国際eパケットライトの使い方は?メリットや注意点を紹介!

国際的なビジネスにおいて、商品の配達方法はコスト面でも信用面でも重要です。海外への配達をより安全かつ速く行いたいなら、国際eパケットライトを利用しましょう。

今回は国際eパケットライトをおすすめする理由や使い方、注意点について紹介します。配達方法に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

目次

国際eパケットライトの概要

国際eパケットライトとは簡単に言うと、配達物の追跡が可能な小物向けの海外配達方法です。小型の配達物を扱う分、通常の配達方法である国際eパケットより安く利用できます。

相手が不在でもポストに投函されるため、配達物が戻ってくる心配がありません。料金が安く追跡も可能と、手軽かつ安全に配達する手段として重宝されているのです。

取扱可能国

利用できる国については、公式ページに詳しく載っているので参考にしてください。取扱国は少しずつ増えていっているので、今は取り扱いがない国でも後々利用できる可能性もあります。

参考:国際eパケットライト取扱国・地域

送料

国や地域ごとの送料については、下記ページを参照してください。最も送料が安いのはアジアです。最高料金は1.3kgまではアメリカ、それ以上は南米やアフリカが高額となっています。

参考:国際eパケットライト送料一覧

取扱可能なサイズ及び重量

荷物の最大重量は2kgまで、サイズは1辺の上限が60cm、3辺の合計が最大90cmまでです。その他細かい条件は下記ページに詳しく載っています。

参考:国際eパケットライトサービス内容

損害補償について

この配送方法には一切の損害補償がありません。配達物の追跡こそ可能ですが、万が一配達途中に荷物が紛失しても、補償はされないのです。

格安で配達できる分、他の配達方法のように補償までは行き届いていません。高額商品や絶対に紛失しては困る物を送る場合は、別の方法を選択しましょう。

追跡方法

追跡サービスは下記のページから利用します。13桁の追跡番号を入力することで、配達状況の追跡が可能です。

参考:郵便追跡サービス

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おすすめ出来る理由

国際eパケットライトは、既存の海外配達である国際eパケットにないメリットがたくさんあります。対象となるサイズの小物を配達するのであれば、国際eパケットライトの利用がおすすめです。

もちろん国際eパケットの方が優れている点もあります。条件を比較しながらメリットを紹介するので、配達方法を選ぶ際の参考にしてください。

扱いの違い

国際eパケットが書留扱いなのに対して、国際eパケットライトは特定記録である点がまず異なります。書留扱いなら配達物をポストに投函せず必ず対面で手渡しするため、特定記録よりも確実な配達が可能です。

次に補償ですが、国際eパケットには上限6.000円までの補償がつくのに対して、前述の通り国際eパケットライトには補償がありません。国際eパケットが勝る主な点は、「確実性が高い」「保障がつく」の2点です。

到着日数

配達国によって異なりますが、どちらもおよそ1~3週間程度で到着します。同じ場所でも届け先や運送会社にも左右されるので、どちらが早く配送できるかはその時の状況次第です。

国際eパケットが航空便扱いであるのに対して、国際eパケットライトはSAL便扱い、つまり国内では陸路での配達を行います。全く同条件の配達であれば、国際eパケットの方が早く到着する可能性が高いですが、基本的にはそこまで大きく変わらないと思って大丈夫です。

追跡可能国

配達可能国は国際eパケットの方が多いことは前述したとおりですが、追跡可能国も同じではありません。配達可能国でも追跡に対応していない国があるため、配達可能=追跡可能ではないからです。

国際eパケットライトでしか追跡が出来ない国も多く、主要国のカナダやオーストラリアなどは国際eパケットでは追跡できません。追跡機能を重視するなら、国際eパケットライトをおすすめします。

料金

国際eパケットライトの方が、国際eパケットに比べて約1割ほど割安料金で利用できます。例えばアジアに最大重量の2kgの荷物を配達する場合、国際eパケットライトが2,000円、国際eパケットが2,360円です。

配達に要する日数がほぼ同じでありながら、料金は安定して安く利用できます。これがおすすめの理由です。

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配達方法

配達には配達用のラベルを作成する必要があります。ゆうパックのようにラベルの手書きができず、作成したラベルを印刷しなければいけないので気を付けてください。

作成自体は簡単に行えるので、ラベルの作成から実際に配達するまでの手順を見ていきましょう。

国際郵便マイページサービスに登録

ラベルを作成するためには、国際郵便マイページサービスへの登録が必要です。このサイトからラベルの印刷を行ったり、ラベル用のパウチを請求したりします。下記ページの「個人のお客さま」をクリックして必要事項を入力していきましょう。

参考:国際郵便マイページサービス

ラベル収納用専用パウチの請求

サービスへの登録が終わったら、ラベルを作成する前にラベル封入用のパウチを請求します。作成したラベルはこの専用パウチに入れて利用するので、必ず用意しておきましょう。

先ほど登録したマイページの、「オンラインショッピングツール」内にある「パウチ請求」からパウチの請求が可能です。請求は無料で行えますが、月ごとに請求できるパウチには上限(300枚)があるため注意してください。

請求から到着まで5営業日前後かかるので、早めに請求しておきましょう。

ラベルの作成

マイページの「オンラインショッピングツール」内の「送り状を作成する」をクリックしてラベル作成を行います。必要事項を入力し、印刷機を使ってラベルの印刷を行ってください。

印刷の際は、ラベル一式が揃っているか確認しましょう。ラベル表紙、税関告知書、インボイス、引渡証の4つです。

郵便局に持ち込む

作成したラベル一式、ラベル封入用のパウチ、梱包済みの配達物の3点を郵便局に持ち込み、配達手続きを行います。

その場でサイズや重量を図り、料金を支払ったら手続きは完了です。慣れれば手間もかからないため、簡単に配達の手続きが済ませられます。

国別の配達日数の目安


配達日数は配達先の国や地域、環境や気候などさまざまな要素で変化します。とはいえ発送した後の不安を解消したり配達先とのトラブルを避けたりするためにも、ある程度の目安は把握しておくべきです。

続いては、国ごとの大まかな配達日数の目安を紹介しますので、参考にしてください。

ちなみに配達にかかるトータルの日数は、日本から各国への配達にかかる時間に加えて、発送手続きをしてから日本をたつまでの日数もかかることは頭に入れておきましょう。空港までの配送や輸出のための検品にかかる時間などを加味すると、下記で紹介する日数に2~5日程度プラスされると思っておけば大丈夫です。

アメリカ合衆国

配達物がアメリカについてから、目的地に配達されるまでの目安は2~14日前後です。

アメリカは国土が広いので、アメリカに到着してから配達完了までの日数は配達先によって大きく前後します。3日程度の場合もあれば2週間近くかかる場合もあるので、注意してください。

カナダ

大まかな配達手順や距離はアメリカと変わらないので、配達完了までにかかる日数も同様に2~14日程度です。

同条件であればアメリカより1日程度早い傾向がありますが、ほとんど一緒だと思って問題ありません。

オーストラリア

配達完了まではおよそ5日前後かかります。アメリカやカナダに比べると国土が小さいので、オーストラリア到着から目的地への配達までは比較的日数がかかりません。

国の距離も日本から近いので、特別な事情がなければ10日以上かかることはあまりないと言えます。

香港

配達完了までの目安は5~9日です。香港は先進国に比べるとチェックに時間がかかったり交通の便に難があったりするので、物理的な距離の割には時間がかかります。

台湾

配達完了の目安は3日程度です。台湾には航空便が直接向かえる上、到着から配達完了までの陸路も短いので、比較的早く配達ができます。

注意点

便利なサービスはつい多用しがちですが、注意点も把握しておかなければなりません。特に国際的なサービスは日本の常識が通じないケースもあるので、思わぬトラブルやクレームの原因になることもあります。

続いては、サービスを利用する上で頭に入れておくべき事柄について解説します。良いサービスを安心して利用するためにも、必ず全て把握してください。

利用条件の把握

国際eパケットライトは、既存の配達形式に比べて料金や配達方法にメリットがある分、数々の制約も備わっています。どんな配達物に対して利用できるかは必ず把握しておきましょう。

サイズや重量は、2kg以内1辺60cm、3辺合計が90cmを超えないものが上限です。ラベルは専用の物が必須で、他の手書きラベルでは受け付けてもらえないので注意してください。

また、国際eパケットライトでは配達出来ない物もあります。詳しくは下記のページに記載されているので、必ず確認して、配達できない物が混じらないよう徹底しましょう。

参考:国際郵便として送れない物

配達日数は大きく前後する

配達日数があくまで目安なのは前述の通りですが、その誤差の大きさは日本国内での配達とは比較になりません。国ごとに物流事情が違う上、突然のトラブルに見舞われるケースも珍しくないからです。

たとえば配達先の国で台風が発生すれば、飛行機が着陸できず、その分配達までの日数が伸びますし、地震や災害、暴動などで交通状況に支障がでれば、配達再開はいつになるか分かりません。日本に住んでいると考えられない事情で配達が遅れることも頻発するので、配達日の目安を聞かれたら、なるべく多めに見積もって伝えておくとトラブルを回避することができます。

追跡できる国や地域ばかりではない

国際eパケットライトのメリットの1つは、多くの国や地域に対応した追跡システムです。しかしそれも完璧な訳ではなく、対応していない国や地域もまだまだたくさんあります。

対応していても情報の更新に時間がかかる国もあり、先進国以外ではなかなかリアルタイムに情報確認ができないことは頭に入れておきましょう

非対応の国や地域について

国際eパケットライトは2016年から開始されたサービスなので、まだ非対応の国や地域も少なくありません。時間と共に対応している国や地域はどんどん増えていますが、現時点で対応していなければ利用できないのです。

対応国や地域は下記のページから確認してください。五十音順に並んだ国名をクリックすると、国ごとの配達条件が表示されるので、その中の「5.特殊取扱」→「その他包有」と確認し、「SAL便」に○がついていれば対応しています。

参考:国・地域別情報(国際郵便条件表)

世界情勢を加味する

国ごとの事情の他に、世界情勢によっても物流は大きく影響を受けることは知っておいて下さい。

例えば2021年現在では、世界中に新型コロナウィルスが蔓延しており、物流に多大な制限が設けられています。普段なら配達可能でも、感染拡大を懸念して物流をストップしている国や地域はたくさんあるのです。

現在の配達状況を把握したいなら、下記ページで国ごとのSAL便の扱いについて確認してください。SAL便が停止させられていたら、国際eパケットライトは利用できません。

参考:国・地域別の差出可否

まとめ

国際eパケットライトは、従来の配達方法より料金を抑えられ、追跡サービスも利用できるので、より安く安全に配達をしてもらえます。補償が無かったり配達に若干時間がかかったりといったデメリットもあるので、配達物によって上手く配達方法を使い分けてください。

海外への配達は、配達先の国によって大きく日数が異なります。国ごとの事情にも大きく左右されるので、ある程度配達日数の目安をたてて、多めに見積もっておくことが大切です。配達先にはあらかじめ多めの日数を伝えることで、配達遅れによるトラブルを防止しましょう。

物流に大きな影響を与える世界情勢には、常に気を配ってください。配達が大きく遅れたり、ルールそのものが変わってしまうケースも多いため、柔軟な対応が求められます。便利なサービスであることは間違いないので、注意点に気を付けながら最大限活用していきましょう。

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この記事を監修した人

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