メルカリ初心者の方は、欲しい商品が見つかってもすぐに購入してよいか不安になることが少なくないでしょう。そこで大変役に立つのが「コメント」です。
コメント機能を使うと、買う前に出品者と自由にメッセージのやり取りができるので、本当に購入してよいかどうかを決める際に大変便利です。
そこで今回は、メルカリ初心者に向けて、コメントの例文やマナー、注意事項、知っておくべき豆知識についてまとめました。
メルカリにおけるコメント機能とは
この項目では、メルカリのコメント機能についての基本的な概要を解説いたします。
コメントはユーザー間のコミュニケーションツール
コメントは、購入者が出品者に向けて、また出品者が購入者に向けてアプリ画面から自由にメッセージを送ることができる機能です。
商品を閲覧していると、下記のような疑問が生じて購入するべきか迷ってしまうことがよくあります。
- 何回くらい使ったのか
- もう少しアップの画像を見たい
- 使い方を詳しく知りたい
- 付属品はあるのか
- セット販売orバラ売りは可能か
- 値下げは可能か
このような場合にコメントを使うと、出品者に質問が可能です。返信内容を見て購入意思や、値下げ交渉を行うかどうかなどを決めることができます。継続して値下げ交渉をする場合も、同じくコメントを利用します。
コメントは義務?
メルカリで取引をする場合、購入者はコメントを送るのが義務かといえばそうではありません。メッセージを送らずに、いきなり購入手続きをしても構いません。
ですが、「よろしくお願いします」や「購入させていただいてよろしいでしょうか」といったコメントを送ると取引がスムーズに進むでしょう。
なお、コメントに対する返信義務はないため、メッセージを送っても無視されるケースもあります。その場合は、再度コメントを送ってみるか、購入手続きに踏み切るか、あるいは条件などに納得がいかなければあきらめて他の商品を探すしかないでしょう。
購入者のコメントパターン
この項目では、購入者がコメントをするのはどのようなケースがあるのかご紹介いたします。
商品についての疑問
フリマアプリの場合、直接商品に触れることができません。そのため、ユーザーは、商品説明欄に記載されている内容やタイトル、掲載されている商品画像などからその商品に関する情報を取得するしかないのです。
ところが、出品者によっては商品説明が少なかったり、何も記載していなかったりする場合があります。商品画像も不鮮明だったり、1枚しかなかったりして買うか否かの決め手にかけることも考えられるでしょう。
そんな場合に、以下のような疑問に対する回答を詳しく知りたいケースが考えられます。その際にコメント欄を利用すれば、出品者に疑問を解決してもらえることが期待できるでしょう。
- 別アングルからの画像を見せて欲しい
- タバコやペットなどの臭いはないか
- 購入してどれくらい経っているか
- シミや傷の大きさや数が知りたい
- 必ず買うので購入を〇〇日待ってもらえるか
値下げ交渉
もう一つコメントが多用されるパターンとして「値下げ交渉」があります。
一般的にECでの買い物は、表示価格で購入するのが常識でしょう。しかしメルカリは違います。購入希望者による「値切り」が日常的に行われているのです。
もちろん、出品者から断られることもありますが、値下げ交渉の末、最初の出品価格より安く購入できることも少なくありません。
手慣れた出品者の中には、値切られることを想定し、あえて高めに価格を設定しているユーザーもいます。そのあたりの駆け引きも、メルカリの魅力の一つといってよいかもしれません。
コメントの際のマナーと注意点
この項目では、コメントを利用する際のマナーや注意点について解説します。
コメントが使えるからといって、好き放題に利用して良いわけではありません。それなりの節度をもって使用しなければかえって相手を混乱させたり、迷惑をかけたりする恐れもあるので注意が必要です。
丁寧語が基本
コメントをするときは、基本的に丁寧語で統一してください。タメ口や馴れ馴れしい表現、命令口調など「です」「ます」以外の粗末な表現は控えた方が賢明でしょう。
上記のような物言いだと相手に不快な思いを与えかねないため、円滑な取引を阻害する可能性があります。
本当は値下げしてよいと考えていても、「この人には安く売りたくない」と思われて損をするケースがあるかもしれません。あるいは警戒されて、コメントそのものを無視される恐れもあるでしょう。
出品者によっては、「売る相手を選びたい」「無理に買ってもらわなくてもいい」と考えている場合もあるので、「買ってあげる」という上から目線ではなく「買わせてもらう」といった低姿勢かつ謙虚な態度で取引に臨みましょう。
返信はできるだけ迅速に
出品者から返信があった場合は、必要に応じてできるだけ早くコメントを返すようにしてください。
人気のある商品の場合、他に購入希望者がいることもあるので、コメントが遅いとその邪魔になることも考えられます。また、出品者が多忙な場合は、早くに返信しないと確認が遅れて迷惑をかけることにもなりかねません。
先述したように、上から目線ではなく相手の都合を考えた思いやりのある配慮を心がけましょう。感じがよくきっちりした人という印象を持たれると、その相手から再び商品を購入する場合でも、気持ちよく取引できる可能性が高まります。
感情的にならない
こちらが丁寧な表現でコメントを送っても、逆に出品者がぞんざいな態度で返信してくることがあるかもしれません。
一般的なネットショップであれば通らない話ですが、メルカリは基本的に素人が不要品を有料で譲るためのプラットフォームです。
必ずしも商売目的とは限らないうえ、特有の考えで出品しているケースもないとはいえません。そのため、失礼なコメントが送り返されてくることもあり得るでしょう。
しかしそのような場合でも、いっときの感情に任せて粗末な表現で言い返してしまうことのないように注意してください。
コメントはユーザー全員が閲覧可能なので、他のユーザーに警戒されたり、評価が落ちたりするリスクが生じます。それ以降の取引でトラブルが発生してしまうと元も子もないため、感情的な対応は避けましょう。
無理な値下げ要求はNG
コメントを使って値下げ交渉を行うのは自由ですが、度を超した値下げ要求は控えた方がよいでしょう。
あまりに過度な値切りは、出品者から嫌われたり警戒されたりする要因となります。出品者からすると、安くすればするほど利益は少なくなるので、出品した意味が薄れてしまいます。
売上金は、出品者にそのまま100%入金されるわけではなく、商品代金の10%は販売手数料として事務局から差し引かれるルールになっています。そのため、もし1,000円の商品を800円に値切った場合、80円が販売手数料になるので、残りは720円です。
しかもメルカリでは送料を出品者が負担するのが一般的なため、送るのに300円かかったとすると出品者の手元に残るのは、わずか420円ということになります。これでは、売れたところで心から喜べるとは言い難いでしょう。
互いに気持ちよく取引するためにも、自分さえ得すればそれで良いという考えは排除しましょう。
相手に都合を押し付けない
先ほどの値下げ交渉についても言えることですが、それ以外にも自分の都合を押し付けすぎないように注意する必要があります。具体的には、以下のような都合が挙げられます。
- 明日にでもすぐに発送して欲しい
- セットで買うので半額にして欲しい
- 月末まで取り置き(専用出品)して欲しい
最後の専用出品は、決して禁止されているわけではありません。お金に余裕がないなどの理由で、月末や来月まで取り置きして欲しいというケースもあるでしょう。
しかし、メルカリでは最初に購入手続きをしたユーザーに買い取る権利が発生するので、専用出品が表立って認められているわけではありません。専用出品を行うこと自体はユーザー間の自由ですが、他のユーザーが購入する機会を過度に奪わないようにする必要もあるのです。
つまり、無理に専用出品を要求すると出品者に迷惑をかける可能性があるのです。もし、専用出品を依頼したいと考えている場合は、出品者の都合も考えて慎重に依頼するよう心がけてください。
個人情報に注意
コメントには、名前や住所、電話番号、あるいはそれらが特定されかねない個人情報を安易に記載しないように注意してください。
不特定多数のユーザーが閲覧している可能性があるため、個人情報を不正利用されるリスクが生じる恐れがあります。
禁止行為に注意
メルカリでは、以下のように禁止されている行為が多くあります。これらに違反すると、重大なペナルティが科され、最悪の場合、アカウント停止の上、永久追放される可能性もあるため要注意です。
- 商品の手渡し
- 商品同士の交換
- 外部サービスへの誘導
- 勧誘行為
詳しくは、以下のページを参照してください。
パターン別のコメント例文
この項目では、各状況に応じたコメントの例文をご紹介いたします。実際に取引を行う際の参考にしていただければ幸いです。
購入を希望する場合
購入したい商品がある場合のコメント例は、以下の通りです。
「はじめまして。コメント失礼します。こちらの〇〇(商品名)を購入させていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
簡単でよいので、一言挨拶を入れるようにすると好印象を抱いてもらいやすくなるでしょう。
値下げを希望する場合
値下げを希望する際のコメント例は、以下の通りです。
「コメント失礼します。こちらの〇〇(商品名)は、もう少し安くしていただくことは可能でしょうか。」
もし返信でいくらが希望か尋ねられたら、具体的な希望価格を伝えてください。相手から値下げ可能な金額が提示され、納得できる額なら購入の意思表示をします。
納得できなければ、さらに交渉を続けるのもよいでしょう。ただし、先述したように要求が過度になりすぎないように気をつけてください。
商品が届かない場合
商品の発送が済んだら、こちらに出品者から発送通知が届くようになっています。しかし、通知があったにもかかわらず商品が届かない場合は、速やかに確認のコメントを送りましょう。例文は以下の通りです。
「大変お世話になっております。発送通知が届いて〇日が経過しましたが、いまだに商品が届きません。追跡番号があればお教えいただけますでしょうか。あるいは、配送業者にお問い合わせいただけますと幸いです。お手数をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。」
間違った商品が届いた場合
届いた商品が購入したものとは違うケースもあります。その場合は、届いた商品を返品することになります。間違った商品が届いた場合の例文は、以下の通りです。
「大変お世話になっております。本日、商品が届いたのですが中身が購入したものとは異なり〇〇(商品名や内容)が梱包されておりました。つきましては、返品させていただきたいのですがよろしいでしょうか。それとも取引をキャンセルさせていただく方がよろしいでしょうか。」
正規の商品が出品者の手元にあるなど、こちらで買取できる場合は取引続行で問題ないでしょう。しかし、行方不明などの理由で取引が成立しないようであれば、キャンセルするしかありません。ただ、誤った商品を送り返す場合は、もちろん着払いが原則です。
場合によっては返品の必要がなく、無料でそのまま受け取って欲しいと言われることもあるので、その場合はキャンセル手続きをしたうえでもらっても問題ないでしょう。
メルカリのコメントについての豆知識
この項目では、メルカリのコメントについての豆知識をご紹介いたします。
より快適な取引を行うためにも、正しい知識を身につけましょう。
コメントを削除することは可能?
コメントは、一度送ると購入者からはいっさい削除することができません。削除したい場合は、出品者に依頼し、相手が同意した場合にのみ可能となります。
「コメント」と「取引メッセージ」の違い
メルカリには、コメント以外に「取引メッセージ」も存在します。
コメントは購入手続き前に利用できるメッセージツールです。一方、「取引メッセージ」は、購入手続きが済んだ後に購入者と出品者だけが1対1でコメントを送り合える機能となっています。他のユーザーの目に触れることは、一切ありません。
例えば、先ほどのように返品やキャンセルの相談をする場合は、すべて取引メッセージを使って行います。
取引メッセージは削除できない
取引メッセージは、いったん送ってしまうと出品者でも削除することはできません。そのため、送信する相手をよく確かめ、内容も失礼や間違いがないかよく見直した上で送るように心がけてください。
まとめ
コメント機能は、とくにメルカリ初心者にとっては、便利で心強いツールです。
一度購入手続きをしてしまうと、後で要らないとなってもキャンセルするのは難しかったり、面倒な手続きが必要だったりします。そこで事前にコメントを使って不明点や不安な点はしっかりと確認するとよいでしょう。
コメントをうまく利用すれば、取引がスムーズに進みやすくなり、気分良く取引を終えることができます。初めのうちにそのような素敵な体験をすると、その後もショッピングが楽しめるようになるでしょう。逆に、自身が出品者になってさらにメルカリを堪能しようという気になるかもしれません。
記事内でご紹介した注意事項や例文を参考にして、コメントを上手に活用してください。
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