数あるフリマアプリの中で圧倒的な知名度を誇るメルカリですが、毎日いろんな商品が出品されています。
中には従来のフリマの常識を超えた「やばい商品」が出品され話題になっています。
面白出品物は単なるネタとして取り上げられがちですが、実は
「意外な需要の把握」や「新しいビジネスモデルのヒント」にもなります。
そのようなわけで今回は、メルカリの面白出品物を紹介します。
メルカリに「変なもの」の出品が多い理由

まずはメルカリの概要と、なぜメルカリでは面白出品が多いのかを説明します。
圧倒的知名度の高いフリマアプリ「メルカリ」
メルカリとはフリマアプリのことです。
いわゆる「フリーマーケット」をネット上でできるようにしたアプリです。
ヤフオクのようなオークション形式ではないため、価格は高騰しません。
販売者が価格を設定して、それに同意した人が購入するという仕組みになっています。
日本国内の6人に1人にあたる2,000万人が売り買いをしている、利用者数日本第1位のフリマアプリとなっています。
いまやメルカリはフリマの代名詞になっています。
そんなメルカリですが、面白出品が度々話題になっています。その理由としては以下の3つが考えられます。
「変なもの」が大量出品中のメルカリ
まず1つ目は規制が緩かったことです。
メルカリは2013年にサービスが始まりましたが、開始当初から反響が大きく、当初は出品物に対する規制や運営の管理が追いついていませんでした。
そのため従来のフリマでは見られなかった「変なもの」が大量に出品されました。
現在は大分管理されるようになりましたが、出品掲載料なしで誰でも出品できるため、今でも面白出品が後を絶ちません。
メルカリで若者に人気の「変なもの」の面白出品
2つ目の理由は若者の利用者数が多いことです。
メルカリの利用者層は、学生を含めた若者の割合が他のフリマアプリより高くなっています。
そのため、いたずら半分の面白出品が多くされる傾向にあります。
また、若者の多くはSNSを利用しているため、面白出品はすぐさまSNSで拡散し、模倣犯も大量に発生しました。
出品手続きが簡単だから
最後の理由は、出品手続きが簡単だからです。
メルカリで出品する場合、身分証明書などの個人情報を公開する必要がないため、誰でも簡単に出品することが可能です。
手続きの簡素化は使いやすさにかかわる重要なポイントですが、メルカリの場合は手続きが簡単すぎるが故に、面白出品が増えているとも言えます。
メルカリで出品された「変なもの」を紹介

それではメルカリで実際に出品された「変なもの」をいくつか紹介します。
メルカリで出品された「変なもの」その1:泥だんご
1つ目は泥だんごです。価格は99,999円です。

凄くキレイな形に仕上がっています。
メルカリで出品された「変なもの」その2:友達
2つ目は友達です。

マイベストフレンドなのに出品しちゃってます。
メルカリにはこのような人の闇を感じる出品が数多くあります。
ちなみに、友達であろうとなかろうと、人身売買は違法です。
今はこのような出品はできないようになっています。
メルカリで出品された「変なもの」その3:宝物
3つ目は宝物です。

見た目はただの壺です。この壺自体が宝物なのか、中に宝物が入っているかは定かではありません。
メルカリで売れた「変なもの」の商品を紹介

メルカリには上記のような変なものが多く出品されていますが、ほとんどはネタとしてスルーされています。
しかし、中には売れたケースもあります。中でも興味深い例を5つ紹介します。
メルカリで売れた「変なもの」その1:流木
1つ目は「四万十川が流れ注ぐ太平洋の海岸で採取された流木」です。

流木なんて普通の人の感覚からすれば何の価値もないゴミですが、意外と使い道があります。
例えば熱帯魚の水槽に入れたり、あるいはナチュラルインテリアの素材としても使われます。
思わぬ所に需要があるのです。
メルカリで売れた「変なもの」その2:買取価格1円のゲームソフト
2つ目はゲームソフトです。
昔のゲームソフトをGEOなどのお店に持っていくと、大体
「お値段はつきませんね」とか
「全部で120円ですが、いかがですか?」などと言われ、タダ同然で買い叩かれます。
しかし、そういうソフトをメルカリに出品すると、1本300円とかでバンバン売れたりします。
これは特に不思議なことではありません。
なぜなら、GEOでもタダ同然で買い叩いたソフトを500円ほどで売っていたりするからです。
メルカリで売れた「変なもの」その3:制服
3つ目は制服です。

実は、制服は結構良い生地で作られているので、普通の服より値段が高いです。
学校の先生が
「お金に困ったら、身体を売る前に制服を売りなさい。結構高く売れますよ。」
と言うなどという都市伝説じみた話がありますが、これはあながち嘘ではありません。
しかし青少年保護・育成・衛生上の理由により、現在は制服の出品を禁止しています。
メルカリで売れた「変なもの」その4:甲子園の土
4つ目は甲子園の土です。

一時期メルカリに「甲子園の土」が相次いで出品されていました。
ただの土だったら売れなかったでしょうが、「甲子園の~」というストーリーが付加されたことで、一部の人にとっては価値のある商品となったのでしょう。
ストーリーで商品の価値を上げるというのは、実際のビジネスにも使える重要な考え方です。
メルカリで売れた「変なもの」その5:ゲーミング?PC
最後は「ゲーミングPC」です。

商品説明欄に詳しいPCの性能が記載されていましたが、スペック的には普通のPCでした。
確かにゲームはできるので、ゲーミングPCと言っても嘘ではありませんが、これはちょっと詐欺に近いです。
ただ、言葉1つで印象を変えられるというのは、非常に参考になる話です。
ゲーミングPCと書かれていたら、ほとんどの人は凄くスペックが高いという印象を受けるでしょう。
メルカリに出品してはいけない「変なもの」11選

ここまでメルカリの面白出品物を紹介してきましたが、今は結構規則が厳しくなったため、何でも出品できるわけではありません。以下のものはメルカリへの出品が禁じられているので注意してください。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その1:手作りの料理・開封済み食品
まず1つは手作りの料理や開封済みの食品です。
これは衛生上の問題です。
毒物や危険物を混ぜることもできてしまうので、出品が禁止されています。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その2:手作りコスメ
2つ目は手作りコスメです。
化粧品のうち薬事法に抵触する恐れがあるものは厳しく制限されています。
ちなみに、正規品であっても、開封済みであったり、使用期限が切れているものは危険物に分類され、こちらも出品が禁止されています。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その3:偽ブランド品
3つ目は偽ブランド品です。
ブランド品の偽物を販売することは、商標法、意匠法、著作権法などの法律で禁止されています。違反すれば懲役10年以下、罰金1000万円以下の刑罰が課されます。
ブランド品を出品する際は、正規品だと分かるようなシリアルナンバーや、お店のレシートなども載せましょう。
そうしておかないと、正規品でも削除されることがあります。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その4:海賊版DVD
4つ目は知的財産権を侵害するものです。海賊版DVDなどが該当します。
これも法律で禁止されています。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その5:犯罪に利用される危険のあるもの
5つ目は犯罪に使われる危険のあるものです。
代表的なものは、武器です。
エアガンやモデルガンでも、殺傷力があるように改造されたものはNGです。
あと、警察などの公共機関の制服や、ピッキングツールなども禁止されています。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その6:危険物
6つ目は危険物です。
花火や火薬などはもちろんですが、レーザーポインターなども法令に抵触する恐れがあるため、禁止されています。
また、先ほども触れた「使用期限切れ化粧品」なども危険物に分類されるので注意しましょう。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その7:使用済みの下着・制服
7つ目は使用済みの下着・制服などです。
普通の洋服は大丈夫ですが、
- 下着
- 制服
- 水着
- 体操服
に関しては使用済みのものの出品が禁止されています。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その8:無形サービス・情報
8つ目はサービス・情報といった形のない商品です。
一時期流行った「読書感想文代行サービス」なども今は禁止されています。
感想文の完成品を出品するのも禁止です。
他にも個人情報だったり、ゲームのアカウントなどの販売も禁止されています。
情報商材も禁止です。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その9:人体に関連するもの
9つ目は人体に関連するものです。
これには髪の毛・爪・歯・血なども含まれています。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その10:現金・金券・カード類
10個目は現金・金券・カード類です。
お金を出品してはいけない理由は、マネーロンダリングに使われることを避けるためです。
ちなみに、宝くじや割引券も金券に分類されるので注意しましょう。
メルカリで出品禁止の「変なもの」その11:公的証明書・領収書
最後は、パスポートや運転免許証などの公的証明書や領収書です。
脱税などに利用される可能性があるため、出品が禁止されています。
公的証明書に関しては、氏名や住所などの個人情報が載っているため、出品が禁止されて当然と言えます。
メルカリで「変なもの」を出品して規約違反になる原因

ここまで「変わった出品物」を紹介してきましたが、現在ではメルカリの規約も管理運営も厳しくなりました。
そのため、以前ほど変なものは出品できなくなっています。
規約に違反すると、出品停止処分になるので注意してください。
メルカリで確実に出品停止になる行為
まず確実に出品停止処分になる行為を以下に示します。
- 出品が禁止された商品を出品する(上記の11種)
- 商品の詳細がわからない取引
- メルカリで用意された決済方法以外の方法での支払いを要求する
- メルカリが用意した取引の流れに沿わない行為
- 交換・半交換
- 商品の宛先を郵便局(営業所)留めにすること
- 出品者自身や親族などの関係者が商品を購入する
- 送料負担と明記していた商品を着払いで発送する
- 商品の手渡しを強要する
- 支払い前に出品者へ発送を要求する
- 海外から商品を配送する
- 海外へ発送する
- 製造や販売にあたり、法令上許可・届出・免許等が必要な商品について、許可・届出・免許等なく当該商品を出品すること
- 購入ボタン押すだけでは商品が確定しない選択形式の出品
- 販売を目的としない出品行為
- 出品者とは別の第三者で商品を代理で出品すること
- 実際の商品画像以外の写真を掲載して出品する
- 手元にない商品を出品して、売れたら取り寄せて発送する
- オークション形式で価格を上げる
- 「問題があっても返品には応じません」という旨の記載をする
- 虚偽の情報を記載する
- 他会員が撮影した画像、文章などを無断で使用すること
これらの行為が発覚した場合、まず間違いなく出品停止となります。
大抵の場合は、他のメルカリユーザーに通報されることになります。
メルカリで出品停止になる行為の種類
また、上記のような禁止行為以外にも、出品停止になる可能性のある行為がいくつかあります。
その代表例が「再出品の繰り返し」です。
メルカリのシステム上、検索結果には新しく出品された商品が上位に表示されます。
出品してから何日も売れ残っている商品は、どんどん下の方に行って、ますます売れにくくなっていきます。
そのため、商品を出品して数時間待って売れなかったら、一旦削除してまた再出品する人が多くなりました。
そうすることで、ずっと上位表示させようとしているのです。
過去には「出品・削除・再出品」を自動化できるツールまでありました。
このような行為はメルカリの規約で明確に禁止されているわけではありませんが、運営者に見つかると業者だと見なされて、検索結果に表示されなくなったり、出品停止にされたりする可能性があります。
また、同じような商品を同時に大量出品したりすると、業者と間違われて、同様の処分を下される可能性があります。注意してください。
メルカリで出品停止になると来る【重要】メール
ちなみに、出品停止になると、登録したメールアドレスに「【重要】メルカリ事務局です」という件名のメールが届きます。自分では規約に違反しているつもりはなくても、出品している物や出品方法次第では出品停止になることもあるので、メールはこまめにチェックしましょう。
メルカリ出品停止で使えなくなる機能
メルカリで出品停止になると、出品はもちろん、様々な機能が使えなくなります。
- いいね
- コメント
- 購入
などもできなくなります。メルカリをほぼ使えなくなるということです。
ただし、取引中の商品がある場合は、取引先とだけメッセージのやり取りができます。
メルカリで規約違反による出品停止の期間
しかし、メルカリで出品停止になったらもう二度と利用できないというわけではありません。
出品停止にも期間があります。
規約違反の度合いによって、出品停止期間が変わってきます。
- 期間が定められるもの(最大24時間程度のもの、日数が定められるもの)
- 制限解除への判断が伴うもの(本人確認や、詳細のヒアリングを実施)
- 無期限の利用制限(アカウント停止)
基本的には、停止期間中に違反行為をしなければ、自然と出品停止は解けます。
ただし、出品停止を何度も繰り返していると無期限停止処分、つまりアカウントごと停止させられるので、ご注意ください。
変なものを出品する時はメルカリ規約を確認

メルカリは今でも自由度の高いフリマアプリです。
他では出品できない変なものも出品できます。
ただし、アカウント停止処分の対象にならないように、出品前に必ずメルカリ規約を確認するようにしてください。