含まれるすべてのアイテムが明確にわかるよう、内容を編集してください。
なお、余ったもう一方の商品ページは、削除するか下書き状態にして、他のユーザーから見えないようにしておきましょう。このページを放置しておくと、他の人が購入する可能性があるので注意してください。
断った方がよいケースもある
個別販売だった品をまとめ売りにするのは、手間も送料も節約できて、一見得なように思えます。しかし、中には相手からのオファーを断った方がよいケースもあるのです。
具体的には、まとめ売りにすることを条件に大幅な値下げを要求されるケースが、これに当てはまります。まとめ売りで浮いた送料以上に値引きをした場合、利益が減ってしまいます。なるべく多く稼ぎたいと思っている場合には、損をする結果となってしまうのです。
まとめ売りを提案されてもすぐに了承するのではなく、利益の再計算を行った上で検討するようにしてください。
バラ売りのオファーに応じる際のメッセージ例文
買い手からバラ売りの申し出があった場合、了承するにしても、いくつかのパターンがあります。相手が提示してきた条件をそのまま受け入れることもあれば、もう少し条件を交渉したいというケースもあるでしょう。
ここからは、それぞれのケースごとに適した、やり取りの例文を紹介していきます。
そのまま応じる場合
相手が提示した条件をそのまま受け入れる場合には、同意することを示すメッセージを送りましょう。もしも商品ページを別で作り直す場合は、その旨を伝えるようにしてください。例文は以下の通りです。
例:「お問い合わせいただき、ありがとうございます。ご要望の通り、バラ売りに対応させていただきます。商品ページを変更いたしましたので、ご確認の上、購入いただきますよう、よろしくお願いします。」
例:「コメントありがとうございます。バラでの販売も可能です。新しい商品ページを作成いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです。」
条件を交渉したい場合
バラ売りの提案があったものの、具体的な条件が提示されていない場合や、提示された条件では納得できない場合は、再交渉を行う必要があります。以下の例文を参考に、メッセージを送りましょう。
例:「お問い合わせいただき、ありがとうございます。バラ売りに対応させていただきます。1品○○円でいかがでしょうか?ご検討のほど、よろしくお願いいたします。」
例:「コメントありがとうございます。バラ売りへの対応は可能なのですが、ご提示いただいた金額では赤字になるため、お取り引き致しかねます。1品○○円ではいかがでしょうか?」
バラ売りのオファーを断りたい時のメッセージ例文
買い手からバラ売りのオファーを受けたとしても、必ずしも了承する必要はありません。応じたくなければ、拒否しても問題はありません。
ここからは、相手からのバラ売り交渉を断る際の例文を紹介していきます。
断る意思がハッキリと伝わるよう意識する
相手からのオファーを断る時は、意思がハッキリ伝わるよう心がけましょう。曖昧な返事では、相手を困らせるので気を付けてください。例文は以下の通りです。
例:「お問い合わせいただき、ありがとうございます。大変申し訳ありませんが、バラ売りの対応は致しかねます。またの機会がありましたら、よろしくお願いいたします。」
トラブルを避けるためのポイント
セットの品をバラ売りに変更する時や、その交渉をする際には、いくつか注意すべき点があります。場合によってはトラブルに発展する恐れもあるので、十分注意してください。
ここからは、トラブルを避けるために覚えておくべきポイントを紹介していきます。
売り方によっては規約に違反することもあるので注意
メルカリでは、品物の売り方に関してルールが設けられています。これに違反すると、罰則の対象になるので気を付けてください。具体的には、一つの出品の中で複数の品を売りに出し、その中から1つのアイテムを選ばせて販売する形式は、メルカリのルール違反となります。
セットの品をバラ売りに変更するにあたり、必ず商品ページを編集し直す必要があるのは、この規約があるためです。まとめ売りをしていた商品ページを変更しないままバラ売りを行うと規約違反とみなされ、ペナルティーを受ける可能性があるので注意しましょう。
バラ売りの交渉をされたくない時の対処法
買い手との交渉は個人同士のやり取りとなり、トラブルが起こりうるものです。ユーザーによっては失礼な態度をとってくることもあり、口論やその他の問題に発展することもあり得ます。
上記のようなトラブルをなるべく避けるためには、そもそも交渉を行わないようにするのが一つの手です。商品ページやプロフィール欄に「交渉には応じない」とあらかじめ明記しておくことで、買い手からのメッセージを防ぐことができます。
ただし、この方法ですべての交渉を防ぐことができるわけではありません。中には、説明をよく読まずにコメントを送ってくるユーザーもいます。その場合も怒ったりはせず、丁寧な対応を心がけましょう。不機嫌な態度をとると、トラブルに発展する可能性があるので注意してください。
バラ売りすべきでないケースとは?
バラ売りの提案は、すべてのケースで受け入れた方がよいという訳ではありません。場合によっては、損をする可能性もあるためです。では、具体的にバラ売りの提案を受けるべきでないケースとは、どのようなものでしょうか?
ここからは、提案を断るべきシチュエーションについて解説していきます。
品数が多い時
品物の数が多いと、一つひとつの梱包や発送に多くの手間や時間がかかります。全ての品に買い手が付くまでにも長い時間がかかる恐れがあるので、この場合は、まとめ売りの方がおすすめです。
セットの方が需要が高くなる場合
セットであることに意味がある品物は、バラ売りにすると価値が落ちてしまいます。例えば、趣味用のトライアルキットやゲームセットなどがこれに当たります。また、シリーズものの小説や漫画なども、単品よりも全巻セットの方が売れやすい傾向にあります。
以上の特徴に当てはまる品は、セットのまま販売する方がお得です。
バラ売りにすべきケースとは?
セット売りにした方がお得な場合もあれば、当然、その反対もあります。ここからは、バラ売りにした方がよいシチュエーションについて、具体的に解説していきます。
個別で送った方が送料がお得になる場合
荷物の送料は、箱の大きさや選ぶ配送方法によって変わってきます。つまり、個別で一つずつ送る場合とまとめて送る場合とでは、送料や梱包費に違いが生まれるのです。
これら二つの条件を比較した時、バラ売りの方が安い場合には個別販売にすべきだと言えます。
個別で売る方が需要が高くなる場合
同じアイテムの複数セットやコレクターズアイテムなど、同一のものが1つあれば十分なケースでは、バラ売りの方が需要が高まります。まとめ売りにすると、むしろ売れにくくなるケースもあるので、この条件に当てはまる品は、可能な限り個別で販売するようにしましょう。
バラ売りとまとめ売りを使い分けて、効率よくビジネスを行いましょう
品物をまとめ売りする場合とバラ売りにする場合、どちらにもメリットとデメリットがあります。一概にどちらの方がよいと言えず、状況に応じて適した方を選ぶことが大切です。
いずれにしろ、当初の販売形式から別のものへ変更する場合には、商品ページの手直しが必要になることを覚えておいてください。いくら相手から同意を得ていたとしても、そのまま取引を進めればメルカリの契約違反となります。決められたルールに従って、ビジネスを行いたいものです。
なお、条件交渉時のやり取りでは、丁寧な言葉遣いを意識してください。乱暴な言葉を使うと、トラブルに発展してしまう恐れがあるためです。どのような文章を使うべきか迷った場合には、是非とも今回の記事で紹介した内容を参考にしてください。この記事がそのお役に立てれば幸いです。
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