メルカリで出品をする際に悩むのが「商品の値段」です。安ければ安いほど売れやすくなりますが、それでは利益は出ません。今回はメルカリでの相場価格の調べ方や、適正価格を設定する方法などをご紹介します。
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メルカリの相場価格を調べるために利用する便利な通販サイト
相場は、その商品の販売や購入にあたって、販売する場所でのその時のおおよその適正価格のことを指します。
設定した値段が大幅に外れて高すぎた場合、商品は売れません。
逆に低すぎる値段では、商品は売れても損をしてしまいます。
メルカリの相場は、出品されている商品や、すでに取引済みの商品の価格を元に推測する必要があります。
また、メルカリはフリマアプリですが、「インターネット通販サイト」のため、ヤフオクやAmazonなどの中古を扱っている他の通販サイトにも影響されます。
メルカリだけではなく、他のサイトも参考にしてみましょう。
メルカリの相場価格はメルカリサイト内でチェック
相場は「利用者」と「出品者」がある程度いないと参考にはできません。
ですが、メルカリは1000万以上ダウンロードされていて、フリマアプリの利用者の7割はメルカリを使用していると言われているため、大体の商品の相場は調べられます。
メルカリの購入者は、比較的他のサイトをあまり見ない傾向があり、メルカリで調べた相場で出品しても問題はありません。
出品する際には、送料による価格の差を抑えるために、配送料の負担を「送料込み(売主負担)」としておきましょう。
画像のように、検索結果には既に売り切れた商品も表示されるため、相場が調べやすいです。
簡単に言ってしまえば、「約1ヶ月以内に売れたものの値段」が相場になります。
自身で出品しようと考えている商品を検索し、売り切れている商品の値段をいくつか見ると、メルカリの大体の相場が分かります。
逆に、売り切れていない商品は、あらかじめ値下げ交渉をされることを前提としていて、相場よりも高くなっています。
購入される相場は、売り切れていない商品の値段よりも低めと考えておきましょう。
メルカリの相場価格を他のサイトアプリでチェック
自身が出品したい商品がメルカリになかった場合、他のオークションサイトやフリマアプリで調べることができます。
商品数が多い、「ヤフオク」「Amazon」「ラクマ」「などで調べれば、大体の商品は見つかります。
現在のEC市場は、ヤフオクとAmazonが2強と言われています。
商品がメルカリにない場合は、まずヤフオクで相場価格をチェックしてみましょう。
ヤフオクで商品の相場を調べるならオークファンがオススメです。
参考:オークファン
メルカリの相場価格を調べるためのサイト1:Amazonマーケットプレイス
メルカリのみの相場で高いかどうかを判断する人もいれば、中古市場で相場を調べる人もいます。
中古市場を調べる時に便利なものが「Amazonマーケットプレイス」です。
このサービスは、「Amazon以外の販売者がAmazonを利用して商品を販売する」というものです。
中古だけでなく新品も取り扱っていて、どちらも調べることができます。
【中古品価格の調べ方】
商品ページを開き、価格の下にある「新品の出品」と「中古品の出品」と書かれているリンクをクリックしましょう。
新品の価格や中古品の販売価格が「○○円~」と表示されます。
Amazonにはメルカリにはない「返品保証」があります。
これは中古品も対象であるため、Amazonの中古価格よりも約5%安く設定することをおすすめします。
出品されている中古品一覧の画面を見ると、商品のコンディションも掲載されています。
自身の出品する商品に近い状態のものの価格を参考にしましょう。
また、Amazonは個人の出品者も多く、相場よりはるかに高い価格を設定していることも稀にあるため注意が必要です。
メルカリの相場自体が、他の中古品の相場に比べて安い商品が多く、できるだけ高く売りたい場合はAmazonnで中古相場を調べてみましょう。
メルカリの相場価格を調べるためのサイト2:ヤフオクの過去の落札結果
ヤフオクで調べる相場は、出品されているものではなく落札された商品から調べます。
ヤフオクのサイトで調べたい商品を検索すると、開催中の商品が表示されます。
商品一覧の上部に「落札相場を調べる」というリンクがあるので、そこをクリックすると過去の落札相場が見れます。
ただしヤフオクの落札相場は直近しか確認できないため、もっと長い期間で確実な相場を調べるならやはりオークファンがオススメです。
参考:オークファン
メルカリの相場価格は値下げ交渉を踏まえて設定しよう
メルカリは「非対面式のフリーマーケット」であり、購入希望者が値下げ交渉を行うことはよくあります。
相場価格や最低価格を調べても、そのままの価格でメルカリに出品することはおすすめしません。
メルカリのユーザーは「少しでも安く」と考える方が多く、最初から相場価格や最低価格に設定してしまうと、それよりも安い価格で購入されてしまいます。
それでいて、メルカリの相場価格を大きく上回った高い価格を設定しても、商品は売れない可能性の方が高くなります。
メルカリでの相場価格は10%増しの値段を設定
大手ショッピングサイトの相場価格と、メルカリの相場価格にあまり差がない場合、約10%増した価格を設定しましょう。
差がある場合は、メルカリでの相場価格に10%増した値段をつけます。
10%増した上で、商品説明文に「値引き交渉歓迎」などの文章を入れると、出品ページのアクセスが増え、ほとんどの購入希望者が値引き交渉をします。
メルカリの相場価格は最低価格の設定をしてから決める
「これ以下の値段では売れない」という最低価格を決めることは、重要なポイントです。
メルカリで商品を売りたい時に、値下げ交渉に相手の気が済むまで付き合ってしまうと、出品手数料や送料を引いた利益が低くなります。
場合によっては、売れたのに赤字、ということもありえます。
そこで、あらかじめ最低価格を決めて、それを下回ってしまう場合は値下げ交渉には応じないようにしましょう。
メルカリで相場価格以上の値段で出品するメリット
価格を設定するときに、相場や売りたい価格の10%増しをおすすめしましたが、値下げ交渉対策だけではないメリットがあります。
メルカリの相場価格で見極められる取引相手
メルカリのユーザーは、もちろん良い人もいますが、「非常識な人」もいます。
良い人を選ぶわけではなく、非常識な人や横柄な人との取引を避けるために、値段を少し高くすることが対策となります。
メルカリにはブロック機能はあるものの、購入者・出品者ともに評価し、取引が完了している場合はキャンセルできません。
相場価格以上の値下げ交渉で見極めるメルカリの非常識なユーザー
非常識なユーザーを見極めるポイントは、値下げ交渉のコメントです。
価格を少し高くすることによって、需要のある商品にはすぐ値下げコメントが付きます。
例として、5000円が取引相場の商品を、5500円で出品していた場合、いきなり「2,500円なら購入します」などとコメントが入ることがあります。
こういったコメントに人柄が出ることが多く、以下のような悪質なユーザーも中にはいます。
- 非常識な値下げ交渉を何度もしてくる
- 何日経っても、受け取り評価してくれない
- 取り置きしてあげたのに、購入をしてくれない
こういったことを避けるためにも、値下げコメントで人を見極めることは重要なポイントです。
メルカリで安心して取引できる取引相手
安心して取引が行えるユーザーは、やりとりが丁寧で出品も行っている方です。
100%安心だと言えるわけではありませんが、メルカリは出品時も購入時もアカウントは1つです。
出品する人は取り引き後につく評価が下がると商品が売れにくくなるため、購入時に適当な対応をする方が少ないと言えます。
良い評価が高いとさらに安心できます。
メルカリ商品の相場価格は大手ショッピングサイトから探ろう
大手ショッピングサイトでの相場価格が10,000円の商品を、メルカリで販売する時の価格設定方法をご紹介します。
メルカリの相場価格の10%増を最初の価格設定にしよう
大手ショッピングサイト、またはメルカリの相場価格から10%増した価格を設定しましょう。
10,000円の商品は、「11,000円」で出品します。
メルカリの最低価格は相場価格の10%引き
最低価格の設定は、大手ショッピングサイトの価格相場から10%引いた価格を設定します。
相場が10,000円の商品の場合、9,000円が最低価格となります。
絶対に10%引きでなければいけないという決まりはないので、自分の中での最低価格がある場合は、それでも問題ありません。
メルカリの相場価格による値引き交渉の進め方
出品した商品が購入希望者の目にとまると、値引き交渉のコメントがされます。
「8,000円にならないか」という内容の値引きコメントの場合、最低価格を提示せずに、様子を見ながら大手ショッピングサイトの相場価格を提示しましょう。
この場合、「10,000円」です。
コメントに返信するときは、「手数料の10%と送料があるため、そこまでの値引きは厳しい」「10%引きの10,000円ではどうか」という旨を伝えましょう。
「10%引き」というワードは、お得と感じる方が多く、最低価格に下げる前に購入される確率も上がります。
また、この交渉が失敗して商品もなかなか売れない場合、徐々に価格を下げる必要があります。
ですが、大手ショッピングサイトの相場価格を下回らないように注意をしましょう。
価格を下げていくと、再度値引き交渉のコメントがつくことがあります。
商品が売れていない場合、最終手段として最低価格の「9,000円」を提示しましょう。
これでも購入希望者が納得しない時は、それ以上の交渉には応じないことをおすすめします。
あくまでも自身が損をしないように、最低価格のラインは超えないようにしましょう。
メルカリで相場価格以外に考える商品を売る方法
ただ相場を調べて出品するだけでは、一般的な価格で出品しているユーザーの1人となってしまいます。
それだけだと、売れにくくなったり、大幅な値下げ交渉がされたり、ということも起こり得ます。
メルカリは相場価格だけではなく商品説明も大事
価格だけではなく、商品説明分もしっかりと記載しましょう。
洋服の場合、以下のような情報は必須です。
- 未使用であるか、使用した場合はどれくらい着用したか
- 普段使いをしていたのか
- 汚れや使用感があるか
- いくらで購入した商品なのか
これらの情報によって価格の設定も変動します。
実際に手に取って商品を見ることができないため、詳細を分かりやすく伝えることが商品を売るポイントになります。
嘘の情報を伝えると評価が低くなり、最終的には売れない状況になってしまうため、あくまでも正しい情報を記載しましょう。
メルカリ出品中の商品使用時のメリットをアピール
商品そのもののアピールも大切ですが、購入してどんなメリットがあるのかを想像させることも重要です。
ブランド物の場合、相場を調べれば大体のことが分かり、新品や中古、中古であればその状態によって価格は変動します。
その商品の状態を的確に伝えた上で、
- 出品者がその服を気に入っているポイント
- どういう人が似合うのか
- どんなシチュエーションで着るのか
- どこがその服のいいところなのか
など、その商品を購入して実際にその商品を使う時の想像ができるような商品説明文にしましょう。
メルカリの相場価格を過去の取引から検索する方法
メルカリは過去に売れた商品を検索することができ、販売中の商品と一緒に表示されます。
【iPhone6を調べたい場合】
1.まず初めにトップ画面の虫眼鏡マークをタップし、検索画面を開きます。
2.検索画面が表示されたら調べたい商品に適切なカテゴリーを選択します。今回はiPhone6を調べるので、「家電・スマホ・カメラ」から、「スマートフォン/携帯電話」→「スマートフォン本体」の順でカテゴリーを選択します。
3.「スマートフォン本体」の検索結果が表示されるので、さらに検索結果を絞るためにキーワード入力欄に「iPhone6」と入力します。
また、検索結果画面右上にある「絞り込み」をタップすると、除外キーワードやブランドを指定でき、より詳細に検索することが可能です。
以前までは、メルカリは値下げ交渉が多く、初心者の方が多かったためあまり相場は参考になりませんでした。
ですが、ダウンロード数やユーザー数が増え、今ではフリマアプリのNo.1です。
取引が多い人気の商品などはメルカリ内での相場は大方決まっている為、過去の取引などを参考にして価格を決めましょう。
メルカリの相場価格を上手に設定して商品を出品しよう
メルカリでは稀に新品とさほど変わらない値段の商品も出品されていますが、売れないことが多いです。
自身で相場を調べて、そこから値下げ交渉を前提とした価格を設定することが、売れやすく利益を伸ばしやすい方法です。
相場よりも高く売れることもありますが、商品の状態や梱包の丁寧さなど、買い手側の目は厳しくなるため、評価を下げないためにも丁寧なやりとりを心がけましょう。
今はメルカリやAmazonで色々な商品の相場をすぐに調べることができます。
あまり難しく考えすぎず、売れなかったら価格を見直したり再出品したりして、自分に合う価格設定の方法を決めましょう。
以上、メルカリでの出品に関する相場についてご紹介しました。