メルカリで買いたいと思っている商品の値下げ交渉をしている最中に、まったく別のユーザーが横取りしてしまうケースがあります。
せっかく買おうとしていたのに奪われてしまうと残念な気持ちになったり、腹が立ったりする方も多いのではないでしょうか。
そもそも横取りはルール的にOKなのでしょうか。だとしたら、どのようにすれば防げるのでしょう。
今回はそんなメルカリの横取りが起きるシチュエーションや理由、また出品者、購入者の両者に向けた予防策や工夫についてまとめました。
メルカリにおける横取りとはどんな行為?
メルカリにおける横取りとは、その名の通り自分が購入を検討している商品を、別のユーザーが購入してしまう行為を指します。
まずは、横取りが起きるシチュエーションと、そもそも横取りはルール上許される行為なのかどうか詳しく解説します。
横取りが起こるシチュエーション
横取りが起きる状況は、主に以下の通りです。
- 値下げ交渉中
- 商品について質問している最中
- 匿名配送を依頼している最中
- 専用出品ページに作り替えた直後
同じ横取りでも、上記の4パターンでは意味合いが少しずつ異なります。
もっとも残念で腹立たしいのは、最後の「専用出品ページに作り替えた直後」でしょう。
値下げ交渉や匿名配送への切り替え交渉が済むと、その変更内容を反映するために出品者が商品ページを作り直します。本来はその後で購入希望者が購入手続きを行います。
ところが、その僅かの間に、知ってか知らずか分かりませんが、まったく別のユーザーが横取りしてしまうというものです。
わざわざ条件交渉をした購入希望者は「何で!」と腹立たしい気分になり、出品者も購入希望者に気を使うと共に、とても残念な気持ちになるのではないでしょうか。
横取りはルール違反ではない
では、上記のような横取り行為は、ルール上OKなのでしょうか。結論から言うと、これらの行為は全く問題はなく、ルールでは許されているのです。
メルカリの基本理念では、「もっとも早くに購入手続きをしたユーザーに商品を入手する権利がある」とされています。つまり「早い者勝ち」ということです。
先述した横取りが起こりうる4つの状況は、いずれも購入手続きには至っていません。よって客観的に見ると、誰が購入を希望しても問題ない状態といってよいでしょう。
購入希望者にとって横取りは、明らかに許し難い行為かもしれません。では出品者にとってはどうでしょうか。
確かに上述のように、横取りされると購入希望者に気を使い、残念に思うかもしれません。しかし、条件交渉をしたからといって必ずしも最終的に購入してもらえる保証はどこにもありません。
最後の最後で「やっぱりやめておきます!」といって無かったことにされる可能性がないとは言えないのです。この場合も、出品者にとってはかなり残念ですし、腹が立つのではないでしょうか。
したがって、出品者の利益を守る意味で、事務局が「早い者勝ち」を良しとしているとも考えられます。現実に商品が売れれば、売上金が確実に手に入るからです。
横取りされたことを責めているユーザーも、まったく別の状況では「この商品がどうしても欲しい!」と思うと横取りOKのルールを歓迎したくなるかもしれません。
そう考えると、「横取りOK」「早い者勝ち」は、全ユーザーにとって平等な考え方と捉えることもできるのです。
横取りをするユーザーはどんな人?
では、実際に横取りをするユーザーとは、どんな人物なのでしょうか。この項目では、横取り行為をおこなうユーザーがどのような心理で横取りをするのか、具体的なシーンを想定して解説いたします。
「横取り」と思っていない
そもそも横取りと思っていない、つまり何の悪気もなしに横取りしているケースが考えられます。
例えば、特定の購入希望者に向けて販売すると決めて「専用出品」とすることは珍しくありません。つまり「お取り置き」です。
しかし「専用出品」の意味を知らず、そのような慣習があることもまったく理解していないユーザーは、出品されているのだから購入手続きをしても何ら問題はないと考えるでしょう。
もちろん、それが自分の預かり知らないところでトラブルになっていることなど、知る由もありません。
早い者勝ちという考えを持っている
一方で、「横取り」と自覚しているユーザーも存在します。
そもそも先ほどの「専用出品」という考え方は、事務局が提唱したものではなくユーザー間で始まった慣習です。むしろ事務局は、過度の取り置き行為を否定している立場にあります。
そのことを熟知しているユーザーは、出品されている商品は早く買った者が手にできるという考えにやましい気持ちも罪悪感もないのです。場合によっては、「実際に買ってお金も払っているのだから嬉しいでしょ」くらいに思っている可能性すらあるのです。
【出品者向け】横取り行為が起きたときの対応
この項目では、実際に横取り行為が起きたことを想定して、出品者としてはどのような対応ができるのか解説します。
キャンセルを申請する
まずもっともオーソドックスな方法は、購入手続きをしたユーザーにキャンセルを申し入れることです。
取引のキャンセルは、れっきとした理由があれば問題ありません。ただし、購入者側が納得しなければ成立しないので、そこが最大の焦点となります。
軽くお願いするだけで同意してもらえれば良いですが、購入したユーザーはすでにお金を支払っているわけですから、多くの場合しぶられると考える方が自然でしょう。
その場合は、正直に先に購入を希望していた方がいること、値下げ交渉の最中だったことなどを正直に伝えて相手の反応を見るとよいでしょう。
代替品を用意する
上記のようにキャンセルを申請するにあたって、交換条件を提示する方法もあります。
類似品や、現在出品している別の商品を紹介し、値引きしたりセット販売したりといった条件を添えると納得してもらいやすくなるでしょう。
元購入希望者に諦めてもらう
それでも納得してもらえない場合は、諦めるほかないでしょう。元の購入希望者に事情を正直に説明して、謝罪しましょう。
相手にとっては決して気持ちのいいものではないかもしれません。しかし、誠実な態度に好感を持ってもらえると、その後でリピーターになってもらえる可能性もあるので、割り切って頭を下げるのもよいでしょう。
商品を発送しないのはNG
横取りした相手に商品を発送しないというやり方は、絶対に控えてください。
購入手続きをしたにもかかわらず、商品を送らないのは背信行為に当たり、重大なペナルティを科される可能性が高いです。もちろん評価も下がるので、損するのはご自身です。
【購入者向け】横取りを避けた方が良いパターン
横取りは、場合によっては面倒なトラブルの原因になりかねません。ですので、できれば避ける方が無難なケースがあります。
そこで、この項目では購入者として横取りを控えた方がよいと考えられるパターンを3つご紹介いたします。
専用出品になっている
「専用出品」と書かれている商品は、買わない方が無難です。
繰り返しますが、「専用出品」とは、その出品者が何らかの理由で特定のユーザーのために商品をお取り置きしていることを意味します。
他にも「〇〇様専用」などと記載されていることもあるので、トラブルを避けるためにも、それらの商品は購入しないよう気をつけてください。
購入前のコメントを望んでいる
「購入前にコメントをください」という旨が商品説明などに記載されている場合も、即購入は避けた方がよいでしょう。
無視すると結果として横取りをしてしまうことになりかねないからです。
「即購入OK」でない場合はコメントを入れる
商品ページや画像などに「専用出品」や「購入前にコメントください」などと表記されていないことは多いです。ただしその場合でも、商品ページやプロフィールにはきちんと目を通してください。
そして「即購入OK」という旨の表記がなければ、念のため「購入させてもらっても良いですか」とコメントを入れることをおすすめします。
このようにすると、「丁寧な人」「礼儀をわきまえている」という印象を出品者に与えることができるので、気持ちよく売ってもらえる可能性が高まるでしょう。もちろん高評価をつけてもらいやすくなるという意味でもおすすめです。
【購入者向け】横取りされないための対策
続いて、購入者向けに横取りされないための予防策についてご紹介いたします。
即購入がベスト
横取りを避けるもっとも有効な方法は、「即購入」することです。即購入が難しいケースは以下のようなことが考えられます。
- 予算が足りないので支払いを待って欲しい
- もっと安くして欲しい
- 商品についての疑問点がある
- 匿名配送に切り替えて欲しい
いずれももっともな理由のため、希望が通るまで購入手続きはできないかもしれません。しかしこれらの理由がない限りは、できるだけ早く買い取りましょう。
「専用出品」を依頼する
出品者に対し「専用出品」を依頼するのも一つの方法です。
中には専用出品お断りという出品者もいるので、注意が必要ですが、そうでない場合は、一度依頼してみるとよいでしょう。
その際は、理由を添えて低姿勢にお願いするのがおすすめです。専用出品にするということは、商品ページやタイトルを作り替えなければならないので、出品者に面倒な思いをさせることになります。慣れている場合は問題ないかもしれませんが、そうでない場合はあまりよい顔をされない可能性もあるでしょう。
そのため、上から目線ではなく「申し訳ありませんが……」「ご面倒をおかけしますが……」という形で丁寧に依頼するようにしてください。
【出品者・購入者向け】横取りされないための工夫
最後に、出品者と購入者の両方に向けて、横取りされない工夫について解説いたします。
値下げのタイミングを決める
横取りされるシチュエーションとして、値下げ交渉が成立し、価格が下がった直後というケースが考えられます。 そのプロセスを何も知らないユーザーからすると、「安くなったラッキー!」という軽い気持ちで即購入する場合があるのです。
専用出品にする前提で、ここに至るまでの経緯を詳しく解説いたします。
- 購入希望者が値下げ交渉を行う
- 出品者が値下げに応じる
- 購入希望者が専用出品を依頼する
- 専用出品ページを作り直す。その際、別のユーザーに購入されないために、仮で高額な値段(数千円の商品に10万円など)をつけて購入手続きができるまで待つ
- ※購入希望者が買う準備ができたので、出品者に値下げした価格で再度商品ページを作り直してもらう
- 購入希望者が商品を買う
上記の「※」の前の段階で、出品者と購入希望者が、どの日の何時頃に値下げした商品ページを作り直すかを決めておきます。すると、値下げした際に第三者に横取りされる可能性は極めて低くなるでしょう。
キーワードを抜いて商品ページを作り直す
さらに出品者ができる工夫としては、商品ページから重要なキーワードを削除して作り直すというものもあります。
例えば、シャネルのバッグを出品するとして、普通は検索にヒットしやすいキーワードを多く盛り込むのが売れやすくするセオリーです。
商品説明に「シャネル バッグ 30代 40代 高級 人気 茶色 おしゃれ 新品」というキーワードを入れると、シャネルの茶系のバッグが欲しいユーザーがワード検索した際に、画面に表示されやすくなるでしょう。
そこで、上記のようなキーワードやハッシュタグもすべて削除して商品ページを作り直すと、ほぼ検索にはヒットしなくなるはずです。
もちろん、すでに「いいね」をつけているユーザーには閲覧可能なため、100%とは言い切れません。しかし、これによって検索可能性が激減するのは間違いないでしょう。すると横取りの確率も下がります。
他のページで交渉する
最後は、かなり奥の手になりますが、該当する商品ページとは違う同出品者のページにコメントを送って交渉する方法もあります。こうすると、他のユーザーに購入する意思があることがバレにくくなるからです。
購入者側から出品者の別ページにコメントを送って値下げ交渉や匿名配送への切り替えなどを依頼するのです。もちろんそのような方法が初めての出品者は、戸惑うかもしれません。
そのため、自己紹介をきちんとし、具体的な商品名や横取りをされたくない旨と即購入できない理由などを添えてコメントするようにします。
平身低頭に丁寧にお願いすると、そこまでして欲しいと思ってもらえることに心を打たれ、素直に応じてくれる場合があります。
イレギュラーなやり方のため、多用はおすすめしませんが、どうしてもというときは試してみてください。
まとめ
メルカリでは、横取りは決してルール違反ではありません。そのため、横取りをしたユーザーを責めるのはお門違いです。
運営者側の立場で考えると、ある商品の人気があり、欲しいユーザーが複数存在してそれを奪い合っている状態というのは、決して悪くありません。市場が活気付いて、フリマアプリとしては成功していると考えられるからです。
よって、どうしても横取りを避けたい場合は、自分たちでその回避方法を考えるのが筋でしょう。即購入が理想ですが、それが無理な場合は購入希望者側が出品者に依頼して対策を講じることをおすすめします。そして、自身が横取りになると分かっている場合は、その商品に手を出さないのも礼儀でしょう。
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