Amazonで購入した商品を返品したとき、「返金額が少なかった」ということがあります。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
実はAmazonでは、購入した商品を返品したとしても購入金額の全額が返金されるわけではなく、返品した理由や状況によって返金額が減額されることがあるのです。しかも、中には返金額が商品金額の50%も減額されてしまうケースも…。
さらに、商品の支払い方法によって返金方法も異なってくるので注意が必要です。
そこで今回は、Amazonで購入した商品を返品した際に返金額を減らされてしまう場合について詳しく解説します。返品してしまってから「予想していた返金額より少なかった!」ということがないように、しっかりチェックしておきましょう。
Amazonの返金に関する基礎知識
Amazonの返金額は、商品の状態のほかにも、「返品の理由」や「返品期間」などによって大きく変わってきます。
特に返品理由は、出品者側の都合での返品なのか、それともバイヤー側の都合での返品なのかが重要になってきます。また、返品期間が過ぎてから返品した場合も、減額の可能性も出てきます。
そこでまずは、主な返品理由と返品期間について確認しつつ、Amazonでの返金額はどのように変化するのかをみていきましょう。
Amazon側の都合による返品
Amazonの返品には、主に「Amazon側の都合」と「自己都合(バイヤー都合)」の2つに分けられます。
Amazon側の都合による返品とは、文字どおり、Amazon側に非があることを理由とした返品です。主なケースは以下の通りです。
●配達された商品に不具合がある
●配達された商品に傷がついたり破損したりしている
●配達予定日に届かなかった
●特典や付属品がついていなかった
●商品説明に書いてある内容と違った
●商品がきちんと梱包されていなかった
●注文した商品とは異なる商品が届いた
●注文していない商品が届いた
以上のような理由に基づくAmazon側の都合による返品の場合、返品期間内であれば原則として全額返金されます。また、配送料などもかかりません。
自己都合(お客様都合)による返品
自己都合による返品とは、バイヤー側の個人的な都合や落ち度を理由にした返品のことです。次のようなケースがその典型例です。
●注文内容を間違えた
●注文したが都合により必要なくなった
●他の通販サイトでより質の良い商品を見つけた
●他の通販サイトでより安い商品を見つけた
●手持ちの商品と互換性がない
●サイズが大きい(小さい)
●想像していた内容と違った
以上のような自己都合による返品の場合、Amazonの返品期間内であっても返金額が減額されることがあります(詳しくは後ほど解説します)。
Amazonの返品期間
Amazonの返品期間は、基本的に商品到着から30日以内です。
返品期間内であれば、原則的に返金額は全額返金となります。しかし、Amazonの返品期間を過ぎると、返金額が減額されることがあります。
「返品したいと思ったら30日を過ぎていた‥」ということのないように、Amazonから届いた商品はすぐにチェックをするようにしましょう。
Amazonからの返金額が減額される主な理由とは?
それでは、Amazonでの返金額が減額される具体的なケースをご紹介しましょう。
主なケースは、
●返品期間を過ぎた場合
●商品が開封・使用済みの場合
の2つです。それぞれ詳しく解説します。
Amazonで返品額が減らされるケースその1【返品期間を過ぎた】
Amazonでは、商品購入後30日以内でかつ未使用・未開封であれば原則的に支払額の全額が返金対象になります。
一方、返品期間を過ぎた場合は、返金額の20%の減額となります。
Amazonで返品額が減らされるケースその2【開封・使用済み】
Amazonの返品期間内であっても、商品を開封してしまった、または使用してしまったという場合は、原則として商品代金の50%が減額されます(ただし、商品に当初より破損や不具合があったような場合であれば、たとえ開封・使用していたとしても全額が返金されることになります) 。
なお、未開封・未使用状態で返品した場合でも、返品時の梱包の仕方によっては開封済みや使用済みと誤って判断されることもあります。その場合はカスタマーサービスに連絡して対応してもらいましょう。
それでは、ここで「3,000円の商品を購入したが、サイズが合わなかったので着払い(送料500円)で返品した場合」の返金額を考えてみましょう。
●サイズが合わない=開封・使用済み&自己都合による返品=50%減額
●着払いで返品=自己都合なのでバイヤー負担=送料500円
商品代金3,000円÷2=1,500円
1,500円-送料500円=1,000円
この場合、商品代金3,000円に対し、返金額は1,000円ということになります。
ただし、これはあくまで単純に計算した例であり、実際は支払い方法などによって返金額が増減する可能性もありますので注意してください。
返金を受け付けてもらえないこともある
故意または過失によって購入した商品とは異なる商品を送り返してしまった場合は、Amazonから返品不可能と判断され返金を受け付けてもらえないことがあります。
Amazon側から返品不可能と判断されると、「返金できない理由」と「商品の保管期限」が書かれたメールがバイヤー側に届けられます。
メールを受け取ったバイヤーは、正しい商品の再送や、返金拒否された商品の受け取りなどをすみやかに行わなければなりません。
なお、Amazonから返金を拒否された商品は、保管期限を過ぎると破棄される場合もあるので注意してください。
Amazonポイントで支払った場合の返金額はどうなるの?
Amazonではポイントを使って商品を購入することもできます。みなさんのなかにもポイントを使って商品を購入したことがあるという方は多いのではないでしょうか。
では、Amazonポイントを利用して決済していた場合の返金額はどうなるのでしょうか?
ここでは、Amazonポイントを利用して購入した商品を返品した場合の返金額がどうなるのか、具体的に説明しましょう。
ポイントを利用して購入した商品を返品する場合
金銭とポイントを併用して購入していた商品を返品すると、利用したポイントのぶんだけ減額されて返金されることになります。
たとえば、2,000円の商品を60円分のポイントを使って購入した場合、返金額は60円分を差し引いた1,940円です。
Amazonポイントの確認方法
Amazonポイントは自動で使用されることもあるので、返金額が少ないと思う場合はポイントの履歴もチェックしてみましょう。
その手順は以下のとおりです。
1.まずは「アカウント&リスト」から「アカウントサービス」をクリック
2.「その他の支払い方法」から「Amazonポイントの獲得・利用履歴の確認」をクリック
これで現在のAmazonポイントをチェックすることができます。
Amazon開封済み商品の返金額|開封済みだったとしても全額返金してもらえる?
Amazonでは、開封済み商品の返金額は、原則として50%の減額になります。
しかし、たとえ開封済みであっても全額返金できるケースもあります。そのケースについてご紹介しましょう。
Amazon側に非がある場合であれば全額返金も可能
開封済み商品であっても商品に傷や破損、不具合がある場合など、Amazon側に非がある場合は、開封後の返品でも全額返金が可能です。
その場合は、商品代金はもちろん、配送料や代引き手数料、ラッピング料などもAmazon側が全額負担してくれます。
Amazonマーケットプレイスに出品されている商品も保証を使えば全額返金可能
Amazonには「Amazonマーケットプレイス商品」というAmazon以外の業者が出品している商品があります。
基本的にAmazonマーケットプレイス商品の返品対応は各業者に委ねられていますが、多くの業者がAmazonの返品ルールを採用しています。
しかし、中には独自の返品ルールを採用している業者もいるので、その場合は業者のルールに従うしかなく、開封した商品の全額返金は難しいかもしれません。
ただし、業者側に落ち度があったことを理由に返品したのに対し、業者側が誠意を持って対応してくれない場合は話が違ってきます。
その場合は、「Amazonマーケットプレイス保証」という制度を利用すれば、Amazonの返品ルールに基づいた返品手続きを行うことが可能になります。そして、状況次第では全額を返金してもらえる可能性も出てくるでしょう。
以上のように、開封済みの商品であっても全額返金が受けられる場合もありますので、あきらめずに返品手続きを行いましょう。
Amazonの返品・返金の手順
それでは、Amazonの商品をキャンセルしたときの実際の返品・返金手順についてご紹介しましょう。手順は以下の通りです。
1.注文履歴にアクセスする
2.返品注文をキャンセルする商品を選ぶ
3.返品する商品を選択する
4.返品の理由を選択する
5.具体的な返品理由を記入する
6.手続き方法を選択する
7.返送方法を選択する
8.返品手続きを開始する
ひとつずつ具体的に確認していきましょう。
1.注文履歴にアクセスする
まずは、Amazonにログインした上で、トップページにある「アカウント&リスト」をクリックして「注文履歴」を表示します。
2.返品注文をキャンセルする商品を選ぶ
次に注文履歴の中から返品したい商品を選び、「商品の返品」をクリックします。
3.返品する商品を選択する
次に返品する商品が表示されるので、商品画像左のボックスにチェックを入れます。
このとき、画面右側に表示されている返品期限をチェックし、期限内であることを確認しましょう。
4.返品の理由を選択する
ボックスにチェックを入れると返品理由を選択するリストが表示されるので、適切な理由を選びクリックします。
なお、返品理由が自己都合の場合は送料がかかってきます。
5.具体的な返品理由を記入する
返品理由を選んでクリックすると、次に具体的な返品理由(200字以内)を記入する欄が表示されるので記入しましょう。
この具体的な返品理由の記入は必須ですので、必ず書くようにしてください。
返品理由を記入したら、「次に進む」をクリックします。
6.手続き方法を選択する
ここから手続き方法を選択します。まずは返金方法が表示されるので、希望する方法を選択してクリックします。
返金方法を選択したら、「次へ進む」をクリックします。
7.返送方法を選択する
次に商品の返送方法を選択します。表示される返送方法から希望するものを選び、クリックします。
8.返品手続きを開始する
返送方法を決定したら、画面右に具体的な返金概要が表示されるので、間違いがなければ「返金手続きを開始」をクリックします。
これで返品・返金の手続きは完了です。
返品・返金手続きの内容に関するメールが後ほど届きますので、必ず確認しましょう。
なお、返金状況を確認したいときは、アカウントサービスから注文履歴を表示し、返品を申請した商品欄にある「注文内容を表示」をクリックしてみてください。
そうすると、注文内容の最下部に返金状況が表示されるのでチェックしましょう。
ただし、食品や飲料など、商品の中には返品・返金手続きの受付ができないものもあるので、事前にAmazonの返品ポリシーをチェックしておきましょう。
Amazon返品時の返金額は状況次第で減額されることがあるので気を付けよう!
今回はAmazonの返品・返金に関する基礎知識や、具体的な返金方法などについて詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
Amazonの返品では、返品期間が過ぎていたり、商品が開封済みや使用済みであったりすると返金額が減額されることがあるので気を付けましょう。
また、ポイントを併用していた場合など、支払い方法によっても返金方法が変わってくるので注意が必要です。
なお、当然のことですが、返金をしてもらうにはAmazonのサイト上で返品手続きを行わなければなりません。その際には具体的な返品理由などを記入する必要があるので事前にしっかりまとめておきましょう。
ぜひ今回ご紹介した情報を参考にして、スムーズな商品の返品・返金申請を行ってください。