レビュー代行は規約違反?Amazonのレビューを集める方法

Amazonの利用者は、他の購入者の商品レビューを参考にします。商品を販売する側は、できるだけ多くの高評価レビューを集めることが重要です。

しかし、中にはレビュー代行による不正なレビューもあります。販売する側は、高評価で肯定的なレビューを書いてもらうためのポイントを押さえておく必要があります。

この記事では、レビューを集める方法とレビュー代行について解説します。

目次

レビュー代行が広まった理由

多くの通販サイトで、レビュー代行が横行しています。レビュー代行とは、販売されている商品を無料で提供する代わりに、意図的に良いレビューを書いてもらうことです。

レビュー代行が最も利用されているのはAmazonで、サクラが書いているレビューも存在しています。レビュー代行が広まったのには理由があります。

レビューは商品を購入してもらうために必要

高評価レビューの商品は、Amazonの商品検索結果で上位表示されやすくなり、多くの人の目に止まります。目に止まりやすい=人気がある良い商品という印象を与えるので、閲覧者は安心して購入します。

レビューは商品を購入してもらうために必要なので、販売側がレビュー代行を利用するのです。

副業としてレビュー代行作業が広まった

数年前からの副業ブームで、副業の種類の一つとしてレビュー代行が紹介され、副業サイトでも募集されています。

レビュー代行は商品ページに良い評価を記載する代わりに、商品や報酬をもらえます。販売者の商品には肯定的なレビューが集まり、レビュー代行者は無料で商品をもらえたり報酬を得ることが出来るので、双方にメリットがあります。

一般的なレビュー代行作業の流れは次の通りです。

(1)レビュー代行者が依頼された商品をAmazonを通して購入し、レビューを書く
(2)レビュー投稿完了後、出品者へと連絡
(3)出品者から商品代金が支払われる

レビュー代行の実態

レビュー代行は出品者とレビュー代行者双方にメリットがあり、一向に無くなる気配がありません。

今回はそんなレビュー代行の実態を紹介します。

不正レビューと本物のレビューの見分けがつきにくい

明らかなコピペレビューではない限り、不正レビューを見つけるのは困難です。

レビュー代行者は、一般ルートと同じようにAmazonで商品を購入し、商品を気に入った体でレビューを記載するからです。

参考:Amazonの商品レビューは信頼できない?サクラが書いたレビューを見分ける方法を伝授!

SNSで募集されるレビュー代行業務

レビュー代行の依頼は、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのSNSを通して行われることが多いです。レビューさえ書けば商品がもらえるので、疑問を抱かずに取り組んでしまう人が多いのもうなずけます。

無料または格安で入手した商品を自分用に使う人もいますし、メルカリやヤフオクで転売して利益を得ようとする人もいます。

また、副業系商材の中にも、無料仕入れのノウハウとしてレビュー代行を紹介しているものもあります。

中国で広まる不正レビュー

レビュー代行を利用している出品者は日本人だけではありません。中国製のモバイルバッテリーやイヤホンなど、中国人出品者もレビュー代行を利用していることがあります。

Amazonで商品を売るため、中国の出品者は日本の出品者以上に工夫しています。商品を良く見せるために写真の撮り方を工夫するといった正当なものではなく、レビューを不正操作するような悪い工夫をしていることがあります。

中国には不正レビューの仲介業者も多く存在しています。商品が1つ売れるごとに報酬がもらえるので、FacebookやTwitterを使って高評価レビュー代行を依頼する日本人を探すのです。

参考:Amazonの出品者がバイトを雇ってサクラレビューを集める!?サクラレビューの実態を徹底解説!

Amazonの不正レビュー監視

Amazonでは、商品レビューに関するガイドラインが定められています。

レビュー代行はAmazonガイドラインに違反するので、商品の出品停止の処分がくだされます。悪質と判断されると、レビュー代行者アカウントもアカウント停止になる可能性があります。

同一商品に対して不自然に連続した高評価レビューが投稿されると、Amazon側は警戒します。また、同じIPアドレスからレビューが複数書かれている場合も不正を疑われます。

意図的に高評価をつけているレビューを、Amazonは監視しているのです。

レビュー代行のような営利目的の他、出品者の家族や親戚による同一商品の高評価レビューもガイドラインに抵触する可能性があります。

また、Amazonの利用者も不正レビューを報告できるようになっています。明らかに不自然なレビューを発見した場合は、対象レビューの一番下にある「違反を報告」から通知しましょう。

特定の商品に対して高評価レビューを書くよう依頼された場合も、対象商品を明記してAmazonへメールを送るとAmazonで対応してくれます。

もしこれらのレビュー操作に関わってしまった場合、依頼者も受注者も両方アカウント停止になってしまう場合が多いです。

商品の上位表示に必要な肯定的なレビューとは

レビュー代行が横行しているAmazonですが、純粋な肯定的レビューが多い商品は上位表示されます。

Amazonの検索結果で上位表示されやすくなる、肯定的レビューについて解説します。

実際に購入した人のレビュー

通常、レビューを書く人は商品を購入後しばらく使ってから感想を投稿します。商品を実際に購入した人のレビューは信頼性が高く、高評価レビューがあると商品の検索結果で上位表示しやすくなります。

実際の使用感は、その商品の購入を検討している人の参考になります。

高評価レビューを書くように依頼することはAmazonのガイドラインに違反しますが、高評価を強要せず、正直なレビューを依頼する場合は規約違反にあたりません。

レビューを集める目的でレビュー代行を依頼するなら、正直な感想を書き込んでもらうよう依頼しましょう。

なお商品を購入していない人も商品レビューを投稿できますが、1週間に5件までと一定の制約があります。

参考:カスタマーレビューについて

Amazon Vine 先取りプログラム

Amazonには、Amazon Vine 先取りプログラムで認定されたレビュワーがいます。Amazon Vine 先取りプログラムは、Amazonが信頼できるレビュワーを招待して認定するサービスです。

認定されたレビュワーは、新商品の試供品が試せる上、発売前に感想をレビューできます。Amazon Vine 先取りプログラムのレビュワーは信頼できるので、商品購入時は安心して参考にできます。

参考:Amazonの商品レビューで報酬を得られるって本当?

レビューを集める方法

Amazonに出品した商品のレビューを集める方法を紹介します。

販売数を増やす

後述のように購入者にレビューを依頼しても、全ての購入者がレビューを投稿してくれるわけではありません。

商品レビューを増やすには、前提として商品販売数を増やす必要があります。

購入者に直接レビュー依頼メールを送信する

セラーセントラルから商品購入者に向けて、直接レビュー依頼メールを送信できます。

商品購入者に送信するレビュー依頼メールは、メールを見てもらえる時間帯に送信するのが効果的です。時間的に余裕がある平日の夜に送信すると良いでしょう。

ただし購入者一人ひとりにメールを送信する必要があり、労力と時間を費やしてしまいます。

販売商品数が少ないうちは、手動でレビュー依頼メールを送信しても対応できるでしょう。商品数や販売数が増えてくると手が回らなくなるので、外注するなど効率化を検討する必要があります。

レビュー依頼メール送信業務は、クラウドソーシングで作業を発注できます。

また、購入者のメールアドレスを一括ダウンロードし、レビュー依頼メールを一斉送信する方法もあります。

しかしBCCに複数のメールアドレスを入力して送信するので、迷惑メールに振り分けられてしまうこともあります。

また、複数のユーザーに向けて送信されたメールは無視されることも多いです。簡易的な方法ととらえておきましょう。

ただし、レビュー依頼メールといっても「高評価だけ」を依頼するとレビュー操作としてアカウント停止になってしまう可能性があります。

そのためつけてほしい評価内容については触れずに「注文履歴ページからレビューをつける方法」について送信する形にしましょう。

参考:レビュー代行は規約違反?Amazonのレビューを集める方法

将来的にはAmazon Vine 先取りプログラムを利用

Amazonから信頼できる出品者と認定されると、「Amazon Vine 先取りプログラム」への参加依頼が届くことがあります。

商品のメリット・デメリットを含めた信頼できるレビューを書いてもらえるので、売上アップも期待できます。

参考:Amazon Vine 先取りプログラム

否定的なレビューは減らす

商品購入者にレビュー投稿を依頼すると、否定的なレビューを書かれることがあります。

感想ではなく、商品の傷や不具合などレビュー前に連絡をもらえれば交換対応で円満に解決できるような内容の苦情であっても、直接レビューに投稿されてしまうことがあります。

購入者にレビューを依頼する際は商品発送時に、「商品に問題があった場合は、レビューからではなく直接お問い合わせください」と一言添えておきましょう。

注文履歴ページから出品者に問い合わせることで、問題のある商品を交換してもらえることを知らない購入者が多いためです。

直接否定的なレビューを何件も受けてしまうと、アカウント健全性の注文不良率が悪化することで、アカウント停止・閉鎖になってしまう場合があります。

商品レビューと出品者レビュー

レビューには2種類あり、商品レビューと、出品者についてのレビューがあります。

オリジナル・セット商品は商品レビューが重要

他の出品者が販売していないオリジナル商品や、出品者限定セット商品は、レビューを参考に購入を検討する人が多いです。商品レビューを増やすと、購入の可能性が高まり効果的です。

ライバルが多い商品は出品者レビューが重要

Amazonに出品される商品には、出品者が複数いることが多々あります。ライバルが多い商品は、出品者としての評価を高めることで購入してもらえる可能性が高まります。

どちらかのレビューをお願いするのがベスト

商品購入者に商品レビューと出品者評価の両方をお願いすることもできますが、購入者は面倒に感じます。確実にレビューを書いてもらいたいなら、どちらかのレビューに絞ってお願いするのが良いでしょう。

オリジナル商品を販売し始めたばかりなら商品レビューを依頼し、Amazonへ出品して間もないのであれば出品者評価をお願いすると良いでしょう。

質の良いレビューを集めよう

レビュー数が多い商品は、売れやすいです。

レビュー代行は広く浸透していますが、高評価を集めるためにレビュー代行を依頼することはAmazonのガイドラインに反します。発覚するとAmazonアカウントを停止されるので避けましょう。

メリット・デメリットを含めた実際の使用感がわかるレビューを増やすことが売上アップにつながります。購入者に正直なレビューを書いてもらうよう積極的に依頼して、質の良いレビューを増やしましょう。

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この記事を監修した人

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