メルカリは商品の直接的な手渡しは可能？メリットやデメリットを解説

メルカリでは、商品を宅配便などで購入者のもとへ発送するのが一般的です。しかし、実は購入者へ商品を直接手渡しをしてもOKなことをご存じでしょうか。

商品を発送せず直接購入者に手渡す方法には、様々なメリットがあります。一方、デメリットやリスクを抱える面もあるため、一概におすすめできる方法とは言えません。

今回は、商品を手渡しする方法や、メリット・デメリットなどについて紹介します。発送する場合に比べると利用する機会は少ないですが、利用できるタイミングで使えば大きなリターンもあるため、ぜひ目を通してください。

メルカリにおける商品の直接的な手渡しの是非

結論から言えば、商品の手渡しは全く問題ありません。運営に知られたとしてもペナルティはなく、評価や売り上げも通常通りもらえます。 そのため、購入者が近くにいるのであれば、手渡しを打診してみるのも効果的です。

直接手渡しが可能な頻度

商品を直接手渡す行為は、どうしても物理的距離が大きな壁になってしまいます。そもそも購入者が近くに住んでいる場合でないと、選択肢として挙げにくいことは事実です。

もしくは、購入者が旅行や出張などで出品者の近くに来ている場合、タイミングを見計らって商品を渡すこともできます。購入者側が今すぐ商品が欲しいなどで通常の発送では間に合わない場合には、提案してみるのもありです。

商品の手渡しで規約違反になってしまうケース

商品の手渡しは合法ですが、行為や言動によっては、利用規約に反してペナルティを受けるケースもあります。

この項目では、商品を手渡す際にやってはいけないことについて紹介します。商品発送せず直接手渡ししたい方は、ここで紹介する行為は絶対にしないよう気をつけてください。

手渡しの強要

メルカリにおける基本的な商品の渡し方は、あくまで宅配業者などで発送することです。相手が合意しない場合、こちらの都合で強要はできません。

物理的な手間や、匿名性が失われるなどの理由から、直接会って商品を受け取ることに難色を示す購入者は多いです。相手が拒否するにもかかわらず手渡しを強要すると、メルカリに通報され規約違反としてペナルティを受ける可能性があります。

購入後の強要はもちろん、商品説明文に「商品の受け渡しは直接手渡しのみ」といった独自ルールを設定する行為も、ペナルティ対象です。商品の受け渡しは、必ず双方が合意できる方法でおこなってください。

金銭の受け渡しはメルカリを通じておこなう

原則として、メルカリで発生した取引はメルカリ外でおこなってはいけません。これは商品を直接手渡す際も同様で、受け渡した後の金銭のやり取りは、必ずメルカリ内でおこなう必要があります。

その場での受け取りはもちろん、後日銀行振り込みなども、規約違反となるためペナルティを受けてしまいます。また、万が一メルカリ外で金銭をやり取りしてトラブルになった場合、メルカリ側では一切対応してくれません。商品の持ち逃げや支払い拒否などのリスクを避けるためにも、必ずメルカリを通じた取引をするよう心がけてください。

直接手渡す行為のメリットとデメリットについて

商品の手渡しは一見面倒なだけだと思われがちですが、明確なメリットもあります。配送と使い分けることでより効率的に利益を得られることから、時と場合によっては活用も選択肢に入れるべきです。

ただし、明確な目的意識をもっておこなわないと損をするだけなので、メリットを意識したうえで利用することが大切です。

メリット

最大のメリットは、送料を節約できる点です。宅配を利用すると、近場であっても数百円の送料が発生しますが、直接手渡せば送料は一切かかりません。

送料は利益に直結するため、送料がなくなるだけでも利益率を大きく上げることが可能です。また、取引相手との距離にもよりますが、自分の近場で渡すことができれば時間的な損失も抑えられます。

さらに、直接会ってやり取りするため、購入者との距離が縮まりリピーターになってくれやすくなる点も、無視できないメリットです。

デメリット

直接商品を手渡す行為は、赤の他人と直接会う必要があるため、どうしても個人情報が相手に知られるリスクがあります。相手が良い購入者である保証はないため、場合によっては思わぬトラブルにあいかねません。

また、先述したように金銭のやり取りを直接おこなってしまうと、ペナルティを受けてしまいます。かといって、相手がスマホを持ってきてなくてその場で評価ができない場合、渡した商品を持ち逃げされるリスクがあります。

直接商品を手渡しした際のトラブルについては、メルカリに相談しても対応してくれない可能性が高いです。どうしてもトラブルが発生しやすいため、安全性に欠ける点がデメリットです。

トラブルなく商品を手渡しするための手順

商品を直接手渡しする場合でも、購入手続きは普通と同じです。商品を発送する段階になってから、発送をせず直接商品を渡すための準備に入ります。

この項目では、トラブルを避けながら商品を手渡すための手順について紹介します。商品を直接手渡ししたいけど極力安全におこないたい場合は、ぜひ参考にしてください。

購入者と受け渡し場所や日時を決める

まずは、購入者といつどこで商品を渡すのか決定します。購入手続きが完了した後であれば、取引画面のコメント欄は他のユーザーが見ることはできないため、ある程度個人情報を記載しても心配いりません。

また、直接手渡しする際は改めて相手に了解を得てください。相手が直接会うことに否定的な場合は、絶対に無理強いしてはいけません。

受け渡す人や運び方などを伝える

場所や日時が決まったら、次は商品を渡す人や受け取る人の特徴、商品の運び方などを決めます。本人同士がやり取りをするにしても、当日の服装などの特徴を伝えておかないと、お互いに相手が見つからず迷ってしまう可能性が高いです。

また、商品によってはサイズが大きかったり、デリケートだったりするため、商品の運び方も事前に伝えておく必要があります。特に大きかったり重いものをやり取りする場合、購入者が受け取った後運べなくて困るといったことがないように注意が必要です。

商品や梱包の状態を伝える

商品や購入者によっては、直接手渡しする場合であってもしっかり梱包をしてほしいとお願いされる場合があります。そのため、しっかり梱包が必要なのか、最低限の包装だけで十分なのかは、必ず相手に確認を取ってください。

また、大きなものやパーツが多いものは梱包の際に分解する必要がありますが、購入者が再度組み立てるのが面倒だからと、分解せずに渡してほしいと思っているケースもあります。希望する商品の状態は必ずヒアリングを徹底し、渡す段階になってイメージと違うと思われないように注意してください。

当日のやり取り

引き渡し当日は、受け渡し場所に着いた段階で相手に連絡を入れます。自宅まで取りに来てもらう場合には、相手に到着次第連絡してもらうように頼んでおいてください。

受取相手に会ったら、その場で商品の状態をお互いに確認してください。後々のクレームを防止するためにも、自分が見ている状態で相手に納得してもらう必要があるからです。

相手が商品を受け取ったら、必ずその場で受取評価をさせてください。相手が評価をしてくれないと、売上金が発生しないからです。相手が何らかの事情で受取評価ができない場合、持ち逃げされるリスクがあるため、商品を渡すのは避けたほうが良いでしょう。受取評価まで完了すれば、取引は完了です。

金銭の外部取引がメルカリに知られるケース

メルカリの外部で金銭のやり取りをしても、バレなければ問題ないと考える人は少なくありません。しかし、実際には多くの人がメルカリ外で金銭の受け渡しをしたことがバレて、ペナルティを受けています。

たしかに、メルカリ側ではメルカリの外でのやり取りまでは把握できません。しかし、一度メルカリで取引が発生している以上、様々なルートから金銭の受け渡しが知られてしまう可能性があります。

この項目では、メルカリ外で金銭のやり取りをしたことがメルカリ事務局に知られてしまうケースについて紹介します。科されるペナルティは重く、最悪の場合二度とメルカリが利用できない可能性もあるため、必ずメルカリのシステム内で金銭のやり取りをおこなってください。

購入者に通報される

取引に不備があったり、購入者が不満に感じる取引をすると、購入者が外部で金銭のやり取りをしたことをメルカリに通報してしまう可能性があります。また、購入者の中にはわざとやり取りに応じてから通報することで、出品者に不利益を与えようとする人も少なくありません。

通報があるとメルカリ側はメッセージのやり取りなどをチェックするため、外部で金銭を受け取っていると必ずバレてしまいます。メルカリにバレるかどうかは購入者の匙加減一つで決まってしまううえ、一度でもバレれば大きなペナルティを受けることから、外部でのやり取りをすればするほどリスクが跳ね上がると言えます。

取引をキャンセルした際のチェックでバレる

メルカリ外でお金をもらっている場合、当然ながらメルカリ内で発生している取引はキャンセルしなければいけません。しかし、取引のキャンセルには明確な理由が必要なので、適当な理由でキャンセルしようとしてもメルカリ側からチェックされてしまいます。

チェック内容には購入者とのやり取りもすべて含まれるため、商品の手渡しや金銭の直接的なやり取りなどを指示していれば当然バレてしまいます。また、一度や二度ならバレなくても、度重なる取引キャンセルをおこなえば運営も怪しんで厳しくチェックするため、バレるのは時間の問題です。

運営の定期巡回に引っかかる

メルカリの運営はトラブル時のチェックだけでなく、定期的にサイト内を巡回して問題がないか確認しています。その際に運悪くメッセージなどを確認されると、メルカリ外でのやり取りが発覚してしまいます。

メッセージは取引完了後も2週間は残り続けるため、購入者との取引が無事に済んでも安心はできません。どんなに徹底していても、バレるときはバレてしまうのです。

商品を手渡す際の注意点

商品の手渡しは、うまく活用すればメリットが大きいです。しかし、これまで解説した通りトラブルも発生しやすいため、手渡しをおこなう際には気をつけるべき点がいくつもあります。

ちょっとした金銭面でのトラブルから、生涯に関わる重大な事件まで様々なトラブルが考えられるため、商品を手渡す際は慎重におこなわなければなりません。

この項目では、商品を直接手渡す際に気をつけるべき点について紹介します。どれも非常に大切なことなので、必ずすべて頭に入れてください。

受取評価はその場でおこなってもらう

これまでに何度も述べた通り、受取評価は必ず商品を手渡したその場でおこなってください。購入者が受取評価をしない限り、売上金ははいってこないからです。

その場で受取評価をしてもらわないと、今後相手に評価をさせる方法がありません。購入者は待っていれば、取引がキャンセルされるため無料で商品を手に入れられます。

メルカリに相談しても、直接商品を手渡すと商品が相手に渡った証拠が残せないため、対応できません。こちらが一方的に損をしてしまうため、必ず別れる前に受取評価をしてもらってください。

断られたら絶対に無理強いしない

商品の直接的な手渡しはメジャーな方法ではないため、打診しても断られるケースがほとんどです。その場合でも、無理強いせず相手の納得する発送方法で商品を送ってください。

手渡しを強要すれば、取引をキャンセルされるだけでなく、運営に通報されてペナルティを受けてしまいます。匿名性を重視するユーザーは多いため、少なからず個人情報をさらすことになる直接的な取引は、どうしても同意されにくい点は意識してください。

取引が完了したらまっすぐ帰らない

待ち合わせ場所で商品のやり取りをした後は、可能な限りまっすぐ帰るのを避けてください。購入者の素性が分からない以上、後をつけられて住所を特定されるリスクがあるからです。

もちろん可能性としては非常に低いですが、悪意ある購入者が直接取引に応じた場合、個人情報がバレるのは非常に危険です。最悪の場合、事件の被害者になってしまうケースも考えられます。

一人暮らしの女性はもちろん、男性であっても安全とは言えません。万が一を避けるためにも、後をつけられていないかしっかり確認し、できれば他の場所に寄ってから帰宅することをおすすめします。

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まとめ

メルカリでは、商品を発送せず、直接手渡しする方法も可能です。メルカリ側からも認められている合法な方法ですが、リスクも多いため、おこなうなら慎重に検討する必要があります。

直接手渡しする際は、購入者との打ち合わせを綿密におこない、受け渡す段階でのトラブルが発生しないよう注意してください。また、受取評価や金銭のやり取りなどは、決められた方法やタイミングでおこなわないと、トラブルやペナルティの原因になってしまいます。

商品の直接的な手渡しは、どうしても個人情報をさらすリスクがあります。万が一にも重大なトラブルを避けるため、十分に安全を確保してからおこなってください。