ヤフオクで最低落札価格を1円で出品する際の手数料や商品を徹底解説

ヤフオク出品にはいろいろなテクニックがあります。「1円出品」もその1つです。

1円出品は最低落札価格を1円にしてオークション出品する手法です。上手くいけば高額落札される可能性もありますが、一歩間違えると格安で落札されてしまうので、諸刃の剣と言えます。

そこで今回は、最低落札価格を1円にして出品する方法と注意点を解説します。

目次

ヤフオクでの最低落札価格1円出品のやり方

最初に1円出品のやり方を簡単に説明します。

ヤフオクの最低落札価格である1円出品の手順

ヤフオクで普通に出品する場合と基本的な手順は同じです。

出品ボタンをクリックして必要事項を入力して、あとは最低落札価格を1円にして出品するだけです。ただし、細かい注意点がいくつかあります。

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ヤフオクの最低落札価格である1円出品する場合の商品タイトル

まず商品タイトルについてです。

せっかく最低落札価格を1円で出品しているわけですから、タイトルに「1円」というキーワードを入れておきましょう。利用者の中には、1円で検索してくる人もいます。

ヤフオクの最低落札価格である1円出品する場合の価格設定

次に価格設定についてです。ヤフオクでは開始価格の他に、即決価格も設定できます。

即決価格とは、文字通り即決で落札できる価格です。普通の出品の場合は設定しても良いですが、1円出品の場合は即決価格を設定しないことをおすすめします。

なぜなら、1円出品は「もしかしたら格安で落札できるかも」というように安さをアピールする手法だからです。即決価格を記載してしまうとお得感が薄れてしまいます。

また、1円出品でも価格が高騰することがあるにもかかわらず、即決価格を決めてしまうと、それ以上の価格がつくこともなくなってしまいます。

以上の理由から、即決価格は設定しないことをおすすめします。

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ヤフオクの最低落札価格である1円出品する場合のオークション期間

続いてオークション期間についてですが、1円出品はオークション期間が短いと落札額が上がりません。したがって、必ず最長の7日間を確保しましょう。

また、オークションの終了日時は連休最終日(通常は日曜)の20~24時に設定しましょう。この時間帯が一番利用者が多く、結果として入札数が増えやすいからです。

1円出品時の送料設定

次に送料についてですが、1円出品の場合は必ず送料を落札者負担にしましょう。

なぜなら、最低落札価格の1円で落札された場合に、送料で赤字になってしまうからです。

1円出品に向かない商品

ただし、「定価が安い商品」や「マニアックな商品(需要が少ない)」などは1円出品には向きません。本当に最低落札価格の1円で落札されかねないので、このような商品の1円出品は控えましょう。なるべく高値で売りたい場合は下記のサイトを参考にしてください。

参考:ヤフオクの落札相場検索サイト

ヤフオクでの最低落札価格1円出品の3つのメリット

続いて、1円出品のメリットを3つ紹介します。

1.ほぼ確実に落札される

1つ目は、ほぼ確実に落札されるということです。よほどライバルが多いカテゴリか、需要がない商品でもない限り、1円出品して入札されないなんてことはありません。

2.安い順の検索結果で上位表示される

2つ目は、検索結果で「安い順」に並べると上位表示されることです。上位表示されればそれだけ入札数が増えます。

3.入札合戦が起きれば高騰する

3つ目は、入札合戦が起きると、定価を大きく上回るような高額で落札されることがあるということです。高額落札のコツは下記を参考にしてください。

参考:ヤフオク初心者必見!高額落札される出品のコツ

1円出品はとにかく安いため入札されやすく、通常の出品よりハイスピードで金額が上がっていきます。そのため、入札合戦が起きやすい傾向があります。

ヤフオクでの最低落札価格1円出品の2大デメリット

続いて1円出品のデメリットを2つ紹介します。

赤字になるリスクがある

最大のデメリットは赤字になるリスクがあることです。

前述の通り、1円出品は最悪の場合最低落札価格の1円で落札されることになります。にもかかわらず、送料を出品者負担にしていたり、有料オプションを利用していた場合は赤字になってしまいます。

黒字でも利益は少ないことが多い

また、仮に黒字になったとしても、自分が思っていたより価格が上がらないことが多いです。

そのため、1円出品は通常より綿密なリサーチが必要になるのです。

ヤフオクで最低落札価格1円の出品でも手数料がかかる?詳しく解説

ヤフオクの1円出品であっても落札された場合は、ヤフオクに対して手数料を支払わなければなりません。手数料を度外視したまま1円出品したのでは、下手をすると赤字になってしまいます。そのため、1円出品する場合も手数料に関する知識は欠かせません。

そこで、ここからはヤフオクの手数料について解説していきます。

参考:ヤフオク!ヘルプの手数料ページ

ヤフオクで最低落札価格1円でも絶対に発生する手数料

過去、ヤフオクでは全ての商品に出品手数料がかかっていましたが、現在、出品手数料は廃止されています(特定カテゴリを除く)。

ヤフオクに出品した際に必ず発生する手数料は、現在、落札システム利用料のみです。落札システム利用料とは、商品が落札される度に必ず発生する費用のことです。それ以外はオプションを利用しないかぎり費用はかかりません。落札システム利用料に関しては、後ほど詳しく説明します。

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オプション利用料(利用時のみ)

オプション利用料は2つ存在し、それぞれ条件を満たすと費用が発生します。

1つ目は、「注目のオークション」です。

「注目のオークション」は、設定するだけで費用が発生するタイプのオプションです。1出品につき1日あたり最低22円(税込)以上から1円単位で費用を設定することができます。

利用料は、「設定金額×オークションの残り日数」で決まります。例えば、5品を22円で7日と設定すると、「5×22×7=770円」かかることになります。

このオプションを利用すれば、該当するカテゴリのページ上位に表示されるようになるため、より多くの人の目につきやすくなります。また、設定金額が高いほど上位表示される仕組みになっています。

ただし、設定完了後は、出品を取り消しても手数料が発生する点には注意が必要です。

2つ目は、「あなたへのおすすめコレクション」です。

こちらは、いわゆるレコメンド機能と呼ばれたりするもので、設定した商品を関連性の高い商品ページに自動で表示してくれる機能です。興味を持ってくれそうな人に向けて商品を表示できる点で効率が良いので、さまざまなショッピングサイトでも採用されている機能です。

設定自体は無料です。こちらのオプション経由で商品に入札があり、かつ落札された場合のみ手数料((落札価格 × 設定料率)+消費税 )が発生する仕組みとなっているので、商品が落札されていないのに費用が発生した・・・ということがありません。

手数料が確定するタイミングは、前月16日~当月15日までに落札した分を当月分として、翌月1日時点に確定します。

出品システム利用料は基本無料(一部特定カテゴリのみ有料)

出品システム利用料は、一部の特定カテゴリを除き無料です。

特定カテゴリとは、自動車やオートバイなどの車体や部品、船や水上ボートなどのことを指し、そのうち車体に関しては出品時に3,080円(税込)の手数料がかかります。

また特定カテゴリの出品にはYahoo!プレミアム会員の登録が必須となります。

参考:Yahoo!プレミアム

落札システム利用料

ここからは、落札システム利用料についてご紹介します。

こちらはヤフオクで商品が落札される度に必ず発生する費用で、プラットフォームであるヤフオクのメイン収益となっています。

発生する手数料の額はYahoo!プレミアム会員か否かで変わります。

Yahoo!プレミアム会員になると、落札価格に対して毎回1.2%(税込)ほど手数料がお得になります。ただし、プレミアム会員に登録する以前に出品した商品に対しては一般会員としての料率(10%)が課される点には注意が必要です。例えば、8月15日に商品を出品し、8月18日にYahoo!プレミアム会員となり、8月20日に落札された場合、適用される料率は10%となります。

Yahoo!プレミアム会員費は月額508円(税込)なので、ひと月に落札される商品の合計金額が42,350円を超える場合は、Yahoo!プレミアム会員になったほうが手数料がお得です。

参考:Yahoo!プレミアム

落札システム利用料の支払い方法(2パターン)

落札システム利用料の支払い方法には2種類あります。落札代金からそのまま差し引かれるパターンとYahoo!ウォレットに登録した支払い方法へ請求されるパターンです。ちなみに、落札システム利用料は落札代金に対してのみ発生し、送料は含まれません。

まず落札代金から直接差し引かれるパターンは、Yahoo!かんたん決済を利用している人が対象です。

次にYahoo!ウォレットに請求されるパターンは、Yahoo!かんたん決済以外の支払い方法を選択した場合です。この場合は、あらかじめ登録しておいた支払い方法(各種クレジットカードやYahoo! JAPAN指定銀行)に請求がきます。

具体的な利用料額は、前月16日~当月15日までに落札された商品を対象に、翌月1日時点での合計落札代金を基に算出されます。値下げ交渉で落札価格が下がった場合でも、締め日時点での落札価格をもとに利用料額が決まる点も覚えておきましょう。

落札システム利用料の確認方法

実際の落札システム利用料は、マイ・オークション内の落札システム利用明細から確認することができます。

手順は、まずマイ・オークションの「支払い関連」内にある「システムご利用明細」をクリックしてください。それから、画面右上部にある「利用月」の箇所で利用月を選択した上で、「利用状況」中の「利用明細(件数)」内の「落札システム利用料 [ 詳細(青字)]」をクリックすれば確認できます。

参考:システム利用明細を確認する

Yahoo!かんたん決済を利用していない場合は、システムご利用明細の「領収済み金額」部分は「0円」と表示されます。もしYahoo!かんたん決済を利用していないにもかかわらず、Yahoo!ウォレットへ落札システム利用料の請求があった場合は、「領収済み利用金額」をまず確認し、必要な場合は下記フォームから問い合わせてみましょう。

参考:ヤフオク! – お問い合わせフォーム

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ヤフオクの手数料を下げる方法

ヤフオクは、使い方次第では手数料を節約することができます。

出品者だろうが、落札者だろうが、手数料は極力抑えたいもの。そこで、損をしないためにも、手数料を節約する方法を身につけておきましょう。

PayPayを利用する

ヤフオクをお得に利用するなら、「PayPay」の利用は外せません(PayPayとは、ヤフーの関連会社が提供する電子決済サービスのことです)。

ヤフオクの商品購入時にPayPayでの支払いを選択すると、0.5%の「PayPayボーナス」が毎回付与されます。

それ以外にもPayPayとのコラボキャンペーンは数多く開催されているので、ヤフオクをもっとお得に活用したいならPayPayとの併用を忘れないようにしましょう。

参考:PayPay

お得なキャンペーンを逃さない

ヤフオクは普段からお得なキャンペーンを開催しているため、ヤフオクを落札者の立場で利用するなら週に1度はキャンペーンやクーポンの中身を確認するのがおすすめです。

例えば、毎月5のつく5日、15日、25日に開催される「5のつく日」キャンペーンでは、ストア内の対象商品の落札・購入金額(税込み)から最大10%(割引上限金額まで)になります。対象期間内に落札・購入した商品がその場で安くなるので、実質的な値下げと変わらない点がこのキャンペーンのよいところです。

ただし、注意点が2つあります。

1つ目は、Yahoo! JAPAN IDをもっていること。

2つ目は、キャンペーン期間は5のつく日から最大2週間後の23時59分59秒までに落札した商品が対象となることです。入札日ではなく、あくまで「落札・購入日」ですので注意しましょう。

キャンペーン情報はその都度確認し、お得なキャンペーンを逃さないようにしましょう。

Yahoo!かんたん決済で手数料を0円に

Yahoo!かんたん決済では、コンビニ支払いと銀行振込(金融機関ごとの手数料が発生)以外、基本的に支払い手数料はかかりません。これは落札者にとっては嬉しいポイントです。

例外的に支払い手数料が発生するのは、特定カテゴリ(中古車・新車、オートバイ車体、トラック車体、バス車体、不動産など)に属している商品を落札した場合です。それでも、PayPay銀行払いは、特定カテゴリにおいても手数料が0円に設定されています。支払い方法はぜひこれを選びましょう。

なお、コンビニ支払いだと、特定カテゴリ以外の商品の支払いでも常に手数料が発生します。そのため、コンビニ支払いは極力避けることをおすすめします。

参考:Yahoo!かんたん決済

ヤフオクで最低落札価格1円の出品に向いている商品

最後に1円出品に向いている商品について解説します。

1円出品に向いている商品の見極め方

1円出品に向いている商品の見極めには、オークファンというサイトが便利です。ここでは過去の落札商品の入札数や落札価格を確認できます。

参考:オークファン

今回確認するのは入札履歴です。過去の落札商品から出品したい商品と同じものを探して、「入札履歴」をクリックしてください。

すると入札者と入札額の履歴を見ることができます。入札者数が多い商品は需要が大きいので、1円出品に向いています。

具体例(1)限定品・非売品

1円出品に向いている商品の具体例を紹介します。1つ目は、限定品や非売品です。

・大会賞品
・製造中止された商品
・初版の本
・期間限定品

などの手に入りにくい商品がヤフオクでは入札されやすくなっています。1円出品することでさらに入札数が増えるため、高額落札されやすい傾向があります。

具体例(2)人気ブランド商品

2つ目は、人気ブランド商品です。正規品はもちろん、購入時にもらえるノベルティなどもそれなりの値がつきます。

ただし、ブランド品は偽物も多く出回っています。本物であることを証明するために、購入時のレシートやタグの写真も投稿しておきましょう。

具体例(3)家電・カメラ

3つ目は家電・カメラです。

家電はヤフオクで安定した需要があり、かつ高額落札されやすい商品ジャンルの1つです。要らなくなった家電を1円出品すると、思いの外価格が高騰することがあります。

また、カメラもヤフオクとの相性が良い商品です。国内製・海外製ともに需要が高く、部品単位でも高く売れるのが特徴です。ジャンク品を出品しても、修理できる人や部品目当ての人から入札が集まります。1円出品すれば、さらに入札数が増えます。

ヤフオクの最低落札価格1円での出品は諸刃の剣

今回は1円出品の方法や手数料、注意点を紹介しましたが、基本的にはリスクの高い手法です。

よほど需要が高い商品でもないかぎり、普通に出品した方が無難です。

こちらの記事で紹介した商品を出品する時に限って、1円出品するようにしてください。

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この記事を監修した人

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