Amazonでの商品販売は非常に便利ですが、その規約を事細かに把握していますでしょうか?Amazonで規約違反を行なってしまうと、商品の出品ができなくなってしまう可能性があります。
今回はAmazonで出品違反に対処する方法や出品時に規約違反を犯した際のペナルティについて詳しく解説していきます。
Amazonで出品した商品が規約違反で販売停止になる理由とは?
Amazonでは現在、個人でも商品の出品ができます。しかしながら、Amazonでの商売では問題が付きものです。これはAmazonが悪いのではなく、Amazonが多量の製品を取り扱っているために起こる現象なのです。
そのため私たち利用者がAmazonでの出品を理解し、適切に対処しなければなりません。そこで今回はAmazonで商品の出品が「停止中」になる原因や出品違反に対処する方法についてまとめました。
【Amazon出品規約で販売停止になる理由①】出品に必要な情報が足りないから
まずはAmazonの出品ステータスをご覧ください。そこに「必須出品情報の不足」という表示があった場合は「Amazonの出品が停止している」ということで間違いありません。
そのタブの内容をよく読み込んでみましょう。本来記入すべき情報が足りていない場合があります。この場合の対処は簡単で、足りていない情報を付け加えるだけ。そうすると無事にAmazonの販売停止が解除されるでしょう。
Amazonでの出品数が多い人はこういった現象に陥りやすいので、できるだけ詳細にAmazonの商品登録を行うよう心がけましょう。
【Amazon出品規約で販売停止になる理由②】カタログと異なる商品と連絡があったから
商品をフルフィルメント by Amazon(以下、FBA)では度々、「商品がカタログと異なる」という旨の連絡が来ることがあります。その連絡の内容を要約すると、
・Amazonで商品を購入したお客様が「カタログとは違う商品が届いた」というクレームが入っている
・画像もつけて送られているが、Amazon側では対応ができない
・ご自身で対応をしてほしい
・それまではAmazonでの販売を一時停止する
といった内容でした。
このとき販売者がとれる対策は、
・商品に問題ない理由を述べて、販売継続
・販売ができないので、倉庫で保管
以上の二つです。
【Amazonで出品規約やガイドラインに違反する場合】出品した商品の価格が適正ではないから
Amazonでは、価格設定で問題がある場合も出品できないことが多々あります。例としては、自分が設定している出品価格の最高値と最低値を逸脱している場合にAmazonでの販売が停止されます。
また、Amazon側が設定している出品価格の最高値と最低値を逸脱していても販売が停止されてしまいます。この場合は価格設定を適正なものに変更するまでは販売停止は解除されません。
Amazonの「出品規約・ガイドライン違反」は注意する必要がある?
転売を行う人にとって、最もと言っていいほど利用されているAmazonですが、Amazonの利用規約はかなり厳しく、違反行為をすると、容赦なくアカウント停止のペナルティとなります。もちろん規則は規則ですので、Amazonを利用するのであれば、確実に規約を守る様にしてください。
しかしながらAmazonの出品規約やルールを知らないと対策を講じることができませんよね。そこで、Amazonの規約やルールについてしっかりと学んでおくことが重要です。
Amazonでの出品における規約を守ろう
Amazonが定める取り扱い商品の販売規約は以下の様なものがあります。
・Amazonの顧客満足指数の低下
・Amazonのカスタマーレビューの操作
・偽物の販売
・複数のアカウント運営による商売
・児童ポルノ法に触れる商品を出品する
・過去にアカウント閉鎖されたことがあるアカウントとの関連がある
・メーカー側の商標権や知的財産権を侵害したとの申し立て
Amazonでは基本的に、顧客の満足を満たせない商品の販売や、児童ポルノ法や著作権法に抵触する商品の販売は出品できず販売停止の措置を取られてしまいます。
1商品の出品停止だけでなく、Amazonのアカウント停止・閉鎖になってしまう場合もありますので要注意です。
FBAにおいて、倉庫に到着した商品が禁止商品である場合
FBA倉庫には保管・販売できない商品があります。倉庫での商品管理をAmazonがしてくれるものですから、Amazonが禁止している商品は倉庫で管理・販売することはできません。
例えば常温管理できない商品、食品、食品を含む製品、食品以外で期限表示のある製品(要期限管理商品)、動植物、危険物および化学薬品などです。
FBAで販売できない商品の目安は、倉庫での管理時に品質が劣化してしまう商品です。ただし、一見するとFBAで取り扱える商品でも、付録や付属物の中に、劣化してしまう商品があり、FBA側に拒否されることもあるので、注意しましょう。
FBA販売における禁止商品については、下記の記事を参考にしてください。
Amazonで出品された商品の納品時に規約違反がある場合
FBAでの納品を拒否される場合は以下の通りです。
・納品時のダンボールが改造されたものである
FBAでの納品は基本的なダンボールであれば問題ありませんが、商品を一括で納品しようとし、二つのダンボールを接着するなどの改造をするとFBA側に拒否されてしまいます。現在ではそのような改造ダンボールを使用した場合は納品拒否程度で重大なペナルティはまだありません。しかし、今後の規約改正にともなって厳罰化される可能性もあるので、お気をつけください。
・重さが超過している
FBAでの納品では重量が重要です。特に15kg以上の商品を取り扱うためには、「重量超過」との記載が必要です。重量超過を記載していない場合、出品することができませんので、重い商品を納品したい場合は重量に細心の注意を払う様に心がけましょう。
梱包を含めた商品の長さ、幅、高さの合計が260cmを超える商品または重量が50kgを超える商品はFBAを利用できませんのでご注意ください。
Amazonの出品規約上、自己判断で出品は危険!アカウント停止のリスクがある
Amazonの出品規約は、内容がたくさんあって正直全ての出品規約を把握することは困難です。そのため自分の出品する商品がAmazonの出品規約違反に当たるかどうか判断が難しいです。
自分の出品する商品の規約を知らないで出品してしまうと、実はその商品は出品規約に違反していたものだったということもあります。本人には出品規約違反の自覚がなくても、規約違反が分かればアカウントが停止されるリスクがあります。なので出品で自己判断はせず、困ったらAmazonのカスタマーセンターに問い合わせましょう。
Amazonの出品規約は定期的に変わる
Amazonの出品規約は常に同じであるとは限りません。規約が定期的に変更されることはよくある話ですし、以前は問題なかった商品が規約違反の対象になったすることもあります。
そのためAmazonの出品規約を定期的に確認しないと、自分が規約違反していることに気づかず出品をしてしまう可能性があります。Amazonへの出品をする上では、定期的に規約の確認は必須と言えるでしょう。もし規約が変更になったことが分かったら柔軟な対応を心がけましょう。
Amazon出品が停止される規約違反
Amazonで商品を出品する際には、場合によっては規約違反で出品が停止されてしまうことがあります。というのも商品によっては、そもそも規約上出品が禁止されている商品や出品が制限されている商品もあるからです。
そのためきちんと規約を見て、自分が出品する商品が規約違反になっていないかしっかりとチェックしましょう。出品停止になると、管理ページでステータスが「停止中」と表示され、赤いアイコンが表示されるとAmazonでの再出品ができなくなります。
Amazon出品のアカウントが停止される規約違反
Amazonでは、規約違反によってアカウントが停止されてしまう可能性があります。規約違反でAmazonのアカウントが停止されてしまうと、出品利用ができなくなってしまいます。Amazon出品利用ができなくなると、出品違反に対処するまで売上の入金や販売活動ができなくなってしまうので十分注意が必要です。
先ほど紹介した出品が停止されるよりも、規約違反でAmazonアカウントが停止されてしまう方が売上金を振り込むことができなくなったりとリスクが大きいです。違反しないように注意しましょう。
Amazonの出品停止を解除し規約に沿って再出品する方法とは?
Amazonを利用していると、商品の出品停止に関するメールが届くことがあります。このメールはこれまでに示してきた「販売停止の条件」に該当する商品があった場合に送られてきます。
Amazonで出品停止メールが届いた場合の対処法について紹介していきます。
Amazonで出品している商品の中で規約違反による出品停止中の商品を見分ける方法
Amazonで出品停止となった商品を確認するためには以下の方法を取りましょう。
①「パフォーマンス」→「アカウント健全性」の「規約の遵守」の各項目をチェック
②「パフォーマンス」→「パフォーマンス通知」でAmazonから届いた通知内容をチェック
なお「パフォーマンス通知」で確認できる「商品削除の通知」については、警告を受ける原因ごとに件名は異なります。下記に一例を載せておきます。
・価格設定の誤り:【ご対応のお願い】出品価格が誤っている可能性がある商品を出品停止とさせていただきました
・知的財産権侵害:「Notice: Policy Warning」「お知らせ:ポリシー警告」「アカウントポリシーご確認のお願い」「必要なアクション: Amazonの出品者としての出品が停止となりました」
・真贋の疑い:「要ご対応:出品キャンセルのご連絡」
・制限対象商品:「商品削除のお知らせ」
Amazonの『要ご対応:出品キャンセルのご連絡』出品停止規約違反メールに対する対処方法
出品停止の一例として、真贋商品(購入者から偽造品であるとの苦情が届いた場合)のメールが届いた場合に取るべき出品違反に対処する方法についてご紹介していきます。
こちらの文面で偽造品に対して警告が届いた場合、出品物が偽造品ではないことの証明書類を提出する必要があります。
具体的には「仕入れ先から発行された過去 365日以内の請求書または領収書の写し」が必要です。
これは仕入れ先の連絡先情報 (名前、電話番号、住所、ウェブサイトを含む) が記載されている「.pdf、.jpg、.png、.gif 」のいずれかの形式であり、偽造・改ざんされていない書類である必要があります。
以上のような書類を準備し、Amazonに再度連絡することで、再出品を行うことができます。
もし上記を揃えることができない場合は、商品への警告を消すことはできないので「全在庫の管理」に残っている商品情報を削除して、再出品しないようにしましょう。
Amazon出品規約の販売停止が納得・理解できない場合はテクニカルサポートへ電話する
今回紹介してきた「販売停止」の対処法で問題が解決しない場合は、セラーセントラル右上の「ヘルプ」より、Amazonテクニカルサポートに電話するのも重要です。
Amazonテクニカルサポートは規約を網羅しているので大抵の問題は解決してくれます。悩んで困ってしまうくらいなら電話をしてしまいましょう。
Amazonのアカウントが停止・閉鎖される状況とは?
Amazonには細かくてたくさんの規約が存在しています。全ての出品規約を把握するのは難しいですが、少なくとも規約に違反するとAmazonから何らかのペナルティを課せられる場合がありますので、気をつけましょう。
最悪の場合、Amazonアカウントの停止や閉鎖をされてしまう場合もあります。
Amazonのアカウント停止とは?
Amazonの規約違反を繰り返すと、Amazonのアカウントが停止され、商品の出品が不可能になってしまいます。さらに出品が停止されるだけでなく、入金前の売り上げも入金が保留になってしまうのです。
もし、クレジットカードを用いての仕入れを行なっていた場合、アカウント停止で売り上げ金が入ってこないことになると、困ってしまう場面もあるでしょう。したがって、規約をしっかりと理解し規約違反をしない様に気をつけてください。
Amazonのアカウント閉鎖・削除とは?
Amazonでは、基本的にアカウントが止められている状態は1種類しかありません。つまりアカウント停止・閉鎖・削除といった違いはありませんので、誤解しないようにしましょう。
Amazonからの通知文面には「削除されています」「○日後に閉鎖」など、様々な言い回しで「アカウントが止まっている状態」が表現されていますが、全てただのテンプレートの文面であって、何か状況が悪化しているわけではないのでご安心ください。
基本的にはどんな停止原因や状況であっても、Amazonに提出する改善計画次第でアカウントが無事に再開できる可能性は十分にあります。
Amazonアカウントの審査に要注意
Amazonアカウントには停止や閉鎖以外にも審査という状況もあります。アカウント審査は規約に抵触してそうなアカウントを調べているという状況です。このアカウント審査は言ってしまえば、Amazonアカウント停止・閉鎖の一歩手前です。
Amazonにとって不都合なアカウントであるかどうかを見極めている状態ですので、審査期間中は特に規約を意識し正当な取引を心がけましょう。
また、Amazonからの通知文面には審査期間が30日間と記載されておりますが、通知文面に記載されている問題の解決まで、アカウントの審査状態は継続していくため、必ずしも30日以内で審査が終了するわけではありません。審査期間が何ヶ月も何年も続いたり、資料不足や審査結果により途中でアカウント停止になってしまうこともあります。
ただし、アカウント審査の状態は停止や閉鎖とは異なり、商品の出品は可能です。ただし売上金を引き出すことはできなくなっています。
上記の通り、資料不足のまま放置すると、30日を超えて審査期間が続くことやアカウント停止になってしまう可能性があり、また審査期間内は売上金が保留されたままになってしまいます。そのためアカウント審査だからといって放置することはお勧めできません。
Amazonからの通知文面に記載されている提出方法で、Amazon側の求めている資料を提出して審査に合格する必要があります。
Amazonに送った商品がAmazonページに反映されないのはなぜ?
Amazonでは商品を納品しているのに、ページに表示されないケースが多々あります。このページに反映されない不具合についてはいくつかの原因が考えられます。
ここからは「Amazonページに反映されない不具合」について説明していきます。
FBA在庫ステータスを出品後に確認する
FBAを利用している際、在庫のステータスを確認することができます。Amazonのセラーセントラルのページから確認が可能です。
まずは「在庫」→「全在庫の管理」を選択しましょう。
商品ごとに一番左の「ステータス」を見ていきましょう。
もし、ステータスが”停止中”と表示されていたらその商品はAmazonから出品を停止されているということです。
その場合は、下記の記事を参考にしてください。
参考:FBAの販売不可在庫が出てしまったら?その原因と対処法についてご紹介
Amazonのシステム側の問題
出品者側に問題がなくても、商品がページに反映されていない場合、Amazonのシステム側に問題がある場合もあります。
もし、規約を見てどうしても出品停止の理由がわからない場合はAmazonテクニカルサポートに問い合わせしましょう。出品者に落ち度がない場合はAmazonのシステムを修正すれば問題が解決します。
まず、画面右上にある「ヘルプ」をクリックします。
「問題を説明してください」のところに問い合わせ内容を記入します。
そして、「次へ」をクリックします。
「私の問題は掲載されていません」をクリックします。カテゴリの選択で「商品または出品情報関連」をクリックします。
その後、電話・メール・チャットで問い合わせができます。
電話・チャットはすぐに返事がもらえるので、急いでいる場合はおすすめです。
※小口出品の方はEメールのみ使用可能になっています。
FBA在庫ステータスは販売停止でも保管料がかかる
最後に注意点ですが、利用規約違反により販売が停止中の状況でも、FBAの倉庫保管料を支払わなければなりません。FBAの利用には倉庫保管料がかかるのは当然ですが、販売停止中でも倉庫保管料がかかるのは意外と知られていません。
商品を再出品する手立てがあるなら速やかに手続きを行い、販売ができない商品なら早めに回収しましょう。
参考:【Amazon】FBAの在庫保管手数料・配送手数料を徹底考察
Amazonで出品停止になる規約違反や出品違反に対処する方法についてのまとめ
Amazonのサービスは非常に優秀で、せどり転売で稼ぐにはもってこいのサービスです。しかし、Amazonで取り扱うことのできない商品については出品を拒否されることもしばしばあります。出品違反に対処する方法を理解し、規約を守って転売を行いましょう。
さらにAmazonの利用規約を何度も破るとアカウントが審査状態となります。アカウント審査の状態でも規約違反の状況の改善が見られない場合はAmazonアカウントの”停止・閉鎖”になってしまうことも。
また、Amazon側の不具合でアカウントが停止や閉鎖になることもあるので、その際はカスタマーサービスに連絡をして対処しましょう。停止や閉鎖になると売上金を回収できず、商品を新たに出品・販売することもできません。ですから、Amazonを利用する際はしっかりと規約を理解し、適切な使い方を意識してくださいね。