中国輸入ビジネスを行うなら、市場調査をしっかりとおこなって売上を期待できる商品を探すことが大切です。中国輸入ビジネスで人気の高い商品の一つが、釣り具です。
中国から釣具を通販サイトで仕入れる方法や、注意したいポイントなどを詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
中国通販の仕入れ
中国輸入ビジネスは、以下のような流れで行われます。
- 市場リサーチで、売れ筋の商品やライバルを調査する
- 商品を仕入れる
- Amazonなどで販売する
1の市場リサーチをいかに正確に行えるかどうかで、中国輸入ビジネスの結果が変わります。
ライバルが多い商品は価格競争が激しく、後から参入するほど不利になります。また、全く需要がない商品を販売しても工夫を凝らさないと商品が売れず利益が得られません。
中国輸入ビジネスで失敗しないためには、
- 需要と供給のバランスはどのようになっているか
- 購入者に価値や満足感を与えられる商品であるかどうか
- 利益を得られるか
などの点を意識して市場リサーチを行うことが大切です。
それでは、市場リサーチが完了した後、仕入れはどのように行えば良いのでしょうか?
仕入れはどうやって行うの?
中国輸入ビジネスで商品を仕入れる方法は、大きく分けて二通りあります。
- 中国に実際に行って現地で商品を買い付ける方法
- インターネット上で商品を仕入れる方法
もし、一から中国輸入ビジネスを開始するのであれば、2のインターネットでの仕入れ方法がおすすめです。初心者のバイヤーが中国の問屋や製造工場に直接出向いても、相手にしてもらえない可能性が高いためです。
また、悪質な場合は、高すぎる価格を提示されたり、不良品を売りつけられるなどのデメリットがあるので注意しましょう。
代行業者に依頼して仕入れる
代行業者は、手数料を支払えば、仕入れたい商品の情報を伝えるだけで仕入れを行ってくれる点が魅力です。また、国際手数料が大口扱いで安くなるなどのメリットがあります。
大量の商品を仕入れたい場合は送料や手間がかかります。代行業者に依頼すると、国際送料を抑えて、手続きをスムーズに進めることができます。
しかし、良い商品の情報を勝手に盗まれてしまったり、代行業者を通してのやり取りになるため仕入れ先との連絡に時間がかかるなどのデメリットも存在します。
トラブルを防ぐためにも、信頼できる代行業者を選ぶことが大切です。
代行業者に依頼せずに自分で仕入れる選択肢も
代行業者に依頼せずに、自分で直接仕入れをしたい場合は、Amazonや中国大手の通販サイトのアリババなどを利用すると良いでしょう。
Amazonやアリババなどは、多くの出品者が商品を海外にも発送してくれます。
代行業者を利用せずに仕入れを行う場合は、手続きや交渉などは全て自分で行わなくてはなりません。
しかし、代行業者に依頼する手数料の負担や持ち逃げなどのリスクがなく、出品者と直接やりとりできるため、短時間での商品の仕入れが可能となります。
中国釣具の通販で信頼できる代行業者
中国輸入を始めるなら代わりに仕入れを行ってくれる代行業者のこともチェックしておきましょう。
- 中国輸入初心者である
- 中国語が読めない、話せない人
- 効率的に中国輸入で稼ぎたい
上記のどれかに当てはまるなら代行業者を使うべきです。
中国輸入は信頼できるパートナー選びが大変
中国輸入で気を付けなければならないことは、きちんと商品が届くのか、商品として売れる品質であるのかというところです。
個人で輸入をする場合は、まず信頼できるパートナーを見つけなければなりません。
現地のパートナーを探すのは難しく時間がかかりますし、現地と行ったり来たりとする必要もあれば初期投資がかなり必要となります。
しかし代行業者であれば日本にいても評判を調べることができます。しっかりとした信頼できる代行業者を選べるので商品の仕入れや品質管理に対して不安を感じることもありません。
もちろんビジネスとしての付き合いとなるので手数料は必要ですが、それ以上に中国輸入ビジネスでのリターンを期待できます。
中国輸入で代行業者を使うメリット
個人で中国輸入をしよう!と思い、いざ調べてみると想像以上に手続きや規制があります。
ひとつひとつクリアしていくのも楽しい!というのであれば構いませんが、多くの人は面倒だな、難しそうだな、と挫けてしまうでしょう。
そういった面倒なことをクリアしてくれるのが中国輸入を代行してくれる会社(代行業者)です。代行業者を使うことで中国語の壁や、ぼったくり、商品の品質についての心配も解消されます。
また代行業者は複数の顧客の荷物をまとめて送れるので、個数に関係なく国際送料の節約にもなります。
代行業者はイーウーパスポートがおすすめ
特に中国輸入初心者におすすめしたいのが、イーウーパスポート【ゴールド会員】です。
ゴールド会員は定額制のサービスです。仕入れ商品の種類や数量の制限がなく、買い付け手数料が無料なので安心していろいろな中国輸入商品を仕入れることができます。
- 中国国内にある日本企業
- 日本語ですべてのやりとりができる
- 日本人スタッフが常駐している
- 商品の検品サービスがある
中国語の不安がないということだけでもかなり安心するのではないでしょうか。
日本で取引をしている時には思いもよらないトラブルが起こることもあります。その時に日本人スタッフがいる事はかなり心強いです。
これから中国輸入を始めようかなと考えている人は無料の中国輸入ビジネス講座もぜひ読んでみてください。
中国現地での仕入れにおすすめ「金花地漁具市場」
中国で直接商品を仕入れたい場合は、広州市の「金花地漁具市場」がおすすめです。
- 釣り竿
- 釣り糸
- ランディングネット
など、約70店舗もの釣具の専門問屋が集まる、中国南部で最大規模のマーケットです。
アクセス方法
金花地漁具市場は、地下鉄一号線の「抗口」駅を降りてすぐの場所にあります。
「金花地漁具市場」
住所:中華人民共和国広東省広州市荔湾区紫荆道73号金花地渔具商城
HP:http://www.fishingfair.com/
どんな商品があるの?
金花地漁具市場では実際にどのような商品が購入できるのでしょうか?代表的な商品をご紹介します。
1.漁網(魚をとるための網)
- 商品単価:30圆
- 最小ロット数:5個より注文可能
2.フィッシングジャケット(釣り専用のジャケット)
- 商品単価:200圆
- 最小ロット数:5着より注文可能
3.フック用ケース(釣具のフックを収納するケース)
- 商品単価:28圆
- 最小ロット数:5箱より注文可能
他にもさまざまな商品が低価格で購入できます。
金花地漁具市場での仕入れのポイント
金花地漁具市場の店舗で取り扱われている釣具は、ほとんどが中国製です。しかし、中には日本製の釣具を取り扱う店舗も存在します。
中国製のルアーの品質は、良品と粗悪品との差が大きいため、しっかりと見定めることが大切です。
一方で、釣具の小物類は、品質が良く安価な商品が多いため狙い目です。
金花地漁具市場では、価格交渉も可能です。問屋は大量注文や高額の取引を好みます。
そのため、価格交渉をする際は一度に大量に注文をしたり高額な商品を組み合わせるなど、商品単価よりも総額で交渉を行う方が成功しやすくなります。
中国の釣具仕入れにおすすめの通販サイト
中国輸入ビジネスを行うなら、商品は中国または中国の通販サイトから仕入れることがほとんどです。
釣具の仕入れにおすすめの、中国の通販サイトを解説していきます。
1.淘宝網(タオバオ)
淘宝網(タオバオ)は、中国最大規模の通販サイトで、個人での出品者も多く見受けられます。
取扱商品は約8億点以上と品数が豊富で、商品価格も全体的に安めです。
さらに、商品を日本語で検索することができるため、中国輸入ビジネスがはじめての方にもおすすめの通販サイトです。
参考:淘宝網(タオバオ)
2.阿里巴巴1688.com(アリババ)
阿里巴巴1688.com(アリババ)は、世界大手の通販サイトです。
アリババといえば、国際サイトのAlibaba.comが代表的ですが、アリババの中国サイトである阿里巴巴1688.comの方が商品を安く仕入れることができます。
商品の注文は、50個単位などロット制限が設けられています。商品単価は注文個数によって変化するため、一度に大量に仕入れた方が安くなります。
しかし、全て中国語のサイトのため、中国語のわかる知人や信頼できる代行業者に依頼するなどの方法がおすすめです。
3.AliExpress(アリエクスプレス)
AliExpress(アリエクスプレス)は、中国製の商品が海外向けに販売されているサイトです。中国の通販サイトですが、海外向けに運営されているため内容は英語で掲載されています。
日本語にも対応していますが、英語の文を自動翻訳機能で日本語に変換しているため、必ずしも日本語が正確ではありません。
重要な記載が自動翻訳機能によって全く別の意味に変換されている場合があるため注意が必要です。
1688.comのようなロット制限はなく1個から購入できます。
一度にたくさん購入しなくていい代わりに1688.comと比べると商品価格は割高になっています。
中国製釣具のキーワードを使った通販リサーチ方法
Amazonでの人気商品をかんたんにリサーチできるAmazon内の「Amazon売れ筋ランキング」で調査すると、釣具は人気の高い商品であることがわかります。Amazonで今現在売れているものが1時間毎に更新されます。
中国輸入ビジネスでは、販売したい商品を決めて仕入れ先のリサーチを行います。リサーチにはさまざまな方法がありますが、今回はキーワードを使ったリサーチ方法を解説していきます。
キーワードを使ったリサーチ方法
- 仕入れ先をリサーチしたい商品を決める
- 商品に関連するキーワードを考える
- キーワードを中国語に変換する
- タオバオなど中国の仕入れサイトで、3で中国語に変換したキーワードで検索する
ワードを使ったリサーチ方法を、さらに詳しくチェックしていきましょう。
リサーチしたい商品を決めて関連キーワードを考える
例えば、フィッシングルアーの「シンキングバイブレーション改 24g」という商品の仕入れ先を探してみましょう。
商品を見て思い浮かんだ特徴を書き出してみましょう。「シンキングバイブレーション改 24g」の場合、どのようなキーワードにすれば良いのでしょうか?
- フィッシングルアー
- 24g
このように、キーワードはかんたんな内容で構いません。
キーワードを中国語に変換する
キーワードを考えたら、中国の通販サイトで検索しやすいように日本語から中国語に変換します。
エキサイト翻訳やBing翻訳などでかんたんに中国語に変換できますが、中国の通販サイトで商品を検索しにくくなってしまう可能性があります。
中国の通販サイトで検索しやすいおすすめの翻訳方法は、日本語でタオバオの商品を検索できる代行業者のサイト「チャイナマート」です。
チャイナマートの検索窓に、先ほど考えたキーワード「フィッシングルアー 24g」を入力してみましょう。
検索結果の中から近い商品、またはほぼ同じ商品を見つけて、商品名を確認します。
今回は「浮水米诺13cm24g潜深1-2M海水路亚假饵仿生饵鱼饵夜光拟饵硬饵」という商品を選びました。
少し商品名が長いので、分解して中国の通販サイトで検索をします。
どの部分を分解すればわからない場合は、エキサイト翻訳などで中国語から日本語に変換してみましょう。
「浮水米诺(フローティングミノー)」など、単語の区切りが分かります。
中国語でタオバオやアリババなどで検索する
タオバオなどの中国通販サイトで、先ほど調べたキーワードの「浮水米诺」「24g」を実際に検索します。
何点かの候補が表示されるので、探していた商品と同じものを探して、商品のページで詳細を確認します。
詳細が探していた商品と合致していたら、仕入れ先のリサーチは完了です。
このような流れで、商品の仕入れ先をリサーチします。
もし、画像を使って検索を効率化したい方は、以下の記事を参考にしてください。
参考:中国輸入のリサーチは画像検索で効率化。タオバオも画像検索に対応!
中国製釣具の通販輸入で発生する関税とは?
海外から日本に釣具を輸入した際に、関税という税金が発生します。
例えば、中国の通販サイトやオークションサイトなどで、個人で使用するための釣具を購入したケースを想定してみましょう。
海外から日本に個人での使用を目的として釣具を輸入する場合は、「一般の消費者が通販サイトなどを利用して輸入する貨物、または、海外に住む知人などに購入を依頼して輸入する貨物」として税関での手続きが行われます。
この場合、税関で発生する関税はどのように計算されるのか、解説していきます。
もし、個人輸入で関税免除のためアンダーバリューを使うリスクを詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
参考:中国輸入でアンダーバリューは絶対にダメ!抵触行為に注意しよう
釣具の輸入で発生する関税の計算方法
釣具を輸入した場合に発生する関税の計算は、釣具を購入した価格に0.6をかけて、卸売価格を元にした課税額を算出します。
卸売価格を元にした課税額によって、関税は変動します。
- 課税額が1万円以下:関税は発生しません
- 課税額が1万円〜20万円:簡易税率を用いて税関が算出します
- 課税額が20万円〜:通常の税率を用いて輸入をした本人が確定申告することで、正確な関税が決定します
課税額が1万円以下の場合をのぞいて、関税の他に消費税が発生します。ビジネスとしての輸入の場合は計算が異なるので注意が必要です。
釣具の関税分類は?
関税は輸入される商品の種類(関税分類)によっても異なります。関税分類は、関税譲許表で確認ができます。
釣具の関税分類は、「第20部雑品」の中の「第95類がん具、遊戯用具及び運動用具並びにこれらの部分品及び付属品」です。
第95類の中でも「釣り竿(9507.10)」「釣り用リール(9507.30)」のように、さらに細かく分類されて税率が定められています。
釣具とゴルフクラブとの関税の違い
釣具が含まれる関税分類の第95類の中には、ゴルフクラブなど、材料や使用目的が釣具と似たものが含まれています。しかし、ゴルフクラブなどは関税が免除されています。
ゴルフクラブなどの関税が免除される理由とは、ゴルフクラブなどは日本の大手企業が製造するケースがほとんどで、釣具は中小企業や零細企業が中心となって製造しているためで、国内の中小企業や零細企業を保護する目的があるといわれています。
中国輸入で釣具の梱包方法に気をつける理由とは?
中国輸入ビジネスで釣具を仕入れる場合、特に気をつけたいポイントは梱包方法です。
釣具の梱包方法に気をつける理由を詳しく解説していきます。
中国輸入での釣具の梱包方法とは?
中国輸入ビジネスでの釣具の梱包は、中国から日本に釣具を輸入する時点から、直接商品を受け取ってAmazonなどの販売サイトに発送するまでの間に行われます。
代行業者が梱包作業を行ってくれる場合は、「販売サイト専用のラベルシールを貼る」「販売サイト別にダンボールに商品を入れる」程度のかんたんな作業で終わります。
梱包材料は、
- ダンボール
- サイズを測るためのメジャー
- 販売サイトに定められたラベルシール
- 梱包テープ
- 重量計
を用意しましょう。
ラベルシールは市販で購入して、販売サイトからテンプレートをダウンロードすることで、自分で作成できます。
「梱包テープやメジャーなどは安価で高品質な100円均一で購入する」「ダンボールは近所のスーパーマーケットなどでもらう」などの方法で、かんたんに梱包コストが減らせるのでおすすめです。
釣具は受け取り拒否に要注意
釣具の中でも、フィッシングルアーのように針がついた商品は梱包をしっかりと行わないと、Amazonなどでは危険物として受け取りを拒否されてしまうケースがあります。商品の購入者や、商品を取り扱うAmazonのスタッフの怪我を防止する対策として実施されています。
万が一Amazonで受け取り拒否をされてしまった場合は、Amazon側から指定された期限内に「反省文」と「改善文」を提出しなければなりません。
購入者やAmazonスタッフなどに怪我を負わせてしまうリスクや、時間や手間がかかってしまうため、釣具の梱包には細心の注意が必要です。
Amazonへの反省文と改善文とは
もし、釣具がAmazonから受け取り拒否をされてしまった場合に提出する反省文と改善分は、具体的に記載をしなければなりません。
反省の意を伝えるだけでなく、具体的にどのような点を改善したのかという点を画像を添えて提出します。
改善文は、いい加減な内容では受理されず、確実に改善できる根拠を提示しなければならないなど、厳しい規則が設けられています。
何度も受け取り拒否になる梱包を繰り返したり、いい加減な反省文と改善文を提出してしまった場合などは、アカウントの停止や凍結処分を下されてしまう可能性があるため注意しましょう。
また、個人での販売で受け取り拒否をされてしまうと、次回からは代行業者などに依頼しないと出品させてもらえないケースも存在します。
たとえAmazonで良い売り上げを誇る出品者であっても、受け取り拒否を繰り返すと厳しい処分を下されてしまうため、釣具の梱包は正確に行うようにしましょう。
中国輸入ビジネスでの釣具を取り扱うために
中国輸入ビジネスでは、中国から釣具を仕入れることは可能です。
世界大手の通販サイトであるタオバオなどで釣具は大量に出品されているため、モノレートで売れ筋の釣具をリサーチして、安価で仕入れることができます。
中国ビジネスで釣具を取り扱う際に特に注意したいのが、Amazonへの発送前に梱包をしっかりと行うことです。
梱包ミスによって一度でもAmazonから受け取り拒否をされてしまうと、アカウント凍結などの大きなリスクが発生する可能性があります。
梱包方法や仕入などのポイントを確実におさえておきましょう。