PayPalは相手に個人情報を伝えずに取引できるオンライン決済サービスです。
入金を受け取る際の決済手数料以外は全て無料で利用できます。
今回はPayPalアカウントの作成方法と支払い請求の方法を紹介します。
アカウント情報を教えるリスクについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
PayPalビジネスアカウントの作成方法

PayPalで入金を受け取るにはビジネスアカウントがおすすめです。
まずはPayPalの公式サイトを開いて、「新規登録」をクリックしてください。
参考:PayPal公式サイト

アカウントのタイプ選択画面が表示されるので、ビジネスアカウントを選択してください。

メールアドレス・パスワードの登録
メールアドレスを入力して「続行」をクリックしてください。

次に、パスワードを入力し、規約確認のチェックを入れて「続行」をクリックしてください。

事業情報の入力
画面の指示に従って、アカウント保有者の情報、アカウント保有者の自宅住所、事業情報を入力し、「同意してアカウントを開設」をクリックしてください。


その後、「事業情報をご説明ください」から、事業タイプを選択します。

事業タイプを選択し、続行を押すと「商品またはサービスのキーワード」を入力します。
キーワードを入力するとリストが表示されるので選択し、続行をクリックします。

これで、アカウントの作成は完了します。次は本人確認を行います。
本人確認
ログイン後のトップページから、「本人確認手続き」の「詳細をご覧ください」をクリックします。

名前、生年月日、アップロードする必要書類を選択、添付し「書類をアップロード」をクリックします。マイナンバーが記載された書類、マイナンバーカード、住民票の写し、住民票記載事項証明書 (6ヶ月以内に発行されたもの)が使用できます。

次に補完書類を添付し「書類をアップロード」をクリックします。パスポート、運転免許証、健康保険証、介護保険証、障害者手帳が使用できます。

書類のアップロード後、「PayPalアカウントの開設理由」を選択して、本人確認手続きは終了です。

メールアドレスの確認と口座登録
アカウントの作成がおわると、登録したメールアドレス宛に以下のようなメールが届くので、「メールアドレスを確認する」をクリックしてください。
表示された画面で、パスワードを入力して「メールアドレスを確認する」を選択します。

これで、メールアドレスの確認は終了です。
次に、銀行口座を登録します。メールアドレスの確認後、最初に表示される画面の「お支払い・決済の受け取り」から、「入出金管理」を選びます。

「銀行」の欄の「新しい銀行口座の登録」を選びます。

登録したい銀行を選びましょう。

口座情報を入力し、「銀行を登録」をクリックします。

各銀行のサイトに飛ぶので、その指示に従ってください。これで銀行口座の登録ができました。
これでビジネスアカウントの作成は完了です。
PayPalのアカウントの種類

PayPalアカウントは全部で2種類あります。
(1)パーソナルアカウント
これは本人確認なしで作れるアカウントです。
支払いや簡単な請求はできますが、請求書の作成などはできません。
支払い専用としてPayPalを利用するならパーソナルアカウントで十分です。
(2)ビジネスアカウント
ビジネスアカウントは販売者向けで、アカウントの取得には本人確認が必要です。
請求書の作成やウェブサイトに決済ボタンを導入できるなど、幅広い請求方法が利用できます。
PayPalの支払い請求方法

PayPalで支払いを請求する方法は全部で4つあります。
メールで支払請求を送る
これはパーソナルアカウントでも利用できる請求方法です。
手順は以下のとおりです。
1.My PayPalにログイン
2.上のメニューバーの「お支払い・決済の受け取り」をクリック
3.「請求」タブをクリック
4.請求先のメールアドレスを入力して「次へ」をクリック
5.金額を入力して「今すぐ請求する」をクリック
PayPal.Meリンクを共有
こちらは、ビジネスアカウント、パーソナルアカウントどちらでも利用できる請求方法です。
相手にメールアドレスを知られることなく請求できます。SNSでも利用可能です。
まずは、以下のリンクからPayPal.Meリンクを作成してください。
参考:リンク作成
あとは作成したリンクの末尾に金額を付けて、リンクを共有するだけで請求できます。
例えば、PayPal.Meリンクが「paypal.me/example/」で、1,000円請求したい場合は、「paypal.me/example/1000JPY」をメッセージに貼り付けましょう。
請求書を送る
これはビジネスアカウントのみの請求方法です。
ログインして、上のメニューの「お支払い・決済の受け取り」をクリックして、プルダウンメニューから「請求」を選択してください。
「請求書を作成する」をクリックすると、請求書の作成画面が表示されます。
あとは必要事項を入力して請求書を作成し、メールで送信すれば請求完了です。
ウェブサイトにPayPal決済ボタンを導入
これもビジネスアカウントでのみ利用できる請求方法です。
PayPalにログインして、上のメニューから「お支払い・決済の受け取り」をクリックして、プルダウンメニューから「Paypalボタン」を選択してください。
そして、各種項目を設定し、ボタンを作成して、「コードのコピー」をクリックします。
あとは指示に従って、HTMLコードをサイトに貼り付ければ完了です。
PayPalアカウント乗っ取りの危険性

PayPalの請求・支払いでは、基本的に取引相手にアカウント情報を伝える必要がありません。
むしろ情報を知られるとアカウントが乗っ取られる危険があります。
身に覚えがない決済完了メールや取引履歴を見つけたときは、アカウント乗っ取りの可能性があります。
すぐにPayPalに連絡してください。
クレジットカード会社
PayPalの決済方法としてクレジットカードを登録している場合は、PayPalより先にクレジットカード会社に連絡してください。
事情を説明して、カード番号の変更手続きをしましょう。
PayPal問題解決センター
クレジットカード会社の次はPayPalに報告しましょう。
My PayPalにログインして、上のメニューの中から「ヘルプ」にある「問題解決センター」をクリックしてください。
「問題を報告」をクリックしてください。

問題のある取引を選択してください。

あとは問題報告フォームに必要事項を入力・選択して「送信」をクリックしてください。
これでPayPalへの報告は完了です。
PayPalに電話で問い合わせる
PayPalの問題解決センターに報告しただけの場合は、問題解決まで1~2週間ほどかかります。
大至急解決したい場合は、問題解決センターに報告してからさらに電話でPayPalに問い合わせましょう。
1.My PayPalページの下にある「ヘルプ・お問い合わせ」をクリックしてください。
2.下にスクロールして、「電話で問い合わせる」をクリックしてください。
すると、電話番号と「一時お問い合わせ用番号」が表示されます。
0120-271-888
03-6739-7360 (携帯・海外から)

PayPalアカウント乗っ取り対策

最後にPayPalアカウントを乗っ取られないための予防策を解説します。
本物のサイトか確認する
自分がアクセスしているホームページが本物かよく確認しましょう。
見た目がそっくりでもサイトURLが違う場合は、個人情報を盗むことが目的のフィッシングサイトである可能性があります。
また、ショッピングサイトなどで自分の個人情報やPayPalのアカウント情報を入力する際は、URLの先頭部分をよく確認しましょう。
URLが「https:」で始まっていればセキュリティがしっかりしていますが、「http:」の場合はセキュリティが脆弱です。
情報を盗まれる可能性があるので注意してください。
フィッシングメールに注意
フィッシングメールは、フィッシングサイトに誘導してアカウント情報を入力させようとしてきます。
メール内に必ずリンクがあるのが特徴です。
フィッシングメールは非常に巧妙です。
メールの文面も本物そっくりで、メールに添付されているリンク先の偽サイトも本物のサイトそっくりのレイアウトとなっています。
差出人のメールアドレスや、メールに貼られているリンクが本物かよく確認してください。
パスワードを使い回さない
PayPalのパスワードを他のサービスでも使い回している場合、他のサービスのアカウントが乗っ取られるとPayPalアカウントも同時に乗っ取られる恐れがあります。
サービスごとに違うパスワードを用意して管理しましょう。
PayPalは安全な決済サービス

PayPalは使い方さえ間違えなければ非常に安全性の高い無料決済ツールです。
ぜひご利用ください。