Amazon出品をはじめた人の多くが、最初は小口で自己配送から少しずつ始めることでしょう。
しかし、いずれ出品する商品がなくなってきたり、売り上げが上がってくると、自分の手だけではどうしても回らなくなる時期がやってきます。そうしたらFBA出品を始めることも本格的に検討しなくてはいけません。この記事では、FBA出品をスムーズに行うための流れについてお伝えしていきます。
Amazon出品はFBAを利用してこそ儲かる!どうしてなのか?!
Amazon出品を始めたら、 FBAの利用をしないと、本格的に儲けることはできないと言われています。
AmazonのFBAというのは、物販を行う上でとても面倒くさい、梱包や発送といった手間をAmazonが代行してくれるサービスです。最も対応に苦慮するクレーム対応や、返品返金の対応までAmazonに任せることができます。
FBAを利用することで、出品者は商品の選定や仕入れ、FBA倉庫への納入だけを行えばよくなり、直接の顧客対応は全くする必要がなくなります。
また、大口出品者がFBAを利用していれば、Amazonプライム対象商品になるので、商品や出品者に対する信頼度が格段に上がり、売り上げの増加にもつながります。Amazon出品を拡大させていくつもりがあるのなら、FBAを利用しない手はありません。
Amazonで儲けている人がFBAを利用する理由とは?
実際にAmazonに出品している人が、FBAを利用する理由というのはどのようなものがあるのでしょうか。
Amazonで物販を始めた人にとっては、何かとわからないことばかりです。いろいろと手間取ることも多くあります。そんな時に、梱包から配送まで、すべてお願い出来てしまうFBAというシステムは、Amazon出品初心者にとっても最高のサービスといえるでしょう。
Amazonで本格的に稼いでいる方々の多くがFBAを利用しているのには、やはりそれなりの訳があるのです!
Amazon出品でFBAを利用するとこんな特典が!
FBAを利用すると、自己配送では得られない特典があります。
FBAから発送される商品というのは、 Amazonの商品ではなくてもAmazonプライムの対象商品となり、プライムマークがつきます。ですから2000円以上の購入なら、通常配送料は無料となります。
また、大口でFBAを利用している商品は検索結果の表示が上位に来るようになっていますし、売り上げを最も左右するといわれているショッピングカートを獲得できる確率が格段に上がります。
また、決済方法も選択肢が増えるなど、出品者だけでなく購入者にとってもメリットが大きいと言ってもいいでしょう。
FBAは商品1つごとに配送代行手数料と倉庫保管料が必要になりますが、それ以外の費用は必要なく、初期投資も固定費用がなくても利用できるのもいいところです!
FBA利用には倉庫保管手数料に要注意!
出品者にとっても、購入者にとってもとてもメリットが大きいFBA出品ですが、実は1つだけ困った点があります。
それは、回転の悪い商品をFBA倉庫に預けておくと、倉庫保管手数料が意外に高額になってしまう、ということです。倉庫保管手数料は商品の体積によって納品された日から購入される日まで日割りで支払わなくてはいけません。
また、365日以上預けている商品は、毎月15日に行われる点検で長期保管とみなされると、長期保管手数料が別途請求されます。
これが数万円単位になってしまうこともあるので、回転が悪い商品の場合には、365日以内には返送してもらって、自己配送に切り替えたほうがいいでしょう。
下記の記事では、FBAを利用する際に必要となる保管手数料や、長期保管手数料について詳しく解説しています。不要な出費を抑え、上手にFBAを利用するための参考にしてください。
参考:Amazon(アマゾン)のFBA出品で必要な商品保管料とは?長期在庫保管手数料にも注意が必要!
FBAを利用してみよう!出店登録のやり方とは?
FBA出品を始めるためには、まずは商品登録を行う必要があります。商品登録の入り方は、自己発送の商品の場合と同じように、 Amazonのセラーセントラルで全く同じ手順で行えばOKです。
大口と小口 FBAを利用するならどちらがお得?!
FBAを利用するなら、大口出品と小口出品のどちらがお得なのでしょうか?!
FBAを利用するならば、大口出品の方が絶対にいいでしょう。大口出品でFBA出品していれば、1か月に売り上げる商品の数は簡単に50個を超えてしまいます。小口出品で成約1点ごとに100円の成約基本料を支払っている方がもったいないでしょう。
また、カートの獲得なども大口の方がはるかに有利になります。FBAを始めるのなら迷わず大口契約をしましょう。
下記の記事では、大口出品と小口出品の手数料の違いや注意点が解説されています。記事を読み、大口出品・小口出品の違いをしっかり把握して出品してください。
参考:Amazon出品の手数料解説!小口・大口出品の違いとは
大口出品でFBAを利用する最大のメリットとは?!
大口出品でFBA出品するメリットには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
やはり大口出品でFBAを利用すると、 Amazonでの商品のトップページでカートを獲得する権利が得られる、ということがあります。カートの獲得は小口出品ではできないので、売り上げに大きな影響が出てきます。
ほとんどのユーザーは、出品者を比べることなく、カートから商品を購入します。ですから、カートが獲得できる大口出品者が有利になるのは言うまでもないことなのです。
大口出品はキャンペーンが随時開催されている!
とはいえ、大口出品者として登録するためには、月額5390円(税込)や配送料、手数料などを支払わなくてはいけません。なかなかこれが厳しいと感じる人もいますよね。
最初は小口で少しずつ初めて、慣れていくのもいいですが、1か月間だけ月額10円で大口出品をお試しできるキャンペーン等が随時開催されています。現在も開催されていますので、お得に登録してみましょう。
1か月だけ大口を体験してみて、まだ月額5390円(税込)支払い続けるのはきついと思ったら、小口に変更しても大丈夫なので、ぜひ大口も体験してみてください。
AmazonでFBA出品をしてみよう!商品登録の流れは?!
Amazonで商品をFBA出品するためには、商品登録をする必要があります。
商品登録をするためには、まずはAmazonにサインインしましょう。
セラーセントラルに入ったら、【在庫→商品登録】のボタンを押します。
登録したい商品を検索して自分が相乗りしたい商品を見つけます。
自分が相乗り出品する商品が見つかったら、商品の右の方に表示されているコンディションを選択し、「この商品を出品する」をクリックします。
商品ごとに出品者SKUを付けよう!
出品する商品が見つかったら、まずは出品者SKUを付けましょう。SKUというのは、出品者が商品を管理するために商品ごとにつける番号になります。
自分で決めなくてもAmazonでランダムにつけてくれますが、基本的に在庫管理画面での並び方はSKUの順番になるので、規則性を持たせないと商品が増えてきたときに管理ができなくなってきます。
アルファベットで商品のカテゴリーや仕入れ先を、数字で出品登録をした日付を付けるとどんな商品がどのくらいの期間で売れているのか、ということがわかりやすくなります。
販売価格は自由に決められる!
SKUを付けたら、次に販売価格を決めましょう。基本的に販売価格は出品者が自由に決めることができます。
しかし、赤字を出さないことと、利益をある程度出せる価格、その上、ライバルに勝って選んでもらえる価格となると、他の出品者とあまりにもかけ離れた価格を設定するわけにもいきません。
最低価格やカート価格に一致させる設定もできるので、その辺を目安に自分なりの戦略を練ってみましょう。
コンディション説明はしっかりと書こう!
次にコンディション説明の欄を記入しましょう。相乗り出品では他の出品者との差別化を図ることができるのはここだけなので、しっかりと書きましょう。配送やコンディション、決済方法について、簡潔に伝えるべきことをしっかりと伝えれば、最低価格ではなくても選んでもらえるものです。
商品のコンディションは正しく記入すること!
中古商品を出品している場合には、こちらのコンディションは正確に記入する必要があります。まれに、コレクター商品の要素がないのに、上位に表示されやすいから、という理由でただの中古商品をコレクター商品と出す人もいますが、こういったことをしているせどらーは購入者の信頼を失って、淘汰されていきます。
中古商品はしっかりとこちらを正確に記入することで、購入者の信頼を得ていくようにしましょう。
フルフィルメントチャネルの利用について
フルフィルメントチャネルの項目で、FBAを利用するかどうかを決めます。
FBAを利用する場合には、FBA在庫にチェックを入れましょう。
AmazonでFBA出品をする商品を選んでみよう!
新規に出品するときにもFBA出品をするかどうかを選ぶことができますが、今出品している商品も自己配送からFBAに切り替えることもできます。
在庫管理画面からFBAへの切替ができるので、よく売れている商品はどんどんとFBA出品へと変換して、自分の手間を減らしていきましょう。
FBA出品変換とは?
自己発送している商品の中から、FBA出品へ移行したい商品があれば、在庫管理画面から、FBA出品変換します。
AmazonにはFBA出品が禁止されている商品があるので要注意!
AmazonではFBA出品ができない商品というのが決まっています。
カテゴリーや商品の種類でFBA登録が事前にできないようになっているはずなのですが、まれにAmazonのフィルターを通してFBA登録ができてしまうことがあるので要注意です。
FBA出品ができない商品というのは次の通りです。
- 常温管理できない製品
- 動植物
- 危険物および化学薬品
- 日本の規格および法律を満たしていない商品
- 出品に必要な届出や許可取得などが行われていない商品
- 医療機器
- 平成18年厚生労働省告示第68号が指定する専ら家庭において使用される管理医療機器
- 医薬品
- 金券類
- ゴールド、プラチナ、銀などの貴金属バー・インゴッド・地金
- 金貨・銀貨・銅貨・記念コイン
- 古銭・古札
- プログラムのポリシーによって出品が禁止されている商品
- リコール対象の商品、または日本で販売が禁止されている商品
- ネオジウム磁石および、その他の商品に影響を及ぼす恐れのある磁性商品
危険性があるものや、冷蔵庫や冷凍庫での保管が必要になる商品は預かってもらえません。また日ごろのお世話が必要な動植物のような保管管理に手間がかかるようなものもNGです。こういったものは自己発送にするようにしましょう。
万が一、FBA出品をしてはいけないものを納品してしまった場合には、着払いで返送されるだけではなく、最悪の場合出品アカウントはく奪もあり得るので絶対にやらないようにしましょう。
FBAへ納品しよう!
商品登録ができたら、いよいよFBA倉庫へ商品を登録してみましょう。
商品を倉庫へ送る前に、セラーセントラルから納品のための手続きを行います。
FBA納品プランについて
実際にここからはFBA倉庫へ納品するための手順の流れについてみていきましょう。商品登録が終わったら、納品プランを作成していきます。
個別の商品とは?
納品プランには個別の商品と、メーカー梱包があります。
個別の商品というのは、1つの箱の中に複数の種類の商品を入れる場合に選択します。またメーカー梱包以外はすべてこちらを選ぶことになるので、普通はこちらを選ぶようにしましょう。
メーカー梱包とは?
メーカー梱包というのは、メーカーが出荷時に梱包したロット単位で納品する場合に選択します。
メーカー梱包で納品する場合に限り、ラベルシールの貼り付けをAmazonに委託することができます。
数量を入力しよう!
納品プランを選択したら、次に発送元と梱包タイプを選んで、続けるをクリックします。
次の画面に移ったら、納品する商品の数を入力します。
内容を確認したら続けるをクリックします。
FBA商品ラベルの貼り方について
数量を入力したら、FBA用のラベルの貼り付け作業になります。PDFがダウンロードされるので、ダウンロードしたラベルデータを印刷していきます。
FBA商品ラベルは委託もできる!
ラベルの貼り付けを誰が行うのかをまずは選択しましょう。
メーカー梱包の場合に限り、Amazonに委託することができます。
個別の商品を選択した場合には、1種類の商品しか同じ段ボールに入っていなくても、自分でシールを貼る必要があります。
ラベルのサイズに要注意!
自分でラベルを印刷する場合には、ラベルを印刷をクリックします。
ラベルを印刷する場合には、ラベルのサイズにも注意しましょう。自分が持っているラベルシールのサイズとあっているかどうかを確認してから、ラベルのPDFをダウンロードして開きます。
こちらのファイルを用意したラベルシールに印刷します。印刷したら、商品名と商品の状態などの必要事項がちゃんと入っているかと、はみだしやカスレがないかしっかりと確認しましょう。
ラベルシールがきちんと印刷されていたら、商品1つ1つに貼っていきます。このときには商品にもともとついていたバーコードが隠れるように貼ります。
納品の確認を!
すべての商品にラベルを貼って、段ボールに詰めたら、納品プランの最終確認をします。納品プラン名は自由につけられるので、自分で管理しやすいように編集しましょう。
FBAへの納品の最終注意について
ここまでできればFBA納品はできますが、ミスをするとAmazonから怒られてしまったり、商品を返送されたり、修正の手数料を取られたりします。
- 商品の個数があっているか
- 商品ラベルをきちんと貼り付けているか
- 配送業者と個数は正しく選んでいるか
- 配送ラベルはきちんと貼っているか
これらのことをチェックしてOKなら発送です!
ラベルシールはこちらがおすすめ!
ラベルシールは市販されているものがたくさんありますが、一番安いのはAmazonで出品者向けに販売されているものになります。
Amazonで出品用ラベルシールと検索すると出てくるので、そちらを使いましょう。
本などに直接貼ったり、箱にもプレミアがつく商品などに貼るときには、貼ってはがせる剥離タイプのものがおすすめです。ちょっとコストはかかってしまいますが、はがせないタイプのシールを使ってしまうと、後からクレームになってしまうので、商品によってシールのタイプは変えましょう。
配送用の段ボールの調達方法について
自己発送する場合の段ボールは、使い古しの段ボールを使っている人も少ないことかと思いますが、FBAに納品するための段ボールは気にすることはありません。
近くのスーパーなどに行って、余っている段ボールでちょうどいい大きさのものをもらってきましょう。無料でたいていもらえるはずです。
購入してもそれほど高い値段にはなりませんが、コストは抑えられるのなら押さえておきましょう。
尚、FBAに納品するためには160サイズ以下と決まっているので、160サイズかそれよりも小さいものをおすすめします。
配送会社を選ぼう!
自己発送する商品と合わせて、配送する回数が多いようなら、配送会社を選んで大口契約してしまうことをおすすめします。
郵便局なら実績問われずに大口契約が簡単にできるので、初心者にはおすすめです。
FBA出品は正しい手順を覚えれば大丈夫!
この記事ではFBA出品のメリットや流れについてお伝えしてきました。
回転が速い商品であれば、ほとんど費用もかけずに、最も面倒くさい手間をAmazonに代行してもらえるので、ぜひまだ利用していない人は利用してみてください。最初は売れ行きがいい商品だけを、最低納品個数だけ預けてみて様子を見てみる、というのでもいいのではないでしょうか。
FBA利用未経験の人には、かなり面倒くさい手間に感じられることでしょうが、一度経験してしまうとこれがなくてはやっていけなくなってしまいます。本気でアマゾン出品で稼ぐためには絶対に必須なので、絶対に覚えましょう!