ヤフオクを利用していると、出品商品を削除したくなったり、削除されてしまうことがあります。出品者の都合で削除する場合はまだしも、強制的に削除されてしまった場合は困ってしまいます。
そこで、この記事ではヤフオク出品の削除条件や強制削除の対処法を紹介していきます。違反申告についても解説しているので、ヤフオクを利用する際は是非参考にしてください。
ヤフオク出品の削除とは
まずは、ヤフオク出品の削除方法について紹介していきます。
ヤフオク出品を削除する方法
ヤフオク出品を削除する方法は以下の通りです。
まずは、ヤフオクのトップページの「マイオク」をクリックします。
マイオークションに移動したら、「出品中」をクリックします。
出品中の商品が一覧表示されるので、削除する商品の右にある「管理する」をクリックします。
「オークションの取り消し」を探してクリックします。
「取り消す」ボタンをクリックして削除終了です。
これでヤフオク出品の削除が終了しました。
成功していれば、ヤフーのメールアドレスに完了通知が届きます。
ヤフオク落札後の削除方法
ヤフオクでは落札後のキャンセルを受け付けていませんが、落札者と合意が成立すれば出品者側から削除することができます。具体的な手順は以下のとおりです。
2.合意を取り付ける
3.ヤフオクトップページの「マイオク」をクリックして出品終了商品を表示する
4.削除対象の商品を選択
5.落札者一覧から削除したい落札者を選択
6.出品者都合または落札者都合で削除する
落札者削除では、2番目の落札者に繰り上げ入札させることができます。
出品者都合で削除すれば出品者に「非常に悪い」、落札者都合の場合は落札者に「非常に悪い」が自動でつきます。
ヤフオク出品を削除したときの手数料
ヤフオクでは出品商品に入札者がいるにもかかわらず削除する場合は、550円の取消手数料を支払わなくてはいけません。
ヤフオク出品を削除しても手数料がかからないケース
ヤフオクでは、入札者がいない出品商品であれば無料で削除できます。あなたの商品が入札希望者のウォッチリストに入っていても同様です。
ヤフオク出品を削除した時は悪い評価がつくの?
入札者がいる状態で削除しても、悪い評価がつくことはありません。悪い評価がつくのは、あくまで落札後に削除した場合だけです。この場合は、出品者都合でキャンセルしたことになるので、自動で「非常に悪い」がつきます。
悪い評価にならないように出品を削除したいなら、入札者がいない段階で行ってください。
ヤフオク側から出品を削除されないようにするには
ヤフオクのガイドラインに違反した場合に、運営側から出品商品が削除されることがあります。自動巡回ロボットが違反対象のキーワードをチェックし、人間が最終判断してるようです。
削除を繰り返すと、悪質な出品者とみなされますので、早急に解決しましょう。
ヤフオクで禁止されているものは出品しない
ヤフオクでは公序良俗に反するモノの出品を禁止しています。
日常的に利用するものも多いので、自分の出品が禁止商品に該当していないか確認しましょう。
・たばこ
タバコが余ってるからと言ってヤフオクに出品するのはNGです。電子タバコも同様なので注意しましょう。
・偽ブランド商品
商標権の侵害に当たるような偽ブランド商品の出品は禁止です。本物かどうかわからないものも止めたほうが無難です。
・コンタクトレンズ
うっかり出品してしまいそうですが、コンタクトレンズも出品禁止商品です。カラーコンタクトも同様です。どうしても出品したい時はヤフオクの許可を取ってください。
・医薬品
人体に影響を与えるような医薬品は、一般の方は出品できません。風邪薬や頭痛薬はもちろん、漢方薬や動物用の医薬品も不可です。サプリメントも日本の医薬品に該当する成分が入っているものは出品禁止となっています。
・宝くじなど
宝くじなどは、トラブルの原因となるため出品禁止です。
・賞味期限が短い食品・創作料理
人体に影響を与えるような食品は販売することはできません。どうしても販売したいときは、法令上の許可を取ってください。
・一部のペット
「哺乳類」「鳥類」「爬虫類」は、出品禁止です。もっとも、「両生類」「魚類」「虫」は出品できます。
・名義変更できない車両
すぐに名義変更できない車両は、違法性があるとみなされるためヤフオクでは出品できません。販売したいなら、抹消登録されていることを証明する必要があります。
・航空券など
記名済みの航空券などは、購入者が利用できないので出品禁止です。
・アダルト商品
日本国内での販売が禁止されている無修正コンテンツや児童ポルノは、当然のごとく出品禁止です。 使用済みのアダルトグッズや下着も同様です。
・危険ドラッグ・精力剤、媚薬
危険ドラッグは公序良俗に反するので、ヤフオクでの出品が禁止されています。意外と思われるかもしれませんが、市販の精力剤や媚薬なども同様です。
上記で紹介したものは、禁止商品のごく一部です。以下のサイトを参考にして、自分の商品がガイドラインに違反していないか確認してください。
参考:ヤフオクガイドライン細則
禁止商品を出品した時のペナルティ
ここでは禁止されている商品を販売した時のペナルティについて紹介していきます。
ペナルティの種類は以下の通りです。
・利用停止
・ヤフオクIDの削除
ペナルティを重い順に並び替えると、「出品制限」<「利用停止」<「ヤフオクIDの削除」となります。
・出品制限:該当のオークションの削除はもちろん、出品している全商品が削除されます。この状態は出品制限がかけられているだけなので、購入者としてならヤフオクを利用できます。
・利用停止:出品制限のペナルティに加え、購入者としての利用もできなくなります。入札や取引ナビ、連絡掲示板やウォッチリストなど全ての機能が使えません。
・ヤフオクIDの削除:IDの削除となるのでヤフオクにログインすることすらできなくなります。この状態になると新しいIDを取得するしかありません。
どのペナルティが課されるかは、運営側の裁量ひとつです。身に覚えのないペナルティを受けた時は、ヤフオク側に問い合わせてみましょう。
ヤフオク出品の違反申告は嫌がらせ?
ヤフオクで実績を作っていくと、違反申告などの嫌がらせを受けることも多くなります。ここでは、違反申告の概要と対応方法を紹介していきます。
ヤフオクでの嫌がらせ(違反申告)とは
まずは、ヤフオクヘルプに掲載されている以下の注意書きを見てください。
「Yahoo! JAPANの利用規約ならびにガイドラインに違反すると思われる出品を見つけたら、以下の手順でYahoo! JAPANに連絡してください。連絡の内容にもとづいてYahoo! JAPANが確認し、違反と判断した場合は削除します。なお、申告に対する個別の回答は行っていません。また、申告に対して、Yahoo! JAPANが削除をお約束するものではありません。ご了承ください。」
参考:ヤフオク!ヘルプ参照
このようにヤフオクでは、誰でも違反申告できるシステムになっており、成功すればライバルの商品を削除できます。この制度を濫用してライバルを蹴落とそうとする人は現実に存在します。
ヤフオクで違反申告された時の流れ
出品商品が違反申告されると、ヤフオク側の調査が始まります。ガイドラインに違反していれば、何らかのペナルティを受けるでしょうし、問題がなければお咎めなしです。
出品者側でやることは特にありません。
ヤフオクの違反申告は嫌がらせに使われる
ヤフオクの違反申告は、嫌がらせに使われることが多いです。
特に寡占商品を取り扱ってるセラーは、ライバルの相乗り出品を許しません。自分たちの利益を圧迫する存在は邪魔でしかないからです。このような、邪魔者を追い出すために違反申告を利用します。
このような脅しに屈しないためにも、どのような商品がガイドラインの違反するのか知っておきましょう。
ヤフオクで違反申告される出品商品の特徴
ヤフオク出品で違反申告するには、「違反商品の申告」というボタンをクリックして、15個の項目から違反理由を選択します。
ライバルセラーからの脅しに屈しないためにも、15個の項目内容は把握しておきましょう。
無修正ビデオや児童ポルノ・改造エアガンなどの武器など、ガイドラインに明らかに違反してるモノは出品しないようにしましょう。
違反申告されるケースで注意したいのが、ブランド物の出品です。15個の項目では『第三者の権利侵害』に該当する可能性があります。このように本物かどうか分からない場合は、一度出品を取り消して再確認するのがおすすめです。
ヤフオクで違反申告されたブランド商品の例
ここでは、実際にヤフオクで違反申告された『コンバース(CONVERSE)』のスニーカーを紹介していきます。
コンバースは世界中で愛されている有名ブランドですが、海外限定のコンバースをヤフオクで出品することはできません。購入できたとしても税関で止められます。
出品した場合はID削除などの重いペナルティを課されるので注意してください。運良く出品できたとしても、販売権は伊藤忠商事がもっているので、『第三者の権利侵害』として違反申告されます。
伊藤忠商事の許可をもらえば問題はありませんが、専売利益をもつ商品の相乗り出品を許すはずがないので、ヤフオクでの出品はできないと思った方が良いでしょう。
このように、一見問題なさそうに見えて実は規約違反にあたるブランド商品もあるので、出品の際は十分に注意しましょう。
ヤフオクで違反申告された時の対処方法
ヤフオクで違反申告された時は、 該当商品がガイドラインに準拠しているか確認しましょう。出品商品が公序良俗に反していないか、違反キーワードを使っていないか、ガイドラインに反していないかなど慎重に判断してください。
どうしても自分で判断できない場合は、インターネットで検索したり、ヤフオクに問い合わせましょう。
明らかに違反商品だとわかる場合は、速やかに出品を削除してください。
嫌がらせかどうかを判断する基準
ヤフオクの違反申告は、ライバルセラーからの嫌がらせの可能性もあります。違反申告を受けた際は、以下の特徴がないか確認してみましょう。
・ライバルセラーが少なく寡占状態
・積極的に違反申告してくる
上記に当てはまる違反申告なら、ライバルセラーからの嫌がらせの可能性が高いです。
ヤフオクの違反申告で出品商品が削除された場合
ここではヤフオクに出品している商品が、違反申告により削除された場合の対処法を紹介していきます。
とにかくヤフオクへ問い合わせる
違反申告で出品が削除された場合は、以下のURLからヤフオクへ問い合わせましょう。
ヤフオクに問い合わせる時は、以下の情報を記載してください。
・落札者ID
参考:違反商品の申告を受けた
ヤフオクに問い合わせる際は、誠意ある対応を心がけましょう。違反申告を受けて焦る気持ちもわかりますが、ぞんざいな対応をしてしまうと悪質な出品者であるとみなされ、結果として問題解決が長引いてしまいます。
ヤフオクが仲介して問題を解決してくれるケース
「利用停止」や「ヤフオクIDの削除」のペナルティを受けてしまうと、ヤフオクの各種機能が使えなくなるので、落札者と連絡が取れなくなってしまいます。
しかし、既に入金が完了している場合は、ヤフオクが間に入って問題解決をサポートしてくれることもあります。これは、落札者保護が優先されるためです。
まとめ
ヤフオクでは出品商品を削除できます。ヤフオクから削除されるのはガイドラインに違反している時だけです。ライバルセラーからの嫌がらせで違反申告されることもありますが、ガイドラインに違反していなければ恐れることはありません。
違反申告に正当性があるか判断するためにも、日頃からどのような商品がガイドラインに違反しているのか把握しておきましょう。