出品している商品の販売を中止するためには、出品をやめる必要があります。しかし、自分の都合で出品をやめるとペナルティを受けるか心配な人も多いのではないでしょうか。
今回は、出品中の商品を削除することの是非や、メルカリからのペナルティの有無などについて解説します。また、ペナルティを受けやすい出品についても併せて紹介するので、商品削除を検討している人や、ペナルティを避けたい人はぜひ目を通してください。
出品した商品を削除することへの是非
結論から言えば、出品した商品を削除しても全く問題ありません。削除回数に制限があるわけでもなければ、ペナルティを受けることもないです。
また、出品をやめたからといって購入者から低評価を受ける心配もありません。つまり、必要であれば出品の取り消しは遠慮なくおこなっていいと言えます。
購入者がいる場合の取り消しは注意が必要
既に購入者がおり手続きが進んでいる場合は、出品者の一方的な都合で取り消しはできません。まずは購入者に事情を説明し、キャンセル申請に同意してもらう必要があります。
同意が得られない場合、メルカリ事務局に相談して取り消しをお願いします。しかし、出品者都合の取り消しは認められないケースも多く、無理やり取引を中止すれば悪質だと判断されペナルティを受ける可能性があります。
出品の取り消し方
完全に削除する方法
出品を削除する方法は、ページごと完全に削除します。新たに同じ商品を出品するためには、1からページを作り直さなければいけません。方法は以下の通りです。
1.メルカリのアプリから「出品した商品」をタップ
2.「出品中」をタップして、出品している商品の一覧を表示する
3.ページ下にある「商品を編集する」をタップし、「この商品を削除する」をタップして完了
非公開にする方法
非公開にする方法では、購入者からページが表示されなくなります。購入されない点は同じですが、こちらはページの削除をおこなわないため、いつでも出品を再開できる点が異なります。手順は以下の通りです。
1.メルカリのアプリから「出品した商品」をタップ
2.「出品中」をタップして、出品している商品の一覧を表示する
3.ページ下にある「商品を編集する」をタップし、「出品を一時停止する」をタップして完了
手順は出品を削除する場合とほとんど変わりません。最後の項目を選び間違えないようすることだけ注意してください。
再出品の方法
商品を完全に削除する方法をとった場合、再出品するためには最初から出品手続きをやり直す必要があります。一方、非公開にした場合は、非公開を解除するだけですぐ元の出品状態に戻せます。手順は以下の通りです。
1.「商品を編集する」をタップするまでは非公開にする手順と同様
2.「出品を再開する」をタップして再出品完了
出品と非公開の切り替えは何度でもおこなえるため、もう出品をおこなうつもりがない場合以外は、削除ではなく非公開で対応することをおすすめします。
非公開と公開の一括設定
複数の商品を非公開にしたい、あるいは再出品したい場合には、一括で操作する方法もあります。
1.「出品した商品」をタップするまでは同様の手順
2.「すべて公開停止する」をタップして完了
出品が多いと、一つ一つ設定するのは大変なので、効率化のためにも覚えておきましょう。
出品をやめた場合のペナルティ
結論から言えば、商品を削除したり再出品したりしても、ペナルティはありません。メルカリを利用する上で、商品の削除や再出品は日常茶飯事なので、特別ペナルティを受ける行為ではないからです。
むしろ、検索結果の上位に表示させたり、今売れたら困るものを非表示にしたりなど、商品の削除や再出品は効果的に活用していくことも可能です。
商品削除や再出品のやりすぎには注意する
商品削除や再出品は、まっとうに利用する分には一切ペナルティがありませんが、限度はあります。たとえば、一日に何十、何百もの商品の再出品と削除を繰り返すと、悪質な利用だと判断されてペナルティ対象になってしまい、目をつけられる可能性があります。
明確なペナルティの基準は決まっていませんが、やりすぎにリスクがあることは事実です。商品削除や再出品は、多くても一日10品程度にとどめてください。
メルカリにおけるペナルティの内容
メルカリを利用する上で、ペナルティは絶対に避けて通るべきものです。出品者、購入者ともに、タイミング次第では大きな損失を被ってしまいます。
ここでは、メルカリで発生するペナルティの内容について紹介します。
一定期間の利用制限
最も多いペナルティが、一定期間の利用制限です。文字通りメルカリの利用が制限されてしまい、商品の出品や購入はもちろん、コメントもできなくなってしまいます。
出品者であれば、商品を購入したい人がいても手続きがおこなえません。購入者であれば、欲しい商品が売れていくのをただ眺めるだけになってしまいます。
利用制限の期間は、最短で24時間です。違反が悪質だったり、複数回に渡る違反をしたりしている場合、利用制限の時間はさらに伸びる可能性があります。
無期限の利用制限
度重なるペナルティを受けたり、重大な違反をしたりした場合、無期限に利用を制限されてしまいます。期限が決まっていないため、再度メルカリを利用できるのはいつになるか分かりません。
基本的にこのペナルティを受けると、時間経過による利用制限の解除は絶望的です。実質的にメルカリを利用できないと同義なので、運営に謝罪文を送って反省の気持ちを伝えることで、少しでもペナルティを解除してもらえる確率を上げるしかありません。
アカウントの強制停止
最も重いペナルティは、アカウントの強制停止です。メルカリ側で強制退会させられてしまい、今のアカウントが消滅してしまいます。もちろん、残っている売上金も一緒に消えてしまいます。
メルカリでは複数のアカウントを所持できないため、事実上二度とメルカリを利用できません。よほど悪質な行為をしなければこのペナルティを受けることはありませんが、頭の片隅には入れておきましょう。
メルカリ側から商品が削除される場合
基本的に、商品の削除はこちらの意志でおこないます。しかし、出品した商品が何らかの規約違反をしている場合、運営側から強制的に出品を削除されることがあります。
ここでは、メルカリ側から商品が削除されてしまうケースについて紹介します。この場合はペナルティもセットで受ける可能性が高いため、出品前には違反している部分がないかよくチェックすることが大切です。
出品が規制されている商品を出品した
メルカリは様々な商品が出品されていますが、中には出品が規制されている商品も存在します。
一般の人がうっかり出品してしまいやすい商品としては、小分けした化粧品や開封済みのサプリメント、チケット類などが挙げられます。
メルカリでは細かくルールが決められているため、詳しくはガイドラインを確認してください。
独自ルールを強要する出品
メルカリのシステムを逸脱した独自ルールを強要する出品が発覚した場合、出品を削除されてしまいます。
たとえば商品説明文に、「商品が到着する前に評価が必要」「購入後の決済は外部サイトでおこなう」などメルカリのルールに反した記載をした場合、削除対象です。
「質問禁止」「コメントしたら必ず即購入」といった軽度な独自ルールも、削除対象になる場合もあるため注意してください。
権利を侵害している出品
著作権や知的財産権を侵害している商品は、削除の対象です。たとえばハンドメイド商品でも、既存のキャラクターをデザインしたり連想できたりすると、規制対象になってしまう可能性があります。
権利の侵害は法律違反であり、メルカリからのペナルティにとどまらず法律で罰せられるケースも多いです。写真やデザインには十分に注意してください。
他ユーザーから通報を受けた
他ユーザーが違法だと判断した場合、メルカリ運営に出品されている商品を通報することができます。それによって運営が出品を把握し、商品を削除するケースがあります。
基本的には削除されたら諦めるしかありませんが、中にはユーザーや運営のミスで通報や削除をされることもまれにあります。違反した覚えのない商品が削除された場合は、運営に確認をとってください。
商品と無関係なキーワードを乱用
メルカリでは、キーワードをたくさん使うほど検索結果に表示されやすくなっていきます。しかし、商品に無関係なキーワードを乱用すると、検索妨害と判断され削除される可能性が高いです。
たとえば、衣類を出品する際に無関係の有名ブランドの名前を複数記載したり、似ているだけでブランド品ではない商品にブランドの名前を入れたりといった行為が該当します。
悪質なものは虚偽表示や詐欺として扱われるケースもあるため、紛らわしい表示や関係ないキーワードの使用は絶対に避けてください。
ペナルティを回避するための方法
意図的におこなわなければ、多くのペナルティは回避できます。しかし、中にはうっかり違反してしまいがちなルールも多く、意図せずペナルティを受けてしまう人も少なくありません。
そこでここでは、ペナルティを避けるための方法について紹介します。メルカリを長く使い続けるほど、ペナルティへの対策はしっかりとっておく必要があります。ぜひ参考にしてください。
転載した画像を使わない
商品の画像は、最も権利の侵害がおきやすい部分です。たとえば、購入元の画像をそのまま使ったり、インターネット上から拾った画像を使ったりすると、著作権を侵害してしまう可能性が高いです。
メルカリで利用する画像は、必ず自分で撮ったものを使ってください。最低限のポイントを把握しておけば、スマホでも十分きれいな写真が撮れます。
極端な連続出品をしない
メルカリでは、出品数や削除数に上限は決まっていません。しかし、過度な出品や商品削除は運営に目をつけられる対象となり、ペナルティを受ける可能性があります。
特に、一日に数十品以上出品をおこなうと、ペナルティを受けやすいです。出品は多くても一日10品ほどに抑えてください。
再出品は間隔を空ける
再出品も出品と同様、一度におこない過ぎるとペナルティ対象です。また、再出品は削除もセットでおこなうケースが多いため、出品をし過ぎた場合よりも運営に目をつけられやすいです。
一度にたくさんの商品を再出品する場合は、間隔を空けて少しずつおこなってください。写真や説明文を工夫して、なるべく再出品をしなくても売れるような出品をおこなうことも重要な対策です。
同一商品の大量出品は避ける
売れ筋商品だとしても、同一商品の大量出品は避けてください。業者だと判断され、一斉削除されるリスクがあるからです。
業者は比較的重いペナルティを受けやすいため、いきなり無期限の利用停止になるケースも珍しくありません。リスクが高いため、出品数を増やす場合は異なる商品を出品してください。
オリジナルでも画像の使いまわしは避ける
自分が撮ったオリジナルの写真であっても、複数の商品にまとめて使いまわす行為は避けてください。悪質な業者だと判断され、まとめて削除とペナルティを受ける可能性があります。
手間はかかりますが、出品する商品一つ一つを個別に撮影し、必ず別の写真を使ってください。効率化しようとして、ペナルティを受けてしまっては元も子もありません。
大量削除も避ける
大量出品と同様、大量削除もペナルティ対象になる可能性があります。ペナルティを回避できたとしても、運営から目をつけられてしまいます。
メルカリは個人が利用するものなので、業者だと疑われないためには、一度に大量の出品や削除といった行為を控えることが重要です。
ガイドラインは事前に確認する
ペナルティを受けるケースは様々ありますが、条件が明確になっていないため、確実に回避する方法がないこともまた事実です。
少しでも確率を減らすためには、ガイドラインや利用規約を熟読し、少しでもペナルティを受ける可能性がある行為を極力控えるしかありません。
メルカリのガイドラインは定期的に更新されるため、時々目を通して情報をアップデートしてください。
参考:メルカリガイド
まとめ
メルカリでは、商品の出品を自由に取り消すことができます。しかし、過剰な削除はペナルティの対象になる可能性があるため、常識的な回数に抑えることが大切です。
もう出品するつもりのない商品であれば、出品を完全に削除することでページごと削除できます。一方、商品ページを非表示にする方法であれば、再出品が簡単におこなえます。状況に応じて使い分けていきましょう。
出品や商品削除、再出品は、やり方や内容次第ではペナルティを受けるケースもあり、目をつけられる可能性もあります。ガイドラインや規約を参考にして、極力ペナルティを回避できる出品や削除をおこなっていくことが大切です。