国際eパケットとは?料金やサービス内容、利用方法を徹底解説!

「国際eパケット」とは、日本郵便の海外配送サービスです。料金もEMS(国際スピード郵便)よりも安く配送できるため、うまく活用すればコストを抑えながら海外物販ビジネスを展開できます。

そこで今回は、国際eパケットのサービス内容や利用方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

国際eパケットとは?

まずは、国際eパケットのサービス内容について具体的にご紹介します。

配送可能な国

国際eパケットは、アジアをはじめ、オセアニア、北米、中米、中近東、ヨーロッパ、南米、アフリカなど、世界中の国や地域に荷物を配送できます。

荷物の重さ・大きさ

国際eパケットでは、

  • 2kg以内
  • 3辺合計90cm(1辺の最大長は60cmまで)以内

の荷物を発送できます。

また、航空便扱いになるため、2kg以内の海外配送であれば、EMSよりも安くスピーディーに配送できます。

配送料金

国際eパケットは、荷物の重量に比例して料金も上がります。

具体的な料金は以下の画像または参考リンク(日本郵便国際eパケット料金表)通りです。

なお、重量が2kgの荷物の場合、EMSと比較して

  • 中国への荷物…27%OFF
  • アメリカへの荷物…19%OFF
  • ブラジルへの荷物…41%OFF

となるため、非常にお得になることがわかります。

参考:日本郵便国際eパケット 料金表

割引制度も使える

国際eパケットでは、一定の条件を満たせば以下のような割引制度を利用できます。

  • 「差し出しの都度割引」…1回に10通以上の配送で40円、50通以上で50円、100通以上で60円といった割引が受けられる
  • 「月間割引」…月に50通以上の配送で1通につき40円、100通以上で60円の割引などが受けられる

その他にも「区分割引」「集配郵便局等差出割引」なども利用可能です。

参考:割引制度

安全性も高い

国際eパケットでは、一部の国に対する追跡サービスを提供しています。また、6,000円までの実損額に対する補償制度も用意しているため、荷物の紛失といったトラブルが起こっても安心です。

国際eパケットの到着日数

次に、国際eパケットの到着日数について解説します。

国際eパケットは通常郵便物国際便に該当しています。到着日数の目安(関東の場合)は以下の参考リンク(お届け日数表)のようになります。

それでは、どのくらいの日数かかるのか、実際の発送履歴をもとに詳しくご紹介しましょう。

参考:お届け日数表(通常郵便物航空便:関東)

アジア(マレーシア)の場合

国際eパックのマレーシアへの到着日数の目安は6日間です。

しかし、実際は保管に9日ほどかかるため、6日では到着しません。実際のところ、アジア地域は10日程度かかると考えた方が良いでしょう。

北米(アメリカ)の場合

アメリカまでの到着日数の目安は、地域によっても異なりますが、5~8日程度です。

しかし、実際のところは9日と、目安よりも時間がかかっています。やはりアメリカの場合も10日前後は考慮しておくべきでしょう。

中近東(イスラエル)の場合

イスラエルに到着するまでの目安は6日です。

しかし、国際eパケットではイスラエルでの追跡サービスが利用できないため、イスラエルポストの追跡情報で確認してみましょう。

すると、イスラエルポストに6/12に引き渡しされた後、6/25に到着しています。結局、日本から発送して21日間もかかってしまう計算です。

ヨーロッパ(イタリア)の場合

最後にイタリアの到着日数をご紹介します。ヨーロッパは税関の通過に時間がかかる傾向にあります。特にイタリアは遅延の多い国で、ホリデーシーズンだと到着に2ヶ月近くかかることも珍しくありません。

イタリアの到着日数の目安は6日ですが、通関手続きに約10日かかり、最終的な到着には18日を費やしています。

やはりどの国や地域も、到着日数の目安よりも時間がかかる傾向にあるようです。

国際eパケットの利用方法

それでは、国際eパケットの具体的な利用方法についてご紹介しましょう。

1. 国際郵便マイページサービスへの登録

国際eパケットを利用するには、日本郵便の「国際郵便マイページサービス」への登録が必要です。

登録完了後、ログインをします。

なお、このとき配送に必要なラベル類を入れる「専用パウチ」を請求しておきましょう。専用パウチは郵便局の窓口でも申し込めますが、状況によっては置いてないこともあるので、事前に手配することをおすすめします。

参考:日本郵便 国際郵便マイページサービス

2. ラベルの作成

専用パウチを用意したら、次に配送に必要なラベルを作成します。

ラベル作成に必要な情報は以下の通りです。

  • 依頼主情報
  • 届け先情報
  • 発送種別と内容品(発送方法・内容品名・単価および個数など)
  • 発送関連情報(発送予定日・総重量・有償/無償など)

これらの情報を入力してラベルを作成していきます。

3. ラベルの印刷と荷物の発送

入力した情報を確認したら、ラベルを登録・印刷します。

印刷したラベルは、専用パウチの中に入れて封をし、荷物に貼って郵便局で発送します。

しかし、最初のうちは内容に不備があることも多いため、専用パウチに封をせず、開けた状態で郵便局へ持ち込むと良いでしょう。

郵便局の方に内容を確認してもらった上で、封をしてもらえば安心です。

国際eパケットの注意点4選

国際eパケットは安くスピーディーに海外配送できますが、日本国内への発送とは大きく異なるため注意すべき点がいくつかあります。

そこで国際eパケットを使用する上で注意すべき以下の4つのポイントをご紹介します。

  1. 利用条件をしっかり確認する
  2. 配送日数はあくまで目安と心得る
  3. 追跡できない国がある
  4. 発送できない国がある

1.利用条件をしっかり確認する

国際eパケットには様々な利用条件があります。そのため、事前にしっかり確認しておくことが重要です。

まず、国際eパケットでは、

  • 火薬類や引火性の液体などの航空危険物
  • 麻薬類
  • 生きた動物
  • わいせつな物品
  • 現金や宝石などの貴重品

などを送ることはできません。

また、発送には印刷済みのラベルを専用パウチに入れなければならず、手書きのラベルなどは使用禁止です。

このように、国際eパケットには利用条件がありますので、事前に必ず確認しておきましょう。

2.配送日数はあくまで目安と心得る

先ほどもご紹介しましたが、国際配送は到着の目安よりも時間がかかる傾向にあります。

なぜなら、日本のように物流システムが整っていない国や地域が多い上、配送に関する意識も場所によってそれぞれ異なるからです。

そのため、到着日数の目安は、あくまでも平均的な日数であると心得ましょう。そうすれば、荷物が届かない場合にも必要以上に焦ることもなくなります。

3.追跡できない国がある

国際eパケットには追跡サービスがありますが、中近東など、国や地域によっては利用できないことがあります。また、追跡できる国や地域でも、データの反映に遅れが生じることもあるので注意しましょう。

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4.発送できない国がある

国際eパケットには、そもそも荷物を発送できない国もあります。

国際eパケットは航空便扱いであるため、発送できない国や地域は、日本郵便の「「国際郵便条件表(国・地域別情報)」内の「国・地域別の差出可否(差出可否早見表)」で確認できるのでチェックしておきましょう。

参考:日本郵便:国際郵便条件表(国・地域別情報)

国際eパケットライトとは?

国際eパケットライトは、国際eパケットをさらに簡易化したもので、国際eパケットよりも安い金額で荷物を送ることができます。

ここでは、国際eパケットライトのサービスについて具体的に説明します。

エコノミー航空(SAL)便扱い

国際eパケットライトは「エコノミー航空(SAL)便」扱いになります。

SAL便とは船便よりスピーディーで、航空便より安いサービスのことです。

航空便である国際eパケットよりも配達は遅いものの、よりリーズナブルに利用できる点が魅力です。

具体的な到着日数

2kgの荷物を東京からニューヨークへ送った場合、それぞれの国際郵便の到着日数は以下のようになります。

  • EMS…3日
  • 国際eパケット…7日
  • 国際eパケットライト…2週間前後

国際eパケットライトは他のサービスよりも時間がかかる傾向にあるようです。ただし、これはあくまでも目安であり、状況によって到着日数は変化します。

重さ・大きさ

国際eパケットライトの重さや大きさの規定は、国際eパケットと同様、

  • 2kg以内
  • 3辺合計90cm(1辺の最大長は60cmまで)以内

となっています。

具体的な料金

2kg までの荷物を中国とアメリカに送った場合、それぞれの国際郵便の料金は以下のようになります。

【中国】
国際eパケットライト…2,045円
国際eパケット…2,400円
EMS …3,400円
【アメリカ】
国際eパケットライト…2,860円
国際eパケット…3,620円
EMS… 7,900円

国際eパケットライトは、EMSや国際eパケットと比べるとかなりお得であることがわかります。特にアメリカへの配達の場合、EMSと比べると5,040円も割安になります。これは使わない手はありませんね。

利用条件

国際eパケットライトにも様々な利用条件があります。

  • 国際郵便マイページサービスからラベルを印刷し、専用パウチに入れて利用する
  • 手書きラベルでの差し出しはできない
  • 一度使用したラベルでの再差出は認められない
  • 貴重品(現金、宝石等)は送付できない
  • 国の状況によっては、追跡サービスが利用できない場合がある

内容は国際eパケットとほぼ同じですが、異なる点もあるため事前に必ず確認しておきましょう。

国際eパケットライトがおすすめの理由

最後に、国際eパケットライトをおすすめする理由をご紹介します。

到着までの日数は国際eパケットとほぼ同じ

国際eパケットライトは、国際eパケットに比べて到着に時間がかかると言われています。

しかし、実際の到着日数はどちらもそれほど違いがなく、約1週間~3週間程であり、時にはライトの方が早く着く場合もあります。

つまり、国際eパケットの方が常に早く着くというわけではないのです。

それならば、料金の安い国際eパケットライトを使った方がお得ですよね。

ライトの方が追跡可能な国が多い

国際eパケットは、カナダやオーストラリア、中近東などの一部の国で追跡ができません。

しかし、eパケットライトは、カナダやオーストラリアでの追跡が可能なため、より便利かつ安心して利用できます。

長期的にみると国際eパケットライトの方がお得

国際eパケットライトは、国際eパケットと重さや大きさの規定が同じでありながら、料金が安く、到着日数も差がないことが多いのが現状です。

そのため、到着日数を気にしないのであれば、パケットライトを使う方が回数を重ねるほどお得になります。

コストダウンにつなげることも可能なので、ビジネスに上手に取り入れていきましょう。

国際eパケットをうまく利用することで、海外物販ビジネスのコストカットも可能

今回は、国際eパケットについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

国際eパケットは、2kg以内の荷物であれば、EMSよりもリーズナブルに世界中の様々な国や地域に荷物を配送できます。また、追跡サービスや補償制度などもあり、安全に利用できる点も魅力です。

また、国際eパケットライトは、国際eパケットよりもさらに安い価格で荷物を送付できるため、海外転売ビジネスを行う方は2つのサービスをうまく利用することで、事業のコストカットにつなげることができるでしょう。

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