タオバオ新幹線の評判は?輸入ビジネスにも使えるか解説!

中国輸入品を仕入れる際の強い味方である中国国内のオンラインモール。その中でもアリババグループが運営するタオバオは日本でいう楽天やAmazonのような存在であり、圧倒的なシェアや豊富な商品量を誇るため、非常に魅力的です。

しかし、輸入ビジネスにはトラブルがつきもので、発注や輸送時におけるトラブルが頻繁に発生します。そんな時に、頼りになるのが輸入代行業者です。トラブルが完全に無くなるわけではありませんが、輸入代行業者を利用することでトラブルを簡単に回避できるほか、もしもの時の対応も可能です。

本記事では、タオバオからの輸入に特化した「タオバオ新幹線」という代行業者を例に、代行業者のサービス内容や料金体系など、利用する際に検討すべきポイントについて解説していきます。タオバオ新幹線を利用して中国輸入や転売ビジネスを検討している方は、必読です。

目次

輸入代行を利用するメリットとデメリット

輸入代行とは、海外から商品を輸入する際に必要となる、決済や発送手配などのさまざまな手続きを、購入者にかわって代行して行ってくれるサービスを指します。まずは輸入代行業者を利用する際のメリットとデメリットを正しく理解していきましょう。

輸入代行を利用するメリット

輸入代行を利用することには大きく分けて2つのメリットがあります。

一つ目は、言語の壁を気にせずに済むということです。代行業者には日本人や日本語が堪能な外国人スタッフがいるため、もしあなたがその国の言語を知らなくても、何も問題はありません。例えば、仕入れや輸送時における販売会社とのやりとりなどは彼らに任せておくことができます。

二つ目は、代行業者の知識と経験、ノウハウを利用できることです。輸入ビジネスには関税に関する知識や国際送金の進め方、初めて取り扱う商品を仕入れる際のリサーチなど、専門的かつ特別な知識や経験を求められることが少なくありません。輸入代行業者はあなたのビジネスに必要な知識やノウハウの多くを持っているのです。

輸入代行を利用するデメリット

一方、輸入代行を利用する上ではデメリットが2つあります。

一つ目は、詐欺の被害に遭う可能性がゼロではないということです。実は、輸入代行の営業には法的な資格や手続きが原則不要なので、「輸入代行業者です」と名乗れば誰でも輸入代行業者になれます。そのため、善良な代行業者もいれば、中には詐欺目的の悪徳業者も存在します。「手数料を前払いした後に連絡がつかなくなる」「不当に高額な手数料などを請求される」といったこともあり得ます。こうした被害に遭わないためにも、善良な輸入代行業者を選別する方法を知りましょう。

二つ目は、ビジネスの規模が大きくなればなるほど、手数料が高額になるということです。輸入代行手数料の相場は多くの場合商品価格の10%~20%程度です。少額な取引ならまだしも、大量に商品を仕入れて販売する規模の大きなビジネスになってくると、この手数料がコストとして重くのしかかってきます。輸入代行業者の手数料は、ビジネスにかかる他の経費と違って削ることが難しいコストです。なので、サービスの質に加えて、手数料のコストダウンという観点からも、輸入代行業者を選ぶ際は必ず複数の業者を比較検討して決めるべきです。

知っておくべき中国輸入の注意点

さて、おおまかに輸入代行を利用する際のメリット・デメリットの確認ができたところで、その他の注意点も確認していきましょう。

代行業者の良し悪しに関わらず、中国にはビジネスの動きが全く止まってしまう期間があります。それは春節、つまり旧正月です。期間は毎年異なりますが、おおむね1月末頃から2月中旬の間の1週間が対象期間となります。日本の正月期間中には休みなく稼働している業者もありますが、中国の旧正月は違います。この1週間は中国の全てのビジネスの動きが止まります。また、旧正月前は駆け込みでの発注が増えることもあり、工場などの製造元・受注元も忙しくなります。このことを考慮していないと、春先に向けた商品の取り扱い、売れ筋の商品の仕入れなど販売計画の大きな変更を余儀なくされてしまうので、あらかじめ旧正月の動向を踏まえたスケジュールで仕入れや発注を計画する必要があるのです。

まず、仕入れは旧正月の1週間前までには済ませておきましょう。旧正月の前後は輸入代行業者もかなり忙しいです。そうした中で商品をギリギリのスケジュールで仕入れていると、輸入代行業者の検品・発送が間に合わず、あなたの元に商品が届かないまま旧正月を迎えてしまうこともあります。そうなると、最悪3週間以上商品が届かない場合もあります。旧正月前の商品の仕入れは余裕を持って行いましょう

次に、売れ筋アイテムはできれば商品を2ヶ月分ほど余裕を持って仕入れましょう。旧正月中は、製造・物流など、ビジネス全体が停止します。もし、この期間中にあなたの商品が売り切れてしまっても追加輸入することはできず、欠品状態が続いてしまうことになります。在庫が切れてしまった分の損失も事前に検討しておいてください。

最後に、新商品の仕入れや開発は特に早めに進めておきましょう。次年度の販売を目標にしているOEM商品、シーズナルアイテムなどがある場合は早めに準備を進めてください。あなたのパートナーである輸入代行業者とのやりとりも止まってしまうため、仕入れや販売計画に影響が出やすい時期となります。

早めの準備を意識して計画を実行していきましょう。

輸入代行業者を選ぶ際のポイント

この項目は実際に代行業者を選ぶ際に気をつけるべきポイントを確認していきます。それは「費用」「サービスの質」の2点です。

費用には代行手数料送料があります。一見、どの代行業者も似たり寄ったりの金額設定に見えるため、注意深く比較する必要があります。特に、手数料は商品代金に個別にかかるのか、それとも総額に対してかかるものなのかで最終的に大きくコストに影響します。サイトに表示された金額だけを見るのではなく、実際に自分が利用するシーンをできるだけ具体的に想像しながら検討することが、業者決定において重要なポイントです。

サービスの質として挙げられるのは、レスポンスの速さ業務の信頼度、そして業務の正確さなどです。いくら安い輸入代行業者を見つけても、質の悪い輸入代行業者との取り引きは長続きしません。それどころか、代行業者が原因のクレーム対応に追われてしまう可能性も十分にあります。このような状況に陥ると、輸入ビジネスを効率的に行うことが困難になります。

手数料はどれくらい?

代行業者を選ぶ上でデメリットとして挙げた手数料。ただし、この価格の安さだけで代行業者選びをしてしまうことはやめておきましょう。費用とサービスの質、そのバランスを見極めることが重要なポイントです。

代行手数料が安く、一見するとお得に見える代行業者はいます。ただし、その場合には送料や為替レートに代金を上乗せしていることもあり、トータルコストとしては差が無いこともあります。また、後ほどご紹介するタオバオ新幹線のように固定の手数料以外にも、低額の商品代金に関しては一律の手数料で対応している業者もいます。手数料一つとっても複数のプランを用意している業者もいますので、パッと見た時の金額表示だけに気を取られないように比較検討していきましょう

送料はどれくらい?

輸入代行業者を利用する際の特徴として、自力で輸入するよりも送料を低く抑えられることが挙げられます。輸入代行業者を利用する際のデメリットとしてコストがかかるという話をしましたが、それはあくまで手数料の話であり、送料は抑えることが可能です。これは代行業者があなただけでなく、複数の取引先の商品をまとめて発送するため、発送時の輸入代行業者側のコストを下げることができているからです。

発送のスピードや信頼性は?

配送方法として一般的なものは航空便と船便です。航空便は配送のスピードは速いですが、その分コストは割高です。一方、船便は天候の影響を受けやすいため、配送スピードは決して速いとは言えませんが、航空便と比較して低価格での配送が可能です。

それぞれの配送方法には一長一短ありますが、判断基準として重要なことは配送方法そのものよりも手配のスピードや確実性です。輸入代行業者によっては、午前中に手続きが済めば、その日の午後に配送手配を済ませる業者もいます。例えばタオバオ新幹線の場合は、「入金を確認した後3営業日以内に配送手配を行う」とサイトに記載されています。このように、事前に情報がはっきりと示されていると、あなたのビジネスの確実性を高めることにもつながります

検品はどこまでやってくれる?

輸入代行業者を利用する上で外せないポイントとして、検品への信頼性が挙げられます。輸入代行業者によっては、値段に応じて検品の精度を定めている業者もいれば、動作確認・真贋の確認までは行わない簡易検品での対応を行っている業者もいます。

もしも仕入れた商品に欠陥があった場合でも、一旦中国から出荷されてしまうと返品するのは難しいです。こうしたリスクを回避する上でも、あなたが投じるコストに見合った検品を行う輸入代行業者を選びましょう。例えば、日本人が経営している輸入代行業者であれば、こちらの求める検品のクオリティを事前に理解しておいてもらうことが可能です。

OEMやODMへの対応は?

中国輸入に慣れてきたら、単純に仕入れて販売するだけでなく、オリジナル商品の販売を検討する人もいるでしょう。その際は、OEM(製造、生産の委託)やODM(設計、開発、製造の委託)に強い輸入代行業者を選びましょう。あなたの独自ブランドを作り上げるうえでの強力なパートナーとなってくれます。

スムーズにコミュニケーションが取れ、柔軟な対応ができる業者と出会えると、オリジナル商品の開発が格段に捗ります。OEMやODMの知識や経験、実績の豊富な輸入代行業者を選んでいきましょう。

レスポンスの速さは?

また、レスポンスの速さも重要なポイントです。中国輸入を行っていると、商品の入った荷物が税関で止められてしまったり、途中紛失にあったりするなど、何らかのトラブルが起きることがあります。

こうした非常時にすばやく連絡がつき、解決に向かって動いてくれる代行業者であれば、かなり信頼できるパートナーとなるでしょう。問い合わせへの返事は遅くても2営業日以内に反応があることが望ましいです。メールだけでなく、SkypeやSlackなどチャットも駆使できる業者だと、意思の疎通や確認などさまざまな決めごとへのより早いレスポンスが期待できます。一刻一秒を争う場面で、迅速なやり取りができる業者を選びましょう。

日本人による丁寧なサービスはある?

仕入れる際には商品の状態に問題がないことはもちろん、配送時のトラブルを避けるためにも丁寧に梱包をしてくれる業者を選びたいところです。その点、日本人の感覚をよく分かっている日本人の輸入代行業者は安心です。

また、OEMやODMを行う場合は、単なる仕入れ・販売以上の細かな条件設定が必要になります。言語や認識の違いによるエラーや、求める品質に届かない商品を作られてしまうリスクを避けるためにも、意思疎通のしやすい日本人が担当してくれる業者を選びましょう。

ただし、日本人であれば無条件で安心、というわけではありません。あくまで一つの参考としての理解にとどめ、ご自身で実績や評価を調べる工夫をしてください。

タオバオ新幹線の特徴を徹底分析

ここからは、いよいよタオバオ新幹線の特徴を掘り下げて紹介していきます。タオバオ新幹線の利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

参考:タオバオ新幹線

豊富な実績と安心感

タオバオ新幹線は、月間代行実績が500件という豊富な実績を持っています。この実績を作り上げた背景には、日本と中国双方に事務所を有していること、そして日本人スタッフや日本語が使える中国人スタッフの存在があります。

個人で行うにはさまざまなハードルがあるのが輸入ビジネスです。こうした環境下では、日本語が通じたり、こちらの感覚を理解してくれたりすることは大きな安心感につながります。結果的に、タオバオ新幹線を頼りにする個人事業者が増え、その分、タオバオ新幹線の実績が積み上がっているのです。

きめ細やかな対応と信頼性

サービスの面では、土日も対応が可能な営業体制を整えているほか、日本と中国間でのSkypeを通じたやり取りを行なっているため、連絡の取りやすい代行業者といえます。また、中国人スタッフでも日本語に精通しているため、日本語のみでの意思疎通が可能です。こうしたコミュニケーションのスピード、意思疎通の容易さから、リアルタイムで在庫の確認や注文、発送を行ってくれます。

また、タオバオで仕入れ、日本のネットショップなどで販売された商品リストをFacebookやニュースレターで公開しています。お得な商品情報やおすすめ商品などの情報も配信しています。

さらに、ユーザーへの配慮も徹底しており、商品に不備があった際の迅速な対応や、こうした対応へのアンケートの実施など、常にユーザー・エクスペリエンスの向上に努めています。

その他、Amazon FBA(フルフィルメント by Amazon)利用者向けに、受注・決済・ピッキング・配送などの一連の業務を実施しています。このサービスを活用することにより、倉庫を持たずに転売作業が行えます。その上、複数の発送先への配送や、Amazon以外のECと組み合わせて利用することも可能です。代行料15%で月額固定費無しのプラン、専用システムやコンサルティングが利用できる月額固定費のあるプランなど、さまざまなサービスが利用できます。

中国輸入の必須のサイトを網羅

中国輸入を行う場合、タオバオやアリババ、天猫(Tmall)といったサイトで商品の購入を行います。タオバオ新幹線はこの三つすべてのサイトからの購入が可能です。そのため、個人の輸入には心強いパートナーと言えます。

一方で、実質的にはBtoC向けのサービスであるということが実はネックとなります。理由は後述しますが、大規模な販売や転売などには不向きと言えるでしょう。もちろん、商品によっては転売にも利用できるほど格安で仕入れられる商品もあるため、仕入れに使えないというわけではありません。しかし、仕入れ目線で見た時のコストパフォーマンスや機能性を考えると、他の代行業者も候補に入れて考えた方が良いでしょう。

あわせて読みたい
【2023年最新版】タオバオ(淘宝)購入方法!買い方・支払い方法を解説 淘宝网(タオバオワン)は、中国の阿里巴巴集団(アリババグループ)が運営するECサイト(ショッピングサイト)です。分かりやすくいうとAmazonのようなサイトですが、...

使いやすい独自のプラットフォーム

タオバオ新幹線にはサイト独自のプラットフォームがあります。非常に使い勝手のよい仕様になっており、これが同社のサイトを利用する最大のメリットとなっています。日本で利用するAmazonや楽天などのプラットフォームと同じような感覚で購入手続きを進めることができます。

タオバオ新幹線での商品購入手順は、以下のような流れとなります。

  1. タオバオ新幹線のサイトを開く
  2. 検索窓にタオバオ、天猫(Tmall)、アリババの商品URL、またはキーワードを入力する
  3. 商品が決まったらカートに追加し、「買い付けを依頼する」ボタンを押す
  4. 届け先の情報、配送方法、支払い方法を入力する

この流れで、商品購入が可能です。試しに、実際の商品購入画面を参考に確認していきましょう。

「ハンドバッグ」で検索すると、このような画面が表示されました。タオバオ以外の他の販売サイトからも検索されるため、非常に便利です。

他の代行業者のサイトでは買い付けに入る前に、まずは代行業者向けに発注書を作成し、それから仕入れに入るという手順を踏むところもあります。それに対してタオバオ新幹線は、使い慣れた国内のECサイトで買い物をする感覚で買い付けができるため、個人利用に関してはとてもおすすめできる代行業者となっています。

安い買い付け手数料

タオバオ新幹線は「業界最安値」の買い付け手数料を謳っています。一体どのような内容になっているのでしょうか。

少し複雑に見えますが、11,000円未満の場合の買い付け手数料は一律500円です。「未満」なので、10,999円までの買い物の手数料が一律500円になるということですね。11,000円以上の買い物の場合は、商品代金に対して5%が買い付け手数料としてかかります。まとめると、以下のようになります。

10,999円の買い付けの場合・・・手数料=500円(税抜き)

11,000円の買い付けの場合・・・手数料=550円(税抜き)

次に、送料について確認しましょう。


中国からの配送になるため、国内配送と比べて負担が大きくなります。ところが、タオバオ新幹線では容積重量が500g以下の商品を、通常の配送料の50%オフで届けてくれるため安心です。500gを超える場合は、500gごとに20元が加算されていくシステムになっています。軽量の商品の購入であれば、お得に買い付けができます。

為替レートをはっきり表示

タオバオ新幹線は公式サイトのトップ画面で為替レートを掲載しているため、事前に確認できて安心です。

タオバオ新幹線に限らず、代行業者を利用して商品を買い付けるためには人民元を購入しなくてはいけません。支払い方法はPayPalやクレジット決済が一般的ですが、為替レートを把握していないと計算が難しいことがあります。

タオバオ新幹線を利用する場合はいちいち外部サイトで確認しなくても、同社のサイト上でレートを確認できるため、楽に計算できます。為替手数料として1円加算されますが、自分の手間を省けることを考えれば、十分楽に安く買い付けができるでしょう。

なお、レートは毎日変動するため、事前の確認が必須です。一つのサイトで商品情報だけでなく、為替レートの情報確認までできるため、無駄な手間を省くことができ効率よく買い付けができます。為替の安いタイミングを見て、お得に買い付けを進めていきましょう。

BASEと連携しよう

BASEは、ネットショップをオープンするために必要なサービスをネット上で提供している企業です。BASEを利用すれば、初期費用と月額費用無料で自分のネットショップを持つことができます。

タオバオ新幹線は「BASE」と連携させることで、ビジネスにおいても真価を発揮させていくことが可能です。ここからは、BASEと連携させて販売する方法を紹介します。

参考:BASE

BASEへ登録

まずは、BASEにアカウントを登録しましょう。

会員登録したら、「BASEと連携」をクリック

BASEでショップを作ったら、次にタオバオ新幹線に登録してBASEへの連携の準備を開始しましょう。

以下の参考リンクにアクセスすると、表示されたページに「BASEと連携する」というボタンがあります。クリックすると、ログイン、会員登録画面となります。

なお、タオバオ新幹線の登録にはPayPalでの支払い登録が必要になります。もしPayPalのアカウントをお持ちで無い場合は、事前にPayPalアカウントを作成しておきましょう。

参考:TAOBAO SHINKANSEN BASE連携サービス

商品を出品後、タオバオ新幹線で買い付けてBASEで編集

タオバオ新幹線とBASEの連携が完了したら、次は商品を選んでいきましょう。先に説明した通りの手順でタオバオ新幹線のサイト内で商品を選び、「BASEへ出品」をクリックすると、自動的にBASEに商品情報が連携されます。

あとは商品情報を編集し、出品しましょう。

BASEで商品が売れたらタオバオ新幹線を使って手配

商品が売れると、BASEからあなたにメールが届くようになっています。メールが届いたら、タオバオ新幹線に買い付け依頼をしましょう。このタイミングで支払いが発生します。「BASEに商品登録をして、売れたら買い付け」という流れで進めることができるため、在庫リスクはほぼ無いと言えます。

買い付けが完了すると、商品はあなたを介さず購入者の元へ直接発送されます。発送作業や検品の手間もかからずに販売が完了します。

結局タオバオ新幹線は輸入転売に使えるの?

タオバオ新幹線は、「楽に買い付けができる」「BASEと連携させ販売する方法もある」と使い勝手の良いサービスですが、残念ながら転売に利用するにはあまり向いていないと言えます。

この項目では、その理由を三つ挙げていくので、中国輸入を本格的にビジネスにしようと考えている方は参考にしてください。

BtoB向けの料金プランがない

自分が欲しい商品を購入する」場合と、「買い付けたものを販売したい」場合では輸入代行サービスに対する考え方も変わります。転売を考えるなら、セラー向けの料金プランがあるか、利便性はどうか、といった観点でサービスの中身を判断する必要があります

まずは、改めて手数料について確認しましょう。

11,000円未満の場合は一律500円の手数料です。これだけ見ると高くはない印象ですが、商品代金における手数料の割合で考えましょう。

ここでは分かりやすく10,000円と5,000円の商品を購入したとして、それぞれの手数料の割合は、10,000円の商品で「500円÷10,000×100=5%」、5,000円の商品で「500円÷5,000円×100=10%」となります。

つまり、安価な商品を中心に買い付けている場合、手数料がどんどん割高になっていくのです。

ビジネスとして利用する目的で安価な商品を定期的に仕入れる場合、タオバオ新幹線が特別に手数料が安いわけではありません。例えば、ラクマートは手数料の割合が5%から始まるため、大量購入の場合でも安価に仕入れを行うことができます。

大量仕入れには不向きな手数料プラン

さらに、タオバオ新幹線の手数料は「商品総額」ではなく、「商品代金」にかかってきます。

例えば、以下の画像のハンドバッグを買い付けるとしましょう。11,000円未満の商品のため、1個あたり500円の手数料となります。100個購入すると、手数料は50,000円になります。

それでは、同じ商品をラクマートで買い付けると、どうでしょうか。ラクマートは「商品総額」に対して手数料がかかり、かつ代金が高くなるにつれて手数料の割合が低くなります。比較すると、手数料と代金は以下のようになります。

・タオバオ新幹線の手数料

(手数料定額500円)×100=50,000円 ※商品代金ごとに計算

ちなみに「商品総額」に対して計算してみると、({商品代1,064円×個数100個})×5%(総額で11,000円以上になるため) =手数料5,320円となります。

・ラクマートの手数料

({商品代1,064円×個数100個})×5%=5,320円

タオバオ新幹線が現在の「商品代金」ごとの計算ではなく「商品総額」に対する手数料の計算であれば、ラクマートと同じになります。このことから、タオバオ新幹線は大量仕入れに不向きであると言わざるを得ません。

月額料金が割高

タオバオ新幹線には、本格的に中国輸入転売をする人向けに月額プランを用意しています。個人的な購入であれば無料登録のままでも問題ありませんが、大量仕入れが必要なビジネス利用の場合は手数料を割安にできる月額プランの登録が必須になります。

月額プランの料金体系は、以下の通りです。

エントリープランとも言うべき、もっとも安く利用できるプランで月額19,800円からの利用となります。初期費用は無料で、サービスには以下の内容が含まれます。

  • 買い付け手数料が無料
  • Amazonのフルフィルメント配送サービスが無料
  • 買い付け依頼履歴CSVのダウンロードが可能
  • 受注生産無料
  • OEM無料
  • 優先買い付け無料
  • OPP袋への詰め替え無料
  • 電池の取り外し無料
  • 各タグの取り外し無料
  • タグの縫い付け

では、同じく代行業者であるイーウーマートの会員プランを見てみましょう。

月額料金だけ見ると少し高い値段設定ですが、基本サービスやオプションサービスの充実度を考えると、こちらに軍配が上がります。

これらの条件から、タオバオ新幹線単独では中国輸入ビジネスに特化した業者とは言えず、あくまで個人的な輸入に向いている代行業者であることが分かります。

参考:タオパオ新幹線・プレミアムプラン

参考:【料金表】 中国輸入代行・仕入れ代行のイーウーマート

まとめ

本記事ではタオバオ新幹線についてさまざまな角度から分析しました。Amazonなどと同じようなやり方で気軽に買い物を楽しめるという点で、一見ハードルの高そうな中国輸入を個人的に楽しむには最適な輸入代行業者です。

また、タオバオだけでなく、アリババや天猫(Tmall)などのサイトからも商品を購入できるのも魅力的です。

一方で、BtoB向けの輸入代行業者でないことも分かりました。あなたの利用目的に合わせた輸入代行業者を選んで、中国輸入にもチャレンジしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

目次