ヤフオクでは毎日7,630万点以上が出品されていますが、そのほとんどが落札されずに売れ残っています。その原因のほとんどは「間違った開始価格の設定」にあります。
しかし、開始価格の設定のコツさえ分かればヤフオクで安定して稼ぐことができます。そこで今回は、ヤフオクで出品する商品の価格の決め方と、各種設定のコツを余す所なく解説します。
ヤフオク開始価格設定のコツ
まずは、オークションに出品する商品の開始価格の決め方を解説します。これは商品によって変わってきます。
スタート価格の設定を間違えると、全く入札されなかったり、逆に安く買い叩かれて損をしてしまうこともあるので、十分注意して決めるようにしましょう。
需要が極端に大きいものは1円スタートもあり
まず需要が極端に高い商品に関しては、開始価格を1円にしましょう。「1円スタート」です。開始価格が安い方が入札されやすくなります。
ただし、十分にオークション期間を確保しないと、最終的な落札額が安くなってしまう可能性があるため、開催期間は最長の7日間に設定することが条件です。
もちろん、需要がそれほど高くない商品は1円スタートをしてはいけません。本当に1円で落札されてしまう危険があります。
1円出品の長所・短所
1円商品の長所は、高値で売れる可能性があることです。
1円出品の場合は、安く落札できる可能性があるため、入札者が集まってきます。
また、入札者が集まっているオークションを見ると「自分も参加しないと損ではないか」という心理が働き、入札に参加する方がさらに増加するという好循環を生みます。
加えて、一度入札した入札者の場合「まだ安く手に入る可能性があるはずだ」という心理を捨てきることができず、入札から離脱できないままどんどん入札価格を釣り上げる傾向があります。結果として、高値で売れる可能性が高まるというわけです。
反対に、短所は、安価で売れてしまう可能性があることです。
1円で出品しているため、入札者がうまく集まらなければそのまま安価で落札されてしまう可能性が十分にあります。そのため、着実に利益を出したいのであれば、スタート価格を相場価格に設定するのが得策です。
通常は過去の落札相場から決定する
需要がそこまで高いわけではない普通の商品は、過去の落札相場から開始価格を決定しましょう。
オークファンというサイトを使えば、無料で過去の落札商品と落札価格を確認できます。以下のサイトで出品予定の商品を検索してみてください。
参考:オークファン
過去の落札相場が分かったら、開始価格はその半額にするのが好ましいです。落札相場の半分なら、十分な入札が望める上、極端に安く落札されることも防ぐことができます。
送料無料ならその分価格を高くする必要あり
開始価格を決めるにあたっては、一つ注意点があります。それは送料を出品者・落札者のどちらの負担にするかです。
落札者負担なら特に問題ないのですが、出品者負担にする場合は、送料分を開始価格に上乗せする必要があります。そのため、あらかじめ配送業者を決めて送料の概算を出しておく必要があります。
「送料無料」という文言は、確かに入札者の目を引くことができますが、その分スタート価格を高くしないと損をするので注意してください。
利益を絶対に上げたい場合
落札までにどれだけ時間がかかろうとも必ず利益を上げたい場合は、開始価格を希望最低価格に設定しましょう。
本当は2万円で売れれば大きな利益になるが、最低でも1万円であれば少しでも利益が上がる場合、最低金額が1万円になるということです。
必ず利益が上がる商品だとは限らないので、利益の計算をして金額設定を行うように気を付けましょう。
即決価格設定のコツ
続いて、即決価格を設定するコツを解説します。
即決価格はヤフオクのオプション機能で、「この価格なら即決で落札できます」という価格です。即決価格を設定しなくても出品できます。
即決価格を設定するかは商品による
最近はフリマ出品やヤフオクくじの影響から、即決価格で売れやすくなっています。しかし、即決価格に設定した方が高く売れるとは限りません。
- 商品の種類
- 出品時期
- 需要の変化
などを考慮した上で、ケースバイケースで判断する必要があります。
即決価格にした方が良い商品と悪い商品
即決価格を設定した方が良い商品と悪い商品を解説します。
まず、即決価格を設定した方が高額落札されやすい商品は、「出品頻度が少ない高価なもの」です。例えば、高額フィギュアや高額オーディオ機器などがそうです。こういう商品は、そこまで需要が高くないものの、マニアやコレクターに人気があるため、価格が多少高くても即決落札されやすい傾向があります。
即決価格は、過去の落札相場の1~3割増しにすると良いです。
逆に、即決価格を設定しなくても良い商品は、「出品頻度が多く、需要が高いもの」です。例えば、人気のゲーム機・ゲームソフト・スマホなどがそうです。こういう商品は、普通にオークション形式で販売しても、ある程度の値が付きます。むしろ、変に即決価格を設定してしまうと、入札数が減る恐れがあります。
即決価格を設定するメリット・デメリット
即決価格を設定する最大のメリットは、想定内の金額で売れることです。「多少高くてもいいから絶対手に入れたい」というマニアや、ヤフオクくじ目当ての人は結構いるため、出品してすぐ即決落札されることも稀ではありません。また、即決価格は、オークションで値が上がらなかった時の保険にもなります。
逆に、即決価格を設定する最大のデメリットは、落札者を選べないことです。最近は少なくなりましたが、いたずら半分で落札されることもあります。普通のオークション形式で出品した場合なら、入札者の評価が悪いときは入札を取り消すこともできますが、即決落札の場合はそれができません。
そのため、即決価格を設定して出品する際は、取引オプションの入札者評価制限の利用をおすすめします。入札者評価制限とは、総合評価が低い人や、悪い評価の割合が高い人の入札を制限することができる機能です。これを設定するだけで、いたずら目的の入札は大分減ります。
ライバルが多いジャンルでの価格設定のコツ
基本的な価格の決め方は以上のとおりですが、ライバルが多いジャンルではプラスαの工夫が必要になります。
競争の激しいジャンルでの価格設定のコツを3つ紹介します。
ライバル商品より少し安く設定する
まず1つ目は、ライバル商品より少しだけ安く設定することです。
あなたが出品している商品の落札相場だけでなくライバルが現在出品中の商品の価格をチェックしましょう。チェックの際は、入札件数が多いライバルの価格を参考にしましょう。
ライバルの価格が分かったら、それよりほんの少しだけ安い金額にしましょう。それこそ1円・10円安くするだけでも大分印象が違います。
送料無料を上手く利用する
2つ目は、送料無料を上手く利用することです。タイトルに「送料無料」と書くだけで入札数は増えます。送料無料のキーワードだけで検索する人もいるくらいです。
しかし、前述の通り、送料無料にする際は、あらかじめ送料を計算してその分を価格に上乗せしておく必要があります。配送先によっては送料が高くなることもあるため、正確な送料を計算するのは意外と面倒です。
そこで、おすすめなのが「条件付き送料無料」です。商品タイトルには「送料無料」と書いておいて、商品説明文で「お住まいが◯◯~◯◯の場合は送料無料です。」というように記載しておくと、送料の概算が出しやすくなるため、価格設定が楽になります。
出品後でも商品価格は変更可能
商品を出品した後でも、商品価格を変更することは可能です。
そこで、ここでは商品価格を変更する際に知っておくべきことをご紹介します。
商品価格変更時の注意点
まず1つ目が出品形式は変更できないことです。
商品の価格は変更できますが、オークション形式のものを定額商品形式へ変更したり、開始価格だけ設定している商品に即決価格も設定したりなど、出品の形式に影響が出るような変更は不可となっています。
2つ目は、商品価格自体変更できないケースがあることです。
例を挙げると、残り時間が1時間の場合、値下げ交渉を設定している場合、入札者がいる場合、オプション機能である注目のオークションを使用している場合などは商品価格を変更することができないため注意が必要です。
3つ目は、商品価格を変更した場合、出品者への質問と回答が全て削除されることです。
商品価格を変更する際は、どんな質問があったかメモしておき、商品説明欄などに追記しておくことで、同様の質問に再回答する手間を減らすことができます。
商品価格の変更方法
商品価格の変更はPCから行う必要があります。手順は以下のとおりです。
(1)現在価格か即決価格の下部の「価格を変更する」ボタンを押す
(2)希望価格を入力し「確認する」ボタンを押す
(3)「価格を変更する」ボタンを押す
商品価格変更後の通知
商品価格を変更することはシステム上は再出品と認識されるため、出品者には出品通知とオークションの取り消し通知の2つの通知が届きます。
一方で、商品をウォッチリストに追加している人には、価格を下げた場合に限って再出品値下げ通知が届く仕組みとなっています。知らないと混乱してしまうため、事前に頭に入れておきましょう。
ヤフオクは価格設定が命
ヤフオクで上手く稼ぐには、価格設定が大事です。この記事の内容をしっかり頭に入れた上で、ぜひ実践してみてください。