【メルカリ】同じ商品の2つ以上の複数出品は違反?なぜ注意が必要?圏外飛ばしされない出品方法の対策を詳しく解説!

もしメルカリで、同じ出品者がまったく同じ目覚まし時計を同時に10点出品していたら、どう思うでしょう。メルカリで検索して、それらが一斉に表示されたりタイムラインに登場したりすると、違和感を覚える方もいるのではないでしょうか。

同じ商品の複数出品は必ずしもメルカリの規約に違反しているとは言えないのですが、別の観点から不適切と判断され「圏外飛ばし」にあう可能性があります。これは実質的なペナルティともいえる大変厳しい処置のため、避けるに越したことはないでしょう。

そこで今回は、メルカリで同じ商品を複数出品する際の注意事項や、圏外飛ばしにあいやすいパターン・回避方法について解説します。

目次

メルカリでは同じ商品の複数出品に要注意!

まず、メルカリで「同じ商品の複数出品はOKなのか」「OKだとしたら、なぜ複数出品に注意しなければならないのか」といった基本的なポイントについて、解説しましょう。

メルカリで同じ商品を複数出品すると違反になる?

冒頭であげた例のように、メルカリで「まったく同じ目覚まし時計を、10点同時に出品する」というような、同じ商品の複数出品行為は、必ずしも違反ではありません。たまたま何らかの理由で同じ商品を多く買い込んだり、人からもらったりすることは、日常的に起こりうることです。要らなければ邪魔になりますし、使わないともったいないということで、メルカリに複数出品しようと考えるのもとりたてて不自然なことではないでしょう。

ただしその際には、いくつかの点に注意しておかなければメルカリの事務局から不適切とみなされて、後述のように「圏外飛ばし」にされることがあるので注意が必要です。

メルカリで同じ商品の複数出品はなぜ要注意なのか?

ではなぜメルカリで同じ商品の複数出品が事務局に不適切と判断されるのかについて詳しく説明しましょう。

先ほどの目覚まし時計のような出品の仕方を、個人が日常的に行うとは考えにくいです。どちらかというと業者がビジネス目的で行なっていたり、個人でも悪質な転売目的で複数出品していたりする可能性の方が高いといえます。

メルカリはフリマアプリなので、一個人が不要物を複数出品し、それが欲しい別の個人に有料で譲るというのが原則です。つまり、フリーマーケットで実際に行われている売買取引を、ネット上で楽しんでもらおうというのが主旨なのです。

メルカリのこのシステムにビジネスで稼ごうとする業者が入り込む余地はありません。ましてや、転売業者が大量の商品を相場より高額で売りつける場にメルカリを利用するというのは、もってのほかといってよいでしょう。このような行為を放置していたとすればあっという間に環境が荒らされ、現在のような月間アクティブユーザー2,000万人超という世界屈指のECプラットフォームには、とうてい成長していなかったでしょう。

そして現在も、ユーザーやメルカリ自体に損失を招きかねないマイナス要素は、わずかであっても早いうちに駆逐すべく、厳しいチェックが日々行われているのです。

「圏外飛ばし」とは

メルカリでの圏外飛ばしについて詳しく説明しましょう。

圏外飛ばし」とは、本来なら出品後にタイムライン状に表示されるはずの商品がいっこうに現れず、ユーザーの検索にもヒットしない状況に追いやられることを意味します。こうなると、いくら出品していても1円の売り上げも獲得できなくなります。

ただし、メルカリ事務局はいっさい「圏外飛ばし」という言葉を使いませんし、その存在を公に認めているわけではありません。しかし実際には、過去に多くのユーザーが圏外飛ばしに値する措置を取られた経験があり、ユーザーサイドから注意喚起の意味で広がった言葉です。

圏外飛ばしの怖いところは、たとえばメルカリで同じ商品を複数出品したとしてその商品だけが圏外飛ばしされるのではなく、同アカウントのすべての商品が圏外飛ばしされるという点にあります。つまり実質的なアカウント停止に匹敵する、非常に厳しい措置といえるでしょう。

圏外飛ばしは解除されるのか?

では、メルカリでの圏外飛ばしは解除されることがあるのかというと、これについては明確に断言できません。

というのも、数日で解除された例もあれば、数ヶ月経っても解除されないケースもあるからです。

これは、

・出品者がどれくらいの数量をいくらで出品していたか

・他にも似たようなことをしていないか

といった不適切行為の程度にもよると考えられます。

メルカリで同じ商品を2つ以上複数出品したい場合の出品方法はどうする?

では、メルカリで同じ商品を複数出品したい場合は、どうすればよいのでしょうか。

実際には悪意は微塵もなく、「ただ純粋に手元にある大量の不要物を売りたいだけ」ということもあるでしょう。一方で、どこかから仕入れたり生産したりして、れっきとしたビジネス目的でメルカリを利用したいというニーズも当然あると考えられます。それぞれのパターンにおいて、どのようにすれば問題なく出品できるのかという点について、解説しましょう。

メルカリで複数出品のページを工夫する

まず純粋に、メルカリで同じ商品を不要物として個人的に出品したいだけという場合からです。

実は「私は業者ではありません」とか「転売目的ではありません」とメルカリ事務局に向けて宣言したり、申請したりするシステムは存在しません。もし不適切と判断されても事務局は公に圏外飛ばしを認めているわけではないため、当然その旨が通知されることもありません。何の前触れも説明も無しに「飛ばされる」のが原則です。よってこれを回避するには、そうなりにくい対策を講じるほか手立てはないのです。

具体的には、メルカリで同じ商品を複数出品をしたい場合は出品ページを一つずつ分けて作成し、それらのタイトルと画像、商品説明をすべて異なるものに設定するのがおすすめです。つまり同じものだけど、違うものであるかのような体裁で出品するということです。こうすることで、メルカリのシステムが同じ商品と認識しなければ、圏外飛ばしを回避できるかもしれません。

ただし他にも、同じ商品の出品がユーザーからの通報で事務局に知られることがよくあります。これについては、ユーザーそれぞれの考え方があるので、全員に通報をしないように求めるのはまず不可能でしょう。悪いことは何一つしていないとしても、前述のメルカリ特有の事情により疑いをもたれて、圏外飛ばしされるリスクはゼロにできないと認識してください。

メルカリで複数出品をする場合は同じ文章を使わない&時間をあける

メルカリで複数出品をする業者は、同じ写真・同じ文章で一気に商品を登録する傾向があります。

これと同類とみなされると、圏外飛ばしの対象になってしまう可能性が大。手間はかかりますが、一つひとつ写真の撮り方を変えて文章にも工夫をするのがベスト。サイトからダウンロードした写真ばかりを使うのもいけません。数枚は、自分で撮った写真を入れましょう。

また、同じ日に同じ商品を出品するのは避けたほうが無難です。何種類かの商品を複数個出したい場合は、種類と日を計画的にわけた方がチェックに引っかかる確率がさがります。

「メルカリShops」に同じ商品を複数出品する

れっきとしたビジネスとして利用したいなら、コソコソと違反めいたことを繰り返すより、「メルカリShops」に鞍替えするのもおすすめです。

2021年10月より、メルカリでは正式に「メルカリShops」という法人や個人商店向けのサービスを開始しました。こうすることで、メルカリの業者利用をなくすと同時に、ビジネス利用したいというユーザーの受け皿としてのサービスを提供したといえるでしょう。審査が必要になりますが、それにパスすれば悪びれることなく堂々と同じ商品を大量出品できるようになるので、安心です。

メルカリで複数出品するなら「メルカリShops」について覚えておこう

「メルカリShops」は、継続的に大量の商品を出品する予定がある方にピッタリなシステムでしょう。毎月かかる固定費はゼロ、運営に支払う必要があるのは売れた販売価格に対する10%の手数料のみです。

登録も簡単で、口座・身分証明書・許認可が必要な商品の場合は認可書の写しの提出だけでOK。その後審査が入り、許可が下りればすぐに販売を開始できます。

個人の普段使いのアカウントと「メルカリShops」用のアカウントは別々に作れるので、使い分けたいという肩にもピッタリです。フォロワーが増えていけば、それだけ販売チャンスも増えていくでしょう。

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圏外飛ばしされた後の対策

実際にメルカリで圏外飛ばしにあった場合、元に戻したり、疑いを晴らしたりするために、できる対策について解説しましょう。

事務局に問い合わせてみる

まず正直に、メルカリ事務局に対して問い合わせてみる方法があります。

メルカリで悪意なく同じ商品を出品しただけなら、堂々と「なぜ商品が表示されないのか」と尋ねてみてください。必ず解決するとは断言できませんが、場合によってはその理由や対策について教えてもらえるかもしれません。

解除されるのを待つ

対策といえるほどではないですが、解除されるまでひたすら待ち続けるのも一つです。ただし、いつ解除されるのか、そもそも解除されるかどうかも定かではないので、根気がいるかもしれません。

メルカリで同じアカウントの全商品が圏外飛ばしされているとすれば、さらにメルカリで出品を重ねても圏外飛ばしされる可能性は否定できません。それでも待つほかないというのが、現実でもあります。同一のユーザーが複数のメルカリアカウントを持つことはできないので、これからも使い続けることを希望するなら、待つようにしてください。

メルカリで複数出品のジャンルを増やしてみる

悪質と判断されてメルカリの利用制限やアカウント停止されていない場合は、出品する商品のラインナップを変えてみる方法もあります。

つまり目覚まし時計ばかりだったとしたら、洋服やホビー商品、本、化粧品といった具合に、まったく異なるカテゴリーアイテムを複数出品してみるのです。その際、大量出品はさらに疑われるおそれがあるので、くれぐれも控えてください。すると個人があくまで要らないものを出品しているだけというパフォーマンスになるので、上手くいけば解除が早まると期待できるでしょう。

メルカリで同じ商品を複数出品したら圏外飛ばしされたのはなぜ?圏外飛ばしされやすいパターン4選

圏外飛ばしは、厳密にいうと複数の原因が考えられます。そこでよくあるパターンを4つ紹介しましょう。

同じ商品の大量出品

繰り返しになりますが、メルカリでの同じ商品の大量出品は要注意です。さらにいえば、違った商品でもあまりに多くを出品するとシステムに引っかかり、業者と疑われかねないので気をつけてください。

具体的には、1日に10個までが目安です。それ以上は、時期をずらすとか点数を減らすなどして、くれぐれも大量にならないように注意してください。

引越しや年末の大掃除などで大量の不要物を売りたくなることもあるかもしれません。しかし、圏外飛ばしされると、結局は出品していないのと同じになるので、意味がなくなります。少しでも売れる可能性のある方法を選択する方が賢明でしょう。

大量の同じ商品を削除・再出品する

メルカリに出品後なかなか売れない場合は、いったん削除して再出品する方法もあります。再出品すると新商品とみなされて再びタイムラインの上位に表示されるため、売れるチャンスが広がるメリットがあるからです。

しかし一度に大量の同じ商品を削除して再度出品すると、業者と疑われて圏外飛ばしにあう可能性が高まるので、注意が必要です。

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転載画像を使っている

実際に出品する商品の画像ではなく、どこかから転載した画像を使っても圏外飛ばしにあう可能性があります。

転載は著作権に触れる違法行為ですし、メルカリが固く禁じている「無在庫販売」を疑われる場合があるからです。

「無在庫販売」とは、手元に商品がないにもかかわらず、画像だけ掲載して在庫があるように装い、注文後に商品を手配して発送するというものです。この場合、注文後に商品を仕入れることができなければ、購入者を欺くことになり多大な損失を与えかねないので、禁じられているのです。

無在庫販売は悪質なため圏外飛ばしでは済まされず、利用制限やアカウント停止などの重大なペナルティが科される可能性もあるので、要注意です。

出品→削除→再出品を繰り返す

メルカリでは、大量でなくとも、いったん削除した商品を再出品するという行為を何度も繰り返すと、圏外飛ばしにあうことがあります。大量でなければ大丈夫なこともありますが、それでも再出品は1度にしておく方が無難でしょう。

圏外飛ばしの確認法と回避法

最後にメルカリでの圏外飛ばしの確認の仕方と、ちょっとした回避方法について解説しましょう。

【確認法その1】検索してみる

圏外飛ばしにあっていないかどうかは、メルカリ内で検索してみると分かりやすいです。出品した商品やキーワードを入力して検索し、すぐにヒットすれば問題ありません。その前に出品したらタイムラインをすぐに確認するのもよいでしょう。そこで見つかれば検索するまでもありません。

【確認法その2】閲覧数の変化をチェックする

出品する商品やカテゴリーにもよりますが、閲覧数を確認するのもおすすめです。とくに出品してすぐは目に見えて閲覧数が伸びることが多いので、そこに変化が見られれば、実際に検索にヒットしている証拠ですし、買い手がつく可能性もあるでしょう。

【回避法】削除を早くしすぎない

出品してからなかなか売れない場合は、いったん削除して再出品してみたくなることもあるでしょう。ただしその際、出品後すぐの削除は控えてください。少なくとも3日以上は時間をあけた方が無難でしょう。

再出品を繰り返すのはもちろんですが、出品から削除までの期間があまりに短すぎても業者や転売を疑われることがあるので、気をつけてください。

まとめ

メルカリで同じ商品を複数出品してもし圏外飛ばしにあうと、売上はゼロになってしまいます。純粋に不要物を売りたいだけという場合でも、少量ずつ出品するとか、商品画像やタイトルなどのパターンを変えるなどして、業者や転売を疑われないようにすることが重要です。

どうしても同じ商品の大量販売で収益をあげたいという場合は、思い切って「メルカリShops」に変更するのもおすすめです。圏外飛ばしにあわないかヒヤヒヤしたあげく、結局飛ばされてしまえば、いつ出品が再開できるか分かりません。

状況やニーズに合わせて、柔軟に工夫してメルカリを利用しましょう。

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この記事を監修した人

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