中国輸入品ビジネスをする際、リサーチに役立つのが有名な楽天市場。
楽天リサーチを行うと、利益が出る商品をより多く見つけることができ、利益が出る商品をお得に仕入れることも可能になるのです。
今回は楽天市場でのリサーチ方法とメリットについて詳しく説明していきます。
楽天市場で中国輸入品をリサーチするメリットとは
中国輸入リサーチはAmazonで行うというイメージがある方もいらっしゃいますよね。
しかし、あえて楽天市場で行うと次の3つのメリットがあります。
・Amazonでは出品されていない商品が見つかる
・楽天市場で販売するための事前リサーチが行える
・Amazonとは別のランキングが見られる
中国輸入ビジネスで稼ぎたいのならば、ぜひ知っておきたい内容です。
順番に説明していきます。
Amazonでは出品されていない商品が見つかる
これは楽天リサーチを行う一番のメリットです。
楽天市場には、Amazonではまだ販売されていない商品を扱っていることがあります。その商品をあなたがAmazonで販売することによって誰よりも先に利益を得られるのです。
楽天市場で販売するための事前リサーチが行える
輸入ビジネスにも慣れ、Amazonで利益が出てきたら、次のステップとしてヤフオクなどへも販路を拡大していきます。
その際販路の1つに楽天市場を選ぶとより稼ぐことが期待できるのです。
先を見据えて早い段階で楽天リサーチを行うと、楽天市場での需要や傾向が把握できるので事前リサーチにも役立ちます。
さらに商品によってはAmazonより楽天市場の方が高い値段で販売されていることもあるので、リサーチを行うにつれてそのような商品も上手に見つけることができるようになります。
自分に良い条件で販売できる可能性を見つけていくと収益が安定し、ビジネスとして次のステップに進めるのです。
Amazonとは別のランキングが見られる
ランキングはサイトによって集計方法が異なります。
ちなみにAmazonと楽天市場のランキングの違いは回数と金額で、両者は大きく異なってくるのです。
Amazonは商品の販売回数、楽天市場は販売された商品の合計金額で集計されています。
条件の異なるランキングを活用し、Amazonにはない商品を見つけていきましょう。
楽天市場で中国輸入品のリサーチを行う方法とは?
楽天でのリサーチ方法はどのように行っていくのでしょうか。
実は楽天リサーチは難しくなく、以下の3つの手順で行うことができます。
STEP1.楽天市場を開いてキーワードで検索
STEP2.ショップの他の商品を見る
STEP3.中国サイトで同じ商品があるか調べる
この手順について順番に解説していきます。
STEP1.楽天市場を開いてキーワードで検索
楽天市場のトップページに行き、上部の検索窓にキーワードを入力しましょう。
ノーブランドや中国製品等、ヒットするキーワードは様々です。検索結果に出てくる商品がワンパターン化したり、良い商品が見つからなかったりする時は少しキーワードを変えて検索してみてください。
STEP2.ショップの他の商品を見る
キーワード検索して表示された商品の中から、中国サイトで取り扱いがありそうな商品を見つけていきます。
気になる商品があったらすぐ商品ページに飛ぶのではなく、その商品を販売しているショップの商品一覧ページを確認しましょう。商品名と価格の下にある家マークと小さい文字で表示されているショップ名をクリックしてショップページへ行くとそのショップで扱っている商品一覧を見ることができます。カテゴリ別で表示できる場合は、カテゴリを選んで下さい。
この手順を行う理由は、中国輸入品を販売しているショップは、全て中国輸入品という場合が多いためです。これで一度にたくさんの中国輸入品を見つけることができます。
気になった商品があれば、その商品ページを確認していきましょう。
STEP3.中国サイトで同じ商品があるか調べる
商品が絞れたら、その商品がタオバオやアリババ等中国サイトで販売されているか確認する必要があります。
画像検索の場合は、商品画像を右クリックして画像にあるようにGoogle検索を選択しましょう。検索結果にタオバオやアリババで同じ商品が表示されていたら、商品が販売されているということがわかります。
もし画像検索ができない場合は、商品名で検索していきましょう。
商品のタイトルをコピーし、翻訳サイトで中国語に変換しコピーします。
次にタオバオやアリババでコピーしたものを貼り付け検索をかけ、同じ商品があれば販売されているということです。
商品の売れ行きを調べたい時は、ファルコン検索してみてもよいでしょう。
リサーチした商品を中国サイトで仕入れる事も検討しよう
リサーチして利益が出る商品を見付けたら、楽天市場で仕入れるのもよいでしょう。しかし、中国サイトから仕入れた方がコストが抑えられる場合があります。コストが抑えられるという事は、利益アップにつながります。商品の価格だけでなく、送料や手数料も考慮して比較する事が重要です。
中国サイトからの個人での仕入れは輸入代行業者を利用しよう
中国ECサイト大手のタオバオやアリババは、中国語での利用がマストとなります。しかも配送は中国国内のみなので、仕入れの難易度はとても高いです。
そこでおすすめなのが輸入代行業者の利用です。輸入代行業者は選んだ商品を伝えると、商品のリサーチや交渉、日本への発送を行ってくれます。もちろん輸入代行者を使う費用はかかりますが、それでもコストが抑えられ利益がアップする場合もあります。より安い仕入れを考える人は、検討するとよいでしょう。
おすすめの輸入代行業者は、イーウーパスポートです。他の輸入代行業者よりトータルコストで優れています。また中国輸入ビジネスに役立つさまざまなサービスが付帯されています。
イーウーパスポートを使うメリット
イーウーパスポートを使う事は、商品の交渉や発送以外にもさまざまなメリットがあります。
- 発送前の商品の検品
- 商品のまとめ配送
- FBA作業(ラベルの貼り付け、FBAセンターへの直接納品)
これらは、輸送コスト削減や作業効率UP、商品返品のリスク回避につながります。
輸入代行業者の事が気になる人や、中国の輸入ビジネスに興味がある人は無料で在宅中国輸入ビジネス講座を購読する事をおすすめします。商品のリサーチ方法や中国輸入ビジネスについても詳しく解説しています。スマホ、パソコンのどちらでの利用も可能です。
楽天市場のランキングに注目しよう
楽天市場は国内で最大級のネットモールで、様々な商品が販売されています。
出品数が多く、利用者も多い楽天市場でランキングに入る商品は非常に注目度が高いので、商品リサーチに活用するにはもってこいです。
現在販売中の人気商品だけでなく、過去に売れた人気商品の情報もチェックできるので、商品の需要や動向を見てAmazonや他サイトでの販売にも活かすことができます。
楽天市場のランキングを参考にしよう【現在編】
まずは、今現在楽天市場で人気がある商品から把握していきましょう。
楽天市場トップページの検索窓の左上辺りにあるランキングから、ランキングページに移ります。
多数のランキングがあるのですが、商品のジャンル毎のランキングからリサーチするのがおすすめです。
現在自分が取り扱っている物、もしくはこれから出品したい商品のジャンルをクリックして見ていきましょう。
今現在のランキングは、トレンドに乗っていて需要がある商品です。ジャンルの中で人気のある商品の特徴を把握しておくことが大切です。
楽天市場のランキングを参考にしよう【過去編】
現在人気の商品だけでなく、過去に売れたランキングからもリサーチしてみましょう。
過去のランキングは、「ランクリップ」というサイトから確認できます。
ランクリップでは、これから売れる可能性の高い商品が、過去のランキングからリサーチできます。昨年の同時期の売上から集計されたものなので、とても参考になる情報です。
過去ランキングの見方
ランクリップのページの上部から、過去のランキングが見られます。
表示されているカレンダーの日付をクリックすると、過去のランキングを見ることができ、ページ下部に30位までの過去のランキングが表示されます。
最大で2018年6月の情報までさかのぼることができます。
これを参考にすると、これからの季節の関連商品をリサーチすることができるのです。昨年の売れ筋商品から今年も人気が出そうな商品をピックアップしていきましょう。
楽天市場で中国輸入品の販売者を探そう
楽天市場には様々な国の商品が販売されていますが、中国輸入品を販売している人もたくさんいるのです。
中国輸入品の出品者を探して、その人たちが出品している商品から利益が出る商品を見つけていきましょう。これはセラーリサーチと呼ばれるリサーチ方法です。
楽天市場でセラーリサーチをしよう
まず中国輸入品を見つけることから始めます。
今回は商品の的を絞りたいので、先にAmazonでノーブランドや中国製品等でキーワード検索をして商品を探しましょう。
商品を見つけたらタイトルからキーワードを抜き出し、楽天でも検索をかけていきます。
例として、次のように検索します。
Amazonで見つけた商品のタイトル→「タブレット&スマホ 両用 スタンド …etc」
楽天での検索→タブレット&スマホ 両用スタンド
キーワードから検索しよう
楽天市場で、Amazonの商品から抜き出したキーワードを使って検索していきます。
同じような商品が出てきたら、その中から1つ商品をクリックしてみましょう。Amazonと完全一致する商品があればその商品を選びます。
他の商品を見てみよう
Amazonと同じ商品が見つかったら、その商品を販売しているショップの他の商品をチェックしていきます。
中国製品を専門に販売していることがほとんどなので、1つ見つけると他の商品も見つけられるので簡単です。
効率よく探すことができるため、セラーリサーチはとても重要になります。
リサーチの時に注意が必要な商品を詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
参考:【中国輸入事業者必見!】中国輸入における規制・禁止商品!失敗しない為の対策
楽天市場で仕入れるベストタイミングとは?
もし楽天市場で仕入れたいものがあるなら、お得なタイミングを狙いましょう。
お得なタイミングとは、
・楽天スーパーセール
・お買い物マラソン
・楽天スーパーDEAL
といった、セール開催時になります。
楽天スーパーセールの開催日はいつ?
楽天スーパーセールは年に4回、3月・6月・9月・12月に開催されています。
商品が半額になったり、ポイントが還元されたり、クーポンが配布されたりととてもお得なので、転売ビジネスをしている人にとっては見逃せないセールですね。
セール期間は1週間ありますし、さらにTVなどのCMでも開催日を放送しているため、知らないうちに終わってしまうリスクは低いですが、このチャンスを逃すことがないよう開催月はよく注意しておきましょう。
お買い物マラソンの開催日はいつ?
お買い物マラソンは年に約8回ほど行なわれ、基本的にはスーパーセールがない月に開催されています。
1000円以上の商品を、2店舗で購入すればポイントが2倍、3店舗ならば3倍……と上がっていき、最大10倍まで付与されるのです。
仕入れたい商品の値段を見て、お店を上手く使い分けていきましょう。
楽天スーパーDEALの開催日はいつ?
楽天スーパーDEALは毎日開催されていて、対象商品の購入で最大50%のポイントが還元されるセールです。
購入の翌日にすぐポイントが還元されるので、期限内であれば次のお買い物ですぐ使用できます。
楽天会員限定セールのため楽天会員への登録が必要ですが、とてもお得なので登録して活用するとよいでしょう。
中国輸入品のアパレル商品をリサーチする際の注意点とは
楽天リサーチの際に限らず、輸入ビジネスでアパレル商品をリサーチするなら気を付けたいことが3点あります。
1.アパレル商品は季節が限定される
2.革製品はコストが高い
3.トレンドによって売れ行きが左右される
この3つについて順番に説明していきます。
1.アパレル商品は季節が限定される
アパレル商品は、タオバオやアリババの中国サイトと、Amazon等日本サイトでも同じ商品画像が使用されていることが多く、中国輸入品を見極めにくい初心者でも簡単に見つけることができるので仕入れている方も多いです。
しかし、季節が変われば商品の売れ行きも変化していきます。急な天候の変化があれば1日で需要が激減することも少なくありません。
1シーズンで売れなかった商品は丸々1年残ったままということも多く、次の年に売れる確証もないのです。
あなたがAmazonのFBAを利用しているなら、在庫として抱えている月の分だけ保管料もかかってきますし、返送するにしても1個あたりの重量によって手数料が発生します。もし自宅や倉庫で在庫管理をしている場合でも、場所を取るだけのものになってしまいます。
コストやリスクを考えると、アパレル関連商品は注意が必要です。
2.革製品はコストが高い
革製品は関税・消費税がとても高く、本革など物によっては20%ほど取られてしまいます。
人気がある商品と思って仕入れる人もいますが、コスト面を考えると利益は少なくなる商品です。利益を出そうするときは革製品の仕入れは止めておきましょう。
3.トレンドによって売れ行きが左右される
アパレル商品とトレンドは切っても切り離せない関係です。しっかりトレンドを把握して商品を仕入れないと売れない可能性が高くなります。
また、流行はずっと続くはずもなく、終盤に差しかかると売り上げが落ち、過ぎ去ってしまえば全く売れず損失となることも多いのです。
赤字にならない為にも、需要と供給をしっかり考えてリサーチを行いましょう。
中国輸入品で楽天市場を使用するデメリットとは?
どの販路を選んでも、万能ということはありません。それぞれの販路にもメリット・デメリットとなる点があるのです。
では、楽天市場を使用する際のデメリットとは何か、いくつか紹介していきます。
個人での出品には不向き
楽天市場では商品ページのデザインを自分で行う必要があります。
Amazonではデザインの設定等は必要ありませんが、楽天では商品ごとに魅力のあるページを自分で作り上げなければなりません。もちろんページ作成に時間も取られてしまいます。
また、出品者が法人の場合はプロのデザイナーが作成しているので、元々デザインを作る技術やセンスがあって自信がある人でも、プロに勝てる物を作るのはとても難しいのです。
商品にオリジナル性を持たせたり価格で差をつけていても、楽天市場では商品ページのデザインも購入に影響してくるので不利な勝負になると考えられます。コストや手間を考えると、個人販売者には不向きと言えます。
Amazonでの売上UPにつながる商品ページの作り方を知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
参考:Amazonで売上をUP!SEO対策で商品ページの検索上位を狙う方法
固定費がAmazonの約4倍と高額
Amazonは大口取引にかかる月額の利用料が4900円です。
これに対して楽天市場では、一番安いプランでも19500円と約4倍の利用料がかかってきます。
楽天市場はAmazonよりもビューワー数が多く、経費や売上等全体で見ると必ずしも損とは言えませんが、手軽に始めたい人には敷居が高いと言えます。
特に、輸入ビジネスを始めたばかりの人や小規模で商売をしている人にとっては痛手です。
セールは競争率が高く、早い者勝ち
楽天市場のセールは破格の値下げをしている物もあり、そのような商品は当然多くの人が狙っています。
そのため、セール開始直後から購入者が押し寄せ、サイトの表示速度が遅くなったりすぐに売り切れてしまったりすることがあるので、確実に仕入れられるというわけではないのです。
かといって長時間PCに張り付いているのも時間がかかるだけなので、効率が良いとは言えません。
また、楽天セールで商品を仕入れてAmazonで転売する方法は、転売ビジネスに慣れている人ならすでに行っているやり方です。
特に上記のような目玉商品は、他のセラーも仕入れていると予測しておきましょう。
仮に大量に仕入れることができても、ライバルはたくさんいるので結局は価格競争になり、大した利益は見込めないでしょう。さらに、最悪の場合は赤字になることも考えられます。
あまり欲張らず、賢くセールを活用しましょう。
中国輸入品でランキング調査をする方法のまとめ
楽天リサーチの良い点は、Amazonで出品されていない商品が見つかることと、過去の売れ筋から需要が高まる商品を予測できることです。
その点を上手く利用し、Amazonで出品していくとより利益が出る可能性も十分あります。出品する販路でしかリサーチを行わないのは、とても勿体ないことなのです。
それぞれのサイトのメリットを上手く活かして、自分なりの戦略を立てていくと良いでしょう。