メルカリには、本人確認をおこなうシステムがあります。本人確認をしなくてもメルカリは利用できますが、一部の機能が制限されてしまうため、可能な限り本人確認を済ませるべきです。
特に、売上金が使いやすくなることから、販売から実際に売上金を利用するまでの間がストレスフリーになるのは、大きなメリットです。
今回は、メルカリで本人確認をすることの必要性と、本人確認後の売上金の活用方法について紹介します。まだ本人確認が済んでいない人は、ぜひ目を通してください。
メルカリにおける本人確認について

本人確認とは、メルカリに登録している情報と実際の情報に相違がないことを証明するための手続きです。メルカリは実際に会って販売をするわけではないので、購入者からすれば、登録されている情報が事実なのか確認する術はありません。
また、身分を偽った悪質な利用や違反も増えてきているため、その対策として本人確認を実施しています。本人確認によって登録している情報が正しいことが分かれば、メルカリ側だけでなく購入者にとっても信用できる出品者であることを証明できます。
本人登録はすぐに終わる
本人確認は重要ですが、面倒な手順が必要になるわけではありません。アプリ側の「アプリでかんたん本人確認」の手続きを済ませるだけで、すぐに完了します。
いちいち身分証明書のコピーなどを用意して郵送したり、外部サイトで面倒な入力をしたりする必要はありません。15分もあれば終わってしまうので、まだやっていない人は早めにおこなうことをおすすめします。
本人確認のメリット

本人確認には、非常に多くのメリットがあります。直接的な影響はありませんが、本人確認は間接的に様々な部分に影響してくるため、長い目で見たときの結果に、大きな差が生まれるのは確実です。
ここでは、メルカリで本人確認をおこなうメリットについて紹介します。メリットを知らないまま本人確認をしないのはもったいないので、ぜひ頭に入れておきましょう。
売上金の自動チャージ
売上金は、銀行に振り込んだりメルカリでの買い物に使ったりといった利用方法の他に、メルペイ残高にチャージする方法があります。メルペイは様々な場所で使えるため、メルカリの売上金を実質タイムラグなしで自由に利用できるに等しいです。
ただし、自動チャージは本人確認を完了していないと設定できません。売上金の銀行振り込みはどうしても時間がかかりますし、手数料も発生します。売上金の自由度を上げるためには、メルペイ残高への自動チャージが欠かせません。
メルペイで支払いを繰り越せる
メルペイには、今月分の利用金額の支払いを次月に繰り越せる「メルペイスマート払い」というサービスがあります。一時的に使い過ぎても、繰り越しをうまく使うことで予算のやりくりが簡単にできます。
他にも、支払い限度額を設定して予算管理を徹底したり、自動引き落としによってメルペイの手数料を無料にしたりと、様々な恩恵が得られます。メルペイを多用するのであれば、どれも役立つ機能ばかりなので、本人確認をせずこれらの機能を制限されるのは非常にもったいないです。
信頼性の指標になる
本人確認の有無は、運営だけでなく他ユーザーにも確認できます。そのため、出品者と購入者どちらの視点に立っても、相手を信用するための指標になり得ます。
特に出品者は、本人確認をしていないと取り扱っている商品の質に疑問を持たれがちです。不用品の売却程度の利用なら問題ありませんが、ビジネスとして継続的に商品を売っていくつもりなら、本人確認がないだけで月の売上を大きく落とす可能性がある点は、頭に入れておきましょう。
本人確認することによるデメリットもある

本人確認にメリットが多いことは前述したとおりです。しかし、少なからずデメリットがある点も忘れてはいけません。
メルカリを利用するスタンスによっては、デメリットがメリットを上回ってしまう可能性もあります。デメリットの内容と、メルカリをどのように利用しているかによっては、あえて本人確認をおこなわない選択肢も十分に考えられます。
ここでは、本人確認によって発生するデメリットについて紹介します。すべてのデメリットが必ず影響するわけではありませんが、一応頭の片隅に入れておくことをおすすめします。
個人情報が漏洩するリスク
本人確認に使用した情報は、メルカリ側に保存されています。そのため、何らかの理由でメルカリの情報が漏洩すれば、その際に自分の個人情報も一緒に流出する可能性があります。
個人情報の漏洩自体は珍しい話ではなく、大手企業でもニュースになっている例は少なくありません。実際に、メルカリは一度利用者の情報が流出する事件をおこしています。
もちろん流出したからと言って個人情報が悪用されるケースはまれですが、確率が0ではありません。どんな形でも個人情報を絶対に他人に知られたくないのであれば、安易な本人確認はしないほうが良いと言えます。
こっそりアカウントを新設してもバレてしまう
メルカリで新アカウントを作成すると、既存のアカウントと共通する部分がないか精査されます。その際、本人確認によって住所や電話番号などが登録されていると、既にメルカリにアカウントがあることがバレてしまい、アカウントの新設ができなくなってしまいます。
メルカリでは複数アカウントの所持はガイドライン違反であり、ペナルティを受けてしまう可能性が高いです。そもそもおこなってはいけない行為ですが、もし何らかの理由でアカウントを新設することがあると、本人確認が不利に働くケースもあります。
ある程度時間がかかるケースもある
メルカリの本人確認は、早ければ2~3日で済みます。ただし、場合によっては数週間かかってしまうケースもあり、すぐにメルペイを活用したい人にとってはデメリットと言えます。
また、写真が認証されないなどの理由で審査が遅れてしまう場合、さらに時間がかかってしまうこと多いです。時間に余裕をもって本人確認をおこなえば問題ない話ではありますが、すぐに本人確認を完了させたい場合でも、時間がかかるケースがあることは知っておきましょう。
本人確認ができないケースの対処方法

本人確認が完了しない理由には、様々な原因が考えられます。審査に通らない理由がある場合もあれば、単に審査に時間がかかっているだけの場合もあるため、個人によって原因は様々です。
ここでは、本人確認が完了しない場合の対処方法について紹介します。自分がどの原因に当てはまっているのかを確認して、適切な対応をおこなってください。
単に審査が完了していないだけ
前述した通り、本人確認の審査には1週間以上かかるケースもあります。一般的には数日で終わるケースが多いため、自分が他の人より時間がかかっていると不安に思ってしまう人も珍しくありません。
しかし、単に時間がかかっているだけならば、もう数日待つことで審査完了の連絡がくる場合があるので、焦らず待ってみてください。もしいくら待っても審査が完了した連絡がこないのであれば、別の原因を考える必要があります。
審査落ちする主な原因
審査落ちしてしまう主な原因は、送信したデータに不備があるケースが最も多いです。たとえば顔写真が不鮮明だったり、送ったデータに不足分があったりといった理由が考えられます。
また、通信環境などの理由でデータが送信されていなかった場合、何時まで待っても審査は始まりません。同じ理由で、審査自体は終わっていても、完了通知が届いてないだけのケースも考えられます。
データに不備がないか再度確認し、問題がなければ確実に送信されているかも併せてチェックしてみてください。
理由が分からない場合には問い合わせる
どうやっても認証が完了せず、原因もわからない場合には、メルカリの事務局に問い合わせてください。原因や対策について教えてくれるので、次に自分が何をしたらいいのかが明確に分かります。
運営への問い合わせ手順は、以下の通りです。
1.メルカリのマイページ画面から「お問い合わせ」をタップ
2.「お問い合わせの項目を選ぶ」をタップして、「アプリや使い方その他」の項目をタップする
3.お問い合わせ内容を入力して、「送信」をタップする。
売上金の主な使い道

メルカリで商品を売った際の代金は、売上金としてメルカリに保存されます。売上金を実際に使うためには、大きく分けて3種類の方法があります。
現金化したい場合は、銀行振り込みを選択してください。時間や手数料はかかりますが、売上金を現金に変換できるため、最も使い道の多い選択肢です。
そのままメルカリで使いたい場合は、商品代金を売上金で支払えます。特別な手続きは不要で、ポイント感覚で手軽に使える点がメリットです。
そして、本人確認することによってメルペイ残高へ自動チャージも可能です。売上金を即使える上に振込手数料もかかりません。さらに、メルカリ外のサービスにも幅広く使えるため、非常に便利な活用方法と言えます。
メルペイ残高はメルカリのポイントとは違う
メルカリの支払いに使えるものとしては、メルカリで貯まるポイントが挙げられます。どちらもメルカリ内での用途は同じですが、ポイントはメルカリ内でしか利用できない点が最も大きな違いです。現金化や他店で利用できないことから、メルカリのポイントはメルカリ内で消費するしかありません。
また、メルペイ残高に利用期限はありませんが、メルカリのポイントは1年で失効してしまう点も異なります。ポイントは利用できる期限が決まっており、利用可能な範囲も小さいですが、メルカリ内なら問題なく利用できる点は覚えておきましょう。
本人確認の手順

本人確認には、いくつかの方法があります。どちらにもメリットがあるため、自分がやりやすい方法を選んで構いません。
ここでは、メルカリで本人確認をおこなう方法について紹介します。時間はかからないため、やり方を確認したらすぐに実践してみてください。
マイナンバーカードを活用する方法
マイナンバーカードを持っている人は、カードを読み取ることで本人確認が可能です。スマホとマイナンバーカードだけあれば手続きが完了するため、簡単かつ手軽な方法と言えます。手順は次の通りです。
1.「マイページ」->「個人情報設定」->「本人確認」をタップ

2.本人確認の書類を選択する画面で「同意して撮影を開始する」->「スピード本人確認の中のマイナンバーカード」をタップ


3.署名用電子証明書パスワードを入力したのち、マイナンバーカードをかざしてICチップを読み取らせる




4.名前や年齢などの必要情報を入力してから、パスコードを入力して完了。



自分で撮影する方法
マイナンバーカードがない場合は、自分で証明写真や必要書類を撮影し、データとして送信する方法もあります。必要書類をそろえるのが手間ですが、作業自体は写真撮影と送信だけなので、大きな手間にはなりません。手順は以下の通りです。
1.「マイページ」->「個人情報設定」->「本人確認」をタップ


2.本人確認の書類を選択する場面で「他書類で本人確認」の中の撮影する書類をタップ

3.撮影する書類や位置は画面に表示されるので、指示通りに撮影を続ける









4.名前や生年月日など、必要情報を入力する

5.パスコードを入力して完了



よくある質問まとめ

ここでは、本人確認でよく聞かれる質問や疑問をまとめました。大抵の疑問は他にも多くの人が疑問に思っていることなので、よくある質問を確認するだけでも解決するケースは少なくありません。
問題の解決方法が分からず悩んでいる人は、一度目を通してください。
未成年は本人確認できるのか?
結論から言えば、未成年でも本人確認は可能です。手順や必要書類も変わりません。
ただし、利用規約によると未成年の本人確認には、保護者の許可が必要です。未成年の本人確認は、必ず保護者の理解を得てからおこなってください。
情報が変わったらどうしたらいい?
住所や電話番号などに変更があった場合は、都度再申請をしてください。再申請は、マイページの「個人情報設定」から編集することで簡単に再申請可能です。
再申請をしなくてもいきなりペナルティを受けたりはしません。ただし、何らかの理由で登録している情報と現状に齟齬があることが発覚した場合、悪気がなくてもペナルティを受ける可能性があります。
まとめ

メルカリにおける本人確認とは、メルペイをより便利に活用したり、取引相手からの信用を得やすくなったりと、多くのメリットがあります。個人情報の流出など、確かにデメリットもありますが、メリットの大きさを考えると十分に許容できる範囲です。
本人確認は、必要書類とスマホさえあれば、その場ですぐに可能です。マイナンバーカードを持っている人であれば、書類を用意する必要すらありません。
本人確認がうまく完了しない人は、送信した書類をよく確認してください。本人確認は確実性が重要視されるため、情報に不備があれば審査には通りません。今回紹介した内容を参考に、漏れのない本人確認をおこなってください。