メルカリ・ラクマで専用出品するやり方やトラブルを紹介！

メルカリに出品していると、しばしば専用出品の依頼をされることがあります。
メルカリには専用出品機能はありませんが、専用ページを作ることで専用出品と同様のことができます。

そこで、今回は専用ページの作り方から、専用出品特有のトラブルとその対処法まで詳しく解説します。

そもそも「専用出品」って何？

まず最初に専用出品とは一体何なのかを説明します。

専用出品とは、特定の相手のみを取引相手とする出品手法をいいます。
早い者勝ちが基本ルールのフリマには合わないようにも思えますが、特定の用途で使用されています。

専用出品の目的

専用出品する主な目的は、
「既に特定の購入者と交渉が成立した場合に第三者からの横取りを防ぐこと」
にあります。

メルカリなどのフリマアプリでは、しばしば出品者と購入者の間で交渉が行われます。
主な交渉内容は以下の通りです。

• 値下げ交渉
• セット販売のバラ売り交渉
• 送料負担の交渉
• まとめ買いする際の割引交渉

これらの交渉が成立して商品価格が変わった後で、他の購入者に横取りされるのは好ましくありません。
なぜなら、変更した価格は、交渉した条件の上に成り立つ価格だからです。
その条件を満たすかどうか分からない第三者に売るのは本意ではないわけです。

こういうフリマ事情を受けて、一部フリマアプリでは専用出品できる機能が公式に導入されています。

ラクマは「購入申請システム」で専用出品できる

例えば、楽天のフリマアプリ「ラクマ」には「購入申請システム」があります。
これは買い手が購入申請して、出品者がOKした場合のみ購入が認められるシステムです。
これにより第三者の横取りを防ぐことができます。

ラクマで専用出品したい商品がある場合は、出品ページの「購入申請の設定」を「あり」にしましょう。

「購入申請あり」で出品すると、以下のように「すぐに購入可」というマークが消えます。

メルカリで専用出品ページを作る方法

実はメルカリには公式の専用出品機能はありません。
しかし、専用ページを作ることで専用出品に近いことができます。
ここでは専用ページの作り方を解説します。

新しく出品して専用出品ページを作る

一番シンプルな方法は、新しく出品して専用ページを作る方法です。

通常出品の手順と同じ要領で販売ページを作って、そのページを売りたい相手に教えてあげましょう。

専用ページのタイトルは「◯◯様専用」という風にすると分かりやすいでしょう。商品名をタイトルに入れる必要もありません。
商品説明欄に「◯◯様以外のご購入はお断りしています」などの注意書きをしておくとなお良いです。

新規専用ページを作ったら元のページは停止に

ただし、新しく専用ページを作る場合は、元の販売ページを出品停止にする必要があります。

なぜなら、専用ページで売れるより先に元の販売ページで売れてしまうと、二重譲渡になってしまうからです。
在庫が2つある場合は構いませんが、そうでないなら購入者に迷惑がかかります。

したがって、必ず元の販売ページは

• 出品を一旦停止する
• この商品を削除する

にしましょう。
ただ、専用ページを作っても売れないことがあるので、「出品を一旦停止する」の方がおすすめです。
そうすれば仮に売れなくても、元のページで出品を再開することができます。

「出品の一時停止」ボタンは、商品編集ページの一番下にあります。

既存の販売ページを専用ページに変更できる

もし新しく出品するのが面倒な場合は、既存の販売ページを編集して専用ページにする方法もあります。

「商品の編集」ボタンをクリックすれば、タイトルや金額などを編集可能です。

ただし、この方法にはデメリットもあります。
専用ページに編集してしまうと、他の購入希望者の多くは「いいね」を外します（購入候補から外す）。
そうなると、もし専用出品した相手に買ってもらえなかった場合、ページを元に戻しても売れるまで時間がかかってしまう可能性があります。ご注意ください。

専用出品と専用ページの違い

• 専用出品は購入希望者のために新しく商品を登録すること
• 専用ページは交渉している商品ページを購入希望者用に設定し直すこと

専用出品と専用ページは、どちらも購入者専用のページを作るという意味では共通しています。
新たに出品するのか、商品ページを編集するのかが違いになります。

メルカリの専用ページの作り方

専用ページを作る際には、以下のような手順で作成します。

• 相手のユーザー名の確認
• 商品ページ下の「商品を編集」をタップする
• 画像1枚目に専用と記載する
• 商品名に「〇〇様専用」と記載する
• 販売価格・送料などが変わる場合は変更する
• 変更されているかを確認する
• 専用ページにしたことをコメントで報告する

今回は出品しているスマホケースを〇〇様専用ページに変更すると仮定して説明します。

相手のユーザー名の確認

いくつか相手の名前を記入する場所がありますので、まずは相手の名前を確認しましょう。

名前を間違ってしまうと相手に失礼である事に加えて、勘違いして購入してくれないという可能性もあります。

商品の情報入力画面を開く

専用ページを作りたい商品のページを開き、画面下にある「商品の編集」をタップする。

上部に「商品の情報を入力」という文字があれば正解です。

写真に「〇〇様専用」と追加する

「商品の情報を入力」の中にある写真をタップします。
複数の写真を掲載している場合には、1枚目を選択しましょう。

商品の編集画面になりますので、画面下の真ん中のマークをタップします。

いくつか項目が出てきますが、今回は「テキスト」の部分のみ編集します。「テキスト」をタップすると、テキストの挿入画面になるので、「〇〇様専用」と入力します。

この文字は大きさも変えられるので、見やすいぐらいの大きさにしておくのがおすすめです。

また、文字の色は赤丸の部分の丸ををタップすると変えることができます。

色を変えることで文字が見やすくなりますので、変更しておきましょう。

画像の完成イメージがこちらです。

• 1枚目の写真を編集できているか
• 専用にする相手の名前を間違えていないか
• 文字の大きさ・色は見やすいか

写真が完成したら、上記の3項目は必ず確認しましょう。

商品の説明を変える

写真が変更できたら、次は商品情報を変えていきます。

変更するのは以下の部分です。

• 商品名と説明
• 配送について
• 販売価格

商品名と説明は、商品名に「〇〇様専用」、説明に「〇〇様専用ページです。」などの文章を追加します。

配送について・販売価格は交渉の結果変更があった場合に変更します。

変更されているか確認する

商品の編集が終わったら、必ず商品ページを確認しましょう。

もし間違いがなければ、商品のコメント欄に専用ページに変更したことを書いておくと親切です。

メルカリで専用出品ページを作る際の注意点

ただし、メルカリで専用ページを作る上でいくつか注意点があります。

専用出品はメルカリ公式システムではない

1つ目が、専用出品はメルカリの公式システムではないということです。
現段階でメルカリ事務局は専用ページの存在を黙認していますが、専用出品自体を認めているわけではありません。

なので、

• 専用ページにしたのに横取りされた
• 専用ページを作ったのに購入されなかった

などのトラブルが起きても、事務局は一切対応してくれません。
専用ページを作るなら、自己責任でお願いします。

専用出品でも購入されないこともある

2つ目は、専用ページを作ったからといって、必ず購入されるとは限らないことです。

前述の通り、専用ページは公式機能ではないので、専用出品されたとしても相手方は購入を強制されるわけではありません。
また、「購入候補に入れる」感覚で専用出品依頼してくる利用者も一定数いるため、専用ページを作っても買ってもらえないケースは意外と多いです。

こういったトラブルを避けるために、専用ページを作る際は以下の諸点に注意しましょう。

• 専用出品依頼してきた購入者の評価を確認する
• 商品の取り置き期限を事前に決めておく
• 元の販売ページを削除せず一時停止にしておく

専用出品した商品を横取りされることもある

3つ目は、専用出品しても横取りされることが多々あるということです。

専用出品される商品は値下げされている場合も多いので、専用ページを狙って横取りしてくる利用者もいます。
しかし、横取りしたとしてもメルカリのルール上は何の問題もありません。むしろ、正しい購入方法です。

ですから、横取りされた場合はその相手と取引しなければいけません。
原則として一度売れた商品の販売キャンセルはできません。

専用出品の横取りを防ぐ方法

専用出品した商品を横取りされないようにする方法を3つ解説します。

専用出品の商品画像を無関係な画像にする

1つ目は商品画像を適当な画像にすることです。
これは新しく専用ページを作った場合に使えます。

タイトルを「◯◯様専用」とすることに加えて、商品画像を「何だか分からない」無関係な画像にしましょう。そうすると他の購入者は何の商品か分からないので、横取りされるリスクが減ります。

専用出品を最高金額にする

2つ目の方法は、商品の値段を最高金額にしてしまう方法です。
これは既存の販売ページを専用ページに変更する場合に使える方法です。

とりあえず99,999,999円とかに設定して、あとは交渉相手に
「～時～分から1分間だけ交渉した価格にしますので購入お願いします。時間が過ぎた後は、元の価格に戻します」などと連絡すればOKです。

ただし、価格を元に戻す時間などに気をつけないと横取りされる危険があるのでご注意ください。

着払い設定の専用出品にする

3つ目は、着払いに設定する方法です。
メルカリでの配送料をどちらが負担するかは、出品者が自由に決めることができます。
しかし、着払いだとほとんど売れないので、出品者負担が一般的です。
この購入者心理を逆手に取って着払いにしておけば、横取りをある程度防ぐことができます。

ただし、単純に着払いに設定しただけだと、専用出品する相手に「え？着払いなの？じゃあやめよっかな」と思われる危険があります。
なので商品説明欄に「着払いとしていますが、〇〇様の場合は送料はこちらで負担します」と記載して、コメントでもその旨を伝えておきましょう。

この方法は上の2つに比べると横取り阻止効果は低いですが、一番簡単です。

専用出品を巡るトラブルへの対処法

ここからは、専用ページを巡るトラブルとその対処法を解説します。

専用出品ページを作っても購入されない場合

まずは専用ページを作ったのに購入されなかった場合です。
これまでにも何度か触れていますが、意外とよくあることです。

対処法は至って簡単です。
あらかじめ決めておいた取り置き期限が過ぎたら、すぐに専用ページを削除して、元の販売ページで出品再開することです。

後から
「すみません。忘れてました。もう一度専用ページをお願いします」
などと言われるかもしれませんが、これは無視して構いません。
一度約束を破った相手と取引するのはリスクでしかありません。
早い者勝ちの基本ルールに則って普通に出品しましょう。

専用出品を横取りされた時の対処法

2つ目は専用出品を横取りされた場合です。これも前述しましたが、原則として一度売れた商品の販売キャンセルはできません。
横取りされた場合でも販売するのが基本です。

ただ、どうしてもキャンセルしたい場合は、
「◯◯様専用なので、今回の契約はキャンセルとさせていただきます」
などというふうに相手にその旨を伝えましょう。
双方の合意があれば、一応キャンセルは可能です。

相手が「専用だと気付かず間違って購入してしまった」などの場合は、無事キャンセルが成立することもあります。
ただし、キャンセルを断られた場合は諦めて取引しましょう。

キャンセルを断られたけれど、それでもキャンセルしたい場合、
例えば、

• 横取り購入者の評価があまりに酷い
• 大幅に値下げして専用出品している

などの場合は「お問い合わせフォーム」でキャンセル申請することもできます。

スマホの場合、ホーム画面右下にあるマイページを開いて
「お問い合わせ」 → 「お問い合わせ項目を選ぶ」 → 「取引中の商品について」
と選択してください。

続いて「お問い合せする商品を選ぶ」でキャンセルしたい商品を選択して、「その他」に進みます。

するとお問い合わせフォームが開きますので、商品IDを入力して「出品者」を選択してから、内容欄にキャンセルしたい旨とその理由を書いてください。

事務局が事実確認してキャンセルが妥当だと判断すれば、キャンセル処理が行われます。
キャンセル処理には大体2～3日くらいかかります。
もしその間に相手が支払ってしまっても、ちゃんと返金処理されます。

キャンセルした場合、取引はなかったことになるので、お互い評価をつけることはできません。
したがって、キャンセルした後に悪い評価を付けられる心配はありません。

専用出品ページが見つからないケース

3つ目は、専用ページを新しく作ったのに、購入者が専用ページを見つけられない場合です。
購入者がメルカリ初心者だとよくある話です。

その場合は、
「私のプロフィールをクリックしてください。すると出品商品の一覧がありますので、その中から『◯◯様専用』というタイトルの商品を選択してご購入ください。」
という感じで丁寧に説明してあげましょう。

専用出品はやらなくても良い

ここまでメルカリで専用出品する方法を解説してきましたが、専用出品はやらなくてもいいことです。
中には専用出品を公式機能だと思って「専用ページ作ってください」などとコメントしてくる購入者もいますが、断っても何も問題ありません。

専用出品するメリットは出品者にはない

そもそも、出品者にとって専用出品するメリットはあまりありません。

何度も取引しているお得意様なら話は別ですが、そうでないなら普通に出品した方が早く売れます。
なぜなら、前述の通り専用ページを作っても売れないことは多々あるからです。

専用出品という言葉があまりに広く出回ってしまったため、当たり前のように専用出品を依頼してくる利用者がいますが、メルカリの基本的なポリシーは「早い者勝ち」です。
余計なトラブルを回避したい場合は、普通に出品しましょう。

専用出品を依頼された場合の対処法

もし専用出品を依頼されたら、「お得意様」か「よっぽど評価の高い購入者」以外は全て断ってしまって構いません。

ただし、専用にしないと購入できないと勘違いしている利用者もたまにいるので、
「購入ボタンを押していただければ、この商品は即購入可能です。専用出品は致しませんので、よろしくお願い致します。」
とコメントしておきましょう。

専用出品狩りが流行っている

余談ですが、メルカリの専用ページは、実は利用者からの評判があまり良くありません。
なぜなら価格交渉するのはごく一部の人で、早い者勝ちで普通に購入したい人の方が多いからです。

そのため、一部では専用ページを狙ってわざと横取りする「専用出品狩り」が横行しています。
わざわざ「〇〇様専用」と書かれている名前にプロフィール変更してから横取りしてくる人もいます。
しかし、このような行為でもルール上は何の問題もありません。
ですので、メルカリ事務局は特に何もしません。

こういったトラブルに遭わないためにも、普通に出品することをおすすめします。

アクシグ

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専用出品するかはケースバイケースで

メルカリでも専用ページを作れば、専用出品することはできます。
しかし、専用出品にはトラブルが絶えません。
専用出品に応じるのは何度も取引しているお得意様などに限定し、普段は通常出品で販売するというほうが面倒なトラブルを避けられるでしょう。