メルカリで配達完了と表示されるのに荷物が届かない理由とは？対処法や取引の流れ、追跡可能な配送方法もご紹介

メルカリでは、メルカリ便を使って商品を発送するとアプリから荷物の追跡ができます。配達が完了すれば、アプリ画面に「配達済み」と表示されるので特に出品者にとっては安心でしょう。

ところが「配達済み」とあるにもかかわらず、実際には購入者のもとに商品が届いていないケースがしばしばあります。その原因はどこにあるのでしょうか。

今回は、配達完了の旨が表示されるにもかかわらず荷物が届かない場合の原因や対処法、正式な取引プロセス、さらに追跡可能な配送方法について詳しくまとめました。

荷物が届かないときの問題点と対処法

この項目では、荷物が届かない理由と問題点、そしてそれらの対処法について解説いたします。

メルカリ便（「らくらくメリカリ便」と「ゆうゆうメルカリ便」）で商品を発送すると、アプリ画面からステータスが確認できます。ステータスとは、荷物がどこでどのような状態にあるかを意味します。

具体的には、以下の通りです。

• 発送済み：出品者が荷物を発送した
• 輸送中：発送を依頼された店舗（コンビニや郵便局など）から購入者の最寄りの配達店に向けて運んでいる最中
• 配達中：購入者の最寄りの配達店から、自宅や会社など申請した住所に運んでいる最中
• 店舗着荷（らくらくメルカリ便にはありません）：指定した店舗に荷物が届けられた状態（コンビニや郵便局を指定した場合のみ）
• 配達済み：申請した住所への配達が完了した
• 調査：住所が不明などの理由でドライバーが調査をしている

「配達完了」なのに届いていないことがある理由

配達が完了した場合は、アプリ画面に上記ステータスの「配達済み」が表示されます。

ところが、実際には購入者の手元に荷物が届いていないことがあります。

その理由として考えられるのは、以下の4点です。

• ドライバーの勘違いやミスで配達完了していないのに「配送済み」扱いにしてしまった
• 郵便受けや宅配ボックス、置き配で届いているのを購入者が気づいていない
• 家族や職場の社員がすでに受け取っていたが知らされていない
• 郵便受けから落ちているのに購入者が気づいていない
• 購入者が嘘をついている

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【問題点1】購入者への損害

ここからは、商品が届いていない場合の問題点と対処法について解説します。

まず当然ですが、送った商品が実際に届いていないとすれば、購入者に損害を与えることになります。購入者はすでに代金の支払いを終えているので、商品が届いていないとすれば問題です。

取引メッセージを使って、上記の考えられる理由のうち、2〜4に該当しないかを購入者に確認する必要があるでしょう。

【問題点2】代金が支払われない

後述しますが、商品が届かなければ、購入者は「受取評価」をすることができません。

受取評価が済まなければ、出品者は売上金を受け取ることができないため、これも問題でしょう。

ただし、受取評価が行われないことについて購入者に問い合わせても返事がないなど、 「購入者側に落ち度がある」「購入者に不正がある」といったことが考えられる場合は、発送通知の9日後の13時以降に事務局から自動的に入金されるルールになっています。

例えば、4月1日に発送通知を送ったとすると、4月10日の13時以降に自動入金されるといった仕組みです。

【対処法1】配送業者に問い合わせる

まず購入者と出品者の間で、取引メッセージを使って荷物が届かないことについて話し合います。

考えうる可能性についてさぐっても荷物が見つからない場合は、追跡番号などをもとに配送業者に問い合わせてください。

配送業者は、らくらくメルカリ便ならヤマト運輸、ゆうゆうメルカリ便なら日本郵便になります。

参考：お問い合わせ – ヤマト運輸

参考：個別番号検索 – 日本郵便

【対処法2】事務局に問い合わせる

配送業者に問い合わせても、「届けたはず」「届いていない」の押し問答になったり、補償してもらえそうもなかったりする場合は、メルカリが仲介して補償にも対応してくれる可能性があります。

以下のページからことの経緯を添えて問い合わせてください。

参考：商品が配送中に破損して届いた（メルカリ便） – メルカリガイド

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出品から配達完了、評価までのプロセス

続いて、出品から配達完了を経て評価、そして売上金の入金にいたるメルカリでの取引手順について基本的な流れを解説します。

配送や配送方法に意識して解説するので、特に初心者の方は、ポイントを押さえながら目を通してください。

【出品者】出品する

まず、出品者が自宅にある不用品などをメルカリに出品します。

出品者は、配送方法を指定することができます。具体的には、ヤマト運輸とメルカリが連携している「らくらくメルカリ便」と、日本郵便とメルカリが連携している「ゆうゆうメルカリ便」からなる「メルカリ便」が主となります。

メルカリ便は、全国一律料金で、しかも安価となっており、加えて匿名配送が可能な点などが大きな利点です。匿名配送とは、出品者も購入者も名前や住所などを相手に知られることなく商品を送ったり、受け取ったりすることができるサービスです。

メルカリでは、見ず知らずの相手と顔も見ずに取引することになります。そのため、相手がどんな人物か詳しくはわからないというのが現実です。

中には、メルカリ以外の方法での取引や、ストーカーや嫌がらせ、度を超えた誹謗中傷といった規約違反を犯すユーザーがいないとは言い切れません。そのため、匿名配送は非常におすすめのサービスとなっています。

また、先述したようにメルカリ便は、事務局による補償がついているので、その意味でも安心でしょう。

【購入者】購入する

次に、購入者がアプリ画面から気に入った商品を見つけて購入します。その前にコメントを通じて、商品についての質問や値下げ交渉ができるのもメルカリの良さです。

ここで、もし発送方法がメルカリ便でない場合は、匿名配送などメリットの多いメルカリ便に変更できないか出品者にお願いしてみるのもよいでしょう。

メルカリでは、出品者が送料を負担するのが慣習となっています。事務局もそれを推奨しています。ということは、送料が少しでも安い方が出品者は助かるでしょう。

そこで、全国一律料金で安価なメルカリ便をおすすめすることは、出品者の利益にもつながるので、決して嫌な顔はされないはずです。どうしても、特別の理由やこだわりがあって変更してもらえない場合は、致し方ないでしょう。

【購入者】代金を支払う

購入者は、購入手続きが済んだら、アプリ内でそのまま代金を支払います。

ここで、商品が届いてから着払いや代引きで支払うことができないのかと思う方もいらっしゃるでしょう。しかしメルカリでは、これらの支払い方法には対応していません。

以下の11の方法で購入者がいったんメルカリに代金を預ける形をとります。これら以外の決済方法は使用できませんので、注意してください。

• クレジットカード払い
• ATM払い
• コンビニ払い
• キャリア決済
• メルペイ残高
• メルカリポイント
• メルペイスマート払い
• チャージ払い
• Apple Pay
• FamiPay
• メルカリクーポン

【出品者】発送する

出品者は、購入者が支払いを済ませるまでは、絶対に商品を発送してはいけません。先に送ると、商品だけ奪われて代金を支払ってもらえないといったリスクが考えられるからです。

支払いが済むとプッシュ通知かメールで、その旨が知らされます。ただし、コンビニかATMで支払った場合以外は、購入者がアプリ内で購入手続きをしたと同時に支払いが済んでいるため、その段階で商品を発送して構いません。

【購入者】配達完了と受取評価

メルカリ便であれば、通常、翌日〜3日以内に荷物が届きます。ただし、以下のようなケースでは遅延する可能性もあります。

• 年末年始やお盆などの繁忙期
• 悪天候や災害によるアクシデントが発生
• 送り先が離島や遠方の地域
• 航空機搭載不可の品物である（一部地域）
• コンビニや営業所、郵便局への持ち込み時間が遅い
• ゆうゆうメルカリ便プライバシー配送を利用している

荷物が無事到着し、破損や中身に異常がないことを確認したら「受取評価」を行います。評価は、「良かった」「残念だった」のいずれかを選択します。

もし、ここで前述のようにステータスが「配達済み」にもかかわらず、荷物が届いていない場合は、絶対に受取評価をしないでください。評価をすると、商品を手にしていないにもかかわらず、代金だけが支払われてしまうからです。

【出品者】入金と出品者の評価

購入者から受取評価がなされると、事務局に預けてあった代金が、出品者に支払われます。そして購入者を評価したら、完全に取引は終了です。

追跡可能な4つの配送方法

出品者も購入者も、取引対象の荷物がどこにあるのかは、非常に気になるところでしょう。無事、予定通りに到着すれば良いですが、途中で何らかのアクシデントがあれば、対処しなければならないからです。

そこで、この項目では追跡が可能な4つの配送方法についてご紹介していきます。

らくらくメルカリ便

「らくらくメルカリ便」は、ヤマト運輸が配送を担当しているメルカリに特化した配送方法です。

荷物の大きさや重さに応じて、「ネコポス」「宅急便コンパクト」「宅急便」の3種類から選べます。

配送方法を「らくらくメルカリ便」にすると、発送した後はアプリ内でいつでも追跡できるようになります。

らくらくメルカリ便は、上記のメリットのみならず、自宅まで集荷に来てくれたり、宛名書きが不要だったりするため非常にお得です。

ゆうゆうメルカリ便

「ゆうゆうメルカリ便」は日本郵便が配送を担当するメルカリ専用の配送サービスです。

荷物のサイズや重さに応じて、「ゆうパケット」「ゆうパケットポスト」「ゆうパックプラス」「ゆうパック」の4つから選ぶことができます。

こちらも「らくらくメルカリ便」同様、集荷が頼めて、宛名書きをする必要がないのでお得です。

梱包・発送たのメル便

メルカリでは、先ほどのメルカリ便では送れない大きさの商品も少なくありません。ちなみにメルカリ便で最大は、3辺170cm/25kgまでの配送が可能な、ゆうゆうメルカリ便の「ゆうパック」となります。

そこで、家電や家具などの大型商品を送る際には、「梱包・発送たのメル便」が使えます。これもヤマト運輸とメルカリの連携による配送サービスです。

もちろん追跡は可能で、梱包と発送をすべてお任せできるので、出品者としてはとても助かるでしょう。

クリックポスト・レターパックライト・レターパックプラス

日本郵便独自の追跡可能なサービスが以下の3つになります。追跡は日本郵便の「郵便追跡サービス」から行います。

• クリックポスト：全国一律料金、宛名書き不要、切手不要
• レターパックライト：全国一律料金、切手不要、土日を含み毎日配達
• レターパックプラス：全国一律料金、切手不要、対面受け取り可能

参考：個別番号検索 – 日本郵便

追跡の方法と追跡ができない原因

この項目では、メルカリ便を使った場合にアプリから追跡する方法を紹介いたします。追跡ができない場合の原因と対処法についても解説しますので、併せて目を通してください。

アプリで追跡する方法

アプリを開き、「マイページ」をタップしてください。

「出品した商品」あるいは「購入した商品」を選びます。

表示された商品の中から追跡したい商品をタップしましょう。「取引中の商品」をタップすることで、現在取引している商品を絞り込むことができます。

すると、取引画面に変遷し、現在の配送状況のステータスが表示されます。

追跡できない原因

荷物が追跡できないとすると、主に以下の3つの原因が考えられます。

• アプリに反映されるまで時間がかかっている
• 追跡番号が間違っている
• 追跡できるサービスではない

また、追跡番号で確認する場合は、追跡番号が間違っていると追跡できません。今一度、番号をしっかりと見直してください。

日本郵便のサービスでも、「定形郵便・定形外郵便」「ゆうメール」といったサービスは、そもそも追跡ができません。

まとめ

メルカリ便を使えば、荷物の追跡が簡単にできます。しかし時には、荷物が届いていないのにステータスが「配達済み」となっている場合があります。

その際は、ユーザー間で情報をやり取りして荷物のありかを探る必要があるでしょう。わからない場合は、配送業者に問い合わせるか、事務局に協力を仰ぎます。

メルカリ便は、補償をはじめ、ユーザーのトラブルを解消することも含んだサービスなので、いざというときは非常に頼りになると期待してよいでしょう。