ヤフオクのためのアカウント作成について徹底解説

転売ビジネスなどをするときに、販路として役に立つプラットフォームの一つが、Yahoo!オークション、略してヤフオクです。オークションという、一般人にはあまり縁がなかったものを大衆化させたのがYahoo!オークションです。今ではさまざまな人が、それぞれのスタイルで毎日無数の売買を繰り広げています。

このヤフオクを日本国内で利用するためには、Yahoo!JAPAN IDを取得することが必要になります。最近になって、このYahoo!JAPAN IDの登録方法に変更があり、従来の説明どおりにはいかない部分も出てきました。未だに古い知識のままでいる人は、この時点で知識をアップデートする必要があります。

本記事では新しい変更点も含め、ヤフオクを利用するためのYahoo!JAPAN ID取得について、詳細に解説していきます。

目次

Yahoo!JAPAN IDとは

Yahoo!JAPAN IDとは、Yahoo!JAPANが提供している数多くのサービスを利用するのに必要なIDのことです。IDというと厳密な個人識別が行われる印象がありますが、誰でも無料で簡単に取得することができます。

最近はYahoo!JAPANもIDの管理には慎重になってきています。たとえば、2020年2月からは、不正アクセスを防止するため、4年以上にわたって利用しないまま放置されているIDを停止する措置を実施しています。

また、IDを登録する際には携帯電話番号を入力することが必須となりました。これによって、登録しようとする人の身分証明がある程度試されることになります。ただしこの点については補足が必要なので、それは後述します。

携帯電話の番号を利用した登録方法に一本化された

かつてのYahoo!JAPAN IDは、メールアドレスを設定して取得する方法と、携帯電話の番号を設定して取得する方法の2通りがありましたが、現在では後者に一本化されました。したがって、SMS、ショートメッセージサービスが受信可能な携帯電話が必要になります。格安SIMを利用している場合、SMSに対応していない場合もあるので注意してください。

ただし、携帯電話の番号を設定するというのは、あくまでも「登録時に携帯電話の番号を入力する必要がある」という意味にすぎません。IDの取得自体は、スマートフォンだけでなくパソコンからでもすることができます。お好きな方法で設定を済ませましょう。

登録前後における注意点

Yahoo!JAPAN IDを取得する際には、公式ページに記載された注意事項をよく読んでおきましょう。以下にその一部を引用します。

・登録フォームに入力した携帯電話番号が、別のYahoo! JAPAN IDでスマートログイン設定をしている、またはY!mobileとのID連携をしている場合は、登録できません。

・登録フォームに入力した携帯電話番号は、ログイン時に必要な確認コードを受け取るための連絡先として登録されます。携帯電話の解約などにより、登録した携帯電話番号が利用できなくなると、 ログイン時に必要な確認コードを受け取れずYahoo! JAPANにログインできなくなります。継続してご利用いただくために、ID登録後に複数の本人確認方法の登録をお願いいたします。詳しくはこのページ下のURLの「■本人確認方法の追加について」をご確認ください。

・すでに別のYahoo! JAPAN IDに登録している携帯電話番号を使って新規にYahoo! JAPAN IDを登録した場合は、既存のIDから携帯電話番号が削除されます。携帯電話番号が削除されたIDはYahoo! JAPANにログインできなくなる可能性があります。ご注意ください。

引用元:Yahoo! JAPAN IDを登録するには

これらの記述から読み取れるのは、一つの携帯電話番号につき一つのIDしか取得できない仕組みの徹底です。Yahoo!JAPANはこれにより、本人確認を確実なものにしようとしています。

しかし後述するように、これは「一人につき一つのIDしか取得することができない」という意味ではありません。この点はヤフオクを上手に活用していくうえでは重要なので、勘違いをしないよう気をつけてください。

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Yahoo!JAPAN IDの登録方法

パソコンの場合は、画面右側にある「ID新規取得」をクリックして登録作業に入ります。

スマートフォンの場合は、画面右上にある三本線のメニューをタップし、現れる項目の中から「ID新規取得」をタップして同様の作業に入ります。

携帯電話番号の入力、およびSMSによる認証が必要になるので、携帯電話を手元に用意してください。

携帯電話番号を使ってID登録

指定された入力フォームに携帯電話の番号を入力し、「次へ」ボタンを押してください。このとき、同じ携帯電話番号を登録したYahoo!JAPAN IDをすでに持っている場合、その既存のIDでログインできなくなる恐れがあるので、注意してください。

これを回避する方法としては、既存のIDにおいて携帯電話番号の登録を解除し、パスワードによる識別方法に変更しておくというものがあります。詳しくは後述します。また、格安SIMを利用している人は、SMSの送受信ができる番号を入力してください。

SNSで届いた確認コードの入力

SMSで届いた確認コードを入力し、「確認する」ボタンを押してください。入力した文字列が正しかった場合には、生年月日や性別などの属性情報を入力する画面に進みます。

SMSが受信できなかった場合は、電波がきちんと届く環境かどうか、SMSの受信拒否設定をオンにしていないか、機内モードになっていないか、チェックしてください。原因を取り除くことができたら、「戻って再送信する」を試してください。

属性情報の入力

属性情報は、あなたの利用環境によって、表示される項目や入力のタイミングが異なる場合があります。ここでは、一例を挙げて解説します。

【性別】
表示された項目の中から一つを選択します。

【生年月日】
ログインできなくなった場合に、ID検索などに利用します。あとから変更することのできない項目なので、正確に入力するよう注意してください。

【郵便番号】
生年月日と同様、ログインできなくなった場合のID検索などに利用します。正しい数値を入力してください。

【名前】
Yahoo!JAPANのサービス内において、Yahoo!JAPAN IDの代わりにあなたを表すものとして使われる文字列です。どのような名前にしてもシステム上は問題ありませんが、身元を公に明かしたくない場合には、本名や本名を推測できるような名前は登録しないほうがよいでしょう。

【連絡用メールアドレス】
Yahoo!JAPANから連絡があるときに使われます。Yahoo!メール以外のアドレスを入力する必要があります。

【お知らせメールを希望】
Yahoo!と提携している企業による、新商品などの広告メールを受け取るかどうかを指定します。要らない場合には、チェックを外してください。

属性情報の入力をすべて済ませて「登録する」ボタンを押すと、Yahoo!JAPAN IDの登録が完了します。しかし作業はこれで終わりではなく、続いて「PayPay利用手続き」「Tポイント手続き」画面が表示されます。

PayPay利用手続き、Tポイント利用手続き

この画面が表示されている段階で、すでにYahoo!JAPAN IDの取得は済んでいます。ここで行うPayPayおよびTポイント利用手続きの設定は、あくまでもオプションとなります。

サービス内容を理解したうえで、利用したいと思う場合には「利用する」を選択して手続きを行ってください。ちなみに、これらの手続きはあとからでも行うことができますので、面倒な場合は後回しにしてもよいでしょう。

設定が完了しました

Yahoo!JAPAN IDの登録が完了すると、最終確認のため「ログイン時に使用する携帯電話番号」が表示されます。

通常のサービス登録と異なり、パスワードを設定しなかったことにお気づきでしょうか。現在のYahoo!JAPANの初期仕様としては、パスワードではなくSMSの認証によってログインするようになっています。

この画面にて、付与されたYahoo!JAPAN IDやYahoo!メールアドレスを確認することができます。Yahoo!メールアドレスを変更したい場合には、「メールアドレスの変更はこちら」を選択することで、すぐに任意のアドレスに変更することができます。

アカウントが利用停止になった場合の新規作成

ヤフオクを利用していると、たとえあなたに悪意がなくても、Yahoo!側から「問題行動をとった」と判断される場合があり得ます。最悪の場合、そのIDを利用することができなくなってしまい、一切の売買取引ができなくなってしまいます。そういったときには、慌てずに行動することが大切です。

新規のIDを作る

現在のヤフオクのアカウントには、あなたがこれまでに取引をした履歴が残っています。それがすべて失われてしまうのは、それなりにショックでしょう。

Yahoo!JAPANに自分の「無実」を訴えたとしても、いったん停止したアカウントが再び利用できるようになる可能性は極めて低いです。アカウントが利用停止になってしまった場合には、新しいYahoo!JAPAN IDを取得することから始めるのが無難です。

別の人の個人情報で登録する

新たに登録する際には、再びあなた自身の個人情報を使ってもよいのですが、万全を期して臨みたいのであれば、家族や親族の個人情報を借りて登録をすることをオススメします。もちろん、その相手にはきちんと話を通し、許可を得ておくことは必要です。

ヤフオク販売用アカウントのよくある質問

ヤフオクで商品を販売しているうちに、いろいろな疑問が出てくることでしょう。それらに対する回答をあらかじめ理解しておけば、無用な悩みを避けることができます。

誰もがだいたい同じような疑問を抱くものなので、ここではその中でも代表的なものについて解説していきます。

アカウントの変更は可能?

一度作成したヤフオクのアカウント、すなわちYahoo!JAPAN IDは、変更することができません。何らかの事情があってどうしても変更したい場合には、新しく作り直す必要があります。

Yahoo!JAPAN IDを作り直す際、以前のIDに紐付けられた評価などを引き継ぐことはできず、すべてをゼロから始めなければなりません。この点は、それまでのアカウントを好調に運営していればいるほど損失になるので、慎重になる必要があります。

なお、アカウントの変更はできませんが、メールアドレスの変更はいつでもすることができます

アカウントの削除方法は?

アカウントを削除すると、それまでに受け取ったメール、ヤフオクの評価といった、そのYahoo!JAPAN IDに関するすべてのデータが削除されます。一度削除されてしまうと、もう復活することはできませんので、削除を選ぶ際には十分考えるようにしてください。

ちなみに、Yahoo!プレミアムなどの有料サービスに登録している場合は、まず先にそれらの利用を停止しておく必要があります。同じく、ヤフオクに商品を出品中の場合も、削除の前にそれらの出品を取り消しておく必要があります。アカウントの削除は、以下のページから行います。

参考:Yahoo! JAPAN IDの削除方法

IDの削除ページへ」をクリックしたあと、表示されるページに従って削除手続きを行います。

複数アカウントの所有は可能?

まず、落札をするためだけの購入用アカウントは、Yahoo!JAPAN IDとパスワードを用意すれば、いくつでも作成することができます。一方、出品をする販売用アカウントは事情が異なります。Yahoo!ウォレットの登録が必要になるのですが、その設定項目の中の「支払い方法」については、複数のアカウントで同じものを登録することができません。つまり、販売用アカウントの数だけ、支払い方法を用意する必要があるということです。

支払い方法として指定することができるのは、クレジットカード、Yahoo!マネー、銀行口座・郵便局口座です。これらを複数用意することができれば、販売用アカウントも複数用意することができます。

ヤフオクのアカウントを複数持つのはOKなのか

ヤフオクでは複数のアカウントを運用してはいけないのではないか、と考えている人は少なくありません。しかし、実際にはまったく問題ありません

そもそもYahoo!JAPAN IDを複数持つことは可能で、そのIDごとにヤフオクのアカウントを作っても、規約違反になりません。

複数のアカウントを所持するメリット

複数のアカウントを持つことのメリットとしては、アカウントのブランディングなどが挙げられます。あるアカウントを専門店のように特定ジャンルに特化し、それによって集客している場合、そのジャンル以外のものが手元にあっても出品しにくくなります。そのようなときに別のアカウントがあれば、そちらを「雑多な出品用」とすることで、上手に使い分けることができるわけです。

Yahoo!JAPAN IDを複数作成する

Yahoo!JAPAN IDを複数作成する際には、一つ注意点があります。現在使っているIDと電話番号認証がかぶってしまうと、古いほうのIDにログインできなくなってしまうため、認証方法を電話番号からパスワードに変更する必要があるのです。

具体的な手順は以下のとおりです。

1. 下記ページの、「携帯電話番号ログイン設定の解除」をクリックする

参考:携帯電話番号ログイン設定を解除する

2. 表示されたページ中の「パスワードを有効」をクリックする

3. 表示されたページの入力フォームに、携帯電話に送られてきた4桁の確認コードを入力し、ログインする

4. 「パスワードを無効にする」をオフにし、パスワードの変更をする

パスワードを設定する際は、セキュリティを意識し、簡単には破れない強固なものにするよう気をつけましょう。

まとめ

ヤフオクを利用するためのアカウント作成について解説しました。Yahoo!JAPANのIDの登録方法やセキュリティ関連は、ここ最近かなり大きく変化し、以前の情報だけを知っているとかえって混乱するようになりました。

本記事では2020年11月執筆時点での最新情報を扱っておりますので、まったくの初心者だけでなく、知識のアップデートを必要としている人に役立つ情報です。すぐに登録を済ませ、あなたのビジネスに専念しましょう。

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この記事を監修した人

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