ヤフオクで出品していると違反申告を受けて入札中でも商品が取り消されることがあります。初めて違反申告された時は誰でも焦るものです。しかし、違反申告されたからといって、すぐに出品を取り消す必要はありません。
ここでは違反申告の基本的な内容と対処方法について紹介します。まだ違反申告にあったことがないという方も、ぜひ今後の参考にしてください。
ヤフオクで違反商品として入札中の出品を削除・取り消された場合の対処法
ヤフオクでは入札中でも違反商品として出品を取り消される場合があります。 ここでは、ヤフオクから出品商品を取り消された場合の対処方法について紹介します。
ヤフオクで入札された出品商品が規約違反で削除・取り消された場合
ヤフオクで出品していた商品が削除された場合、ヤフオクから「違反商品を削除、または取り消しました」という通知が来ます。このような通知を受けた途端、指定されたドキュメントは存在しませんと表示されてしまい、入札中でも商品ページに全くアクセスできなくなります。
すでに入札した落札者側が入金済みだった場合でも、落札システム手数料は徴収されます。違反商品が削除されると取引ナビを使えなくなるので、入札した相手側と一切の連絡が取れなくなります。
ヤフオクで入札された商品が取り消されたら、まずはヤフオクへ問い合わせる
違反申告を受けて商品を取り消された場合は、まずはヤフオクに問い合わせてみましょう。ヤフオクに問い合わせる場合は、質問意図を明確にするために該当のオークション情報を把握しておきましょう。 最低でも以下の情報はメモしておいてください。
- オークションID
- 落札者ID(お相手の名前)
情報をメモしたら、以下のお問い合わせフォームからトラブルの内容を送信します。
以下のように、簡潔・丁寧な質問内容を送るようにしましょう。
「いつもお世話になっております。出品者の○○です。今回オークションID○○が、 取引開始後入金を受けたところで違反商品となり削除となりました。ガイドラインに違反した商品を出品してしまったのでしょうか。私事で恐縮ですが、落札者の保護を図るために回避措置を取って頂けないでしょうか。」
基本的に削除ペナルティが課されるのは、出品商品がヤフオクのガイドラインに違反しているためです。100%出品者側が悪いとされるので、丁寧なメッセージを送るようにしましょう。
ヤフオク側が仲介してくれるケースも
ヤフオクは基本的に当事者間の取引上のトラブルに関与しませんが、入金後に出品が削除された場合は、落札者保護のためにヤフオクが仲介してくれることもあります。
例えば、出品者の自己紹介ページに掲載されている連絡先アドレスを見るよう、ヤフオクが落札者に促してくれたりします。落札者と連絡が取れれば、個別に取引を進めることも可能です。
ヤフオク出品が違反と申告された場合の対処法
ここからは、ヤフオクから違反申告を受けた場合の対処方法について紹介していきます。
違反申告の流れ
違反申告は以下の通りです。
- ヤフオク・パトロールに通知が行く
- 出品者にメール通知がくる(通知を受け取る設定にしている場合のみ)
- 違反商品の申告状況のページに、申告状況が表示される
- 取り消し・削除後は申告した側に通知がいく(違反商品の取り消しにチェックを入れている場合のみ)
下記の画像は、違反商品の申告内容の種類です。
出品側は商品ページから違反申告の状況を知ることが困難なので、メール通知の設定をしておくのがオススメです。出品商品の違反理由がわからない場合はヤフオクに問い合わせてみましょう。
違反理由がわかっている場合
明らかに違反理由が分かっている場合は、素直にオークションを取り消すのがおすすめです。申告の時点で対応すれば、ペナルティを受けることもありません。入札中のオークションであっても、出品取り消し手数料を払ってでも速やかに対応することが大切です。
参考:Yahoo! JAPAN – サービス利用規約
参考:サービス利用規約 – ヤフー株式会社
誤解を与えるような商品説明になっている場合は、商品説明を追記するだけで解決するケースもあります。
身に覚えがないケース
違反申告の理由がわからない場合は、素直に「違反商品の申告を受けたので調査しましたが、違反事項は確認できませんでした」などとメッセージを送りましょう。ただし、最終判断を下すのはヤフオクなので、その間は新たに入札されることがないよう出品停止しておくのが無難です。
ヤフオクで出品制限になる理由
ヤフオクで出品制限を受けた場合は、出品することができなくなりますが、入札・落札・取引ナビなどの利用は可能です。出品制限や利用停止などに適切に対応するには、ペナルティの種類や違反理由などを知ることが大切です。
ヤフオクペナルティの種類
ヤフオクには三つのペナルティがあります。
- 出品制限(出品不可、再出品不可、自動再出品不可)
- 利用停止(出品、入札、取引相手への評価、取引ナビの投稿(閲覧は可能)、ウォッチリストへの追加、出品者への質問、落札者の削除)
- Yahoo!JAPAN IDの登録削除(ヤフオクの利用や、ログインが必要な機能はすべて不可)
出品制限は最も軽いペナルティですが、適用されると出品中の全てのオークションが取り消されます。
ヤフオク出品制限の理由
出品制限になる理由には、以下のようなものがあります。
- ヤフオクの規約ガイドラインに違反した
- 個人利用なのに出品数が多すぎる
- 偽物の商品を出品している
- 評価が少ないのに高額商品を多数出品した
ヤフオクの規約ガイドラインに違反した場合や偽物商品を出品した場合は、ペナルティが課せられるのは当たり前です。個人利用の場合や高額出品の場合は、評価の基準が少し異なってきます。
個人利用なのに出品数が多すぎると、ヤフオクから不信の目で見られます。結構理不尽な制度ですが、ヤフオクのルールなので仕方がありません。評価が少ないにもかかわらず高額商品を多数出品している場合も同じように扱われます。
出品制限の期間
ヤフオクの出品制限は、丁重な姿勢で解除手続きを行えば1週間以内に解除通知メールが届きます。ただし、悪質だと判断された場合は、出品制限は解除されず、返信もきません。早く解除されたい場合は、誠意をもって速やかに解除手続きを行い、素直にヤフオクの指示に従うことが大切です。
嫌がらせの違反申告でヤフオク入札中の出品が取り消された場合
違反申告はヤフオクだけでなく、参加しているユーザーもできます。中には嫌がらせ目的で入札中の出品に違反申告する人達もいます。
ここでは違反申告の概要から、入札中の出品に嫌がらせを受けた場合の対処法まで解説していきます。
違反申告とは
ヤフオクのガイドラインでは、違反商品を見つけたらユーザー自身が違反申告できると明記されています。
Yahoo! JAPANの利用規約ならびにガイドラインに違反すると思われる出品を見つけたら、以下の手順でYahoo! JAPANに連絡してください。申告の内容にもとづいてYahoo! JAPANが確認し、違反と判断した場合は削除します。
違反申告は嫌がらせの方が多い
違反申告は、ヤフオク内でのライバルを蹴落とすために利用されることが多いです。特に欧米輸入や中国輸入など、世界を舞台にすれば嫌がらせを受ける可能性も高くなります。
そのため、違反申告を受けてもすぐに対象商品を取り消す必要はありません。違反申告された理由を慎重にかつ迅速に把握して、問題の原因を探ることが大切です。
寡占市場での違反申告は嫌がらせの可能性大
嫌がらせ目的の違反申告かどうかを判断する基準は、市場規模を見れば大体わかります。特に、寡占市場に出品していた商品に対してなされた違反申告は、嫌がらせの可能性が高いです。利益を独占したいライバルが競争相手を蹴落とそうとしていると考えられるからです。
この手のライバルは好戦的である場合が多いので、相手を刺激するのは得策ではありません。できるだけ無視するようにしましょう。
ヤフオク出品制限の解除方法
出品制限を受けた場合は、何はともあれヤフオクに問い合わせてみましょう。 悪質でない限りは解除される可能性が高いので、丁寧に応対してください。
ここでは出品制限の解除方法について詳しく紹介していきます。
ヤフオクに謝罪メールを送る
出品制限を通知するメールに記載されているリンクをクリックして、 ヤフオクに謝罪のメールを送ります。
リンクをクリックし、「お問い合わせ」をクリックすると、お問い合わせフォームのページに移りますので、「自身が利用停止・制限、商品削除された」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
次のページで、必要項目を入力し、「次へ」をクリックします。
「お問い合わせの詳細」で謝罪メールを送るときの注意点は以下の通りです。
- 丁寧な文面を心がける
- ガイドラインに違反した理由を明確にする
- 今後どのような行動をとるのか具体的に説明する
謝罪メールを送るときは、ガイドラインに違反した理由を明確にしておいてください。その理由が明確で、かつ今後の方針が具体的であれば、ヤフオク側も納得するでしょう。
時間が経てば経つほど印象が悪くなるので 、出品制限のメールを受け取ったらすぐに謝罪メールを送ることをおすすめします。
謝罪メール後の対応
上記フォームから連絡した内容に対し解除が妥当と判断された場合、カスタマーサービスから一週間以内に解除通知メールが来ます。その時点で出品制限は解除されています。
ただし、法令違反などの重大な違反や、違反行為を繰り返している場合などは、出品制限は解除されず、メールの返信も返ってきません。
解除申請をしても解除されなかった場合には新たにYahooIDを取得し、一から始める必要があります。
ヤフオクで入札中の出品が突然取り消されたときの違反行為とみなされる理由と対処方法まとめ
ヤフオクではガイドラインに違反すると、取引開始後、入札中でも商品を削除されます。削除後は取引ナビを使えなくなるので、落札者と連絡が取れません。すでに落札者から入金があったときは、ヤフオクに仲介に入ってもらうことも必要になります。
違反申告は誰でもできるので、ライバルセラーからの嫌がらせに利用されることもあります。嫌がらせ目的の違反申告の可能性がある場合は、無視するかヤフオクに相談するのがおすすめです。
もしヤフオクのガイドラインに違反して出品ペナルティを受けた場合は、素直にヤフオクに謝罪メールを送りましょう。ペナルティを早期に解除してもらうためには、誠意を持って懇切丁寧に対応することが大事です。