中国から日本へ荷物を発送!EMS利用の場合の配達日数は?

「EMSの送り方がわからない」

「中国から日本までの到着日数は?」

「荷物を追跡する方法は?」

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

中国の通販サイトなどではEMSがよく利用されています。しかし、EMSをこれから利用する人にとっては中国から送られた荷物が日本へ届くまでの配達日数が気になるところではないでしょうか。

そこで、この記事では以下の内容について解説していきます。

  • EMSを利用して中国から日本へ荷物を送る方法
  • EMSを利用した場合の中国から日本への配達日数
  • EMSを利用して中国から日本に送った荷物の追跡方法

中国から日本へ荷物を送る際は、EMSを利用してみましょう。

目次

EMSの送り方

国際郵便を送る方法といえば、EMSが有名です。値段が安く、スピードも速いという便利な配送サービスですが、税関で止められると配達日が遅くなってしまうというデメリットもあります。

EMSとは

EMSとは、Express Mail Serviceの頭文字を取ったもので、日本郵便が提供する国際スピード郵便のことです。数日から1週間以内で到着する配送スピード、荷物の追跡機能、トラブル発生時の損害賠償制度などが特徴です。

料金は荷物の重さと発送先によって異なります。詳細は下記のリンクから確認してください。

参考:EMSの詳細地域とEMS取扱い国

EMSで発送できないもの

EMSでは、法律や条約に抵触するような商品は送れません。火薬などの爆発物・麻薬・生物、わいせつ物、スプレー缶、香水、マニキュア、アルコール濃度が24%を超える化粧品やお酒、電子タバコやモバイルバッテリーなどは発送不可です。

EMSラベル

EMSを利用するには、「書類用」「物品用」という2種類の専用ラベルが必要です。

【書類用専用ラベル】

〇差出人関連の記載事項
・日付
・差出人の名前
・住所
・郵便番号
・電話番号/FAX(任意)

〇受取人関連の記載事項
・受取人の名前
・住所
・郵便番号
・電話番号/FAX(任意)

名前や住所は英語で記入します。”Mr.””Ms.”などの敬称でも構いません。

発送後は、荷物を追跡するために送付状の控えを保管しておきましょう。

【物品用専用ラベル】

物品用専用ラベルの方が項目数が多いですが、注意点などは書類用ラベルと同じです。

〇差出人関連の記載事項
・日付
・差出人の名前
・住所
・郵便番号
・電話番号/FAX(任意)

〇受取人関連の記載事項
・受取人の名前
・住所
・郵便番号
・電話番号/FAX(任意)

〇内容品
・内容品の名前
・HSコード(不要)
・内容物の原産国(任意)
・数量
・重量
・内容品の価格
・贈りものかどうか
・日本円換算合計(送料込みの合計金額)
・危険物該当有無
・ご著名(サイン、英語・日本語どちらでも可)
・郵便物の個数

内容品記載欄には、はじめに個人利用の場合「Personal Use」と書きます。その下に内容を書いていきます。内容品の名前は具体的な名称を書きましょう。記載が曖昧だと、配達日数の遅れにつながります。

詳しくは日本郵便の下記リンクを参考にしてください。

参考:日本郵便 内容品の英語訳

〇2万円を超える場合
合計額が2万円を超える場合は、その旨記載しておきましょう。紛失リスクなどを考えると記載しておいた方が無難です。
EMSには損害賠償制度があり、もしもの時に実損額が賠償されます。2万円までは無料で、2万円を超えるとそれ以降は200万円まで2万円ごとに50円追加料金が発生します。

もし、2万円を超えているのに記載しなかった場合、2万円の賠償になります。

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中国から日本へEMSで送る方法

ここでは、EMSを使って中国から日本へ商品を送る方法を紹介します。

郵便局に荷物を持っていく

まずは近くの郵便局に荷物を持って行きましょう。郵便局とEMS専用事業所どちらに持って行っても構いません。

日本への発送にEMSが使えるか確認する

場所によっては、日本への発送に対応していない郵便局もあります。

EMSを利用する際は、必ず日本へ発送できるかを確認しましょう。

「送到日本可以吗?」(song dao riben keyi ma?)(日本に送ってもらえますか?)

と聞くのがおすすめです。

商品は中身を確かめる

EMSを利用して中国から日本へ荷物を送った場合、禁止製品の有無を確認する荷物チェックが入ります。必ず調査されるので、申し込み時点では密閉しないようにしましょう。ダンボールなど、荷物を入れる外箱には制限はありません。

料金は輸送方法で異なる

国際郵便の料金は、EMS・航空便・SAL便・船便のいずれで送るかによって異なります。

  • EMS(国際スピード郵便):最優先で扱われ2~4日で届くが、料金は高い
  • 航空便:3-5日で日本へ届くが、料金が高いがEMSより安い
  • SAL便:平均2~4週間で届く、料金は普通
  • 船便:1か月~2か月ほどで到着、料金は安い

EMSを申請する

EMSを利用するために、EMS専用の送り状を記入します。
中国郵政速逓物流のサイト内に記入方法がありますので、日本語に翻訳して参考にしましょう。

参考:中国郵政速逓物流

仕入れサイトにてEMSを選択する

Alibaba(アリババ)や淘宝(タオバオ)等の中国輸入の通販サイトで購入する場合でも、EMSによる発送を選択することができます。その際の主な決済方法はクレジットカードです。

また、中国輸入代行業者に依頼した場合によく使われるPayPalでの決済にもクレジットカード登録が必要なので、物販ビジネスを行うならば必ずクレジットカードを発行しておきましょう。

中国から日本へのEMS到着日数

ここでは、中国から日本へEMSを利用した時の到着日数を紹介します。

3日間で届く場合

EMSを利用すれば、最短3日で商品が届くこともあるようです。中国と日本の間にある1時間ほどの時差は考慮する必要もないでしょう。

4日間で到着する場合

同じ商品でも場合によっては配達日数が遅れます。税関調査で手間取ると、配達日数が遅くなりがちです。

5日間で到着する場合

税関調査で手間取っても、通常は5日以内には届きます。

追跡画面上で「税関から受領」と「国際交換局から発送」という表記が繰り返されていたら、税関に引っかかったとみてよいでしょう。

中国から東京都にEMSで配達された場合

中国の国際交換局から発送→東京国際郵便局に到着(42時間)

東京国際郵便局で通関手続き→東京国際郵便局から発送(0.5時間)

江戸川郵便局に到着→指定配送先で受け取り(53時間)

合計で95.5時間かかりました。都内ならば通関に手間取るなどのことがない限り、発送から3~5日以内に受け取れます。

中国から福岡県にEMSで配達された場合

中国の国際交換局から発送→大阪国際郵便局に到着(22時間)

大阪国際郵便局から発送→新福岡郵便局に到着(17時間)

新福岡郵便局で通関手続き→新福岡郵便局から発送(3時間)

早良郵便局に到着→指定配送先で受け取り(13時間)

合計で55時間かかりました。手続きがスムーズに済めば3日以内に荷物が到着することもあります。

中国から愛知県にEMSで配達された場合

中国の国際交換局から発送→中部国際郵便局に到着(21時間)

中部国際郵便局で通関手続き→名古屋神宮郵便局に到着(13時間)

名古屋神宮郵便局から発送→守山郵便局に到着(4時間)

守山郵便局から発送→指定配送先で受け取り(1時間)

合計で39時間かかりました。国際郵便局がある地域だと到着が早い傾向にあります。

荷物の配達日数はどれくらいかかる?

中国から日本に発送される荷物の多くは、発送手続きや状況により遅延する場合があり、日数の予測ができないため、注意が必要です。

EMSを利用して中国から日本へ送られた荷物が手元に届くまでにかかる日数は、概ね5日となります。日本郵政は土曜、日曜、休日もEMSの荷物を配達します。

中国から日本へ荷物を送った場合の到着日数【ヤマト運輸】

ここでは、中国から日本へヤマト運輸の国際宅急便を利用した時の到着日数を紹介します。

中国から東京都にヤマト運輸で配達された場合

上海支店から発送→ADSC支店に到着(29時間)

ADSC支店で通関手続き→羽田クロノゲート支店に到着(9時間)

羽田クロノゲート支店から発送→烏山北口センターに到着(9時間)

烏山北口センターから発送→指定配送先で受け取り(1時間)

合計で48時間かかりました。羽田クロノゲート支店に近い地域だと到着が早い傾向にあります。

なお、ADSC支店とは、Apple Delivery Support Centerのことで、東京都江東区有明にあるヤマト運輸のApple製品を発送する専用センターです。

ヤマト運輸の東京主管支店のなかにあります。

中国から栃木県にヤマト運輸で配達された場合

香港支店から発送→YGL羽田クロノゲート支店に到着(27時間)

YGL羽田クロノゲート支店で通関手続き(4時間)

国際宅急便サービスセンター(羽田)から発送→宇都宮鶴田センターに到着(24時間)

宇都宮鶴田センターから発送→指定配送先で受け取り(1時間)

合計で56時間かかりました。羽田クロノゲート支店から宇都宮鶴田センターまで1日かかるため、東京都よりも時間がかかります。

中国から埼玉県にヤマト運輸で配達された場合

香港支店から発送→YGL羽田クロノゲート支店に到着(30時間)

YGL羽田クロノゲート支店で通関手続き(4時間)

国際宅急便サービスセンター(羽田)から発送→羽田クロノゲートベースを通過(4時間)

羽田クロノゲートベースを通過→西埼玉主管支店サービスセンターに到着(17時間)

西埼玉主管支店サービスセンターから発送→狭山入間川センターに到着(4時間)

狭山入間川センターから発送→指定配送先で受け取り(1時間)

合計で60時間かかりました。羽田クロノゲートベースから西埼玉主管支店サービスセンターを経由するので、東京都・栃木県よりも時間がかかります。

荷物が遅延する理由

中国から日本への荷物が遅延するのは、航空便の欠航などやむを得ない事情の他、中国国内又は日本国内、運送の途中のいずれかで荷物が足止めされていることが原因です。

ここでは、中国から日本への荷物が遅延する理由を紹介します。

中国の大型連休の影響

中国では春節(2月)や国慶節(10月)などの大型連休に入ると小包全ての発送が止まります。中国の大型連休前後は大量の荷物の発送が重なるため、日本への発送に時間がかかります。1ヶ月ほど遅延することもあるので注意しましょう。

日本の税関の影響

日本に荷物が届いた後、手続きの関係上、税関で荷物が足止めされ遅延する場合もあります。税関を通過するのに2日ほどかかり、荷物が許可され次第の発送となるとなるため、到着予定日よりも数日遅延します。

EMSで中国から日本へ向けて発送された荷物を追跡する方法

EMSで中国から日本へ向けて発送された荷物を追跡する方法を紹介します。日本のサイトでも検索できますが、明確な所在を知りたい場合は中国のサイトを利用しましょう。

中国郵政のEMS検索ページ

中国郵政のEMS検索ページを使えば荷物の検索が可能です。

参考:中国郵政速逓物流(中国語)

EMSの検索番号と認証コードを入力する

中国郵政のトップページ左下にある検索ボックスに、荷物番号と認証コードを入力します。

左の長いスペースにEMSの荷物番号(Shipment Number)を入力しましょう。

中国語版の中国郵政検索窓

次に表示された絵をパズルの要領でピースをはめて絵を完成させると追跡画面が表示されます。

検索結果を確認する

EMS番号と認証コードが正しければ、追跡情報が表示されます。表示されない場合は、EMS番号・認証コードが間違っている可能性が高いです。発送したばかりだと、荷物が登録されてないこともあります。

検索エラー表示

検索できない場合は、エラーメッセージが表示されます。

【荷物番号の桁数が間違っている場合】

日本語に翻訳すると、「番号が間違っているので、再入力してください」と表示されます。

【認証数字が間違っている場合】

「无查询邮件信息或邮件超过查询期限」というエラーメッセージがでます。

こちらも日本語に翻訳すると「問い合わせ情報が無いか、問い合わせ期間が過ぎている」と表示されます。

日本郵便の配達状況確認ページ

日本郵便のサイトから中国からの荷物の配達状態や日数を追跡することができます。

サイト内にある「EMS配達状況のご確認」にEMS送り状(ラベル)に記載されている13桁のお問い合わせ番号を入力するだけで追跡することができるので利用しましょう。

また、配達完了のメールを知らせてくれるサービスもあります。追跡情報の照会を行うと「配達完了メール通知サービスのお申し込み」ボタンが表示されるのでクリックした後、受付画面の表示に従い入力するだけで登録完了です。

なお、荷物の情報が反映されるのに日数を要することがあります。追跡できないときは時間をおいてから再度確認しましょう。

Parcel Monitor(パーセルモニター)の使い方

Parcel Monitor(パーセルモニター)は追跡番号の一括検索サービスです。世界中の運送会社972社以上に対応(2022年10月現在)しているので、送られてきた追跡番号がどこのものかわからなくても追跡ができます。

運営会社はシンガポールに本社を置くベンチャー企業で、フィッシング詐欺などの心配もありません。

使い方はとても簡単です。検索ボックスに追跡番号を入れたあとにエンターを押します。しばらく待つと一括検索されて配送状況が表示されます。

参考:Parcel Monitor

17Trackの使い方

17TrackもParcel Monitorと同じく、追跡番号の一括検索サービスです。2022年10月現在、1300社以上の配送会社と提携しています。

利用に会員登録は不要ですが、会員なら追跡情報をスマホに通知してくれるので便利に使いたいのであれば登録を検討してもいいでしょう。

使い方も検索ボックスに追跡番号を入れるだけなので簡単です。改行をすれば複数の追跡もできます。

参考:17TRACK

中国郵政・日本郵政のサイトで追跡できない場合

中国郵政、日本郵政のどちらのサイトでも中国からの荷物を追跡できない場合は、荷物番号の情報が反映されていない等、情報交換のタイミングにより検索できない場合があります。

反映されるまで日数を要する場合もありますので、しばらく間をおいてから再度確認してみましょう。

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信頼できる輸入代行業者を利用する

中国輸入では万が一返品などの対応をしなければならない時、問い合わせのやり取りを全て中国語で対応しなければならない為、言葉の壁が大きな負担となります。そこで中国語の対応や、発送前の商品の検品作業を行ってくれる信頼できる代行業者を選ぶと安心です。

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中国から日本に物品を輸入するときの注意点

中国から日本に物品を輸入するときの注意点を紹介します。

関税について

中国から発送された商品は、日本に到着すると税関に送られます。ここで、高価品だと判断されたら関税がかかりますし、不審な点があると調査日数が延長されます。

売れてから商品を仕入れる無在庫転売をしている方は、税関調査の日数も考慮する必要があるでしょう。特に、土日・祝日は検査が遅れがちです。

税関に引っかかった荷物はどうなる?

税関で引っかかると、受取先に手紙が届きます。場合によっては、購入したことを証明するために領収書(インボイス)などの提出を求められるでしょう。その場合は、郵送またはFAXで送付してください。急いでいる場合は、送付後に税関に電話するのがおすすめです。

到着したら、関税を支払って商品を受け取ってください。

税関の注意点

中国はコピー商品が出回っているため、税関調査が厳しい国といわれています。コピー品を輸入してしまうと、税関で焼却処分されるほどです。

税関に引っかかったコピー商品は任意放棄も可能です。任意放棄する場合は、税関のホームページから任意放棄書を印刷し、必要事項を記入した後、原本を郵送してください。

まとめ

中国から日本へ商品を発送・輸入するには、EMSがおすすめです。EMSを使えば、3日から5日で商品を受け取れます。

商品の所在は中国郵政のホームページで確認しましょう。その際は、EMSの検索番号と認証コードを正確に入力することが大切です。

税関に引っかかった場合は、インボイスなどを提出して、できるだけ早く商品を受け取るようにしましょう。

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この記事を監修した人

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