Amazonの出品者登録は入力項目が多く少々複雑なため、初心者の方にとってはわかりにくいことが多いかもしれません。しかし、手順をひとつひとつ踏んでいけばすぐに終わります。
そこで今回は、出品者登録の手順と出品の方法について詳しく解説します。
これからAmazonで物販ビジネスを行いたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
出品者として登録するために必要なもの
登録には、以下のものが必要になります。
- インターネット環境
- 電話番号
- メールアドレス
- クレジットカード
- 銀行口座
- 顔写真入りの身分証明書
- 各種取引明細書
それでは、ひとつずつ順番に見ていきましょう。
インターネット環境
Amazonの出品者登録には、当然ながらインターネット環境が必要です。
とは言え、そもそもインターネット環境なしにECビジネスを展開しようという人はほぼいないはずなので、ほとんどの方は問題はないと言えるでしょう。
なお、スマホに比べてパソコンの方が以下のようにメリットが多いのでおすすめです。
- 画面が大きく商品が見やすため、商品のリサーチがしやすい
- 商品説明の入力や画像編集などをよりスムーズに行いやすい
電話番号
次に必要なものが電話番号です。
電話番号は、登録時の本人確認(電話による認証)のために使用されます。なお、固定電話・携帯電話のどちらでも構いません。
もし電話番号を登録することに不安を感じる場合は、大切な電話番号を守りつつ、迷惑電話もシャットアウトできる「050あんしんナンバーfor OCN」の利用をおすすめします。
参考:NTTコミュニケーションズ 050あんしんナンバー for OCN
メールアドレス
出品者登録には、メールアドレスも必要です。プロバイダから提供されているメールアドレスでなければならないといった制限はなく、フリーメールなど、どのようなものでも構いません。
なお、購入用のアカウントに登録してあるものとは別のアドレスを使ったほうが管理が楽になるでしょう。
クレジットカード
クレジットカードは本人確認や手数料等の支払いに使われます。
こちらも、プライベート用のカードとは異なるものを登録しておいたほうが管理しやすくなります。また、確定申告の際もスムーズに作業が行えるのでおすすめです。
銀行口座
Amazonでは、売上金の支払方法は銀行振込になるため、受け取るための銀行口座が必要です。
口座の種類に関して特に制約などはなく、ネットバンキングなども利用できます。
なお、これもプライベート用の銀行口座と分けたほうが収支が分かりやすくなり、管理しやすくなるでしょう。
顔写真入りの身分証明書
登録時の本人確認用の書類として、有効期限内の「顔写真入りの身分証明書」も必要になります。
パスポートまたは運転免許証のいずれかを用意しておきましょう。
各種取引明細書
各種取引明細書(過去180日以内に発行されたもの1部)も登録の際の本人確認用書類として必要です。
提出用の取引明細書は以下の通りです。
- クレジットカードの利用明細書
- インターネットバンキング取引明細
- 普段使用している銀行の預金通帳
これらの書類のうちのどれかひとつを提出すればOKです。
Amazonの出品登録方法は2種類ある
Amazonに商品を登録する方法には、以下の2種類があります。この項目では、それぞれの登録方法について解説していきます。
- 相乗り出品での登録
- 新規出品での登録
相乗り出品での登録
相乗り出品とは、すでに販売されている商品に相乗りして出品する方法です。
相乗り出品のメリットは、1から商品ページを作成する必要がないことです。そのため、商品登録も非常に簡単で、よりスピーディーに販売できます。
新規出品での登録
一方、新規出品とは、まだ商品ページが作成されていない商品を販売する場合の出品方法です。
そのため、自ら商品ページを作らなければなりません。商品名や製品コード、メーカー、価格、コンディション、商品説明、画像など様々な商品情報を登録する必要があります。よって、相乗り出品に比べて手間がかかります。
しかし、相乗り商品のようにライバルが多くないため、価格競争に巻き込まれる心配がないのがメリットです。
出品登録方法
ここまでの解説で、登録に必要なものや登録方法の違いについてご理解いただけたと思います。
そこで、この項目では出品登録するための手順について具体的に解説していきます。
Amazonのアカウントを作成する
最初にAmazonのアカウントを作成します(アカウントを持っていない方のみ)。
1. Amazonにアクセスし、トップページ右上の「アカウント&リスト」をクリック。
2.ログイン画面下の「Amazonアカウントを作成」をクリック。
3.必要な情報を入力し、「次へ」をクリック。
4. 登録したメールアドレスに確認コードが送られてくる。
5. コードを入力し「アカウントの作成」をクリック。
出品用アカウントへの登録
1.先ほど作ったアカウントでログインし、トップページ右上の「アカウント&リスト」→「アカウントサービス」をクリックする。
2.「その他のアカウント」→「出品サービスアカウント」をクリック。
3.「Amazonで売る」という画面が表示されるので、大口出品の場合は「さっそく始める」をクリック。
4. 小口出品の場合は、ページを下へスクロールして「小口出品サービスに登録する」をクリック。
大口出品と小口出品の違い
大口出品と小口出品は利用料に違いがあります。
【大口出品】
- 月額登録料:4,900円
- 基本成約料:無料
【小口出品】
- 月額登録料:無料
- 基本成約料:商品が売れる毎に100円の手数料
大口出品と小口出品はどちらを選択すべきか
大口出品と小口出品を選ぶ際は、まず「販売する商品数」を基準にしましょう。
大口出品だと毎月固定の利用料がかかりますが、その代わりに販売手数料はかかりません。
単純に計算すると、月に50個以上の商品が売れるようであれば大口出品の方がおすすめです。
また、大口出品はショッピングカートを獲得できるメリットがありますが、中古品のみを取り扱う場合はカートの有無はあまり影響しないため、小口出品でも良いでしょう。
なお、大口→小口または小口→大口への変更はいつでも可能です。
ビジネス情報、運営責任者の情報を登録
それでは、大口出品を例に出品者アカウントの登録を行っていきましょう。
まずはビジネス情報からです。
1.事業所の所在地を入力する(たいていの場合は「日本」でOK)。
2.事業区分を入力する(「個人」「法人」など)。
3.氏名を入力する。
4.「同意して次に進む」をクリックする。
次に、運営責任者の情報を入力します。
1.個人情報を入力する(国籍・生年月日・身元の証明書類情報など)。
2.会社住所を入力する(ビジネスを行う場所)。
3.ワンタイムパスワードの取得方法を選択する(SMSまたは電話)。
4.取得したパスワードを入力する。
クレジットカード情報、ストア情報の入力
【クレジットカード情報】
クレジットカード情報を入力して「次へ」をクリックする。
【ストア情報】
1.出店するストアの名前を入力する。
2. 以下の質問に「はい」か「いいえ」で答える(基本的にどちらも「いいえ」でOK)。
3.「次へ」をクリックする。
本人確認書類のアップロード
【身分証明書】
パスポートまたは運転免許証をアップロードする(前面と背面それぞれを撮影)。
【その他の書類】
クレジットカードの利用明細書や銀行の預貯金の明細書などを選択してアップロードする。
商品を出品する手順
出品用のアカウントを登録し、無事審査に通って承認されれば商品を出品できるようになります。この項目では、その手順について解説していきます。
セラーセントラルにログインし、商品を登録する
1.セラーセントラルにログインし、トップページ上部の「在庫」→「商品登録」をクリックする。
2.商品登録をクリックすると「Amazonのカタログから商品を検索する」と書かれた検索ボックスが表示されるので、商品名や製品コードなどを入力する。
なお、商品に割り当てられるASINと呼ばれるコードを入力するとよりスピーディーに検索できます。
3.特定した商品が表示される。
出品手続きをする
特定した商品の出品手続きをします。
コンディション(新品・中古品)を選択し、商品の販売価格を入力する
商品価格は専用ツールなどを使って平均相場をリサーチしつつ、利益が出るように決定しましょう。また、コンディションは正直に入力しないとトラブルに発展する可能性があるため気を付けましょう。
自己配送・FBA納品を選択する
- 自己配送(梱包・発送を自分で行う)
- FBA納品(Amazonの倉庫に納品し、梱包・発送を委託する)
以上のいずれかを選択します。
特にFBA納品は、面倒な出品作業をAmazonに肩代わりしてもらえるため、商品数の多い大口出品を検討されている場合におすすめです。
出品する際の3つの注意点
出品のアカウント登録や出品手続きが無事に済めば、「これからどんどん出品するぞ!」といきたいところです。
しかし、商品を出品する際は、いくつか注意するべき事があります。これらを守らないとアカウントが停止されるおそれも生じるため、しっかり把握しておく必要があります。
そこで、この項目ではAmazonに出品する際の以下の3つの注意点について解説します。
- 一度登録した商品名は変更不可
- 商品の二重登録は禁止
- 小口出品の送料はジャンルごとに固定
一度登録した商品名は変更不可
Amazonの出品では、一度登録した商品名は変更できません。
そのため、色やサイズなどに変更があったときでも使用できるシンプルな商品名にするのがポイントです。
それでも変更したい場合はセントラルセンターに相談することはできますが、適切な理由がない限り認めてもらえないでしょう。
商品の二重登録は禁止
商品の二重登録は禁止されています。これをやってしまうとアカウントが停止されるおそれもあるので、くれぐれも気を付けましょう。
二重登録されている商品ページには警告文が表示され、すぐに編集するように促されます。
小口出品の送料はジャンルごとに固定
小口として出品する場合の送料は、商品のジャンルごとに固定されています。
そのため、配達先が近くても遠くても送料は変わりません。
また、商品ごとに送料が発生するため、複数の商品を同じダンボールに入れて発送しても、商品の数だけの送料がかかります。
このように、小口出品は通常の送料の規定と異なる点が多いため十分注意しましょう。
参考:小口出品者の配送料
Amazonの出品者登録は手順通りに行えば簡単にできる
Amazonの出品者登録は複雑で規定が多いのが特徴です。しかし、手順通りに行えば比較的スムーズに行えます。
なお、商品の出品に関しては、商品名の変更不可や二重登録の禁止などいくつか注意点もあります。しっかり把握しておかなければ経営に支障をきたしたり、アカウントを停止されたりするおそれもあるので、十分に気を付けてください。
今回ご紹介した情報を参考に、ぜひAmazonで物販ビジネスを始めてみてください。