撮影ボックスを自作する方法とカスタマイズのコツを紹介

あなたはネットショップで買い物をする時、何を見て商品を買うかどうかを判断していますか?もちろん、欲しい商品かどうかが一番の判断基準ですが、商品写真に注目している人も多いのではないでしょうか。

ネットショップでは実物を手に取れない分、商品の詳細を知るために商品画像を1枚ずつ確認するという人は少なくありません。そのような人は、商品画像がイマイチだと、「買うのをやめよう」と思うものです。

このように、ネットショップでは商品画像がとても大切です。キレイな商品画像が掲載されていれば、それだけで購入者に興味を持ってもらうことができるのです。

ただ、魅力的な商品写真を撮るには工夫が必要です。そこで、利用できるのが撮影ボックスです。

今回は、そんな撮影ボックスの自作方法についてご紹介しようと思います。

目次

撮影ボックスを使うのがおすすめな理由

お客さんに「この商品を購入しよう」と思ってもらえるような商品画像を用意するには、写真の撮影テクニックが欠かせません。本格的な撮影スタジオがあれば問題ありませんが、個人でネットショップを運営している人が撮影スタジを用意するのは難しいですよね。

その点、撮影ボックスを使えば、素敵な商品写真を自宅でも簡単に撮影できます。

まずは、商品写真を撮る際に撮影ボックスを使った方が良い理由を解説します。

商品を魅力的に撮影できる撮影ボックス

自宅での写真撮影のコツと言えば、「明るい昼間の光を利用すること」です。窓から差し込む光を利用すれば、自宅の室内でも十分キレイな写真が撮影できます(光が足りなかった場合は、スマホアプリや画像編集ソフトを使用すれば簡単に商品画像を編集できます)。

しかし、洋服など、光の反射が少ないアイテムは室内でキレイに撮影できても、イヤリングやホッチキスのような光沢のあるものは、光が反射したり、部屋の物が映り込んだりして、キレイに撮影できないこともままあります。

そんな時に、光の反射や周囲の物の映り込みを防いでくれるのが撮影ボックスです。撮影ボックスがあれば全方向から光を当てられるので、商品の一部分だけに影ができることも少なく、キレイに商品を撮影できます。

小物撮影用の撮影ボックスであれば、Amazonで「撮影ボックス」で検索すれば、5,000円程度の商品が多数ヒットします。もっと簡易な撮影ボックスであれば1,000円台でも手に入ります。

参考:Amazon

ただ、家にある材料や100円ショップで集められる材料で手軽に撮影ボックスを作ってみたい方もいらっしゃるでしょう。そのような方はぜひ自作の撮影ボックスにチャレンジしてみましょう。

プラスチック製段ボールを使った自作の撮影ボックス

ここからは、工作が好きな方はもちろん、そうでない方でも楽しく作ることができる撮影ボックスの作り方を紹介します。材料はホームセンターで簡単に手に入るものばかりなので、休日に作ってみてくださいね。

プラスチック製段ボールの撮影ボックスに必要な材料

まずは、自作の撮影ボックス作りに必要な材料を紹介します。

撮影ボックスの箱となる部分は、プラスチック製段ボールを使用します。ホームセンターで見つからない場合は、Amazonで販売されている、サイズ910×600(mm)・厚さ4mmのものを使用しましょう。

色んなカラーラインナップがありますが、撮影ボックス用なので光を通すナチュラルを選んでください。

次に、模造紙を用意します。模造紙はホームセンターや100円ショップで売られているような545×788mmサイズのもので構いません。もちろん、後から切り取るのでそれ以上の大きさでも問題ないですよ。

後は、家にあるセロハンテープ・定規・鉛筆またはシャープペンシル・下に敷く用の段ボールを用意しておきましょう。

プラスチック製段ボールをカットする

図のように、上板(445×550mm)、背面(445×550mm)、側面2枚(395×445㎜)の計4枚のプラスチック製段ボールを使用します。

大きさはきっちりでなくても大丈夫ですが、できるだけサイズ通りにカットした方が仕上がりがキレイになりますよ。

プレートをセロハンテープで連結させる

それぞれのプレートを箱型になるように組み立てていきます。その際、セロハンテープでしっかりと連結させましょう。

セロハンテープは、表面と裏面の両方に貼り付けておいた方が強度が強くなります。不器用な方は、セロハンテープよりも幅の広いビニルテープを使用してください。

模造紙を背景として貼り付ける

模造紙を背面上部に貼り付けます。模造紙を垂らすような感じでふんわりと設置しましょう。

撮影ボックスらしくなってきましたね。

上板を取り付ける

最後に、上板を取り付けたら完成です。

上板もセロハンテープで固定してしまっても良いですし、後から取り外しできるように一面だけセロハンテープで軽く固定しておいても良いでしょう。

段ボールを使用した自作撮影ボックスの作り方

自宅にある段ボールを使用して簡易の撮影ボックスを作ることもできます。撮影したい物の大きさに合わせて段ボールを選べるので、ぴったりな撮影ボックスを作れますよ。

段ボールを使用した撮影ボックスの材料

必要な材料は、段ボール箱・ガムテープ・模造紙・トレーシングペーパー・カッターナイフです。模造紙とトレーシングペーパーは100円ショップで購入すると良いでしょう。

段ボールで枠組みを作る

まずは写真のように、段ボールで撮影ボックスの枠組みを作ります。

前面・側面・上面をカッターナイフで切り取るだけですが、怪我しないように注意してください。枠の部分は3~4㎝あれば強度としては十分です。

トレーシングペーパーを貼り付ける

段ボールを切り取った部分に光を通すためのトレーシングペーパーを貼り付けていきます。トレーシングペーパーは破れやすいので慎重に作業を進めてください。

トレーシングペーパーを貼ることで、外部からの強い光を和らげ、被写体に優しく光を当てられるようになります。

模造紙を背景として取り付ける

次に、模造紙を段ボールのサイズに合わせて切り取り、背景として取り付けましょう。

背景となる模造紙は、きっちり折り目を付けるよりも、緩く垂らすくらいの感じの方が写真を撮影した際にキレイに映りますよ。

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自作撮影ボックスのカスタマイズ

撮影ボックスを自作するメリットは、やはりカスタマイズ自由なところにあります。

Amazonなどで販売している既成の撮影ボックスだと、サイズや背景色を変更するのは難しいですよね。しかし、自作の撮影ボックスであれば、アレンジの仕方は自由自在です。

ということで、ここからは誰でも簡単にできる撮影ボックスのアレンジ方法を紹介しようと思います。

模造紙の背景色を変化させる

小物の撮影を行う時は、背景色を変化させていくのがおすすめです。例えば、カラフルな文房具は白やライトグレーなどシンプルな背景色が理想ですが、逆に白やシルバーのアクセサリーは黒やダークグレーの背景色を使うとクールな印象を与えられます。

ただ、アレンジするのは背景色だけにしておきましょう。周りのプラスチック製段ボールやトレーシングペーパーをカラーに変更してしまうと、商品の色味に影響が出てしまいます。あくまでも商品が主役なので、商品の魅力が引き立つようにアレンジするのがポイントです。

商品を吊り下げて撮影する

撮影ボックスを使う場合、基本的に商品を床に置いた状態で撮影することになります。しかし、小さなぬいぐるみのマスコットなどを撮影する時は、この方法だと少し物足りなさを感じることもあります。

そんな時は、ぬいぐるみのマスコットを上面に吊り下げてみるのがおすすめです。例えば、ジンベエザメのマスコットを吊り下げると、水槽の中を泳いでいるような可愛いらしい商品写真が撮影できますよ。

マスコットの糸やストラップが気になる場合は、後からスマホアプリや画像編集ソフトを使って消してしまいましょう。

撮影するカメラを変えてみる

せっかく自作の撮影ボックスを作ったのに満足いく写真が撮影できない場合は、撮影するカメラを変えてみるのもおすすめです。小物撮影に使えるカメラというと、一眼レフカメラやデジタルカメラ、スマートフォンなどがありますよね。

使用するカメラやレンズを変えることで、商品写真の印象が大きく変わることがあります。一眼レフカメラで奥行きのある写真を撮影したり、スマートフォンのカメラアプリを使っておしゃれに撮影したりと、色々とアレンジしてみましょう。

市販の撮影ボックスの選び方

撮影ボックスを自作する時間がない場合や、自作してみたけれどイマイチだった場合は、撮影ボックスを購入してしまいましょう。撮影ボックスといっても、小物撮影用であれば5,000円程度で購入できます。

しかし、Amazonで撮影ボックスで検索するとたくさんの商品が表示されるので、どれを選んだらよいか悩んでしまいますよね。そんな時は、これからご紹介する撮影ボックスの選び方を参考になさってください。

LEDライトをチェックする

撮影ボックスを使用する際に忘れてはいけないのが照明です。せっかく撮影ボックスを設置しても照明がなければ商品をキレイに撮影できません。

そこで、撮影ボックスを選ぶ際は、自然な感じで商品を照らすことのできるライトが付いているかをチェックしましょう。特に、小物を撮影する場合には、白っぽいカラーのLEDライトがおすすめです。

手ごろな価格でLEDライトが付いている商品がなければ、別にLEDライトを購入しましょう。撮影ボックスを照らす程度なら、本格的な撮影ライトを準備しなくても、デスク用のスタンドライトでも構いません。明るさを調整できるLEDライトを購入しておくと、商品撮影にもプライベートにも使えて便利ですよ。

また、スーツケースのような大きな商品を撮影する場合は、別途スタンドタイプのライトを用意しておくのも良いでしょう。ユーチューバーが使用しているような4,000円程度の丸いライトがあれば、大きな商品でもキレイに撮影できますよ。

撮影ボックスのサイズをチェックする

市販の撮影ボックスには様々な種類があります。イヤリングやブレスレットといった小物を撮影するには30㎝程度の小さな撮影ボックスで十分ですが、ぬいぐるみやバッグなど、大きさのある物を撮影する場合には50㎝以上の撮影ボックスを選びましょう。

また、海外旅行用の大きなスーツケースを撮影したい場合には、80㎝の大きな撮影ボックスも活用できます。このような大きな撮影ボックスにはLEDライトも付属していることが多いので、購入前にライトの明るさを確認しておいてください。

ところで、大きすぎる撮影ボックスは置き場所に困ってしまいますよね。そこで、大き目の撮影ボックスを選ぶ場合は、折り畳み式の商品を選ぶのがおすすめです。使用しない時は薄く折りたためる撮影ボックスがあれば、収納場所にも困りません。

組み立て式かどうか、付属品はあるかもチェックする

撮影ボックスには、折り畳み式で簡単に設置できるものもあれば、パーツだけが届いて自分で組み立てなければならないものもあります。そのため、購入前は、自分で組み立てる必要があるのか、その場合は日本語の説明書がついているか、必ず確認しておきましょう。

また、撮影ボックスの中には背景が数種類付属している商品もあります。これなら撮影するアイテムによって背景色を白、黒、ベージュといったふうに入れ替えることができるので、雰囲気の違う写真を簡単に撮影できますよ。

自作、または、市販の撮影ボックスで素敵な商品写真を撮ろう!

撮影ボックスはホームセンターや100円ショップで販売している材料を使って簡単に作ることができます。小物の撮影には、自作の撮影ボックスがあれば便利です。

ただし、自作の撮影ボックスだと、見た目がイマイチだったり、収納場所に困ったりすることも…。自作の撮影ボックスでは満足できない場合は、市販の撮影ボックスを購入するのも良いでしょう。

特に、折り畳み式の撮影ボックスなら収納にも困りませんし、気に入ったLEDライトを組み合わせて使うのも良いですよ。

自作、または、市販の撮影ボックスを活用して、ぜひ素敵な商品写真を撮影してくださいね。

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この記事を監修した人

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