USPSとは?Amazonでの配達日数や追跡方法も解説

Amazonで、日本ではなくアメリカから発送される商品を買った場合に、配送業者が「USPS」と表示されることがあります。USPSとは何なのか、日本郵政など日本の配達サービスとどう違うのかについて解説します。

目次

USPSとは?

USPSは、アメリカ合衆国にある郵便局のことです。ここでは、USPSの基本サービスやお届け日数・追跡方法について解説します。

USPSと日本郵政の違いは?

アメリカ合衆国にある郵便局を「USPS」と呼びます。United States Postal Serviceの頭文字をとっていて、正式名称はアメリカ合衆国郵便公社です。Amazonで買い物をした際に「USPS」と記載があったときには、アメリカから日本宛てに荷物が届くことを意味しています。そのため、日本国内で完結する日本郵政・ヤマト運輸・佐川急便とは異なり、税関でのチェックを間にはさみます。

また、日本郵政の郵便窓口は平日のみの営業ですが、USPSは時間短縮で土曜日も営業しています。ただし、日曜祝日に関しては休日としている窓口がほとんどです。荷物の配達は、土日祝に関係なく行われるので安心して下さい。

Amazonの荷物がUSPSで配送になった場合、何日で届く?

ひとくちにUSPSと言っても、配達クラスによってお届け日数が変わります。

  • Global Express Guaranteedだと、1~3営業日
  • Priority Mail Express Internationalだと、3~5営業日
  • Priority Mail Internationalだと、6~10営業日

そして、Amazonの配送に使われることは稀ですが、はがきや手紙の送付に使われるFirst-Class Mail Internationalは、お届けまでに2週間程度を要します。

USPSの追跡サービスはリアルタイム反映ではない

日本の配達業者と違い、USPSの追跡サービスはリアルタイムでの反映を前提とはしていません。そのため、USPSの公式サイトで追跡をしても「NOT FOUND」と表示されることがあります。

発送通知がきたのに、何日待っても追跡サービスに反映されない、というときは差出人に問い合わせを行いましょう。

また、日本郵政の公式サイトにアクセスすれば、日本国内到着から自宅への発送までの追跡は行なえます。アメリカ内での荷物の移動は追跡できませんので注意しましょう。

配送が増える時期は遅延が起こりやすい

日本の配達業者にも言えることですが、クリスマスや大統領選挙などのイベントによって遅延が起こる場合があります。荷物の配送量が増える時期や道が混雑する時期は、遅延を考慮しましょう。また、日本国内に入ってからは日本の配達業者が配送をおこなうため、ゴールデンウィークや年末年始、お盆なども遅延が発生しやすいです。

USPSの配送サービス

ここでは、USPSの配送サービスを、日本郵政の配送サービスと比較しながら紹介します。

First Class Mail International-普通郵便

First Class Mail Internationalは、日本郵政の普通郵便、はがきや手紙などの配送にあたるサービスです。アメリカから発送されて日本のお届け先に届くまで、2週間ほどの期間を要します。

日本国内に入ってからは普通郵便扱いのため追跡できませんが、アメリカから日本に入るまでの間には追跡サービスがついています。

  • 1.30ドル切手~
  • 180カ国以上に配達可能
  • 15.994オンスまでの郵便物に対応

Priority Mail International-国際郵便小包

Priority Mail Internationalは、日本郵政でいう国際郵便小包に該当します。6~10営業日での発送になるため、First Class Mail Internationalとさほど変わりません。そして、追跡もアメリカ国内は可能ですが、日本に入ってからは追跡できない仕組みになっています。

  • 40.45ドル~
  • 180カ国以上に配達可能
  • 一部例外を除き、返金保証付き
  • 定額封筒および小型定額ボックスの最大重量は4ポンド
  • 中型および大型の優先郵便国際定額ボックスの最大重量は20ポンド
  • サービス内での最大重量は70ポンド

Priority Mail Express International-EMS

日本郵政のEMSに該当する、速達国際郵便です。関税手続きが優先される・土日祝日にも関税手続きが行われるという特徴があり、3~5営業日でお届け先に到着します。アメリカ国内・日本国内ともに追跡が可能です。

  • 47.95ドル~
  • 約180カ国に配達可能
  • 返金保証付き
  • 最大重量70ポンド
  • 最大で、長さと胴回りの合計(胴回りは最も厚い部分の周りの距離)108インチの荷物を発送できる

Global Express Guaranteed

日本郵政には該当するサービスがありません。1~3営業日という、最も早い配達が魅力ですが、その分送料が高く、ネット通販ではあまり利用されない配送方法です。アメリカ国内・日本国内ともに追跡が可能です。

  • 67.80ドル~
  • 約180カ国に配達可能
  • 返金保証付き
  • 日時指定可能
  • 最大重量70ポンド
  • 最大で、長さ45インチ・幅35インチ・高さ46インチの荷物を発送できる

USPSで送られた荷物を追跡する方法

ここでは、USPSで発送された荷物の追跡方法をお伝えします。USPSの公式以外でも調べられる方法があるので、英語がわからなくても安心です。

USPS公式サイトで追跡

USPS公式サイトに行き、Receiveの中のTrackingを選択します。検索窓にナンバーを入力し、「Track」を押します。

ちなみに、表示される英語ですが

Shipping Label Created, USPS Awaiting Item -発送業務が終わり、USPSに郵送中

Accepted at USPS Origin Facility -USPSで荷物の受付

Arrived at Regional Facility ~ DISTRIBUTION CENTER-中継地点に到着

Arrived at USPS Regional Facility ~ DISTRIBUTION CENTER -アメリカの税関に荷物が到着

Processed Through Regional Facility ~ INTERNATIONAL DISTRIBUTION CENTER -アメリカの税関を通過

Arrived ~ , UNITED STATES -アメリカの輸出施設に到着

Departed ~ , UNITED STATES -アメリカを出発

という意味です。

日本郵政で追跡

日本国内に入ってからの追跡は、日本郵政でもできます。当然ながら日本語で状況が見れるので、便利です。

(1)日本郵政ホームページにアクセス

(2)郵便・荷物の追跡を選択

(3)個別番号検索を選択

(4)追跡スタート

連番での追跡も可能です。

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aftershipで追跡

日本語にも対応しているサイトなので、USPS公式サイトよりは見やすいです。少し日本語翻訳がおかしいところもありますが、脳内補完で読みましょう。

荷物が追跡できないときは差出人に問い合わせを

USPSの公式サイトは、日本のサイトと違って反映がさほど早くありません。そのため、配達通知がきてからも追跡サービスに反映されないことがあります。

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USPSの問い合わせ方法

ここでは、追跡ではなく、荷物状況を問い合わせる方法を解説します。

USPSの問い合わせシステム

荷物に対する問い合わせの際には、USPS公式サイトから「Filing a Claim」を選択します。直訳では「申し立て」になりますが、日本でいうところの「お問い合わせ」と同じ意味です。日本で使われるクレームほど、厳しい意味合いはありません。

荷物の追跡というよりは、紛失時にする問い合わせです。日本郵政でも、ゆうパックであれば荷物の補償サービスが付与されていますが、それと同義のサービスです。

日本郵政と同じく、基本的には荷物の送り主が問い合わせを行います。受け取り側で荷物の状況を知りたい・荷物の受け取りに不備があったという場合には、差出人に連絡して問い合わせてもらいましょう。使用した配送方法によっては、郵便料金の補償だけで、商品代金は保証対象外のものもあります。

アメリカ国内で荷物がどこにあるのか知りたいときは、アメリカ国内の追跡もUSPSの公式サイトから行えます。「QuickTool」から「Track a Package」を選択すると、追跡番号を入力する画面になります。

追跡番号は以下の画像のように「EC」や「EA」、「CP」のいずれかではじまり、USで終了する13桁のナンバーです。

上記の追跡番号で分からないことなどは、 USPSに問い合わせも可能です。

問い合わせができない配送サービス

  • Global Express Guaranteed
  • First-Class Mail International
  • First-Class Package International Service

の3種類については、問い合わせの対象外となっています。

また、書留・保険付郵便物、国際小包については、日本から海外への発送・海外から日本への発送ともに、日本郵政でも調査が行なえます。ただし、海外から日本あての郵便物に関しては、郵便物の受領証の提示が必要になりますので注意して下さい。

問い合わせ方法は、郵便局に調査請求書と本人確認書類を提出することで行なえます。電話での問い合わせには対応していません。

配送方法によっては発送者しか問い合わせフォームが使えない

USPSサイトからの問い合わせは、問い合わせ可能な配達方法が決まっています。また、受取者でも問い合わせ可能な配達方法であっても、サイトからは発送者しか問い合わせができないシステムになっていますので注意しましょう。

・Global Express Guaranteed

発送者のみ問い合わせ可能

発送日から3日経過後~30日以内の期間で問い合わせ可能

オンライン問い合わせ不可

電話での問い合わせ番号:1-800-222-1811

・Priority Mail Express International

発送者のみ問い合わせ可能

発送日から3日経過後~90日以内の期間で問い合わせ可能

オンライン問い合わせ可能

・Priority Mail Express International with Money-Back Guarantee

発送者のみ問い合わせ可能

発送日から3日経過後~90日以内の期間で問い合わせ可能

※紛失、破損、内容品の不足は90日以内でOKだが、配送遅延は30日以内の問い合わせのみ対応

オンライン問い合わせ可能

・Priority Mail International

発送者・受取者ともに問い合わせ可能

発送日から7日経過後~半年以内の期間で問い合わせ可能

オンライン問い合わせは発送者のみ可能

・Registered Mail Service

発送者・受取者ともに問い合わせ可能

発送日から7日経過後~半年以内の期間で問い合わせ可能

オンライン問い合わせは発送者のみ可能

USPSサイトの問い合わせ手順

(1)USPS公式サイトに入ったら、「Help」の中の「Filing a Claim」を選択

(2)右側の「InternationalShipments」が国際発送の問い合わせなので、こちらを選択

(3)Create an Inquiryを押して、アカウントにログイン

※アカウントがない場合は新規作成

(4)上から順に、追跡番号・お届け先の国名・発送日を入力して、Search

(5)詳細情報を入力します

  • 使用した配送サービスを選択
  • 問い合わせの理由を、配送遅延/荷物紛失/全損/部分損/内容品の全紛失/内容品の一部紛失/差出人に返送の中から選択
  • 荷物の重さを入力
  • 荷物の内容物の値段を入力
  • 荷物の内容物の説明を入力
  • 配送料を入力
  • 保険料を入力
  • 他にかかった費用があれば入力
  • 差出人住所を入力
  • お届先住所を入力
  • 荷物の外観を入力

(6)チェックボックスにチェックをつけ、Submit Inquiryボタンを押せば問い合わせ完了です。

まとめ

USPSでの発送と聞くと、追跡はできるのか・届くまでにかなりの日数を要するのではないかと不安になるものです。しかし、追跡は公式サイトの他、日本郵政ホームページでも行えるので、英語がわからなくても問題ありません。

また、国際郵便とはいえ配送方法によっては1週間未満で届きます。もちろん、日本国内からの発送と全く同じとはいきませんが、必要以上に不安になる必要もありません。荷物が届かないなどのトラブルがあれば、差出人に連絡すれば対応してくれますので、安心して荷物の到着を待ちましょう。

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