PayPalのビジネスアカウントと他のアカウントの違いをご存知でしょうか?
ここでは、PayPalビジネスアカウントの概要や個人アカウントとの違いについて紹介します。
こちらの記事を読んで、PayPalビジネスアカウントを活用する際の参考にしてください。
PayPalについて
まずはPayPalの概要を紹介した後でPayPalを使うメリットについて解説します。
PayPalとは
PayPalとは、世界中で使われているオンライン決済サービスのことです。
PayPalなら、取引先に口座番号やクレジットカード情報を知らせることなく即時決済ができます。
海外のネットオークションサイトで使われるのが一般的ですが、最近はヤマダ電機や東急ハンズなどのリアル店舗でも利用できるようになっています。
PayPalのメリット
PayPalには以下のようなメリットがあります。
- セキュリティが強固
- ネット上で簡単に決済できる
- 利用料無料
- 個人でもビジネスアカウントやパーソナルアカウントなど複数のアカウントを併用できる
PayPalアカウントの種類について解説!ビジネスアカウントと個人アカウントの違いとは
ここでは、3種類あるPayPalアカウントについて紹介します。
パーソナルアカウント
パーソナルアカウントは、100万円までの支払い・10万円未満の受け取りのみ可能なアカウントです。
海外オークションサイト等で買い物をするだけなら、このアカウントがオススメです。
PayPalで本人確認済みのパーソナルアカウント(旧:プレミアアカウント)
PayPalで本人確認を行ったパーソナルアカウント(旧:プレミアアカウント)は、10万円以上の金額を受け取ったり、個人間での送金やPayPalの残高を引き落とすといった機能が利用可能になります。
以前は、この状態にプレミアアカウントという名称が付いていました。 現在はPayPalでの名称は変更されませんが、旧:プレミアアカウントはパーソナルアカウントから一段階アップグレートした状態です。
この旧:プレミアアカウントの作成には、免許証の提示等の本人確認手続きが求められます。
PayPalの旧プレミアアカウントの料金と手数料
PayPalの旧プレミアアカウントは年会費や月額利用料は一切かかりません。商用支払いや国内の個人間送金も無料です。ただし、海外への個人間送金には一度につき499円の手数料が発生します。
また、口座からの引き出し手数料は引き出す金額によって変動します。5万円未満の場合は手数料として250円がかかりますが、5万円以上の引き出しには無料です。
為替手数料も注意が必要で、送金額の3.0%または4.0%が適用され、通貨によってレートが異なります。これらのポイントを理解して、旧プレミアアカウントを効果的に活用しましょう。
PayPalのビジネスアカウントは個人事業主でも必要
ビジネスアカウントは、法人としてPayPalを利用する人向けのアカウントです。
個人事業主であっても複数名で利用するときは、ビジネスアカウントを取得しておく必要があります。
ビジネスアカウントは、パーソナルアカウントをアップグレードして作ることも、最初から作ることもできます。
PayPalは旧プレミア以上のアカウントでなければ受け取りはできない
パーソナルアカウントは支払い専用です。本人確認不要ですが、口座での受け取りにはプレミアアカウントへの変更が必要です。
旧プレミアアカウントは個人同士の取引に利用できるため、友人や家族とのやり取りに便利です。ビジネスアカウントは商売用で、個人事業主や法人が商品の支払いや受け取りに利用します。
自分の用途に合わせて使用するアカウントを選択しましょう。
PayPalのビジネスアカウントとパーソナルアカウント(個人)の違い
PayPalのビジネスアカウントはパーソナルアカウントと以下の点で違いがあります。
- 法人名、事業名で登録できる
- 複数ユーザーが利用できる
PayPalのビジネスアカウントは、最もグレードの高いアカウントなので、できることが多くあります。
ビジネス用としてPayPalを利用するならビジネスアカウントの作成が必須です。
PayPalのビジネスアカウントでできること〜個人用との違い〜
ビジネスアカウントを持つことでオンラインで支払いを受けることができます。
経営者にとってキャッシュフローの迅速性は無視できない部分ですが、決済が完了すると原則すぐにアカウントへ入金され、申請すれば3日程度で銀行口座へ引き出しも可能です。資金管理は経営に欠かせない部分であり、経費処理などの事務作業の効率化にもつながる可能性もあります。
PayPalのビジネスアカウントを持つメリット〜個人用との違い〜
顧客からの支払いを受けるだけでなく、取引先などへの支払いもPayPalのビジネスアカウントを使えば可能となり、経費精算の効率化も図れます。
また国内だけでなく海外販売もできるのもビジネスアカウントを持つメリットの1つです。世界中には4億人以上のPayPalユーザーがいるとされており、場合によってはビジネスの可能性が広がることも考えられます。
PayPalビジネスアカウント・個人アカウントなどの複数所持について
PayPalでは、パーソナルアカウントとビジネスアカウントを一つずつ持つことができます。
PayPalで複数アカウントを持つときは、アカウントごとに異なるメールアドレスと決済手段が必要です。
PayPalで既に利用しているメールアドレス・クレジットカード・銀行口座などは使えないので注意しましょう。
PayPalビジネスアカウント・個人アカウントなどを使い分けるメリット
PayPalアカウントは、支払い用と受け取り用に分けるのがおすすめです。
購入する時はパーソナルアカウントを使い、
販売する時はビジネスアカウントを利用しましょう。
PayPalでは個人で複数アカウントを使い分けることで、資金の流れが把握しやすくなり、経営計画も立てやすくなります。
特に、PayPalの取引明細は見づらいので、ビジネスアカウントと個人を使い、複数アカウントの併用が有効です。
また、パーソナルアカウントを仕入れ専用にすれば、クレジットカードのポイントも貯められるのでお得です。
PayPalのビジネスアカウントではなくパーソナル(個人)アカウントで本人確認をする方法
ここでは、PayPalアカウントで本人確認を行う方法を紹介します。
口座振替設定
PayPalが指定している銀行口座
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- りそな銀行・埼玉りそな銀行
であれば、登録するだけで完了します。
PayPalでは2020年9月以降、ゆうちょ銀行・三井住友銀行からの支払い、ならびに新規での口座振替設定が一時的に利用不可能となっていましたが、2023年11月10日現在、順次再開されています。
PayPalにログインして、画面上部の[ウォレット]をクリックします。
[銀行口座を登録]をクリックします。
口座振替が可能な銀行を選択します。
※本人確認済みの場合のみ対象銀行が表示されます。
銀行口座情報を入力します。
ペイパルの画面で入力いただく内容と銀行口座情報に相違がございますと、口座振替設定ができませんのでご注意ください。
- 口座名義 – 全角カタカナ、スペースは不要です
- 支店コード – 半角英数字で入力
- 当座預金・普通預金 – 選択してください
- 口座番号 – 半角英数字7桁を入力
本人確認手続きが完了していない方は、こちらの画面が表示されますので指示に従って手続きを行いましょう。
次の画面で各銀行のページへ飛びます。
なお、BankPayを利用した口座登録の場合、次の画面へ飛ぶ前に各金融機関の発行するBankPay取引規定に同意する必要があります。
各銀行の画面の指示に従い入力を行います。
口座振替設定が完了すると、ペイパルの画面に戻ります。口座振替設定をしてから、決済画面に反映されるまで約5分程度かかる場合があります。
また、一部新規のアカウントや、ペイパルアカウントに制限がかかっている場合は、口座振替設定をしても支払いに利用できない場合があるため注意が必要です。
本人確認書類の提出
PayPalでは書類のアップロードによっても本人確認を行うことが出来ます。2020年4月1日の法改正に伴い、提出書類がやや複雑になっているので本人確認書類(個人)|サポート-PayPal(ペイパル)を確認の上、手元に用意してください。
アカウントにログインし、画面右上の通知アイコンをクリックします。
「本人確認手続きを開始する」の通知をクリックし、次に進みます。
本人確認を求められますので、「続行」をクリックします。
提出する本人確認書類と名前・住所・生年月日が一致していることを確認し、職業・利用目的・提出する本人確認書類を選んで続行をクリックしてください。
パートナーサイトに遷移しますので、指示に従って本人確認書類のアップロードを行いましょう。
PayPalサイトに戻り完了画面が表示されたら作業は終了です。
PayPalビジネスアカウントを個人で作成する方法
PayPalビジネスアカウントを個人で作成することができます。ここでは、PayPalビジネスアカウントの登録方法について紹介します。
Paypalビジネスアカウントを個人で作成する方法:PayPal公式サイトへ移動する
PayPalの公式サイトに移動して、新規登録⇒「ビジネスアカウント」を選択して「新規登録に進む」をクリックし、新規登録またはログインに使用するメールアドレスとパスワードを入力して「続行」をクリックしてください。
参考:PayPal公式サイト
Paypalビジネスアカウントを個人で作成する方法:PayPalビジネスアカウントの社名を入力
ビジネスアカウントの登録に必要な個人情報を入力します。
ビジネスアカウント作成の際に登録する「正式事業者名」は、購入者に表示されることになるので、わかりやすいものがおすすめです。
これは、ビジネスアカウント登録後でも、PayPalの個人設定からいつでも変更できます。
なお、ビジネスアカウントの住所は日本の住所のみ入力可能です。
Paypalビジネスアカウントを個人で作成する方法:事業情報の登録
情報を入力し終えると、ビジネスアカウントで取り扱う事業の内容について問われます。 当てはまる事業タイプを選択すると、扱っている商品やサービス、事業開始日等を入力する欄が出現しますので登録していきます。
ビジネスアカウント開設の手順はこれで終了です。後は、必要に応じて表示されている手続きを進めて個人でもビジネスアカウントの作成を完了しましょう。
Paypalビジネスアカウントを個人で作成する方法:PayPalからのメールを確認する
ビジネスアカウントの登録が完了したら、登録済みのメールアドレス宛にPayPalから以下の2通のメールが届きます。
- メールアドレスの確認・認証
- 追加情報提出の案内
いずれのメールも画面内のテキストに従ってください。
メールが文字化けして判読できない場合は、PayPalの管理画面から確認メールを送って、「PayPalアカウントの利用開始」というメールを受け取ってください。
Paypalビジネスアカウントを個人で作成する方法:本人確認を行う
ビジネスアカウントで代金を受け取る場合でも本人確認が必要となります。 手順は前述した本人確認の方法と同様なので、可能な方を選んでPayPalで手続きをして下さい。
PayPalビジネスアカウントと個人・プレミアアカウントの違いと作成方法まとめ
PayPalビジネスアカウントと個人・プレミアアカウントの違いと作成方法を紹介しました。PayPalで商用取引しようとする場合は、ビジネスアカウントの取得が必須です。
ビジネスアカウントなら、複数ユーザーでも利用でき、法人名・事業名での登録も可能です。
パーソナルアカウントと併用することで、受取専用口座にもできます。
ビジネスとしてPayPalを利用する方には、ビジネスアカウントの作成をおすすめします。ビジネスアカウントとパーソナルアカウントなど個人で複数併用することでお金の流れが分かりやすくなりますよ。