上手く稼げる仕入れ方法があれば、誰だって知りたいですよね。
「仕入れ ノウハウ」などの単語でネット検索するとたくさんヒットしますし、ネットショップ経営のノウハウ本など多数の書籍が販売されていますが、書いてあるとおりにするだけで稼げるなら誰も苦労しません。「1日2時間で月30万円を稼ぐ!」なんて謳い文句は常套句ではありますが、本のとおりに進めても上手くいかないことが多いのです。
勉強でも仕事でも、「まず知識を存分に蓄えてから動こう」なんて思っていては、いつまでたってもできないままです。例えば、ピアノを習うとき、「音階や記号を確実に覚えてからでないとピアノを触ってはいけない」と言われたら?テニスをしたいと思っても、「ルールを完璧に覚えてから」と言われたら?これでは始める前に楽しくなくなってしまいますね。
ネットビジネスも同じです。実践してみてから始めてわかることもあるので、“ルールやノウハウを完璧にしてから”というやり方は時間の無駄になる場合があります。
「仕入れ方法がイマイチわからない」「仕入れのノウハウが理解できてない状態で始めるのは不安」、そんな気持ちになるのはわからなくないのですが、とにかく少しずつで良いので実践していくことが大事です。実践しながら、ルールやノウハウを身につけていくのです。
ネットビジネスは、挑戦しなくては始まらないのです。
今回は「それでも不安だ」と感じる人のために、仕入れのノウハウの基本についてご紹介します。最初の一歩を踏み出せずに悩んでいる方はぜひチェックしてください。
仕入れたものを売る基本の流れ
仕入れについて学ぶにあたって、ネットビジネスの基本でもあるせどりについて解説していきます。
せどりとは仕入れたものを売るビジネス
せどりとは、“掘り出し物を第三者に転売して利益差で稼ぐ行為”です。
元々は、ブックオフのような中古品店で古本を仕入れ、オークションサイトなどで転売する方法が主流でしたが、今では本に限らず商品が多様化しています。
インターネットの普及によって、売るだけではなく仕入れることもネット上で完結できるようになったことで、ブックオフのような実店舗よりも格安で手に入れることも可能になり、今まで自宅周辺でしか仕入れられなかったのが全国規模、さらには海外からの仕入れなども簡単にできるようになったためです。
便利がゆえにライバルも増えつつありますが、工夫次第で売れる商品を見つけることができます。
少しずつ力をつけていこう
ネットビジネス初心者ほど、仕入れ方法を確立させるのに時間がかかり、工夫も必要とされます。会社経営者などが知人にいれば良いのですが、いない場合がほとんどです。取引先や人脈によって大きく運命が分かれてしまうのですが、人脈は1日や2日ではどうにもなりません。
いきなり「大手メーカーのような大企業と取引したい」と考えるよりも、小さな取引からコツコツ根気よく積み重ねていきましょう。大手メーカーや大手卸会社にしてみれば、何の実績もない、もしくはほとんど実績のない個人を相手に取引をするメリットはないのです。
まずは個人事業主でも取引してくれるような卸会社や、仕入れサイトからスタートしてみてください。最初はほぼ利益がない状態でも構いません。実績を積みながら、少しずつ利益目標を達成できるようにすることが大事なのです。
展示会への参加もおすすめです。仕入れをするにあたって、展示会に参加をすることを視野に入れている人はまだまだ多くありません。展示会へ出品している企業は、商品に興味を持ってほしいがために出品しているわけですから、こちらが個人事業主でも話をしてくれるはずです。
また、展示会へ参加しているライバルがまだ多くないため、ライバルの多さがネックのネットビジネスをするにあたって、こんなに良いリサーチ法はないのです。とにかくライバルがしていなさそうなことがあれば、積極的に行動を起こすべきです。
仕入れたものを売る為に最初にやることは?
STEP① まずは商品選定から
仕入れをするには“売りたい商品”を見つけなくてはいけません。仕入れサイトをくまなく探したり、実店舗へ出向いて何が売れているのかをチェックしたり、展示会へ参加して売れそうなものがあるか見たり、行動を起こしていきましょう。
展示会は各地で定期的に開催されています。サイトをチェックしておきましょう。
STEP② 売れる商品かどうかを見極める
多くの店舗で取り扱われている商品は、ライバルが多すぎて新参者が参入するには不利ですが「多くの店舗で取り扱いがある=売れない」と決めつけるのは早いです。
売り切れが多い場合は、売れる商品と判断して良いでしょう。また、価格帯や利益率などもしっかり調査しておきましょう。
STEP③ 仕入先を探す
直接、製造元の営業部などに取引希望の連絡を入れるのもアリですが、最初は仕入れサイトなどを利用していくことが賢明です。ネットビジネス初心者のような、まだ信頼性を築けていない状態でも仕入れることができるので、最初はここからスタートして様子を見るのです。
実績がついてきたら、直接会社へ連絡を入れる方法を取り入れていきましょう。
3つの方法で仕入れたものを売ると確かなビジネスになる
仕入れサイトを見ても、品数が多すぎてなかなか選びきれないのが事実です。
では、どのようにして仕入れ商品を選定していけば良いのでしょうか。
好きなジャンルで仕入れたものを売る
メルカリなどのフリマアプリの場合、出品者は自分が売りたい価格を設定するため、その人が「利益が欲しいので高く売りたい」と思えば高い価格、「処分したいので利益はほとんどなくて良い」と思えば安い価格が設定されています。
自分がそのジャンルに詳しければ、「これはお買い得!」「これは型番が古く中古なのに割高だ」などと判断できますが、まったく興味のない分野だと高いのか安いのかすらわからないのです。
ここでネットビジネスの基本、“安く仕入れて高く売り、利益差で儲ける”を思い出してください。
仕入れをするにあたって、安いのか高いのかが分からないようでは話にならないのです。
もし自分の好きな分野の商品であれば、「これは10年前に販売されたシリーズだ」「このカラーは限定色で他のカラーより高値をつけられる」など、詳しく分かり、より正確に価格を設定できます。
“ただ好きなものを扱えば良い”ということではなく、自分が興味のある分野であれば上手く仕入れができる可能性が高くなる、ということです。
例えば、子供服を仕入れる場合、子供がいる主婦であれば“周囲にいる子供が着ている服”を知っているため、流行などもすぐにわかります。好きなものというより“知っているか知らないか”、これが大きく運命を分けると言っても過言ではありません。自分が興味のある分野の商品を扱う方が仕入れもしやすく、さらに楽しくビジネスを展開できるというメリットもあるのです。
ここで間違えないでほしいことがあります。「好きだから・売れると思うから大量仕入れをする」という安易な判断をするのはやめましょう。失敗しないためにもしっかりリサーチをし、堅実にビジネスを考える必要があります。
ジャンク品で仕入れたものを売るには知識が必要
ジャンク商品とは、“正常な状態ではなく、故障・損耗などの問題のある商品”のことです。買う側からしても売る側からしても、できるだけ避けたいような商品です。特に機械製品となると、最初から故障があるのは利用価値があるとは言いがたいです。
しかし、「買い手がいるわけない」と決めつけるのは賢明ではありません。ジャンク商品でも良いから安く手に入れたいと考える人は意外と多いのです。機械に詳しく、自分で修理ができる人であれば、状態を見て購入することだって大いにあるのです。
仕入れる側からしてもそうです。仕入れる本人が商品の状態を確認し、自分で修理できそうであれば“安く買って修理し、それなりの価格設定をして売る”ということも可能なのです。
ジャンク商品は超格安の場合も多く、市場との価格差が期待できます。転売ができそうな商品だと判断したら、必ず売れ行きをチェックしましょう。
ジャンク商品を扱うにあたって、クレームにならないように転売する際は十分な知識と技術が必要になってきます。初心者などの素人はジャンク商品を扱うのは危険ですが、方法の1つとして視野に入れておくといいでしょう。
売れ行きなどをチェックするのには、“Keepa”が便利です。
Keepaの使い方は、下記の記事を参考にしてください。
参考:Keepaの使い方をマスターしてAmazonで格安購入しよう!
安く大量に仕入れたものを売るにはバラ売りを活用
オークションサイトやフリマアプリなどで、まとめ売りされているものを格安で仕入れ、その中で高く売れそうなものをバラ売りするという方法もあります。
まとめ売り商品を仕入れるにあたって、「売れずに不良在庫になってしまわないか」という不安は必ずあると思います。しかし、仕入れの基本は“安く仕入れて利益を乗せて儲ける”ことです。まとめ売りは、単品購入よりは断然お得になるので、売れそうなものを単品で売り、他のものはまとめて安く売れば良いのです。
①まとめ売りされている商品の中で売れるものを見極め、利益を乗せて転売する
②その他のものは、単品では転売が難しいのでまとめ売りをする
①で利益を出せれば、②が仕入れと差し引きゼロであっても問題ありません。
この方法はマンガやCDなどでよく使われる手法です。売れるかどうかをKeepaなどで確認しましょう。
厳選した仕入先から仕入れたものを売るのが安心
「仕入れはビジネスにおいて非常に重要だとはわかっているものの、どこから・どのようなものを仕入れれば良いのかがわからない」という人が多いです。初心者は、まずここでつまずきます。
仕入れ先は“自分が売りたいもの”よりも“利益を出せそうなもの”を意識しながら見極めましょう。
仕入れ先は主に3種類あります。
①実店舗
②展示会
③ネット
この3つをそれぞれを見ていきましょう。
①実店舗
実店舗で仕入れ、ネットオークションなどで転売する“せどり”が流行したことがありました。
現在、実店舗での仕入れは以前より減ってきていますが、まだまだ掘り出し物はあります。
①ブックオフ
マンガやCD、DVDなどの仕入れで根強い人気があります。全国展開しており店舗数も多いため、欲しい商品が見つかるまで調査することができます。店頭にて買取をしているので、日々大量の商品が持ち込まれます。
ブックオフで仕入れるせどりは儲からない時代になったと言われていますが、上手くやればまだまだ稼げる仕入れ先だと言えるでしょう。
意外と知られていないのがオンラインショップがあるということです。こちらでも掘り出し物が見つかるときがあるので、積極的に活用してください。
②ハードオフ
ファッションや楽器、家電やゲーム、アウトドアなどの趣味用品が充実しています。ブックオフが主に書籍やCDで季節を問わないのに対し、ハードオフは狙い目だとされる時期があります。
扱う商品がファッションや家電ということもあり、年末年始の大掃除で処分したい商品を持ち込む人が多いです。中には「処分するのにもお金が必要だし、タダでも引き取ってもらいたい」と考えて、安価でも売る人が一定数います。
以前、ハードオフにキーボードとキーボード台、ペダルなどを持ち込んだ時の話です。カウンターでは3,000円と値付けされたのですが、中年男性が後から「4,000円で自分に売ってほしい」と声をかけてきました。転売目的で、常に店内に待機しているのだと思います。おすすめできる仕入れ方法とは言いがたいですが、ハードオフを間に通さない分、安く仕入れられるというわけですね。せどらーの皆さんは工夫を重ねて努力されているようです。
③TSUTAYA
ブックオフよりも値付けが甘い印象がありますが、レンタルのみで中古品を扱っていない店舗もありますので確認しておきましょう。TSUTAYAは驚くほどの掘り出し物(例えば仕入れ値の5~10倍ほどの価格で売れるもの)が稀に売られていることがあります。50~70%も割引されているものもあるようなので、常にチェックしておきましょう。
CDで例えると、人気アイドル商品や大ヒットアルバムなどは、市場に多数出回っている商品であるため、仕入れたところで売れない場合が多いです。クラシックやジャズなどの方が、一定数の顧客がいて、それなりの価格であっても欲しければ購入する可能性があります。「とにかく安いものを仕入れる」と安易に考えず、商品の需要などもチェックしましょう。
この3つは全国展開している大きな店舗ですが、個人店舗であっても掘り出し物が見つかる場合があります。大手店舗とは違い、価格設定も店主の感覚次第ですので、穴場だとも言えます。定期的に足を運んでみましょう。
②展示会
意外と知られていないのが“展示会”です。仕入れを考えている人は積極的に参加すると良いでしょう。ネット仕入れをしているライバルは多いですが、展示会に参加しているライバルはまだ多くありません。“ライバルがやっていないことをする”のが基本ですから、展示会への参加は非常におすすめです。
大企業はCMなどで商品を宣伝しますが、展示会に参加している企業は中小企業であることが多いです。新規顧客を獲得したいために出品するのですから、買い手であるこちらの話を聞かないわけがありません。気になることはどんどん質問し、目に留まった商品のパンフレットはすべてもらうようにしてください。有名企業で集客力があるなら展示会にはわざわざ参加しません。個人事業主だからと引け目を感じることなく、積極的に商談しましょう。
理想は販売価格の半値以下の仕入れです。しかし安く仕入れたところで売れないと意味がありません。まず、市場価値があるのか事前調査してください。無名ブランドであれば、ブランド名を入れてもヒットしにくく調査できません。商品名ではなく固有名詞で検索して、売れそうかどうかを判断しましょう。
有名ブランドの商品と比較して、品質と価格のバランス(有名ブランドの品質よりは少し劣るが、その分価格が安い、あるいは有名ブランドの品質とさほど変わらないがノーブランドのために格安であるなど)が取れているかなど、様々な角度から判断することが大事です。品質と価格のバランスで魅力を感じないものはやめておいた方が良いでしょう。
また、仕入れたからには集客しないといけません。商品そのものに集客力がない場合は、努力や工夫をしてもどうにもならない可能性があります。
③ネット仕入れサイト
手っ取り早いのは“仕入れサイト”です。ネット仕入れの良さは、相手の都合を考えることなく、24時間自分の都合の良い時にリサーチし、仕入れることができることです。誰でも登録ができる仕入れサイトはライバルも多いですが、まずは実績を積むためにも登録をしましょう。
法人や個人事業主以外に開業準備中の人でも登録ができ、商品数も多いです。まずは市場の調査を兼ねて登録してみると良いでしょう。様々な商品が閲覧できるため、勉強になるはずです。
登録に審査が必要で月会費が2,000円(税抜)かかるものの、人気が高く、オリジナル商品など内容も充実しているため、スーパーデリバリーもおすすめです。
電脳せどりはネットで仕入れたものを売るビジネス
せどりには“店舗せどり”と“電脳せどり”があります。実店舗で仕入れる店舗せどりに対し、電脳せどりは、ネットで仕入れるため完全在宅でできます。店舗せどりは実際に商品を手に取って判断できますが、電脳せどりは商品は購入してから届くため、慎重に選ぶようにしましょう。
電脳せどりは、交通費や店舗に行くまでの時間がかからないというメリットがあります。例えば、北海道や沖縄に行くとなると、本業を休まなければならなくなったり、交通費などの費用が膨大にかかりますが、電脳せどりは仕事を休むことなく全国から仕入れることができ、経費が安くすむので副業として人気があります。
電脳せどりのメリットとデメリットを理解しておこう
メリット① 好きな時間で作業ができる
先ほども少しお話ししましたが、365日24時間いつでも好きな時に作業をすることができるので、相手の都合などを考える必要がありません。仕入れ先の店舗の営業時間や仕入れ先の担当者の都合を優先することなく、深夜でも早朝でも、さらにネットさえあれば自宅外でも仕入れ作業が可能なのです。
時間も場所も考えずに作業ができるので、忙しい主婦や学業との両立を目指す学生、多忙な社会人でも挑戦できます。「都会に住んでいるため店舗が近くに多数ある」「田舎に住んでいるため店舗まで遠い」などの有利不利は生じませんので、平等に戦えます。
メリット② ネットだから欲しい商品をピンポイントに探せる
実店舗で仕入れる場合、商品が店舗になければ諦めないといけません。しかし、ネットだと商品名を検索するだけで全国にある商品の中からヒットするので、探すのが楽な上に、欲しい商品が見つかりやすいのです。
ネット仕入れで転売するうちに、売れやすい商品、利益を出しやすい商品を見つけることができます。見つけた商品を常にチェックしておくか、お気に入りに設定しておくだけで最新の出品を見逃すリスクが減ります。
メリット③ 作業を自動化することが可能
せどりをする上で作業時間を取られるのが“リサーチ”と“梱包・出荷”です。これは、人を雇って作業をしてもらうことができます。
「少しでも利益を生みたいのに、人を雇うなんて」と思うのも仕方がないですが、効率よく売れる商品を仕入れることができるので、軌道に乗せれば問題ありません。
人を募集するのは簡単です。ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトに募集案件を載せている人も結構います。時給制だと割高になってしまいますが、固定報酬制にすれば案外経費はかからないのです。
【ランサーズ】
【クラウドワークス】
デメリット① 不良在庫を避けられない
予定販売数を大幅に下回り、不良在庫を抱えてしまうリスクは実店舗仕入れでも同じですが、ネットだと価格競争になりやすく、これによって不良在庫になってしまうというリスクがあります。
どんなものを仕入れても、当初の予定を大幅に下回る可能性は否定できません。成功するためには多少なりとも失敗を経験するのが普通ですから、あまり敏感になりすぎないようにしましょう。
デメリット② 離島だと送料が高い
メルカリやヤフオクなどを利用したことがある人ならご存知かと思いますが、北海道や沖縄など、離島への送料は高いです。販売する側も「北海道や沖縄の人は送料を上乗せします」などの文言を記載している場合も珍しくありません。
北海道や沖縄などの離島に住んでいる人にとっては、売るにしても買うにしても、離島送料なるものがつきまといます。100円200円単位で利益を出そうと必死になっているのに、送料だけで利益が出せずに諦めなくてはいけないときもあるでしょう。
どこから仕入れたものを売るのが良い?
①仕入れサイト
- NETSEA
- SUPER DELIVERY
- Top Seller
サイトによってお買い得セールやアウトレット品などを毎日更新していることがあります。“外箱が損傷しているけれど中身は新品”というものもアウトレット商品とされて売られることもあるので、そのような商品を狙っていきましょう。
②ネットショップ
- TSUTAYAオンライン
- ブックオフオンライン
- ハードオフネットモール
- 楽天市場
- ヤフーショッピング
- ビックカメラドットコム
- Joshin webショップ
- ヨドバシドットコム
こちらも仕入れサイト同様にセールやアウトレット商品があり、型落ち品でもアウトレットとして扱うことが多いようです。「最低限の機能があれば型落ちで構わない」という顧客も非常に多いため、型落ち品もチェックしておきましょう。
③オークションサイト
- ヤフオク!
- モバオク
オークションサイトは基本的に個人間のやり取りになるので、出品者が信頼できるかどうかを見極めないと面倒なことになりかねません。しかし、中古品など格安商品が多く出品されているため、使わない手はありません。
④フリマサイト
- メルカリ
- ラクマ
- ジモティー
こちらも個人間のやり取りになるので、出品者が信頼できる人なのかどうかを見極めなければなりません。また、素人が検品を行うので、見落としがある可能性もあります。気になる点があれば写真を追加してもらうか、コメント欄から質問するようにしましょう。
素人が検品している点がネックではありますが、素人が価格設定をしているという利点もあります。驚くような安い価格がつけられている商品が毎日出品されますので、見逃さないようにしましょう。
ジモティーで仕入れたものを売るのが狙い目
ヤフオクやメルカリと比較しても利用者がそこまで多くないジモティーですが、仕入れ先として考えると非常にメリットが多いのです。
①登録料・手数料・掲載料が一切無料で今からすぐに始められる
②地域密着型ということもあり、直接手渡ししたい人が多く、送料などの経費が必要ない
③「処分する費用を考えると、タダでも良いから引き取ってほしい」と、0円出品する人がいる
ネット仕入れでは必ず送料の問題が出ます。出品する側も送料を考慮しての価格設定をしますし、着払いだと購入する側も慎重になります。ジモティーは、仕入れのリサーチがネットでできるし、近くであれば取りに行くことが可能なので、非常に効率よく利益を出せます。
さらに、家電などは処分するにもお金がかかるため、タダで良いから引き取ってほしいと0円で出品する人も多いのです。0円のものを直接引き取りに行けば経費はズバリ0円。仕入れ額が0円なら、格安で出品することができ、格安であれば売れやすくなります。
しかも直接手渡しなので、その際に商品を実際に確認できます。「思っていた商品ではなかった」「思ったより商品の状態が悪かった」ということがあれば、そのときにキャンセルすることが可能です。
こうしてみると、ジモティーは仕入れサイトとして非常にメリットが多いと考えられます。
流行を追って仕入れたものを売るトレンドせどりに挑戦!
トレンドとは、簡単に言うと“流行”という意味です。トレンドせどりは「今でこそ売れる」「今なら必ず売れる」「今流行っている」商品を扱うせどりです。流行しているので検索数が多く、爆発的に売れる商品なのです。少し前で言うと“ハンドスピナー”なんかもそうでした。
少し高めに設定しても必ず売り切れるので、せどらーにとって夢のようなせどり方法です。しかし、ここで落ち着いて考えてほしいのですが、そんな商品があったら誰でも仕入れますよね。トレンドせどりで重要なのは“いち早くトレンドを見つけること”です。
トレンドには、子供に流行っているもの、女子高生に流行っているもの、社会現象のようにすべての世代で流行っているものなど色々あります。見つけるには、常にアンテナを張っていなくてはなりません。情報番組や雑誌など、常にチェックしておく必要があるのです。
トレンドせどりにはメリットとデメリットがある!
メリット
トレンドを見極めることができ、大量に仕入れることに成功すれば、確実に売れて利益が出せます。任天堂スイッチも、販売当初は転売屋が買い占めて高値で販売していました。2倍ほどする値段を設定しても売れるのですから、トレンドせどりは侮れません。
お正月に販売される福袋も同じです。少し時間がたてば値段が下がってしまうのですが、人気ブランドであれば、販売当初は取り合いです。以前、スターバックスの福袋を業者が買い占めたため、並んだお客様のほとんどが買えなかったというトラブルがありました。
また、芸能人がブログなどで紹介したものがトレンドになることがあります。人気歌手の安室奈美恵さんがテレビ番組で「たまごっちにハマっている」という発言をしてから、品切れが出るほど人気が出たこともありました。
デメリット
流行が終わると一気に需要がなくなり、商品価値が激減します。毎日テレビに出ていた芸人が、一時期を過ぎたら一切テレビで見なくなるのに似ています。みんなの興味がなくなれば、信じられないくらい売れなくなるのです。
この“売れなくなり始める時期”を間違えると、大量の在庫を抱え、赤字になる可能性があります。
トレンドせどりは見切りの時期も非常に大事なのです。
仕入れたものを売る流れ【トレンドせどり】
トレンドせどりで重要なのはスピードです。買い物をする人にとって、商品がより早く手元に届くことが理想です。今すぐ必要ないものを購入することは稀です。
それがトレンドせどりとなると、さらにスピード感が重要になります。トレンドですから、とにかく今欲しいのです。買い手からすると、時間が経ってしまえば必要ないものになってしまうので、気が変わらないうちに“早く仕入れて早く発送する”に限ります。
電脳せどりのようにネットで仕入れても良いのですが、実店舗仕入れの方がすぐに商品を用意できます。可能な限り、店舗仕入れにすることをおすすめします。
確実に仕入れたものを売る為にトレンド情報をおさえる
2020年のトレンドを振り返ってみましょう。
2月 世界各国で新型コロナウイルスの感染が広がる
4月 任天堂「あつまれ どうぶつの森」などのオンライン上でやり取りできるゲームやオンライン飲み会などがブームになる
10月 大人気漫画「鬼滅の刃」の劇場版が公開される
新型コロナウイルスの世界的な流行により衛生用品の需要が高まった影響で、マスクや消毒液やハンドソープといったものが品薄となり、メルカリなどで高値で売るせどらーが続出しました。また、外出自粛でおうち時間が増えたことにより、漫画やアニメを見る機会が増えた人も多く、特に「鬼滅の刃」は子供にも大人にも人気があり、原作本や関連グッズは大量に売れました。
2009年に突然この世を去った世界的スターのマイケルジャクソンさんは、死後600億円の収入が予想されました。死後に発売された未発表の新曲8作品を収録したアルバム“Xscape”がヒットチャート2位を記録し、不謹慎ながら、亡くなられてから需要が増しました。
スポーツの結果や人の人生の行方など、誰にもわかりません。情報をいち早く取り入れ、ライバルたちより一瞬でも早く動くことがトレンドせどりには求められます。
ネットで仕入れる場合、CDやグッズなどはライバルが多いため、出遅れるとなかなか手に入りません。実店舗仕入れだと、店舗周辺の人でない限り足を運びませんので、仕入れのライバルは少なくなります。
トレンドせどりでは、次のような商品も意識してください。
①季節商品
②期間限定商品
③地域限定商品
④新作商品
こちらはまだ早い段階から予想を立てることができます。メーカーからの宣伝を見逃さないようにしましょう。
せどりはアパレル系がおすすめ
最近、仕入れサイトやネットショップでアパレル系の販売が急増しており、様々なデザインのものが多くのショップから出品されています。たくさん種類があるにもかかわらず、品番やコードがなくてリサーチしにくいこともあり、多くのせどらーが見送ってきたジャンルです。
ファッション関係の仕事に就いていた、またはファッションに詳しい人であれば、「今はこれが売れそうだ」と判断できますが、そうでない場合は、仕入れ商品の選定や価格設定がなかなか難しくもあります。
それを度外視してでも、今はアパレル系が非常におすすめです。アパレル系のせどりについて解説していきます。
アパレル系はせどりに向いていない?
例えば、商品を中国サイトから大量に仕入れてFBAに納品し、販売するなら効率が良いです。FBAは梱包・出荷も、その後のクレーム対応も一括で担ってくれますから、非常に楽です。
しかし、これが古着などの中古を扱うとしたらどうでしょうか。
①1点ずつ検品が必要
②FBAに一括送付できないので結局梱包・出荷は自分ですることになる
③出品の際も細かく詳細を記載したり写真を撮ったりしなければいけない
個人でネットビジネスをしている人には効率が良い方法とは言えず、せどらーたちは敬遠してしまうのです。それでも掘り出し物があれば十分勝負できる分野ですから、候補の1つとして置いておいてください。
アパレル系の仕入れはどうするの?
仕入れサイト
仕入れサイトではアパレル系に力を入れているサイトが多く存在します。ライバルが多い傾向にあるため、セール品やアウトレット品などをいち早くゲットできるように常にアンテナを張ってリサーチしてください。
リサイクルショップなど
リサイクルショップではブランド物も取り扱われています。人気ブランドであれば、中古でも良い値段で買ってもらえます。数量限定品などであれば、プレミア価格をつけることも可能です。
いかに安く仕入れるかが重要ですから、仕入れる際は根気よく交渉してみるのも方法の1つです。
オークションサイト・フリマサイト
状態の良い人気商品でも、安価で設定している掘り出し物があります。
特にフリマサイトは素人が価格設定をしているため、早い者勝ちで、そのままの値段で購入することができます。価格交渉することも可能です。“安く仕入れる”を念頭に置いてリサーチしましょう。
アパレル系は利益を大きく出せる
現代は薄利多売の時代です。
①少しの利益のものを大量に売って利益を得る
②大きな利益のものをいくつか売って利益を得る
素人が参入しやすいのは紛れもなく“薄利多売”である①です。しかし、理想は利益率が高いものを売ることです。
①月商1,000万円で月収は100万円
②月商200万円で月収120万円
目指したいのは②です。利益率が高い方が仕事の効率も良いはずです。アパレル系は仕入れの取引が上手くいくと、格安で譲ってもらえたり、高い利益率のものが手に入ったりすることがあります。
家電などの高額商品よりも手軽に始められるので安心です。
仕入れたものを売る、自分だけの手順を作り出そう
メルカリなどのフリマアプリで、身の回りのものを出品してみると、「意外と簡単で楽しい」とハマる人が多いです。知らない人とのやり取りを敬遠して、やらずじまいでいた頃の自分が信じられないほど、のめり込んで出品してしまうこともあるものです。
自分の持っているものを出品して、それを欲しいと思ってくれる人がいて、喜んでもらえる。これは何物にも代えがたい喜びであり、ネットビジネスの魅力でもあります。自分の所持品には限りがありますが、仕入れれば無限に続けることができるのです。
利益をできるだけ大きくし、確実に売りたい人、薄利多売方式でも良いので喜んでもらいたい人、色々ありますが正解はありません。自分のコンセプトや目標を確立させ、地道に努力することが大切です。
今回は仕入れについて解説してきましたが、仕入れの方法は様々です。
価格交渉などをする際、だらしない身だしなみの人と清潔感がある人とでは、相手に与える印象が格段に違います。「この人なら取引したい」「この人にうちの商品を任せたい」と思ってもらうためにも、見た目をきっちりすることが賢明です。
仕入れにルールはありませんが、より良い仕入れができるように工夫をすることは大事なことです。自分なりのルールを確立させて、目標を達成しましょう。