Amazonビジネスの評判は?メリット・デメリット&新規アカウントの作成方法
会社の備品などをAmazonで定期的に購入する場合は、法人向けのAmazonビジネスがおすすめです。Amazonビジネスでは、支払い方法が選べたり、法人価格で購入できたりと多くのメリットがあります。
そこで今回は、Amazonビジネスの特徴やメリット・デメリット、ビジネスアカウントの作成方法を解説します。
Amazonビジネスとは?特徴や評判を解説

Amazonビジネスは、個人事業主から法人まで、あらゆる業者を対象としたサービスです。Amazonビジネスを利用するには、日本国内に拠点を有する会社組織が必要です。
Amazonビジネスの主な特徴を6つ紹介します。
法人向け商品
Amazonで一般販売されている商品に加えて、ビジネス向けのオフィス用品・消耗品・清掃用品なども購入できるようになります。社内の購買システムとの連携も可能です。
法人価格
ビジネス向け商品の多くに法人特別割引が適用されます。他にも、数量割引が適用される商品も多くあります。
割引情報は商品一覧ページで簡単に確認できます。
決済方法が多彩
Amazonの通常の決済方法に加えて「請求書払い(後払い)」や「法人向けクレジットカード払い」なども利用可能です。
請求書払いは締め日として、毎月5日、10日、15日、20日、25日、または末日を選択できます。支払期日は、各締め日より1か月以内となります。請求書には以下のように電子印が押されています。

また、購入前に見積書もダウンロードできるため、わざわざ作成する必要がありません。

社内で共有可能
Amazonビジネスアカウントは複数のユーザーによる登録・利用が可能です。部署ごとにビジネスアカウントを作成すると経理処理も簡単です。決済も一括で管理できるため、立替精算などの手間が省けます。
また、ユーザーごとに権限を細かく設定できるため、トラブルも回避できます。
BusinessプライムEssentials
BusinessプライムEssentialsに申し込めば、最大3人まで年会費4,900円で無料のお急ぎ便を利用できるようになります。ただ、Businessプライムに申し込まなくても、Amazonが直接発送する商品は購入価格2,000円以上で配送料無料になります。
購買分析機能
Amazonビジネスでは、購入者・購入日時・購入商品・購入数などのデータを管理・分析できます。
データはそのままダウンロードできるため、領収書を手入力する必要はありません。
Amazonビジネスの良い評判
Amazonビジネスは大企業をはじめ、さまざまな業界で使用されています。顧客の導入事例では下記のような声が紹介されています。
- 領収書や立替申請などの紙の書類のやりとりが削減できた
- 経理処理の効率化で働き方改革にもつながった
- デジタル化によって経費の流れが透明化できた
物品の購入や経費精算はアナログ作業の部分も多く、場合によっては不正行為につながるおそれもあります。それをAmazonビジネスの導入で「お金の流れ」が厳格に把握できるようになると期待されています。
Amazonビジネスの悪い評判
Amazonビジネスは第一類医薬品など購入制限がかけられている商品が存在するなど、デメリットもあります。無料会員の場合、購入金額が2000円未満だと配送料がかかります。
配送が遅い評判も見かけますが、Amazonビジネスの使い方によっては、悪い評判につながる可能性もあります。有料ではありますが、利便性を高めるためにはBusinessプライムの導入も検討したほうがいいかもしれません。
Amazonビジネスアカウントの作成方法

Amazonビジネスアカウントの作成には、既存の個人アカウントをビジネスアカウントに移行する方法と、新規でビジネスアカウントを作成する方法があります。
まずは、新規にAmazonビジネスアカウントを作成する方法を解説します。
Amazonビジネスにアクセス
Amazonビジネスのページを開いて、「無料登録はこちら」をクリックしてください。
参考:Amazonビジネス

次の画面で、メールアドレスを入力して「ビジネスアカウントを作成する」をクリックします。

名前・パスワードの入力
名前、パスワードを入力して「次に進む」をクリックしてください。Amazonの個人アカウントを持っている方は、個人アカウントに登録したメールアドレスとは違うアドレスを入力してください。

お客様情報の入力
続いて、お客様情報を入力してください。

担当者氏名の欄には氏名のスペースを空けずにフルネームで入力、会社・機関名は正式名称でスペースなしで入力してください。代表電話番号はハイフンを入れて半角数字で入力してください。固定電話をお持ちでない方は、携帯電話の番号でも構いません。
住所ですが、法人の場合は本社の所在地を、個人事業主の場合は主たる事務所の所在地を入力してください。
個人事業主の必要書類
個人事業主の場合は、お客様情報の最後に以下のいずれかの書類を1点アップロードする必要があります。
・過去2年以内の確定申告書B
・開業届出書
・過去2年以内の「所得税青色申告決算書」
・過去2年以内の「青色申告承認申請書」
いずれの書類も、税務署の印鑑付きである必要があります。また、マイナンバーは見えないように適当に画像処理してください。
審査
以下のような画面になればAmazonビジネスアカウントの作成が完了です。

Amazonビジネスアカウント作成手続き完了後、Amazon側で審査が行われます。通常は3営業日以内に結果が通知されます。
法人の追加提出書類
審査の結果、会社確認・本人確認ができなかった場合は、法人でも追加書類の提出を求められる場合があります。法人の場合に追加で提出すべき書類は以下のとおりです。
・企業名、会社所在地が明記された公共料金の領収書(過去6か月以内に発行)
・企業名、会社所在地が明記された印鑑証明書
・企業名、会社所在地が明記された法人設立届出書
・企業名、ビジネスアカウント作成者の連絡先が明記された社判つき在籍証明書(過去6か月以内に発行)
Amazon個人アカウントの引き継ぎについて

前述したとおり、Amazonビジネスアカウントの作成方法は2つあります。新規作成と個人アカウントからの移行です。個人アカウントをビジネスアカウントに移行する方法も説明しておきます。
こちらの方法では、Amazonでの注文履歴、支払い方法、住所をそのまま移行できます。
注文履歴・メールアドレスを引き継ぐ場合
まず、Amazonビジネスアカウントのページで「アカウントを移行する」をクリックします。

ログイン画面が表示されるので、個人アカウントと同じメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

新規にAmazonビジネスアカウントを作成する方法の時と同様に、お客様情報の入力画面が表示されます。
後の登録手順は新規作成の場合と同じです。
新規作成がおすすめ
Amazonの個人アカウントでプライム会員になっていた場合、ビジネスアカウントに移行してしまうと、プライム会員は自動的に解約となります。
また、アカウントを統合すると社内の人間に自分の注文履歴を見られるリスクもあります。
したがって、Amazonビジネスを利用する場合は、新規アカウントを作成する方法をおすすめします。
Amazonビジネスのメリット

Amazonビジネスには様々なメリットがありますが、その中でも法人にとって特に大きなメリットを3つ紹介します。
経費削減に繋がる
Amazonビジネスでは法人特別価格や数量割引が利用できるため、備品・消耗品の購入が多い企業は大幅な経費削減が期待できます。
もちろん、全ての商品が割引されるわけではありません。しかし、通常の販売価格より高くなることは絶対にありません。
仕事がしやすくなる
今までは備品の購入の度に確認・立替が必要だった会社も、Amazonビジネスを導入すれば一括決済できるため、業務がスムーズになります。管理者がユーザーごとの権限を細かく設定できるため、新入社員の暴走も抑えられます。
事務処理にかかる時間を削減できれば、顧客対応に時間を割くことができるため、顧客の満足度向上にも繋がります。
経理処理が簡略化
これが一番大きなメリットと言えます。
請求書払い(後払い)ができて、購買データの分析・ダウンロードができるため、データの手入力や帳簿の修正などの手間が省けます。購買データの分析は細かくフィルタリングできるため、Amazonビジネスを利用するだけで他の経理ツールを導入する必要もありません。
Amazonビジネスのデメリット

しかし、Amazonビジネスには以下のようなデメリットがあります。
第一類医薬品が買えない
医薬品が必要な会社では、大きなデメリットとなります。
第一類医薬品についてはAmazonビジネスの全利用者が購入できません。指定第二類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品および動物用医薬品については、特定の該当利用者以外のAmazonビジネス利用者は購入が可能です。

(1)の品目においては、(2)に該当するサービス利用者は購入できません。
ビジネスプライムの年会費が高い
Amazonビジネスにも、ビジネスプライム会員制度があります。ビジネスプライム会員になると迅速な配送サービスや購買分析ダッシュボードなどが利用できるようになります。ただし、利用ユーザーが多いと年会費が高くつきます。
(ユーザー数:年会費)
1人まで:2,450円
3人まで:4,900円
10人まで:13,500円
100人まで:37,800円
101人以上:270,000円
また、ビジネスプライムでは「Prime Video」「Music Prime」などAmazon個人アカウントのプライム会員特典がないのもデメリットと言えます。
Amazonビジネスのデメリットの影響
第一類医薬品が購入できない、無料会員は購入金額が2000円未満だと送料がかかるなどのデメリットがありますが、対象商品を購入する予定はなく、毎度2000円以上購入する機会が多い場合は大きな問題にはならないかもしれません。
自分自身がAmazonビジネスを導入する際に、どのような使い方をする可能性が高いのかシミュレーションすることも大切です。
Amazonビジネスのデメリットを解消するには?
すでにAmazonの個人用アカウントを保有している場合は、臨機応変に併用するのも1つの方法です。個人アカウントからビジネスアカウントに移行すると、これまでの購入履歴が従業員等に見られてしまうリスクがあるからです。
特に有料のプライム会員に登録している場合は、Amazonビジネスは無料版を使いつつ、購入金額が2000円を下回ったり早く荷物を受け取りたいような場合は、個人用アカウントで購入するのも効率的かもしれません。
個人アカウントに戻す方法
Amazonのビジネスアカウントを個人アカウントに戻したい場合は、右上の「◯◯さんのアカウント」をクリックして、「ビジネスアカウントの管理」を選択してください。

「ビジネスアカウントの登録解除」をクリックして、解除手続きをしてください。

Amazonビジネスは基本無料

Amazonビジネスには特定の医薬品が購入できなかったり、個人アカウントのプライム会員特典が利用できないなどのデメリットはありますが、法人特別価格や数量割引で物品を購入できるため経費削減につながります。法人として事業を展開している方は、ぜひAmazonビジネスアカウントを一度利用してみてください。