タオバオとは?住所登録は危険?安全に登録し利用する方法

あなたは、ネットで買い物をしたことはありますか?Amazonや楽天市場など、ショッピングサイトを利用したことがある方は多いと思います。

そこで今回ご紹介するのは、中国でNO.1シェアを誇る人気ショッピングサイト、「淘宝网」(以下タオバオ表記)です。

一体どのようなサイトなのか、危険性はないのか、登録はどうやってやるのかなどをまとめてみました。

目次

タオバオについて

タオバオとは一体どのようなサイトなのか?なぜタオバオを選ぶのか?という点について詳しく解説していきます。

タオバオとは?

タオバオは、2003年に中国IT最大手の「阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)」が開設したショッピングサイトで、CtoC(Consumer to Consumerの略で、消費者間取引を意味する用語)のサイトでは中国一のシェアを誇っています。その会員数はざっと5億人を上回っています。

なぜタオバオを選ぶのか?

数あるショッピングサイトの中からなぜタオバオを選ぶのか?その理由は、中国一の人気と知名度を誇っているからに他ありません。中国でEC市場に進出するなら、タオバオ一択と言えますね。

中国のCtoCサイトのシェアを見ると、タオバオが94%を超えていることが分かります。日本の楽天市場のシェアが全体の25~30%と言われていますから、いかにタオバオが中国でシェアを誇っているのかが分かりますね。

また、中国で独自のショッピングサイトを経営するにはICPライセンスが必要になり、中国政府へ申請し許可を得る義務があります。これを怠ると、違法サイトとみなされてしまい、罰金が科せられてしまいます。

しかし、タオバオにはショッピングサイトの経営に必要なICPライセンスが登録されているため、タオバオに出店する店舗が個別にICPライセンスを取得する必要がないのもタオバオを選ぶ大きな理由の一つです。

タオバオと天猫との違いとは?

前述した通り、天猫もタオバオと同じく、「阿里巴巴集団」が開設したショッピングサイトです。それでは両者がどう違うのかという点を説明します。

タオバオの利点

タオバオ最大の利点は価格の安さです。また、中国版Amazonとも呼ばれるだけあって、商品数の豊富さも魅力です。

一方、個人登録での出店が多いため、企業の出店よりも信用性に欠ける面があります。商品を入荷したら欠陥品であったり、色が違ったりといった事例もあるので、代行手数料の安さだけでの判断はやめましょう。

天猫の利点

天猫は企業やブランドの出店が前提であり、個人出店は出来ないため、タオバオよりも安心・安全であると言えます。
一方で、企業やブランドが出店しているため、価格設定はタオバオよりも割高になっています。

購入の際にタオバオを選ぶか天猫を選ぶかは、価格を取るか、安全性を取るかによります。

タオバオに登録する

この項目ではタオバオに登録する手順を解説していきます。

タオバオにアクセス

タオバオへアクセスします。world.taobao.comから入らなくても、自動的に日本向けのページへリダイレクトされるようです。

新規登録する際は「注册领红包」を押しましょう。「登录」は中国語ではログインという意味なので注意です。

電話番号の登録

電話番号を登録しましょう。日本の電話番号でも登録することができます。

電話番号を入力したら、「获取验证码」をクリックすると、「验证码」の箇所にスライドバーが表示されます。右へスライドすると、登録した携帯番号にSMSで6ケタの確認コードが送信されますので、15分以内にコードを入力しましょう。

パスワードと会員名の設定

続いて、パスワードと会員名の設定を行います。

「登录密码」に設定したいパスワードを、「密码确认」にパスワードの確認のために再度パスワードを入力してください。

「电子邮箱」には登録したいメールアドレスを入力してください。

「设置会员名」には好きな会員名を入力してください。

入力が終わったら、提交をクリックしましょう。

この画面が出たら登録完了です。

タオバオで商品の購入

登録が終わったら、早速タオバオでショッピングしてみましょう。

検索バーに欲しいもののキーワードを入れて検索します。

入力するキーワードは中国語にするといいでしょう。中国語が分からない場合は、検索したい商品の名前を翻訳機にかけてみましょう。

今回はイヤホンやヘッドホンを意味する「耳机」で検索してみました。

商品をクリックすると、別タブで商品ページが開かれます。上に表示されているのはこの商品を販売している店舗です。

上のバーにある「购物车(ショッピングカート)」をクリックし、決済画面へ移ります。

「全选(すべて選択)」にチェックを入れ、结算ボタンをクリックしましょう。

初めて商品を購入する際は、「创建收货地址(配送先の住所を登録する)」という画面が出てきます。

「当前配送至」は住んでいる地域のことで、日本に商品を配送してもらいたい場合は、「热门国家及地区」から日本を選びましょう。

「地址信息」は住所のことで都道府県と市町村を入力しましょう。

「详细地址」は詳細な住所のことで、自分が住んでいる詳しい住所を入力してください。

「邮政编码」には郵便番号を入力しましょう。

「收货人姓名」には荷受人の名前を入力しましょう。

「手机号码」には携帯電話の、「电话号码」には固定電話の番号を入力しましょう。

また、「设置为默认收货地址」にチェックを入れておくと、登録した住所をデフォルトの住所として使用することができます。

最後に「提交订单」をクリックして、注文完了になります。

商品をキャンセルするときは

商品をキャンセルするときはまず、画面上のバーにある「购物车」をクリックします。

現在カートに入れている商品が表示されます。

キャンセルしたい商品にチェックを入れ、「删除」をクリックします。

キャンセルするかどうか確認のダイアログが出てくるので、「确定」を押します。

商品のキャンセルが完了しました。また、「可撤销本次删除」をクリックすると、キャンセルを取り消すことができます。

商品が自宅に届くまでの流れ

中国国内で注文をした場合は、「快递」によって配送されます。

到着したときに登録した電話番号に商品を持ってきた旨の電話がかかってくるので、指定された場所へ行き商品を受け取りましょう。

アリペイの紹介

電話番号の登録の項でも少し触れましたが、「支付宝(アリペイ)」とは「阿里巴巴集団」が開発したQRコードを使って行われる非接触型決済オンライン決済サービスのことで、タオバオや天猫など、阿里巴巴集団のショッピングサイトで利用されています。

中国の人とアリペイ

アリペイは中国では広く普及しており、タオバオで商品を買うだけに留まらず、電車やバスやといった公共料金の支払いやレストランでの食事など、様々な支払いで活躍しています。

タオバオで電話番号を登録する際、アリペイのアカウントの作成を促されたように、元々はタオバオに付属する一機能でしかなかったアリペイ。しかし、万が一財布を忘れてしまってもスマホの充電残量さえあれば決済できるなど、使い勝手がよく利便性に優れていること、安心・安全なことからあっという間に中国の主要な決済方法になりました。

日本人からするとチャージして利用するSuicaカードの感覚に近いと言えますね。

アリペイのチャージ

アリペイをチャージする方法はいくつか用意されており、
・アリペイのアプリ内で、中国国内の銀行からチャージする
・郵便局からチャージする
・中国現地のコンビニで専用端末を利用してチャージ(手数料が1%かかります)
・他人から送金してもらいチャージする
・タオバオで商品を売り、得たお金をチャージする
などがあります。

アリペイのチャージをする方法

アリペイのアカウントは、作成するだけなら比較的簡単なのですが、チャージするためには中国現地に銀行口座を開設しなければならない上、恒常的に中国の銀行に人民元を預金しなければなりません。

また、アリペイでは2019年11月15日から「ツアーパス」という制度を利用して中国国内に銀行口座を持たなくてもアリペイにチャージできるようになりました。ただし、プリペイドカードは90日間のみ有効など制限が多く、あくまで中国を訪れる海外旅行客向けのサービスです。

個人でやるには手間がかかるため、タオバオ代行業者に依頼するのが賢明と言えます。タオバオ代行業者については後の項で詳しく解説していきます。

タオバオ代行業者を利用するメリット

タオバオ代行業者とは、日本に住んでいる私たちの代わりに、中国から商品を輸入してくれる業者のことです。タオバオ代行業者を利用することで多少の手数料はかかりますが、その点を払拭できるほどメリットに溢れています。

言葉の壁を解消してくれる

タオバオ代行業者を利用するメリットの一つに日本語でやり取りが可能な点があります。英語はできても中国語はできない…そんな方でも安心ですね。
同じ漢字を使った言語でも、「登録」と「登录」のように似た漢字や同じ漢字でも意味が違うことが多く、戸惑うことが多い中国語なので、日本語と中国語両方に精通しているタオバオ代行業者はとても優れているサービスと言えます。

偽物の疑いがあると報告してくれる

タオバオに出品されているブランド品は偽物の場合が多いため、基本的に避けた方がいいです。たまに保証書が付いていると謳って出品している商品がありますが、その保証書自体が偽物だった事例もあるそうです。

このようにタオバオでは偽物が多い傾向にあるブランド品ですが、商品を購入しようとしたときに、タオバオ代行業者が偽物の疑いがあると指摘してくれることがあります。

しかし、タオバオ代行業者が指摘してくれる場合があるとはいえ、タオバオでブランド商品を購入するのは控えた方が賢明です。

中国国内で検品してくれる

タオバオ代行の本社は日本にありますが、輸入を代行する施設は中国にあるため、日本に輸出する前に中国国内で検品することが可能です。また、商品に問題があれば、出品者に返品することもできます。

通常タオバオでは1~2週間以内であれば返品を受け付けている出品者は多いですが、輸出して日本に届く頃にはその期間が過ぎているので、輸出前に中国国内で検品できるのは非常にありがたいですね。

タオバオ代行のオススメ業者

タオバオ代行業者を利用するとタオバオで購入をする上でのメリットが多いことが分かっていただけたと思います。

この項ではそんなタオバオ代行業者の中でも特にオススメな業者をピックアップしていきます。

イーウーパスポート

イーウーパスポートは有料会員制です。ゴールド会員で月額29,800円の費用がかかりますが、買付代行手数料・商品リサーチ・価格交渉が無料です。

月額費で人件費や賃料などの現地運営費をまかなっているので、そのほかのサービスも格安で利用できます。

また、ゴールド会員に入会すると特典として無料で中国輸入ビジネスを成功させるための秘訣が学べるZOOMでのオンライン勉強会に参加できるのでおすすめです。

配送元
義烏、広州

国際配送料
複数の配送会社から選択することができる
最初の500g:70元~
10kg:237元~

代行手数料
無料

為替レート
1元:18.95円(2023年1月20日現在)

タオバオ新幹線

業界最安値水準の代行手数料が魅力のサービスです。Skypeでの問い合わせ、仕入れ、購入が可能な他、クレジットカードでの支払いにも対応しています。

配送元
南通、深圳

国際配送料
最初の500g:88元
500g以降毎に:20元
10kg:468元

代行手数料
11,000円未満:500円+税
11,000円以上:商品代金の5%+税

為替レート
当日のレート+1円

あわせて読みたい
タオバオ新幹線の評判は?輸入ビジネスにも使えるか解説! 中国輸入品を仕入れる際の強い味方である中国国内のオンラインモール。その中でもアリババグループが運営するタオバオは日本でいう楽天やAmazonのような存在であり、圧...

タオバオ代行王

配送料が他と比べて少々高めなのがネックですが、中国進出に関する総合的なコンサルタントを行っており、代行業者としてのキャリアも長いため信頼のおける企業と言えます。

配送元
深圳

国際配送料
最初の500g:90元
500g以降毎に:90元
10kg:1,800元

この値段から2〜3割引になります。

代行手数料
10,889円未満:980円
10,889円以上:9%

為替レート
当日レート+1円

タオバオ代行業者を介して仕入れる際の注意点

代行業者を介して仕入れをする際に注意しなくてはならない点についての紹介です。

知っていないと請求がかなりの額になっていたり、届いた商品が国内でのルールに違反していて販売できないなどの問題が発生することがあります。

仕入れ店舗や代行業者の場所

タオバオで仕入れるときに重要なのが、その商品が中国のどこで販売しているか、利用するタオバオ代行業者の所在地はどこか、という点です。

同じ国内とはいえ、中国はかなり広い国なので、配送元の地域と代行業者の所在地が離れていると、時間がかかったり、送料が膨大になる可能性があります。

商品のサイズ

基本的に送料は商品の重さで決まりますが、代行業者の中には容積計算で計算するところもあります。

そうすると、商品自体の重さはそんなになくとも、梱包材の大きさなども含んで送料が嵩む場合があります。

認可されていないブランド

ブランド品については、タオバオでは扱わない方がいいと記述しましたが、扱いに困るのが、マイナーブランドです。

中国ではブランド化されているのに、日本では認知されていないものについては問題ないのですが、これからブランド化しようとしている商品については扱いが難しく、税関での没収の可能性もあります。

タオバオについてのまとめ

今回は中国最大大手のショッピングサイト、タオバオについてご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。

価格の安さや商品の豊富さはやはり魅力的ですし、日本の商品も取り扱っているので、もし中国に移住したり、仕事で赴任する機会があったら是非利用したいですね。

日本にいながら中国でしか販売されていない商品を購入したい方にもオススメです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を監修した人

ビジネスのノウハウを実践ベースで徹底的に追求するのがアクシグ。
世界で最も専門的で網羅的なコンテンツを提供し、ノウハウを惜しげもなく提供していきます。

目次